2022年10月21日

【東北地震で脱線した編成】東日本旅客鉄道E6系幹アキZ9編成、廃車除籍処分へ

2022年3月16日深夜の地震の影響で東日本旅客鉄道東北新幹線福島~白石蔵王間で脱線した北海道旅客鉄道H5系函ハシH2編成と秋田新幹線車両センターのE6系幹アキZ9編成ですが、同年6月にはH5系函ハシH2編成を廃車除籍処分とすることを発表しましたが、E6系幹アキZ9編成についても廃車除籍処分とすることが発表されました。
▲2016年に偶然撮影していた、E6系初の廃車除籍処分となる幹アキZ9編成。旧川崎重工業兵庫工場で製造されたこの編成は同系列で初めて電気機関車に牽引され、首都圏の在来線をミニ新幹線車両が走る形になり、秋田新幹線車両センターに搬入されていた。

3月16日の地震発生時には223B列車(仙2346←東2144)の11号車から17号車に充当されていた編成です。この編成の廃車除籍処分にする理由としては外観上では安全上の大きな欠陥はなかったようですが、車体下部がカバーで覆われているために、台車や車体内部の配線、搭載機器への影響が確認できなかったためとのことです。なお脱線した編成と他の23編成も調べたところ、車体の一部に金属の腐食による傷が確認されたほか、車体の揺れを防ぐ装置にも傷があったと明らかにしています。10両4編成のみの少数派のH5系のうちの1本とE6系1本を脱線事故で失う結果となってしまい、残念に思います。