2021年12月31日

【2021年総決算】2021年の鉄道を振り返りましょう

2022年(令和4年)まであと少しになりました。そこで今回は2021年(令和3年)に起きた鉄道の動きを1月から振り返ります。私が特に印象的なものを中心に抜粋し紹介させていただくことをご理解ください。

【1月】小田急電鉄ロマンスカー、新型コロナウィルスの影響による異例措置
▲新型コロナウィルス感染再拡大のため、1月1日に“GSE”70000形の『ニューイヤーエクスプレス』と“MSE”60000形の『メトロニューイヤーエクスプレス』の運転が取りやめられ、干支のヘッドマークの掲出も見送られた。

これまで毎年1月の恒例だった全現役車種を使用する臨時特急『ニューイヤーエクスプレス』および『メトロニューイヤーエクスプレス』の運転、さらにはロマンスカー“VSE”50000形および“MSE”60000形への干支のヘッドマーク掲出が取りやめとなりました。昨年から猛威を振るう新型コロナウィルス感染再拡大の影響によるもので、全線での終夜運転自体も取りやめとなりました。私も1月の恒例行事である東京箱根間大学駅伝競走の生観戦を取りやめるなど異例の年末年始になりました。

【1月】東日本旅客鉄道E217系、本格的な廃車解体が開始される
▲E217系で最初に廃車解体処分となった横クラY-44編成。序盤は山手貨物線経由で深夜に配給輸送されていたが、そのあと南武線経由に変更、日中時間帯の配給輸送が可能に。

1月にはE235系1000番台の増備進捗に伴い、E217系の廃車が開始されました。最初に配給輸送されたのは基本編成の横クラY-44編成で、基本編成は1編成、付属編成は2編成(8両)で配給輸送が実施されています。なお最初は湘南新宿ラインと同じ経路で新宿(JC-05,JS-20)を経由するルートでしたが、南武線経由に変更されたことで新宿を経由せずに中央線方面へショートカットができ、日中時間帯の配給輸送が実現しています。

【1月】各鉄道会社、新型コロナウィルス感染拡大とテレワークの影響で終電繰り上げ
1月は新型コロナウィルスの感染拡大などにより、各鉄道会社が利用客の少ない終電時間帯の列車を繰り上げることを発表し、2021年3月のダイヤ改正で大多数の路線の終電が繰り上げられました。なお現在のダイヤで日本で最も遅い終電到着駅は四国旅客鉄道予讃線・高徳線の高松(Y00,T28)となっています。

【2月】西武鉄道新101系、多摩湖線への9000系投入で狭山線へ
▲多摩湖線から狭山線に活躍の場を移した新101系263F。このため狭山線は2000系4扉車から新101系3扉車の運転に変更された。

2月には西武鉄道の新型車両牽引などで活躍する新101系263F(黄色塗装)が池袋線から転用された9000系の投入で小手指車両基地に転属する形となり、新101系は狭山線を中心に運用されています。これは国分寺(ST-01,SK-01)の4扉車対応のホームドアの設置に伴うもので、多摩湖線から狭山線に活躍の場を移しました。新101系の運用は狭山線と多摩川線が中心となっています。なおこの月には9000系最後の10両固定編成だった9104Fが池袋線から撤退しました。

【2月】東日本旅客鉄道E235系1000番台にクリアテール仕様の編成登場
▲E235系1000番台で初めてのクリアテール仕様となった横クラF-07編成。これ以降の一部編成はクリアテールとなっている。なおこの次の編成以降は増1号車と11号車の電気連結器の設置が省略されている。

2月に登場した東日本旅客鉄道E235系1000番台横クラJ-07編成・横クラF-07編成では尾灯がクリアテール仕様となり、両編成登場後の一部編成でクリアテール仕様となっていますが最新鋭はクリアテールではないことが多いため、横クラJ-08編成・横クラF-08編成以降の仕様を踏襲しているものと思われます。なお横クラJ-08編成・横クラF-08編成からは増1号車と11号車の連結器の設置を省略しており、組成変更は考慮されていません。また横クラF-13編成ではサハE235-1013に線路モニタリング装置を搭載しています。

