2022年11月29日

【中間増備車は5000系列】東急電鉄3000系3109F(元3009F・8両固定編成)が目黒線の営業運転に投入される

2022年11月28日、東急電鉄元住吉検車区所属の3000系3109F(元3009F・8両固定編成)が平日04K運用より営業運転に投入されました。3000系の中間増備車は初の営業運転となります。
▲6両固定編成の3000系に5000系列ベースの中間増備車の2両を組み込んで3009Fから改番された3109Fが営業運転に投入された。既存車側のVVVFインバータ制御のソフト音が変化しているが、中間増備車は5000・5050系0番台5176Fや4000番台とほぼ同じである。

3000系6両固定編成時代は2号車にデハ3250が存在していましたが、5000系列以降の付番方法に改められたことで、デハ3250がなくなったほか、2代目の番号がいくつか存在します(クハ3100・デハ3200・サハ3500→デハ3500のみ)。既存車側の6両の電動車はVVVFインバータ制御のソフト音が変化し、減速時の最後に日立製作所製の制御装置のひとつの特徴でもある『プーン』という音が入るようになりました。中間増備車のデハ3500のみ、5000・5050系0番台5176Fや4000番台とほぼ同じ、同系列の後期型の制御装置となり、目黒線内を5000・5050系の4000番台が営業運転で走っているかのような感覚になります(※注意…実際に5000・5050系が目黒線を走行するのは長津田検車区出場時の回送などのみ)。今回の3109Fは奇数編成の日立製作所製の制御装置なのでソフト音が変化しましたが、偶数編成は東芝製の制御装置なので(中間増備車のみ日立製作所製)、そこを一体どうするのでしょうか。

【新宿線以来の導入】東京都交通局大江戸線に女性専用車を設定へ

2022年11月25日、東京都交通局が2023年1月18日から大江戸線全線で女性専用車を導入することを発表しました。導入は4号車で実施時間帯は主に平日の朝ラッシュ時間帯となります。
▲東京都交通局大江戸線の主力は12-000形と12-600形だ。東京都交通局では新宿線以来、約16年ぶりの女性専用車を導入する。4号車に女性専用車ステッカーが掲出されそうだ。

大江戸線で女性専用車が導入されるのは初めてのことですが、東京都交通局では新宿線以来のこととなります。大江戸線の女性専用車は全線で導入され、光が丘(E-38)は7時00分から8時30分までに発車する両国(E-12)・飯田橋(E-06)方面都庁前行き全列車、都庁前(E-28)は7時15分から8時10分までに同駅2番ホームを発車する飯田橋(E-06)・両国(E-12)方面光が丘行き全列車で実施され、女性客はもちろんのことですが、小学生以下の乗客、身体の不自由な男性客、その介助者も乗車ができます。なお大江戸線では3号車・6号車のフリースペース部分付近に『きかんしゃトーマス』の装飾を施した子育て応援スペースが運用されています。

2022年11月28日

【子育て応援車含まれる】小田急電鉄8000形8259F(6両固定編成)のデハ8309・サハ8459が大野総合車両所から陸送される

2022年11月14日に廃車除籍処分となった小田急電鉄8000形8259F(6両固定編成・2005年度リニューアル)のうち、デハ8359・サハ8459が28日に車体を分割され大野総合車両所から北館林荷扱所へ陸送されました。
▲小田急電鉄8000形6両固定編成の8259Fのデハ8309・サハ8459が大野総合車両所に別れを告げた。なお3号車のサハ8459は元デハ8409でリニューアル更新工事施工の際に付随車に変更された車両であり、子育て応援車両でもあった。

このうち、8259Fのサハ8459は元デハ8409を改造しており、リニューアル更新工事の際に電動車から付随車に変更され、子育て応援車両となっていました。同車両は8000形の子育て応援車両としては初めての廃車となりますね。この次はデハ8509・クハ8559が陸送される予定となっています。この編成の陸送が完了した後の8000形の動きに注意です。

【8000形の在籍状況】※2022年11月24日現在 全体…27編成132両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…14編成(56両) ※注意…休車状態でない限りは運用中と扱います
8051F8052F8053F8054F8057F8058F8059F8060F8061F8062F8063F8064F8065F8066F
休車中… 1編成(  4両)
8055F
廃車済… 1編成(  4両)
8056F
《6両固定編成》
運用中…12編成(72両)
8252F8253F8254F8256F8257F8258F8260F8261F8262F8263F8265F8266F
廃車済…  4編成(24両)
8251F8255F8259F8264F

【フルーティアも】東日本旅客鉄道719系700番台仙センS-27編成の『フルーティアふくしま』、来年12月引退へ

2015年4月25日に福島デスティネーションキャンペーンに合わせて定期営業運転に投入された東日本旅客鉄道仙台車両センター所属の719系0番台仙センH-27編成(クモハ719-27+クハ718-27)を改造した700番台仙センS-27編成(クモハ719-701+クシ718-701)による『フルーティア』が2023年12月に車両老朽化のため運転を終了することが発表されました。
▲仙台車両センター所属の719系0番台仙センH-27編成を改造した700番台仙センS-27編成の『フルーティア』も来年冬に引退となり、廃車となることに。仙台車両センターに配置されている唯一の719系であるが、この編成の引退で仙台の719系がすべて消滅となる。

仙台車両センターに所属する719系ですが、0番台は仙センH-19編成(クモハ719-19+クハ718-19)の廃車をもって2020年に消滅し(元仙センH-40編成のみは訓練車に転用される)、700番台『フルーティア』の仙センS-27編成だけが残っていました。この編成は基本的には磐越西線の定期快速列車の郡山寄り(東北本線基準では宇都宮・黒磯寄り)に連結されて運用され(フルーティアを含む6両)、場合によっては719系3色編成(フルーティア・あかべこ編成・通常編成の組み合わせ)が実現したこともありました。車両の老朽化の進行により来年12月をもって引退となり、廃車除籍処分になるものと思われます。この動きにより仙台車両センターから719系が2023年12月もしくは2024年1月で消滅することとなりそうです。

2022年11月27日

【終夜運転ありません】小田急電鉄がニューイヤーエクスプレスなど年末年始の運転計画を発表

2022年11月24日、小田急電鉄が2022年12月30日から2023年1月3日までの年末年始の運転計画を発表しました。この期間中はすべて土曜休日ダイヤで運転されます。なお終夜運転は行われません。
▲ロマンスカー“EXE”30000形(前面愛称表示器が残る未更新編成、30055F+30255F30057F+30257Fのどちらか)を使用して運転される特急『ニューイヤーエクスプレス』。2023年は1往復の運転だ。2022年はロマンスカー“VSE”50000形50001Fが充当されたが、今回は初日の出を拝む利用者を考慮して着席定員が最多の形式が充てられたか。
▲江ノ島線では藤沢(OE13)での運転系統分離後、初めての年末年始に。臨時各駅停車が増発されるほか、定期列車の延長運転で町田(OH27)・相模大野(OH28)~片瀬江ノ島(OE16)間の直通運転が見られる。2023年は優等種別の延長運転にも注目したい。