【2月】東京地下鉄17000系が営業運転を開始

▲有楽町線・副都心線の7000系を置き換えるための新型車両17000系がデビューした。当初は西武鉄道に直通しない運用を中心に充当されていた。そのあと3月には80番代となる8両固定編成も登場した。

2月には東京地下鉄有楽町線で17000系がデビュー。最初は有楽町線のみでしたが、徐々に運用範囲を広げ、3月には西武鉄道への直通運用も開始。最初の3編成はドアチャイムが低音でしたが、17104Fからはドアチャイムの音色が変更されています。ちなみに17000系10両固定編成は10000系との共通運用ですが、6編成しかいないため出会う確率は低いでしょうね。17106Fの増備が完了したあと8両固定編成が登場しました(後述)。

【3月】小田急電鉄8000形の界磁チョッパ制御更新車消滅

▲2代目5000形に置き換えられ最後まで残っていた界磁チョッパ制御更新車の8000形8251Fが廃車除籍処分に。これで小田急電鉄から界磁チョッパ制御車が消滅し、特急形車両に続き通勤形車両の100%VVVFインバータ化を達成した。

3月には小田急電鉄8000形8251F(6両固定編成)が廃車除籍処分になり、界磁チョッパ制御車が消滅しました。この編成は2003年にリニューアルされて最後まで残っていた界磁チョッパ制御車であり、2代目5000形に置き換えられる形となりました。これ以降は8000形には廃車は発生していませんが、1000形ワイドドア車などが次々と廃車除籍処分となっています。

【3月】各鉄道会社ダイヤ改正の話題
▲定期営業運転を終了した185系0番台・200番台。最終運用は列車番号3737M列車、東京(JT-01)始発小田原(JT-16)行き『湘南ライナー17号』であり、小田原到着は24時45分だが深夜にもかかわらず多くのファンが定期運用終了を惜しんだ。このときは座席定員制列車『湘南ライナー』系統の運転も最後であった。
▲房総エリア南側と鹿島線の新型車両E131系0番台・80番台が営業運転を開始。この系列の投入で内房線木更津以南、外房線上総一ノ宮以南、鹿島線でワンマン運転が始まった。単独の2両編成の運用がメインだが4両編成になるときもある。

3月には各鉄道会社でダイヤ改正が実施されました。首都圏を発着する路線を中心に最終列車などの時刻が正式に繰り上げられたほか、東日本旅客鉄道185系0番台・200番台(宮オオ)および215系(横コツ)の定期営業運転終了、座席定員制列車の『湘南ライナー』系統の運転終了と特急『湘南』の運転開始(全席指定席特急化)、房総エリアの南半分と鹿島線でE131系によるワンマン列車の運転を開始などが挙げられます。個人的にはやはり東海道線の平日朝晩の通勤輸送と首都圏と伊豆半島を結ぶ特急列車を長らく支えた185系の定期営業運転終了や『湘南ライナー』系統の消滅が印象的ですね。一時期私も通勤していたときに度々利用しました(主に215系でしたが)。最終運用は東京を23時半に発車し、小田原に24時45分に到着する湘南ライナー17号でしたが、深夜にも関わらず東京と小田原で多くのファンに見守られていたのがなお印象的でした。

さらに千葉エリアでは内房線木更津以南、外房線上総一ノ宮以南、成田線一部区間と鹿島線でE131系が営業運転を開始しました。営業運転開始前には鹿島線延方2番線、外房線勝浦1番線、内房線館山1番線で車両展示されましたね。同系列で運転される列車では成田線の一部区間以外は車掌が乗務しないワンマン運転とされたほか、内房線と外房線の境界駅である安房鴨川をまたいで木更津~上総一ノ宮間の直通運転となりました。この系列の投入で209系2000・2100番台の一部編成が編成短縮および廃車除籍となっています。

【3月】箱根登山鉄道モハ2形109号車が営業運転を終了
箱根登山鉄道では開業100周年記念の一環で緑色一色の塗装であったモハ2形109号車が営業運転を終了しました。増備された3000形“ALLEGRA”に置き換えられる形で退役となりました。これで最古参形式(モハ1形・モハ2形)は残り3両となり、108号車、104号車+106号車のみとなっています。

【3月】小田急電鉄1000形10両固定編成の非リニューアル車が消滅
▲1000形10両固定編成で最後の非リニューアル車だった1092Fが大野総合車両所に入場し10両固定編成の非リニューアル車は消滅した。
▲1000形1092Fの入場と前後して元1055Fの3両、元1081Fの付随車2両、元1255Fの5両を活用した1097Fが登場している。この編成の改造に伴って余剰車の8両が廃車されている。

3月には小田急電鉄1000形10両固定編成で最後の非リニューアル車であった1092Fが大野総合車両所にリニューアル更新工事と検査を兼ねて入場しました。このために10両固定編成の非リニューアル車両が消滅しました。なおこれと前後して昨年度から元1055Fの上り方3両、元1081Fの付随車2両、元1255Fの下り方5両を用いて改造された1097Fが登場しましたね。なお1096Fの下半分に1月から東京オリンピック・パラリンピックのラッピングが施工され、9月のパラリンピック終了まで運転されました。

【4月】東日本旅客鉄道E231系1000番台横コツの制御装置更新工事が本格化する

▲国府津車両センターに所属するE231系1000番台(写真左側)、制御装置の更新工事が本格化している。ドアエンジンは普通車全車が更新されており、この先も使い続けるのだろうか。

E231系1000番台横コツS-13編成で初めて施工された国府津車両センター所属編成の制御装置更新工事ですが、ついには基本編成にも実施され、横コツK-10編成を皮切りに施工が開始されました。基本編成42編成、付属編成34編成すべてに施工されるものとみられます。小山車両センター所属の2006年以降増備車についても機器更新車が登場しているため注意が必要です。

【4月】ロマンスカーミュージアムが開館

▲小田急電鉄小田原線海老名(OH32)西口ほぼ直結でロマンスカーミュージアムが開館。新型コロナウィルスの影響から入場には事前予約を推奨している。
▲ロマンスカーミュージアムのシミュレータに活用されている“LSE”7000形の運転台(写真はすでに解体済みの7004Fのデハ7004のもの)。
▲2021年10月15日から設置されているロマンスカー“NSE”3100形と“LSE”7000形がデザインされた自動販売機。温かい飲み物は左側の“NSE”デザインの自動販売機で買える。

4月には歴代ロマンスカー5形式(“SE”・“NSE”・“LSE”・“HiSE”・“RSE”)やモハ1形10号を保存したロマンスカーミュージアムが開館しました。ロマンスカーの運転台シミュレータには実際に使用されていた“LSE”のものが活用されています。なお新型コロナウィルスの影響により入館の際にはホームページでの事前予約が必要で、そのうえ館内でチケットの購入が必要でしたが、感染者減少に伴い来場当日でも来館者の情報を記入のうえでチケット購入と入館ができるようになりました。私は11月23日に夜の貸切営業で初めて堪能しました。またロマンスカー“MSE”60000形で実際に使われていた車内販売ワゴンがカフェのメニュー運搬に活用されていますね。

【4月】西武鉄道2000系2003F(8両固定編成)が廃車除籍処分に
▲新宿線・拝島線で活躍していた2000系2003Fが帰らぬ旅へ。私も2017年5月から約1年間お世話なったことがある車両なだけにショックが大きかった。

4月には南入曽車両基地に所属していた2000系2003Fが横瀬車両基地に廃車回送されました。旧タイプの2000系では2021F以来の廃車となりました。40000系ロングシート車の投入に伴うものと思われます。なお旧2000系と新2000系では種別行先案内表示器の相互交換が実施されており、旧タイプは2両固定編成を中心に幕式に戻されています。これが40000系ロングシート車(50番台)の追加投入と旧2000系の置き換えと関係しているのかもしれませんね。このあと最古参の2001Fと2407Fも廃車除籍となっています。

【4月】西武鉄道10000系10105Fのレッドアロークラシックが定期営業運転終了
▲南入曽車両基地所属の10000系10105Fのレッドアロークラシックが定期運用を終えた。なお同編成のラストランとして臨時特急列車として5月に運用され、武蔵丘車両基地一般公開で最後の公の場となり、全車両が廃車除籍処分となった。