新型コロナウィルスの影響を考慮して2022年12月31日から2023年1月1日での終夜運転はありません。ただし1月1日に新宿(OH01)と片瀬江ノ島を往復する臨時特急『ニューイヤーエクスプレス』(0801レ0800レの1往復)が設定され、リニューアル前の前面愛称表示器を残すロマンスカー“EXE”30000形(30055F+30255F30057F+30257Fのどちらか)が充当されるものと思われます。なお2023年秋に引退のロマンスカー”VSE”50000形にとっては最後の年越しになります。また3000形6両固定編成または8000形6両固定編成を使用する臨時各駅停車については5101レ(土曜休日A18運用・江0538←大0455)のまえに町田始発の下り1本(8101レ・江0517←町0430)が設定され、その折り返しの相模大野行きの臨時各駅停車(8100レ・江0522→大0604)もあるようです。運用の流れを考慮して土曜休日A17運用充当編成での運用になりそうです。今回はそれに加えて一部優等種別列車の延長運転が実施され、10両編成の現行ダイヤの1503レ(藤0629←大0605・土曜休日E13運用)と3502レ(藤0652→宿0754・土曜休日E13運用)を片瀬江ノ島まで延長します(下り列車は8103レ・江0638←大0605、上り列車は8102レ・江0644→宿0754)。藤沢での折り返し時間を片瀬江ノ島発着に変更する形になりますね。なおロマンスカー以外での優等種別列車の片瀬江ノ島行きは今年3月のダイヤ修正前以来、約10ヶ月ぶりとなります。現行ダイヤでの片瀬江ノ島発着の一般優等種別列車は早朝の片瀬江ノ島発の1本しかありませんので10両編成の片瀬江ノ島乗り入れも貴重です。

ちなみに2023年も干支のヘッドマーク掲出はなさそうですね。

【臨時特急ニューイヤーエクスプレス】
《下り列車》江0557←藤0551←和0527←大0518←町0514←百0506←成0457←宿0445
《上り列車》江0731→藤0742→和0757→大0809→百0824→宿0847
使用車両…ロマンスカー“EXE”30000形(30055F+30255F30057F+30257F)

【いずみ野線からも直通へ】相模鉄道・東急電鉄が新横浜線の運転概要を発表

2022年11月24日、相模鉄道・東急電鉄両社が2023年3月開業の両会社の新横浜線(羽沢横浜国大(SO-51)~新横浜(SO-52,SH-01)~日吉(TY-13,MG-13,SH-03)を介する相互直通運転の運転概要を発表しました。会社別に紹介していきます。
▲相模鉄道からは20000系列が乗り入れ、8両固定編成は目黒線に、10両固定編成は東横線にそれぞれ直通する。東日本旅客鉄道埼京線との直通運転は本線側のみであるが、新横浜線との直通運転はいずみ野線側でも実施され、朝は通勤特急として直通するものがある
▲東急電鉄からは相模鉄道直通対応工事を施工された5000・5050系4000番台や目黒線車両など様々な車種が直通する予定。6両固定編成で残っている編成など一部は新横浜発着に使用され、相模鉄道には8両固定編成以上が直通することになる。

【相模鉄道】
新横浜線の運転本数は1日あたり約100往復、上下約200本となり、新横浜発着の列車も運転されます(ダイヤ乱れ時にも対応可能)。平日ラッシュ時間帯に西谷(SO-08)発を基準に7時20分から8時20分の1時間に11本(相鉄本線側4本、いずみ野線側7本)が運転されます。日中時間帯でも片道だけで1時間に4本から8本程度と時間帯によって差はありますが、現ダイヤの埼京線直通列車よりも直通運転本数は多いようです。基本的に相鉄本線からは目黒線直通列車、いずみ野線からは東横線直通列車がそれぞれ設定され(一部列車を除く)、優等種別は特急・通勤特急(いずみ野線側の平日朝のみ)と各駅停車のみとなり、新横浜を境に列車種別が変更となる列車があります(東横線内急行、目黒線内急行または各駅停車に変更)。本線側だけでなく、いずみ野線側からも新横浜線に直通する列車ができることで横浜方面の利便性が低下するのをを防ぐため、西谷にある折り返し線を用いて新たに横浜(SO-01)~西谷間を運転する区間列車が初めて設定されます。西谷発着は早朝に羽沢横浜国大発で数便ある程度でしたが、新たに拡大される形です。西谷発着列車は新横浜線直通列車と接続するダイヤになることが予想できますので、対面での乗り継ぎになります。またいずみ野線内では東横線直通列車のみですが特急が復活します。特急の停車駅は通勤特急停車駅から鶴ヶ峰(SO-09)を除いたもので、以前は横浜発着列車もありましたが、利用者が少ないため廃止され、日中時間帯は各駅停車または快速列車のみとなり、いずみ野線内は両種別ともに各駅に停車する列車となっています。これに東横線直通の特急ということで、20000系列および東急電鉄5000・5050系4000番台などの限定運用になりそうです。またいずみ野線快速列車と本線特急の運転時間を拡大します。いずれは急行の本数がまた少なくなりそうでしょうか。

【東急電鉄】
東急電鉄側では新横浜線の開業で東急電鉄のみで東海旅客鉄道新幹線に乗り継ぎができるということで注目されています。平日朝のラッシュ時間帯(7時台・8時台)は1時間あたり最大16本が運転されうち12本は目黒線、4本は東横線に直通します。新横浜線内では途中駅の新綱島(SH-02)を含めて全種別列車(急行・各駅停車)が停車しますね。新横浜線では目黒線に合わせる形で開業時点から車掌が乗務しないワンマン運転が導入されますが、今度は新たに東横線全線で新たにワンマン運転が導入されます。もともと東横線は直通運転先の横浜高速鉄道みなとみらい線を含めて全駅にホームドアが設置済みであり、ワンマン運転導入のタイミングが注目されていました。東急電鉄の乗務員がみなとみらい線でも乗務しているため、東横線でのワンマン運転は横浜高速鉄道みなとみらい線でも実施されるものと思われます。新横浜線と東横線を結ぶ直通列車ではもともとの東京地下鉄日比谷線直通列車の名残で設定されている菊名(TY-16)発着列車から変更される形となり、菊名発着列車は大幅に減少することが予想され、新横浜線直通に振り替えられることで日吉以西の東横線の本数が少し減る形になります。目黒線では各駅停車が急行を武蔵小山(MG-03)で待避して接続していますがこれを奥沢(MG-07)での通過待ちに変更し、大岡山(MG-06)・目黒(MG-01)方面への所要時間を約2分短縮します。奥沢で追い抜くことで大岡山では降りたホームで乗り継ぎできるのも大きいですね。日中時間帯については1時間あたり6本(10分に1本)、目黒線4本、東横線2本が直通することになります。目黒線ではうち2本が新横浜発となり、相模鉄道に直通しない編成などが充当されることになりますね。東急電鉄・相模鉄道ともに新横浜発着の列車があるため、相互に接続があるかどうか気になります。

私にも新幹線への乗り継ぎの際にメリットがあるかもしれません。私の場合は、小田急電鉄小田原線と東日本旅客鉄道横浜線で移動しているのですが、新横浜線の開業で小田急電鉄と相模鉄道だけで新幹線に乗り継ぎできるかもしれないためです。当面は新横浜線に加算運賃が適用されることから、横浜線利用時の運賃の差が気になるところではありますが、町田(OH27,JH-23)での乗り継ぎが海老名(OH32,SO-18)で済む可能性があることから、新横浜線の開業は私も期待しているところがあります。

2022年11月24日

【減りゆく白い車体】小田急電鉄8000形8259F(6両固定編成)のクハ8259・デハ8209が大野総合車両所から陸送される

2022年11月14日に廃車除籍処分となった小田急電鉄8000形8259F(6両固定編成・2005年度リニューアル)のうち、クハ8259・デハ8209が24日に車体を分割され大野総合車両所から北館林荷扱所へ陸送されました。
▲小田急電鉄8000形6両固定編成の8259Fのクハ8259・デハ8209が元相方である8059Fを残し長らくを過ごした大野総合車両所に別れを告げた。6両固定編成は3色LED式の編成を先に廃車とさせるのだろうか。
▲相方を失った8000形8059Fは11月21日に多摩線での試運転に使用され、保安装置故障時の訓練に用いられたようである。今後3000形1次車・2次車または8000形6両固定編成の別の編成と10両編成の運用に入ることはあるのだろうか。

これまでに8000形は6両4編成(8251F8255F8264F8259F)と4両1編成(8056F)の5編成28両が廃車除籍処分となり、8259Fの床下機器の撤去作業などが行われていました。現在の残る8000形は6両12編成(72両)と4両15編成(60両・休車中は1編成4両)の27編成132両です。この次は8259Fのデハ8309・サハ8359が陸送される予定です。なお3号車のサハ8359はこの形式で子育て応援車両が設定されてから初めての廃車となりますね。

【8000形の在籍状況】※2022年11月24日現在 全体…27編成132両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…14編成(56両) ※注意…休車状態でない限りは運用中と扱います
8051F8052F8053F8054F8057F8058F8059F8060F8061F8062F8063F8064F8065F8066F
休車中… 1編成(  4両)
8055F
廃車済… 1編成(  4両)
8056F
《6両固定編成》
運用中…12編成(72両)
8252F8253F8254F8256F8257F8258F8260F8261F8262F8263F8265F8266F
廃車済…  4編成(24両)
8251F8255F8259F8264F

【リニューアル車の参考に…?】小田急電鉄3000形3651F(日本車両製造・8両固定編成)の種別行先案内表示器がフルカラー式に

2022年11月23日、小田急電鉄3000形3651F(日本車両製造3次車8両固定編成)の種別行先案内表示器が前面部・側面部ともにフルカラーLED式に更新され運用されています。同形式の3次車以降の編成で種別行先案内表示器がフルカラーLED式に更新されるのは現在入場中の3000形リニューアル車を除くと初めてのことになります。
▲種別行先案内表示器が3色LED式からフルカラーLED式に更新された3000形3651F(日本車両製造3次車8両固定編成)。この形式のリニューアル車の種別行先案内表示器がフルカラーLEDとなれば、3000形の種別行先案内表示器の更新もあり得ることだろう。

3000形の種別行先案内表示器が3色LED式からフルカラーLED式となったのは2006年度以降に登場した日本車両製造7次車から中間増備車の10次車までの車両で、既存車両では1次車の全4編成・2次車全8編成のうちの3編成(いずれも6両固定編成)の合計7編成(42両)が種別行先案内表示器を3色LED式からフルカラーLED式に更新しており、種別行先案内表示器の更新でいえば2次車の3255F(6両固定編成)以来のことですが、3次車以降での更新は現在入場中のリニューアル車3編成(3265F3266F3268F)を除くと初めてとなります。なお10両固定編成に改造された12編成のうち、元6両固定編成から改造の5編成と元8両固定編成から改造の2編成(3081F3082F)はもともとの改造種車が7次車・8次車であるため、種別行先案内表示器の更新の必要がなく、3083F(10両固定編成)以降の改造種車である元8両固定編成は5次車・6次車から改造されていますが、種車の8両についてはなぜか更新されていません。一部編成はリニューアルで種別行先案内表示器の更新が予想されますが、種別行先案内表示器を先に更新した編成はリニューアル対象にはならないということなのでしょうか。

2022年11月23日

【置き換え再び進む】東日本旅客鉄道E217系横クラY-7編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2022年11月22日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センターに所属するE217系横クラY-7編成(クハE217-7以下11両)がEF64形1031号機に牽引され、所属先から南武線経由で長野総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分のためと思われます。
▲E217系横クラY-7編成がEF64形1031号機に導かれ、帰らぬ旅へ。

この編成は1995年度に登場した2次車で一部車両の車椅子対応トイレ対応車両への差し替え経て登場から約27年間にわたって活躍してきました。これ以外にも東京総合車両センターでは横クラY-17編成(クハE217-17以下11両)と横クラY-119編成(クハE217-2019以下4両)の解体作業も実施されたようで、さらに廃車車両が増えている印象です。これで残るE217系は11両30編成(330両)と4両32編成(128両)の合計452両となります。この系列の廃車解体は東京総合車両センターと長野総合車両センターで行われていますが、配給輸送せずに回送できる東京総合車両センターにドアステッカー撤去状態で入場した編成は注意が必要です。

【E217系の在籍状況】※2022年11月23日現在
 在籍両数(全体)…452両
 基本編成(11両)…30編成(−2) 付属編成(4両)…32編成(−1)
 廃車除籍(11両)…21編成(+2) 廃車除籍(4両)…14編成(+1)

【懐かしの5色復活!】東日本旅客鉄道E657系5編成にE653系0番台時代の塗装を復刻へ

2022年11月18日、東日本旅客鉄道が2023年10月から12月末まで茨城デスティネーションキャンペーンが開催されることに伴い、常磐線特急『ひたち』『ときわ』で運用される勝田車両センター所属のE657系5編成に、2013年まで配置されていたE653系0番台と同じ5色のカラーリングを施工すると発表しました。
▲常磐線の特急列車で運用されるE657系。全19編成(190両)のうちの5編成(50両)にE653系0番台と同じ塗装が再現され、茨城デスティネーションキャンペーンを盛り上げることとなった。E653系塗装の復活は嬉しい限りで、どの編成がどの色になるのか楽しみである。
▲(イメージ)新潟地区で試運転を行っていたE653系0番台。最初に復刻される塗装は当時の水カツK304編成水カツK307編成がまとっていたグリーンレイクである。
▲(イメージ)E653系0番台時代に団体専用列車にも使用されていた水カツK308編成(現在の水カツK70編成の一部)。当時水カツK302編成水カツK308編成がまとっていたブルーオーシャンはどの編成に復刻されるのだろうか。