4月には2011年からこの塗装で運用されてきた西武鉄道南入曽車両基地所属の10000系10105Fが定期営業運転を終えました。なおこの編成は新製配置先が南入曽車両基地で新宿線で運用され、そのあと2011年から2020年(001系増備による10000系の撤退)までは小手指車両基地に所属し、池袋線で運用されました。それ以降は新宿線に再び転属し、4月まで定期運用されました。5月は臨時特急列車に起用され、6月に廃車となりました。10101Fの一部が保存されていることもあり、クラシックの静態保存はされないようです。

【5月】東京地下鉄17000系8両固定編成、17181Fが登場
▲17000系8両固定編成の17181F。連続する付随車を抜いた構成となっている。また制御装置は日立製作所製SiC素子に変更されている。

5月には和光検車区所属となる17000系17181Fが近畿車輛より登場しました。日立製作所笠戸事業所で製造された10両固定編成とは異なり、8両固定編成は近畿車輛で製造され、制御装置が10両固定編成は三菱電機製であるのに対し、8両固定編成は日立製作所製となっています。10月から営業運転を開始し、こちらは副都心線専用となっています。10両固定編成と8両固定編成で制御装置が異なるのは珍しいですね。

【5月】東日本旅客鉄道E257系5500番台が配属される
▲185系を置き換えるために500番台を改造した5500番台が登場。写真1枚目の宮オオOM-51編成は元500番台千マリNB-08編成を、宮オオOM-52編成は元500番台千マリNB-09編成をそれぞれ転用改造したものである。

5月には東日本旅客鉄道E257系500番台を改造したE257系5500番台が登場しました。臨時快速列車および臨時特急列車などに使用するため、車内防犯カメラや一部座席撤去及び荷物置き場の設置以外は車種の仕様を基本的に踏襲しています。座席発売状況のランプの設置は省略されています。なお0番台から改造された波動輸送向けの5000番台は特急『湘南』・『踊り子』向け2000番台と異なり半室グリーン車(サロハE257形)を存置しています。

【5月】相模鉄道10000系10702Fの3代目塗装の変更が見送られ営業運転復帰
▲制御装置更新工事を東日本旅客鉄道長野総合車両センターで、種別行先案内表示器のフルカラーLED化と前照灯LED化をかしわ台車両センターでそれぞれ受け、2代目塗装のまま10000系10702Fが営業運転に復帰した。

5月には10両固定編成の10702Fが制御装置更新工事を受け、前照灯のLED化と種別行先案内表示器のフルカラーLED化が実施され、2代目塗装のまま営業運転に復帰したことに衝撃を受けました。外観は11000系にそっくりですが、前面部の種別行先案内表示器は11000系よりも大きくなっており、側面部の種別行先案内表示器は12000系と同じものとなっています。新型コロナウィルスの影響がこんなところにも及んでいたとは。

【6月】小田急電鉄1000形1059F(4両固定編成・レーティッシュカラー)が廃車除籍処分に
▲2020年8月に箱根登山鉄道全線運転再開の祝福で6両固定編成の1000形1254Fと組み優等種別などで運用されていた1059Fが廃車除籍処分に。なおレーティッシュカラーの廃車除籍は初めてのことで、そのあと1060Fも廃車除籍処分となっている。

5月にはレーティッシュカラーの1000形1059Fが廃車除籍処分となり、驚かれた方も多いと思います。なぜならこの編成は2019年の台風19号で被災した箱根登山鉄道の全線運転再開を祝福するために2020年8月限定で1254Fとともに10両編成の運用に入っていたことが印象に残っているからです。この編成が廃車になった時ショックを受けましたね。箱根登山鉄道専任のレーティッシュカラーの1000形の廃車除籍は初めてで、そのあと1060Fも同様に廃車除籍となりました。なお1059Fの代替として11月に廃車となった1051F(詳細は後述)が箱根登山鉄道専任運用に入っていました。このあと1000形リニューアル車が初めて箱根登山鉄道で営業運転に入るきっかけとなります。