12月24日に最初の復刻編成となるグリーンレイクの編成が勝田車両センターで撮影会が行われることとなっており、それで初お披露目となります。運転期間は今年12月下旬から2026年春までの約3年以上にわたって運転されるとのことです。全5色のE653系塗装をまとうE657系、見てみたいものですね。またE531系0番台水カツK451編成がまとっている勝田車両センター開設60周年ラッピング電車についても運転期間を大幅に延長し、2026年度初め(2026年4月以降)までとなります。こちらも約3年以上延長されることになりますね。同編成のラッピングを見たことがない方は運転期間延長によりまったり狙うことができます。ただし運転範囲は品川(JT-03)から原ノ町までの常磐線・上野東京ライン区間と、水戸線全線となりますのでご注意願います。

【全編成が前照灯LEDに】小田急電鉄ロマンスカー”MSE”60000形60251Fが検査出場で前照灯がLED式に

2022年11月21日、小田急電鉄ロマンスカー“MSE”60000形60251F(6両固定編成)が大野総合車両所を検査出場し、小田原線で試運転を実施しました。前照灯はHID式からLED式に交換されており、前照灯がHIDの編成は消滅となったようです。
▲ロマンスカー“MSE”60000形60251Fが大野総合車両所を検査出場し、前照灯がLED式に交換された。なおロマンスカー停車駅で初めて本厚木(OH34)2番ホームにホームドア(未稼働状態)が設置されたため、同編成では4号車が締切扱いとなる。

検査出場した“MSE”60000形60251Fは前照灯が唯一HID式で残る編成でしたが、検査施工で前照灯が交換され、全8編成の前照灯がLED式に統一されました。この編成は10月下旬に海老名検車区から回送され入場していました。なお11月19日からロマンスカー停車駅となる本厚木2番ホームにホームドア本体を設置したため、同編成の4号車の乗降用扉は締切となります(5号車の乗降用扉から乗車し4号車に移動してください)。

2022年11月22日

【約3ヶ月ぶりの入場】小田急電鉄4000形4057F(旧東急車輛製造1次車)がワンマン運転対応工事へ

2022年11月22日、小田急電鉄4000形4057F(旧東急車輛製造1次車)が編成を分割され、大野総合車両所の68番・69番構内留置線にそれぞれ留置されています。東日本旅客鉄道常磐緩行線に対応するワンマン運転対応工事施工と思われます。
▲(イメージ)4000形4057Fが編成を分割され留置された。4056Fに続きワンマン運転対応工事が施工されるようである。車内防犯カメラの設置などが行われるものとみられる。出場は年を跨ぐが、この入場で2007年度に登場した最初の7編成すべてに施工されることに。
▲4000形のワンマン運転対応編成には車内照明に取り付ける形のものではなく、車内LCD式旅客案内表示器の右隣の非常用ドアコックの上部に車内防犯カメラが設置されている。1両あたり4箇所の千鳥配置である。

4000形のワンマン運転対応化工事は4057Fで通算8編成目(今年度分4編成目)となります。昨年度は4051F4052F4053F4064Fの4編成、今年度はこれまで4054F4055F4056Fに施工されています。10月に復帰した4056Fと交代する形で入場したものとみられます。今回の4057Fへの施工で同形式が初めて登場した2007年度分の最初の7編成すべてでワンマン運転対応工事が施工されることとなりそうです。この工事施工で車内防犯カメラなどが設置されますね。

【4000形のワンマン運転対応状況】※2022年11月22日現在
《施工済》7編成(70両)…4051F4052F4053F4054F4055F4056F4064F
《施工中》1編成(10両)…4057F
《未施工》8編成(80両)…4058F4059F4060F4061F4062F4063F4065F4066F

【一足早いプレゼント?】小田急電鉄、『VSEでクリスマスツアー』を開催へ

2022年11月17日、小田急電鉄がロマンスカー“VSE”50000形(50001F50002F)を使用する特別企画『VSEでクリスマスツアー』を12月17日・18日に開催することが発表されました。今年のクリスマスは当ツアーのちょうど1週間後なので、考えれば24日・25日に設定できた気もしますが…。
▲『VSEでクリスマスツアー』に使用されるロマンスカー“VSE”50000形。同形式にとっては2023年秋に引退する前の最後のクリスマス、年越しということになるだろう。この形式でお子さまとともにクリスマスを過ごしてみてはいかがだろうか。

この形式は2023年秋に引退となるため、今回の”VSE”にとっては最後のクリスマス、最後の年越しということになりそうです。今回のツアーでは17日と18日で内容や運転経路が異なっており、17日は『駅のお仕事体験と駅・ロマンスカーでコンサート』ということで、喜多見検車区→唐木田(OT07)→新百合ヶ丘(OH23)→片瀬江ノ島(OE16)→喜多見検車区(回送区間を含む予想)での運転となり、途中の多摩線唐木田ではホーム上で出発指示合図や案内放送のほか、改札での業務、線路上の落とし物を引き上げる業務体験、なりきり駅長体験の撮影ができます。そのあとの車内では沿線の玉川学園前(OH26)にキャンパスを構える、玉川学園のオーケストラ部による弦楽器ライブが行われ、片瀬江ノ島では玉川学園のハンドベルクワイアも加わったクリスマススペシャルコンサートが実施されます。18日は『VSE乗務員が贈る一足早いクリスマス』ということで、喜多見検車区→新松田(OH41)→相模大野(OH28)→片瀬江ノ島→新百合ヶ丘→喜多見検車区(回送区間を含む予想)での運転となり、車内ビンゴ大会が実施されるほか、片瀬江ノ島では運転台の見学・記念撮影や仕事道具の紹介、アナウンス体験のほか、運転士・車掌で編成されたバンド演奏が実施されることとなっています。

現時点で年末年始の運転計画は発表されていませんが、『ニューイヤーエクスプレス』の運転があるのかどうか注目されます。昨年と同様に新宿(OH01)発の1本だけであれば、どのロマンスカー形式が充当されるかになりますが、もしも“VSE”50000形であればこの形式では最後の『ニューイヤーエクスプレス』ということになりそうです。

2022年11月21日

【サークルK復活?】東急電鉄8500系8637F(Bunkamura号)、東武鉄道伊勢崎線(スカイツリーライン)への乗り入れ終了

2022年11月18日の平日24K運用をもって、東急電鉄田園都市線に残る最後の8500系である8637F(Bunkamura号)の東武鉄道伊勢崎線(スカイツリーライン)の乗り入れ運用が終了しました。これは19日から東武鉄道全路線でのデジタル無線運用開始に伴うものです。
▲現存する最後の8500系の東武鉄道伊勢崎線(スカイツリーライン)から撤退した。さらには東京地下鉄8000系の一部編成もデジタル無線非対応のため、乗り入れできなくなった編成が出ている。これらの編成が先に廃車になることは想像に難くないだろう。

8500系は来年引退予定のBunkamura号の8637Fのみとなっており、実質サークルK編成が復活することになります。これまでと異なるのは東京地下鉄8000系にも東武鉄道伊勢崎線(スカイツリーライン)に乗り入れない編成が出ていることです。これは8102F8114FのみがD-SR非対応であるためで、スカイツリーラインに乗り入れない平日のS運用(平日は51S運用の再出庫のみ、53S運用、57S運用、71S運用の前半のみ、75S運用、85S運用、87S運用、93S運用)に限定充当されています(土曜休日のS運用はすべて直通するため充当されない)。このためBunkamura号の8500系8637Fもスカイツリーラインに乗り入れない平日の運用で活躍するものとみられます(土曜休日は基本的に団体専用のみ)。

【約2年6ヶ月ぶりの復活?】東京地下鉄8000系8102F・8114Fに東武鉄道直通非対応の『サークルK』ステッカー

2022年11月19日、東武鉄道全路線でデジタル無線の運用が開始されました。これに伴ってデジタル無線非対応車両の動向が注目されています。このうち、東京地下鉄半蔵門線で活躍する8000系8102F8114Fに黒い丸枠のなかに”K”と書かれた『サークルK』ステッカーが掲出されています。両編成は半蔵門線内のD-SRには対応していない編成となります。
▲半蔵門線内D-SR非対応となっている8000系8102F(写真)と8114F。18000系が今年度は当初の5編成(50両)よりも多い7編成(70両)が投入されており、廃車が近いのかは不明だが、同編成には『サークルK』ステッカーが貼付された。
▲東急電鉄では8500系8637Fが半蔵門線内D-SR非対応となっており、東武鉄道伊勢崎線(スカイツリーライン)への乗り入れが終了した。これまで平日に24K運用に入ることが多く伊勢崎線方面に直通していたが、19日以降はそれができなくなり、平日に限って伊勢崎線に乗り入れない運用を中心に充当されることになりそうだ。

同系列は和光検車区新木場分室でD-SRに対応する工事が施工されていますが、8102F8114Fにのみ施工されておらず、両編成に黒い丸枠の中にアルファベットの”K”が書かれた『サークルK』ステッカーが掲出されたようです。『サークルK』編成は過去に東急電鉄8500系で伊勢崎線に乗り入れができない8606F(先頭車のみ東急テクノシステムに保存)やVVVFインバータ試験車両の8642F、2000系(現在の9000・9020系)や8090・8590系などが該当しており、2020年5月に幕車の8606Fが廃車除籍処分となったことで、一旦は伊勢崎線に乗り入れない編成(サークルKの編成)が消滅していました。しかし東武鉄道全線でのデジタル無線運用開始に伴って、デジタル無線非対応編成が運用できなくなり、東京地下鉄車両では8102F8114Fのみ、東急電鉄車両では8500系8637Fのみ伊勢崎線への乗り入れができなくなった(事実上の撤退となった)ことから、8000系全10編成のうち2編成に掲出されたことになります。『サークルK』編成は2020年5月以来、約2年6ヶ月ぶりの復活となりました。なお今回の『サークルK』ステッカーはこれまでの編成は丸いステッカーでしたが、8000系ではなぜか四角いステッカーとなっています。8000系は伊勢崎線を自走して北館林荷扱所へ廃車回送されるため、最後の廃車回送時以外は基本的に伊勢崎線には入線しないということになりますね。

【鷺沼検車区8000系の在籍状況】2022年11月21日現在
《現役》10編成(100両) ※下線部はD-SR非対応車両
8101F8102F8104F8106F8109F8110F8114F8115F8116F8118F
《廃車》  9編成(  90両)
8103F8105F8107F8108F8111F8112F8113F8117F8119F

2022年11月20日

【ローレル賞2系列が新木場に集結】東京地下鉄17000系・18000系ローレル賞受賞記念の撮影会を開催へ

2022年11月15日、東京地下鉄和光検車区所属の17000系および鷺沼検車区所属の18000系が鉄道友の会主催の『2022年ローレル賞』を受賞したことを記念し、12月3日と4日に和光検車区新木場分室にて両系列の撮影会を開催することが発表されました。
▲今回展示車両になるものと思われる17000系17101F。和光検車区からわざわざ自走回送されるか、新木場分室入庫の運用で終えればすぐに展示に向けた準備ができそう。
▲今回展示車両になるものとみられる18000系18101F。鷺沼検車区が東急電鉄田園都市線の鷺沼(DT-14)にあり、大井町線・目黒線や南北線などを経由して自走回送する都合で南側がクハ18001となるので注意だ。

17000系と18000系では車体構造や搭載機器の共通化が図られていて(17000系8両固定編成を除く)、前照灯の形状変更やそれぞれの路線カラーを継承し個性が出ていますね。全車両にフリースペースの設置やドアレールへの切り欠き加工によりベビーカーや車椅子の利用者の乗降性を向上させています。両系列ともワンマン運転に対応する仕様で(18000系は将来的な導入を見据えた仕様)、走行機器のモニタリング状況、脱線検知装置の搭載で快適性と安全性を飛躍的に向上させました。今回もクラブツーリズムからの申し込みという形になります。また千代田線で活躍した6000系6102Fも展示される予定で、先頭の位置を3日は北側、4日は南側に合わせる形になることをご留意ください(先頭車の位置を片側に揃えるともう片側は一部車両の先頭車がずれるかたちになる)。

2022年11月18日

【ミッキーの誕生日にデビュー!】舞浜ディズニーリゾートライン”Type C”100形141号編成(パープル)が営業運転を開始

2022年11月18日、舞浜ディズニーリゾートラインの“Type C”100形141号編成(パープル)が営業運転を開始しました。同編成が置き換えるのは同年9月8日から東京ディズニーシーに仲間入りしたダッフィーの友達、リーナ・ベルを装飾した“Type X”10形31号編成(パープル)ですが来年3月まで運転予定のため、2001年のリゾートライン開業以来初の新旧パープルの同時運用が実現しました
▲2022年のミッキーの誕生日(11月18日)に新型の“Type C”100形141号編成(パープル)がデビューを果たす。運転時刻が公表されている既存の”Type X”10形31号編成と新たに加入した“Type C”100形141号編成新旧同じ色の車両が同時運用されるのは史上初の出来事である。ミッキーの誕生日当日は”Type X”10形31号編成は日中時間帯での運用はない。
▲2代目のリゾートライン車両である“Type C”100形131号編成(ブルー)。同編成は搬入からデビューまで約10ヶ月間を要した。同形式の最新編成が運用を開始し、2023年頃にラストナンバーの151号編成(グリーン)が日立製作所笠戸事業所を出場したタイミングで同形式の搬入(5編成30両分)は最後になるだろう。

リーナ・ベルの車内装飾を施された“Type X”10形31号編成(パープル)の運転時刻についてはホームページで公表されており、運用されていることから、2001年のリゾートライン開業以来、初めて新旧同じ色の車両の同時運用が実現しました(ただしドライバーキャストの訓練がある場合は日中時間帯でも新旧同じ色が同時に走ることはある)。既存車両“Type X”10形すべてを新型車両“Type C”100形に置き換える都合で、新旧車両で同じ色のリゾートラインが同時に運用されたケースは過去にありませんので、今後どのような運用のやりくりをしていくのか注目ですね。最後まで残るものとみられる41号編成(グリーン)の動向も気になります。