【6月】相模鉄道20000系8両固定編成(21000系)が登場
▲20000系の8両固定編成バージョンとなる21101Fが日立製作所笠戸事業所で製造され、かしわ台車両センターに配置された。こちらは東急電鉄に直通する車両として目黒線方面に直通する予定である。

5月には20000系の8両固定編成バージョンである『21000系』が登場し、そのトップとなる21101Fが日立製作所笠戸事業所から出場しかしわ台車両センターに配属されました。10月までに今年度分の4編成が出揃いました。21102F・21103Fは相鉄本線・いずみ野線での営業運転を開始しましたが、21101Fは直通路線での乗務員訓練のため貸し出され、東急電鉄長津田検車区に搬入、元住吉検車区で訓練を経て東京都交通局志村車両検修場、埼玉高速鉄道浦和美園車両基地に貸し出されました。東京地下鉄王子検車区にも貸し出されそうですね。基本的には10両固定編成の20102F以降の仕様が踏襲されていますが、車体部の非常用ドアコックの位置が変更されています。

【7月】オール2階建て車両215系全車廃車で形式消滅
▲215系は横コツNL-2編成の廃車除籍で形式消滅。両端2両が電動車でそれ以外が付随車という珍しい編成形態だった。特急『湘南』の前身『湘南ライナー』で活躍し、土曜休日は『ホリデー快速ビューやまなし』でも活躍した。

1986年11月から2021年3月まで運転された、東日本旅客鉄道東海道線の座席定員制の快速列車『湘南ライナー』などで使用されていた215系が全編成が廃車除籍処分となり、形式消滅しました。長野総合車両センターで209系やE217系など他系列の車両の解体作業もあったため、横コツNL-3編成と横コツNL-4編成は長野総合車両センターではなく盛岡車両センター青森派出所に輸送され、現地で解体となりました。

【7月】東日本旅客鉄道相模線新型車両E131系500番台が登場
▲E131系初の4両固定編成として登場した500番台。全12編成が配置される予定である。

7月にはE131系の初の4両固定編成である500番台が登場しました。同系列初の中間車が500番台とその後登場した600番台で登場しました。500番台は0番台・600番台と異なりトイレは設置されていません。橋本(JH-28)寄りからクモハE131-500+サハE131-500+モハE130-500+クハE130-500と組成されています。一時期には横コツG-06編成の配給輸送が飛ばされるなどしましたが、11月18日から営業運転を開始し、相模線の新たな顔として活躍しています。この系列の登場と前後して205系500番台の車番と編成番号札に小さな変化が見られ、ラミネート仕様とテプラ仕様に変更されていましたね。

【7月】京浜急行電鉄新1000形1033編成の『歌う電車』消滅
▲シーメンス製GTO素子VVVFインバータ制御で残っていた新1000形1033編成、ファインテック久里浜事業所に入場し、制御装置の更新工事を受けている。

7月には京浜急行電鉄新1000形1033編成がファインテック久里浜事業所に入場し、ドイツ製シーメンス製GTO素子VVVFインバータ制御の特徴である『歌う電車』が消滅しました。制御装置更新後は国産のIGBT素子になりました。私も更新前に最後の録音を済ませてきましたが、やはり電動車にはファンが殺到していたのが印象的だったですね。特に先頭車のデハ1033とデハ1040はそうだったように思います。

【7月】小田急電鉄1000形4両固定編成のリニューアル車、箱根登山鉄道で営業運転に
▲1000形非リニューアル車両の廃車除籍が進み、レーティッシュカラーの1059F・1060Fが廃車除籍となったことで4両固定編成のリニューアル車が箱根登山鉄道運用に。

7月には小田急電鉄1000形4両固定編成のリニューアル車が初めて箱根登山鉄道での運用を開始しました。リニューアル更新工事後に最初に箱根登山鉄道に入線したのは1057Fであり、そのあとも次々と箱根登山鉄道運用に進出するようになりました。なお箱根登山鉄道運用ではレーティッシュカラーで残る1058F・1061Fと共通運用となっています。

【8月】東京地下鉄18000系の営業運転投入で8000系に廃車が発生
▲廃車除籍処分となった8000系8103F。この編成は種別行先案内表示器がフルカラーLED式となっていたが、廃車除籍前に3色LED式に戻され注目されていた。