ところで個人的に思ったのが、前回の“Type X”10形11号編成(ブルー)を置き換えた“Type C”100形131号編成(ブルー)が搬入されてから営業運転開始までが長かったことです。このときは“Type X”10形11号編成(ブルー)が元気に運用中であったため、昨年も何度か記録していました。搬入は昨年3月下旬でしたが、デビューしたのは今年1月と、それまでに約10ヶ月もかかっていますから、今回の“Type C”100形141号編成(パープル)のデビューが結構早い印象を受けました。

2022年11月17日

【約2年前にも起こしてます】京成電鉄本線京成高砂(KS-10)で3700形3788編成のモハ3788が脱線

2022年11月17日、京成電鉄本線京成高砂(KS-10)の高砂車庫に入庫途中であった平日77K運用に充当の3700形3788編成(8両固定編成)の京成上野(KS-01)寄りのモハ3788が脱線する事故が発生し、京成電鉄や直通運転先の北総鉄道だけでなく、東京都交通局浅草線などにも大きな影響を与えました。
▲高砂車庫に入庫する線路を間違えた3700形3788編成(8両固定編成)。京成電鉄は約2年前に現在の3700形3748編成(6両固定編成)をリースした北総鉄道7300形7818編成(8両固定編成)が脱線し、中間車2両が廃車となった経緯がある。

脱線したのは京成上野寄りのモハ3788のみですが、同編成は平日77K運用に充当され、京成佐倉(KS-35)始発の快速京成高砂行きで運用されたあと、一旦高砂車庫に入庫する際の事故となったようです。約2年前にも脱線事故を起こした京成電鉄ですが、今回の事故は成田国際空港および羽田空港へのアクセスにも大きく影響しています。京成電鉄には一刻も早く原因究明を突き止め、脱線事故をなくしていただきたいと強く願っています。

2022年11月14日

【8251F以来の廃車に】小田急電鉄8000形8259F(6両固定編成)、廃車除籍処分へ

2022年11月11日の6203レ(向0933←宿0855・平日E19運用)をもって定期営業運転を離脱していた小田急電鉄8000形6両固定編成の8259Fが14日に空調装置、シングルアームパンタグラフ、ロゴマークなどの撤去作業を受けているようです。この編成は廃車除籍処分になるものと思われ、同形式6両固定編成では実にチョッパ制御更新車の8251F以来のこととなります。
▲11月11日の朝の運用をもって運用を離れ、ついに廃車除籍処分となった8000形8259F。2005年度にリニューアルされたが、相方は同形式最後のリニューアル車となった8059Fであった。なおこの編成は車内照明がLED式になることはなかった。
▲8000形8056Fは下り方デハ8106・クハ8156が大野総合車両所から旅立った。この次は8259Fのクハ8259・デハ8209が解体線に移され旅立つということになるだろうか。
▲追加導入が進む5000形(写真は5061F)。12月には5062Fも登場することとなっており、8000形の動きに注意が必要だ。

この編成は1984年に登場し、登場から約21年が経過した2005年度にリニューアル更新工事を受け、約38年間にわたって活躍しました。同編成以降のリニューアルからはボタンを2つ同時に押して戸開が可能になる戸閉解除スイッチが設置されていました。この編成の相方はこの形式で最後にリニューアル更新工事を施工された8059F(4両固定編成)でした。4両固定編成はおもに蛍光灯の編成、6両固定編成はおもに3色LED式の8000形を先に廃車とするのでしょうか。またこれと同時に、4両固定編成の8000形8056Fのデハ8106・クハ8156が大野総合車両所から北館林荷扱所へと陸送されました。同形式4両固定編成では初の廃車除籍処分となった8056Fの陸送作業完了により解体線が空くので、これからクハ8259・デハ8209を解体線に移動させる作業が始まりそうです。休車中の8055Fはいったいどうなるのやら…

【8000形の在籍状況】※2022年11月14日現在 全体…27編成132両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…14編成(56両)
8051F8052F8053F8054F8057F8058F8059F8060F8061F8062F8063F8064F8065F8066F
休車中… 1編成(  4両)
8055F
廃車済… 1編成(  4両)
8056F
《6両固定編成》
運用中…12編成(72両)
8252F8253F8254F8256F8257F8258F8260F8261F8262F8263F8265F8266F
廃車済…  4編成(24両)
8251F8255F8259F8264F

【ロイヤルブルー撤去済】小田急電鉄3000形3273F(日本車両製造6次車・6両固定編成)、インペリアルブルー帯に変更へ

2022年11月10日、小田急電鉄大野総合車両所の構内に留置されている3000形3273F(6両固定編成・日本車両製造6次車)の側面帯が撤去されているようです。車内照明はすでにLEDに交換済みのため、帯色をインペリアルブルーに変更するものと思われます。
▲3000形3273F(日本車両製造6次車)の側面帯が撤去されインペリアルブルーへの変更準備を実施か。

3000形の前面部・側面部の帯色がインペリアルブルーとなるのは同年7月の6両固定編成の3272F(旧川崎重工業5次車)以来で約4ヶ月ぶりとなります。なおこの編成は車内照明が昨年12月にすでにLEDタイプに交換されており、帯の変更よりも先に車内照明の交換が行われたため(10次車を除き3次車以降では初めての車内照明交換)、ロイヤルブルー帯で車内照明がLEDの期間は約11ヶ月間でした。もしインペリアルブルー帯が巻かれると、3000形6次車でロイヤルブルー帯の編成は3274Fのみとなりそうです。同形式のリニューアル車は工事施工の際に従来の帯が撤去されてインペリアルブルーに変更されるため、インペリアルブルーで姿を現したときに変更したものとしてカウントします。リニューアル更新工事で入場中の3268F(旧東急車輛製造4次車・6両固定編成)も帯の変更が予想されます。

【3000形ロイヤルブルー帯 在籍状況】 ※2022年11月14日現在
合計…138両 ※リニューアル入場中の3268Fを含む
6両固定編成…8編成(48両)
8両固定編成…5編成(40両)
10両固定編成…5編成(50両)
《3次車》3263F3264F3651F3652F3653F
《4次車》3268F3655F
《5次車》3269F3270F3271F3658F
《6次車》3274F
《7次車》3277F
《8次車》3091F3095F(1号車~3号車・8号車~10号車)
《9次車》3091F3095F(4号車~7号車)

【3000形インペリアルブルー帯 在籍状況】 ※2022年11月14日現在
合計…214両 ※帯変更で入場中やリニューアル車(帯変更後)を含む
6両固定編成…20編成(120両)
8両固定編成…3編成(24両)
10両固定編成…7編成(70両)
《1次車》3251F3254F(1次車全編成)
《2次車》3255F3262F(2次車全編成)
《3次車》3265F3266F(ともにリニューアル車)
《4次車》3267F3654F3656F3657F
《5次車》3272F3087F(1号車・4号車~10号車)
《6次車》3272F3273F3275F3083F3086F(1号車・4号車~10号車)
《7次車》3276F3081F3082F(1号車・4号車~10号車)
《8次車》該当なし
《9次車》該当なし
《10次車》3081F3087F(すべて2号車・3号車)

※注意※
●3081Fの中間増備車以降は10次車に分類
●3081F~3087Fの2号車・3号車以外は8両固定編成時代の製造先で分類

2022年11月13日

【シーメンス製完全消滅へ】京浜急行電鉄新1000形1057編成(イエローハッピートレイン)が制御装置更新工事施工へ

2022年11月10日の平日46行路をもって、京浜急行電鉄新1000形では最後のシーメンス製IGBT素子VVVFインバータ制御であった1057編成(イエローハッピートレイン)が営業運転を離れ、ファインテック久里浜事業所に入場したようです。
▲新1000形で最後まで残ったドイツ・シーメンス製IGBT素子VVVFインバータ制御であった1057編成が運用を離れてファインテック久里浜事業所に入場した模様だ。この編成は制御装置を国産のものに交換するものと思われる。東洋電機製IGBT素子になるのだろうか。

今回入場した1057編成は制御装置更新工事を受けるものと思われ、実際に制御装置が交換されると京浜急行電鉄の車両からドイツ・シーメンス製の制御装置が完全消滅となり、国産のものにすべて統一されることになります。車体更新工事は受けていませんので、前面部には『けいきゅん』のキャラクターはいません。また同形式では1409編成4両固定編成で初の車体更新工事を受けましたので、4両固定編成の車体更新工事が進められそうでしょうか。

【ヘッドマーク2種類】東日本旅客鉄道E131系500番台の『時めくTrain』をキャッチ

2022年11月12日は急遽ではあるものの東日本旅客鉄道相模線へ。
E131系500番台横コツG-01編成877F列車(土曜休日77F運用)。運用が順当に推移したので初めて『時めくTrain』を撮ることができました。同系列では初めての貸切広告車となっているほか、クモハE131-501とクハE130-501にヘッドマークが取り付けられています。
実はこのヘッドマークは同じに見えますが、両者で少し異なっています。クハE130-501のものは時計の針が(仮定ですが)13時30分過ぎを指しており、相模線の基本的な行先表示にもある茅ケ崎(JT-10)行きや海老名行きのE131系500番台がデザインされています(なおヘッドマーク内の列車番号は鉄道開業150周年にちなんで150Fとなっています)。車内には鉄道写真などが貸切で掲示されており、ドアステッカーも貸切広告専用のものとなっています。
海老名に移動し、クモハE131-501側のヘッドマークも撮りました。クモハE131-501のものは時計の針が(仮定ですが)13時50分あたりを指しており(鉄道開業150周年にちなんで『1時50分』でしょうか)、相模線の基本的な行先表示にもある橋本(JH-28)行きのE131系500番台がデザインされています。E131系500番台の実車の種別行先表示には入っていますが、『ワンマン 八王子(JH-32)行き』は実現しませんでしたね。

ちなみに最初の移動の際に小田急電鉄小田原線に乗りましたが、5000形5061F3114レ(土曜休日E66運用)で来てくれてラッキーでしたね。

2022年11月12日

【相方を失った同士のコンビ】小田急電鉄8000形8064F(4両固定編成)、検査明けの姿で8256Fと組み営業運転に復帰

2022年11月12日、小田急電鉄大野総合車両所を検査出場した8000形4両固定編成の8064F1503レ(藤0629←大0605・土曜休日E13運用)から営業運転に復帰しました。注目の相方は8256Fとなっています。
▲大野総合車両所を検査出場した8000形8064F。単独運用されていた8256Fと10両編成でE運用に復帰した。相方を失った同士で10両編成が組まれるのは異例だ。
▲8000形の相方を失った同士で組まれた珍しいケース。いつまでこのコンビが続くのか。

8000形はこれまで同一番号で組むのが基本でしたが、8056Fの廃車除籍処分でそのルールが少しずつ崩れており、8065F8261Fと組んで運用されるなど、番号が一致しないことも増えてきそうです。今回の8064F8256Fではどちらも相方を失った同士であることが特筆できるかと思います。8000形の在籍数が減ってくると、同一番号で組めなくなってくることを想定して、諸事情を考慮して早めに異なる番号同士で組むことにしたのでしょうね。

【8000形の在籍状況】※2022年11月12日現在 全体…28編成138両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…15編成(60両)
8051F8052F8053F8054F8055F8057F8058F8059F8060F8061F8062F8063F8064F8065F8066F
休車中… 1編成(  4両)
8055F
廃車済… 1編成(  4両)
8056F
《6両固定編成》
運用中…13編成(78両)
8252F8253F8254F8256F8257F8258F8259F8260F8261F8262F8263F8265F8266F
廃車済…  3編成(18両)
8251F8255F8264F

2022年11月11日

【全編成制御装置更新済】相模鉄道8000系8708F、リニューアル更新工事で3代目塗装に…?

2022年10月31日の平日59運用をもって営業運転を離れた相模鉄道8000系8708Fですが、11月1日から営業運転に入っておらず、かしわ台車両センターの構内で前照灯(LEDタイプ)が撤去された状態となっているようで動向が注目されています。
▲2022年度の事業計画にはなかった8000系のリニューアル更新工事がついに再開か。この系列では制御装置未更新編成がすべて廃車除籍処分となり、制御装置更新車のみ残っているものの現時点では8709Fのみに施工されていることから、約2年ぶりの施工になりそうか。
▲8000系では唯一3代目塗装となっている8000系8709F。リニューアル更新工事の際には列車番号表示器や前照灯などが移設されている。

既存車両の2代目塗装から3代目の”YOKOHAMA NAVYBLUE”への塗装変更は8000系8709Fを最後に途絶えており、新製車両では東日本旅客鉄道埼京線直通向けの12000系や東急電鉄直通向けの20000系列の増備で数を増やしている印象ですね。9000系は9701Fの廃車除籍処分で3代目塗装に統一され、10000系は10701Fのみ施行されています。また新型コロナウィルスの影響から10702F10703Fは塗装変更が見送られ2代目塗装を維持して運用復帰していました。8000系8708Fは種別行先案内表示器がフルカラーLED車で制御装置更新済みであることから、車内のリニューアルを兼ねた3代目塗装への変更が予想されています。10000系も10704F以降の制御装置更新工事の際にどうなるのか注目されます。11000系はどうするのかな?