7月には東京地下鉄8000系の廃車除籍が開始されました。最初の除籍となったのは8107Fで北館林荷扱所までの入線確認試運転を行っていた編成でした。そのあと3色LED式のまま残る編成が先に廃車除籍とされ、8103F・8107F・8111Fの3編成が廃車となっています。3色LED式の編成を先に廃車してから残る編成を廃車する計画だったのかもしれませんので、3色LED式の編成(フルカラーLED式から戻された8117Fを含む)には注意です。

【8月】東武鉄道30000系31609F+31409Fと50000系51009Fのトレード
▲スカイツリーラインから東上線へ移籍した30000系31609F+31409F。30000系は全編成が森林公園検修区に集約された。
▲東上線から伊勢崎線に移籍した50000系9番編成の51009F。偶然にも30000系9番編成である31609F+31409Fとのトレードとなった。

8月には東武鉄道森林公園検修区に配置されていた50000系51009Fと南栗橋車両管区に配置されていた30000系31609F+31409Fがトレードを行い、前者は森林公園検修区に、後者は南栗橋車両管区にそれぞれ転属し、30000系は現役の全15編成(150両)が森林公園検修区に配置されました。スカイツリーライン系統から30000系が消滅したものの、元東上線仕様の50000系が同系列の生え抜き車(50000・50050系)と混ざって共通運用されています。

【8月】東日本旅客鉄道E257系0番台が完全に消滅
▲E257系0番台の最後の編成となっていた長モトM-111編成が長野総合車両センターに転用改造のために入場した。この編成は出場時に波動輸送向けに5000番台化されている。

8月には東日本旅客鉄道E257系0番台の最後となっていた長モトM-111編成が長野総合車両センターに入場しました。5000番台に改造され、宮オオOM-93編成として波動輸送で活躍する見通しです。この5000番台は2000番台への転用がなかった9両3編成(27両)に施工され、4号車(元8号車)の普通車とグリーン車の半室構造(サロハE257形)が維持されるなどしています。種車の座席などをそのまま活用していますが、車内防犯カメラの設置や荷物置き場の設置が変更点でしょうか

【9月】東武鉄道200系208Fが廃車除籍処分に
▲200系では2編成目の廃車となった208F。これで同系列は8編成となり、このうち205Fがリバイバル塗装に変更されている。基本的には『りょうもう』以外には使用されない。

9月には東武鉄道200系208Fが廃車除籍処分になりました。この編成は友好鉄道協定を結んでいる台湾鉄路管理局の普悠瑪号と同じ塗装となり、2018年11月まで運転されていました。現行塗装に戻った後も運用を続けていましたが、9月に北館林荷扱所に自走され帰らぬ旅路となりました。今後は『スペーシア』の100系もN100系の導入を発表していることから、置き換えられそうですね。

【9月】東日本旅客鉄道京葉線舞浜(JE-07)の発車メロディ、東京ディズニーシー開園20周年の“Time to Shine!”にはならず
東京ディズニーリゾートの最寄り駅である東日本旅客鉄道京葉線ではこれまでにディズニーランド開園35周年など、期間限定の発車メロディに変更され流れることがありました。当初はディズニーシー開園20周年のタイミングで発車メロディが変更されるものとみられていましたが、2020年の新型コロナウィルスの影響からそれが見送られました。新型コロナウィルスがなかったら、発車メロディが“Time to Shine!”になっていたのかもしれませんね。

【9月】東急電鉄目黒線の増結用中間増備車が登場
▲今回増結される車両はすべて5000系列以降がベースとなっているが、3000系については既存車両と中間増備車と差が激しい。このうち5000・5080系5189F・5190Fの中間電動車は元6000系の3号車を活用した。

9月には東急電鉄目黒線向けの3000系、さらに5000・5080系に組み込まれる中間増備車が登場しました。いずれも5000系列をベースにしていますが、後者の5189F・5190Fの電動車は6000系の3号車に組み込まれていた元デハ6301・元デハ6302が活用されています。これは6101F・6102Fへの“Q SEAT”車両の組み込みに伴い余剰となった中間電動車2両を活用しており、制御装置が5000・5080系と同じであることから転用されたものとみられます。東京地下鉄9000系でも9109Fに組み込まれる中間増備車(付随車)が登場しており、修繕工事施工とともに8両編成に増強するものと思われます。