【E233系T編成初の12両】東日本旅客鉄道E233系0番台サロE233-2+サロE232-2が八トタT24編成に組み込まれ試運転

2022年11月11日、東日本旅客鉄道E233系0番台のグリーン車、サロE233-2+サロE232-2八トタT24編成(クハE233-24以下10両)に組み込まれ、東海道貨物線などで12両編成での試運転を実施しました。
▲(イメージ)E233系0番台のグリーン車を組み込んだ八トタT24編成(写真右側)が12両編成で試運転を実施した。この編成は中央線開業130周年のラッピング電車に起用されていた。

E233系0番台のグリーン車組み込みでの試運転はT編成では初めてのことになります。最初のグリーン車が分割編成の八トタH57編成(クハE233-57以下6両+クハE233-515以下4両)に暫定的に組み込まれたことにより、サロE233-2+サロE232-2を組み込む編成が注目されていました。なおこの八トタT24編成、中央線開業130周年ラッピング電車としてお馴染みでしたね。

【E233系0番台のグリーン車組み込み編成の組成】
※左側が東京(JC-01)寄り。下線部がグリーン車。
クハE233-24+モハE233-24+モハE232-24+サロE233-2+サロE232-2+サハE233-524+モハE233-224+モハE232-224+サハE233-24+モハE233-424+モハE232-424+クハE232-24

【お座敷列車消滅】東日本旅客鉄道485系ジョイフルトレイン『華』(高タカTG02編成)が郡山総合車両センターに自走回送される

2022年11月10日、東日本旅客鉄道高崎車両センターに所属する485系ジョイフルトレイン『華』(高タカTG02編成)が両毛線経由で郡山総合車両センターに自走回送されました。
▲最後のお座敷列車としてお馴染みの485系『華』(高タカTG02編成)が所属先に別れを告げ郡山へ旅立った。残るは『リゾートやまどり』(高タカYD01編成)のみとなる。ジョイフルトレインの廃車は2019年の485系『宴』(高タカTG01編成)以来である。

この編成は廃車解体処分になるものと思われます。最後の団体専用列車としての運用は10月30日で、クラブツーリズム主催によるものです。東海道線・伊東線と伊豆急行線を通る経路で品川(JT-03)~伊豆急下田(IZ-16)間で運転されたものです。1997年に485系を改造し配置されたこの編成は小山車両センター(宮ヤマ)に配置され、上野東京ラインが開業する2015年3月まで所属し、宮ヤマG6+G7編成を名乗っていました。2015年からはE233系3000番台(高タカ→宮ヤマ)と入れ替わる形で高崎車両センター(高タカ)に配置され、高タカTG01編成を名乗った『宴』の続番として高タカTG02編成を名乗っていました。このために高崎車両センターにジョイフルトレインが集結していました。最後の『リゾートやまどり』の廃車で国内から485系がすべて姿を消すことになりそうです。

【205系湘南色・日光色消滅】東日本旅客鉄道205系600番台宮ヤマY6編成・宮ヤマY11編成が配給輸送される

2022年11月9日、東日本旅客鉄道宇都宮線小山~黒磯間と日光線で運用されていた小山車両センター所属の205系600番台宮ヤマY6編成(クハ205-606以下4両)と宮ヤマY11編成(クハ205-611以下4両)が所属先から長野総合車両センターへ配給輸送されました。
▲205系600番台で『いろは』(宮ヤマY3編成)を除く最後まで残っていた日光色メルヘン顔の宮ヤマY6編成、湘南色原型顔の宮ヤマY11編成がついに帰らぬ旅へ。湘南色のメルヘン顔は11月2日に宮ヤマY2編成とともに配給輸送された宮ヤマY5編成の廃車をもって消滅した。

EF64形1030号機の牽引で配給輸送された宮ヤマY6編成宮ヤマY11編成は廃車解体処分になるものと思われます。205系600番台の廃車はこれで11編成(44両)/12編成(48両)となり残るはジョイフルトレインである『いろは』のみ(宮ヤマY3編成)となります。これらの編成の廃車により、京葉線時代から現在まで長らく保たれていたメルヘン顔の日光色編成および湘南色編成、登場当時からの原型先頭車などが完全消滅となります。なお宮ヤマY11編成は埼京線からの転用車であり、川越車両センター所属時には6扉車組み込みの宮ハエ17編成を名乗っていました。最後まで残っていた各編成は撮影会に使用されていました。

2022年11月10日

【続々増える8両固定編成】相模鉄道20000系21106F(8両固定編成)が日立製作所笠戸事業所を出場、甲種輸送される

2022年11月7日から10日にかけて、日立製作所笠戸事業所で製造された東急電鉄新横浜線・目黒線直通向けの相模鉄道20000系8両固定編成(21000系)の21106Fが出場し、甲種輸送が行われました。牽引機は相模貨物ターミナルまでが新鶴見機関区のEF210形300番台330号機です。
▲今年度2編成目の増備となる20000系8両固定編成(21000系)の21106Fが出場した。なお前回と同じく編成識別番号と両数表記の記載はないが、クハ21806にはそうにゃんのぬいぐるみが乗せられていた。

編成は機関車次位からクハ21106+モハ21206+サハ21306+モハ21406+モハ21506+サハ21606+モハ21706+クハ21806と組成されています。今年度分は3編成導入予定の2編成目となり、8両固定編成は通算6編成目(同系列全体は全13編成118両)の在籍となります。途中の相模貨物ターミナルからは4両ずつに分けて輸送となりました。なお編成識別番号はすべての車両がかしわ台車両センターに到着した後に貼付されるものと思われます。残りは21107Fの分となりそうです。次が出場すると20000系では10両固定編成と8両固定編成の在籍数が同じ7編成ずつになります。

【相模鉄道20000系の編成識別番号】※貼付されていない編成を含む
20101F…001 20102F…002 20103F…003 20104F…004 20105F…005 20106F…006 20107F…007 21101F…101 21102F…102 21103F…103 21104F…104 21105F…105 21106F…106

【ラストナンバー旅立つ】東京地下鉄8000系8119Fが北館林荷扱所に廃車回送されていた

2022年10月28日、東京地下鉄半蔵門線で活躍していた8000系8119Fが所属先の鷺沼検車区から北館林荷扱所へ列車番号49S表示で自走回送されました。同編成は廃車除籍処分になるものと思われます。これで8000系の廃車は8105F以来で通算9編成目となります。
▲廃車除籍処分のため所属先から北館林荷扱所へ自走回送された8000系8119F。番号的にはラストナンバーだが、登場の順番は意外と早かった。

同系列がフルカラーLED式の編成に統一されてからは8105F以来、4編成目の廃車除籍処分となります。同系列の一部編成で進められているデジタル無線(D-SR)設置工事の対象外編成だった可能性があるものと思われます。この編成は修繕工事を受けた際に車内案内表示器が17インチワイドのLCD式旅客案内表示器を搭載していました。8000系は残り10編成となりました。18000系も11編成を超えており、あと8編成で導入完了となります。来年度あたりにはすべての編成が置き換わりそうでしょうか。

【鷺沼検車区8000系の在籍状況】2022年11月9日現在
《現役》10両10編成(100両)
    …8101F8102F8104F8106F8109F8110F8114F8115F8116F8118F
《廃車》10両  9編成(  90両)
    …8103F8105F8107F8108F8111F8112F8113F8117F8119F