【9月】東日本旅客鉄道相模線が開業100周年に
▲相模線開業100周年のヘッドマークを掲出した205系500番台横コツR1編成と営業運転に投入されたE131系500番台。

9月には東日本旅客鉄道相模線が開業100周年を迎え、電化開業時から使用されている205系500番台横コツR1編成にヘッドマークを掲出して運用を開始しましたね。同編成のみ、編成番号札は当初編成番号札に近いラミネート仕様となっていましたが、現在は他編成と同様のラミネートのものに交換されています。この2ヶ月後にはE131系500番台が営業運転に投入されています。205系500番台の運用離脱が相次いでいるため、わずかの期間で一気に置き換えが進んでいる印象ですね。

【10月】東日本旅客鉄道上越新幹線のE4系(幹ニシ)が営業運転を終了
▲E1系の引退後、唯一の2階建て新幹線であった新潟新幹線車両センター所属のE4系が営業運転を終了した。2編成併結の16両編成は見られなくなってしまった。

10月には新潟新幹線車両センター所属のE4系が営業運転を終了しました。新製当初は黄色と青色の2色で東北新幹線で運用されていましたが、E5系(幹セシ)の増備で上越新幹線に転用され、E1系がまとっていた朱鷺色に変更されて運用されていました。E1系の12両固定編成に対して8両固定編成でしたので、2編成併結の16両編成は圧巻でしたね。

【10月】東日本旅客鉄道E259系、総武本線に試運転で入線
▲日中時間帯の運休が続く成田エクスプレスのE259系が佐倉(JO-33)から総武本線に試運転で入線。車内Wi-Fiやコンセントを備えているため首都圏エリアでのテレワーク向けの車両に使用されやすい。

10月には東日本旅客鉄道の『成田エクスプレス』向けE259系横クラNe005編成(クロE259-5以下6両)が試運転で総武本線に入線しました。これが同系列を使用するテレワーク向け車両の試験目的かは分かりかねますが、銚子まで入線したとのことです。同系列には車内Wi-Fiや電源コンセントが備えられているため、首都圏エリアのテレワーク車両にはかなりのうってつけといえます。2020年の両国(JB-21)での横クラNe009編成を使用したテレワーク実証実験を思い出しました。

【10月】小田急電鉄1000形1051F(4両固定編成)とクヤ31形の定期検測運転が最後に
▲2004年のクヤ31形登場時から定期検測運転に同伴する車両として電源供給車に使用されていた1000形1051Fがクヤ31形と最後の定期検測運転を実施した。11月からは8000形に変更されており、対応工事を受けた8065F・8066Fが電源供給車に使用されている。
▲8000形8065Fのクハ8165・8066Fのクハ8166にはクヤ31形連結対応のジャンパー線受が設置されており、スカートの一部分に穴が開いている。

10月には小田急電鉄1000形1051F(4両固定編成)とクヤ31形による最後の定期検測運転が実施されました。大野総合車両所で8000形8065F・8066Fのクハ8165・クハ8166のスカート部分に改造工事が施され、クヤ31形連結対応となっていました。この定期検測運転のあとも箱根登山鉄道で運用されていました。同月にはクヤ31形と8000形8066Fが初めて連結され試運転に使用ののち、11月から1000形1051Fに代わって8000形が電源供給車デビューを果たし、試運転に使用された8066Fがそのまま使用されました。

【11月】北総鉄道7300形7818編成、リース解除で京成電鉄3700形3748編成として復帰
▲脱線事故を起こした北総鉄道7300形7818編成のうち、2両を抜いた6両固定編成が京成電鉄3700形3748編成として復帰することに。編成組み替えでパンタグラフが追設された車両がありシングルアーム式と下枠交差式と混在している。

11月には脱線事故当該の北総鉄道7300形7818編成のうち中間車2両を抜いた6両固定編成が京成電鉄3700形3748編成としてリース解除、返却されました。脱線した車両(7812)とその付近の電動車(7814)が抜かれ、6両固定編成となり、京成本線の普通列車などを中心に運用されています。編成組み替えに際してシングルアームパンタグラフが追加されており、この編成だけパンタグラフが2種類混在しています。この代替として3700形3768編成が北総鉄道7300形7838編成としてリースされていますが、元7818編成から抜かれた2両は廃車になるものと思われます。

【11月】小田急電鉄1000形1051Fが特別団体専用列車でラストラン、廃車除籍に
▲1000形4両固定編成で唯一のオリジナル車両だった1051Fが廃車除籍処分に。この編成の廃車でオリジナル車両は4両固定編成ではレーティッシュで残る2編成だけとなっている。
▲11月3日・6日・7日には1251Fと組んで最後の“ブツ10”で特別団体専用として走行した。

11月に小田急電鉄1000形のオリジナル車両の1051Fが11月7日の特別団体専用列車をもって引退となり、廃車除籍処分となりました。またワイドドア車以外では唯一のクヤ31形の連結に対応する電源供給車であったため、前述の8000形8065F・8066Fが1051Fの後継となっています。なおオリジナル車両のまま廃車除籍処分となるはずの1062Fはいまだに搬出されておらず動向が注目されています。

【11月】京浜急行電鉄1500形1509編成が廃車除籍処分に
▲1500形1509編成が新1000形1800番台転換クロスシート車“Le Ciel(ル・シェル)”に置き換えられる形で廃車となった。1500形の廃車は1701編成以来のことだ。

11月には京浜急行電鉄1500形鋼製車両の1509編成が廃車除籍処分となりました。1500形の廃車除籍は1701編成以来のことですが、鋼製車両の廃車は初めてのこととみられます。ごくまれに京急本線で運用されることもありますが、基本的には大師線専任車両のイメージが強かったですね。

【12月】相模鉄道10000系10703Fが8両固定編成で初の制御装置更新工事へ
▲制御装置更新のため冬の信州で年越しとなる10000系10703F。今回は8両固定編成の制御装置更新工事も行われそうだ。番号順通りいけば10708F(10両固定編成)が最後まで未更新で残ることになるが…。

12月には相模鉄道10000系10703Fが8両固定編成で初めて制御装置更新工事を受けるため、東日本旅客鉄道長野総合車両センターに入場しました。10000系では制御装置の交換のみが実施されていますので、出場後には10702F(10両固定編成)のような姿への改造工事も予想されます。10701Fの場合は3代目塗装になりましたが、10702Fではそれが見送られたこともありますので、10703Fではどういう姿になるのか注目ですね。

【12月】東日本旅客鉄道E257系500番台千マリNB-12編成が5500番台改造へ
▲E257系500番台で豊田車両センター常駐となっていた千マリNB-12編成が秋田総合車両センターへ入場した。この豊田常駐編成はすべて5500番台化されている。

12月には東日本旅客鉄道豊田車両センターに常駐していたE257系500番台千マリNB-12編成が秋田総合車両センターに入場しました。この編成は5500番台に改造されるものと思われ、豊田車両センター常駐編成はすべて5500番台化されるようです。ただし外観の変更と制御装置の更新、車内防犯カメラや荷物置き場の設置などにとどまりそうです。

【12月】横浜市交通局ブルーライン新型車両4000形4621Fが登場
12月には川崎車両株式会社より横浜市交通局ブルーラインの新型車両4000形が登場、所属となる上永谷車両基地に搬入されました。トップナンバーは4621Fで、当初は3000形5次車(3000V形)の増備計画から変更された形となり、これまでの各形式車両の続番から編成番号は62以降が割り当てられています。この編成は制御装置がGTO素子の3000形1次車の8編成(3241F~3311F)を置き換えるために製造され、4691Fまで登場する見込みです。

2021年は新型コロナウィルスのワクチン接種などありましたから(私は最初の2回は職域接種としました)、一時期は感染者数が激減したものの、新たにオミクロン株が流行しだしています。2020年ほどではありませんが、徐々に日常を取り戻しつつあるなかでのオミクロン株ですから、2022年も気を抜くことなく引き続き感染対策をしていきましょう。それではよいお年をお迎えください。