2021年5月31日

【廃車回送への布石か】東京地下鉄8000系8107Fが東武鉄道佐野線渡瀬(TI-31)へ入線

2021年5月28日終電後に、東京地下鉄8000系8107F(3色LED・パッとビジョン搭載)が試運転で伊勢崎線・佐野線の久喜(TI-02)~渡瀬(TI-31)間に入線しました。18000系導入に伴う廃車回送の布石と思われます。そうなると鷺沼検車区から自走回送ということになるでしょうか。
▲8000系の廃車回送への準備か。8107Fが東武鉄道佐野線渡瀬まで足を踏み入れた。所属先の鷺沼検車区からだと東急電鉄の長津田車両工場の方が至近だが、普段から東武鉄道に入線することを考えて北館林荷扱所までの自走回送にするのだろう。

8000系は普段から東武鉄道スカイツリーライン(北端は日光線南栗橋(TN-03)と伊勢崎線久喜)に定期的に乗り入れているため、日比谷線から引退した03系と同様に自走での廃車回送を前提に考えていたものと思われます。ただ8000系の所属先は神奈川県川崎市の鷺沼検車区で、東急電鉄田園都市線鷺沼(DT-14)に近接しています。廃車回送とするならば長津田車両工場の方が至近に思われますが、そこからの陸送(トレーラーの手配)を伴うほか、スカイツリーラインへの定期的な入線を考慮したところ、北館林荷扱所への自走回送が可能と考えられることから、このような試運転を行ったものと思われます。その翌29日には鷺沼検車区へ返却されています。今年度の事業計画では18000系4編成を導入することとなっており、18000系の運用開始前に8000系の廃車が発生する可能性もあります。

【信州で再デビューも?】東武鉄道20000系の一部車両、松本電鉄(アルピコ交通)に譲渡へ

2021年5月29日、東京地下鉄日比谷線直通系統から撤退した東武鉄道20000系列のうち、21803Fおよび21853Fの一部車両が陸送されました。京王重機にて他社譲渡に向けた改造工事を受けるものと思われます。
▲20000系列(写真)で伊勢崎線・日光線系統への転用対象外だった中間車両の一部が京王重機へ陸送されているようだ。他社への転用改造工事を受ける可能性が高い。床下機器に『アルピコ』とあるため、松本電鉄へ譲渡ということなのだろう。

20000系列が他社に譲渡されるのは初めてのことと思われます。すべて編成の中央(4・5号車)に連結されていた中間電動車であるため、いずれも先頭改造のうえ2両編成として投入する形になるものと思われます。松本電鉄の既存車両は元京王電鉄3000系を改造した3000系で運用されており、これを置き換える可能性があり得そうです。改造の際に半自動ドアスイッチやワンマン運転対応機器の搭載が予想されますね。どんな姿になって出てくるのでしょうか。

2021年5月30日

【N700Sも受賞】東日本旅客鉄道E261系『サフィール踊り子』が鉄道友の会ローレル賞を受賞

2021年5月、鉄道友の会がブルーリボン賞・ローレル賞の選定を行い、東日本旅客鉄道E261系『サフィール踊り子』と2代目N700系0番台の『N700S』をローレル賞に、近畿日本鉄道80000系『ひのとり』をブルーリボン賞に選定したことを発表しました。
▲(イメージ)鉄道友の会ローレル賞を受賞した2020年3月就役のE261系『サフィール踊り子』。

今回選定対象となった形式は16車種で、ローレル賞を受賞したE261系は4号車のカフェテリア(サシE261形)以外の7両をグリーン車(うち1号車をプレミアムグリーン車)とし、E235系0番台(東トウ)で採用されたINTEROSや日立製作所製SiC素子VVVFインバータ制御などの最新技術を取り入れ、付加価値の高い移動空間と首都圏と伊豆を結ぶ輸送ネットワークを提供する極めて完成度の高い車両となっていることが選定理由となっています。宮オオRS1編成・宮オオRS2編成の車内にローレル賞の銘板が掲出されることでしょうね。新型コロナウィルス感染拡大の影響でカフェテリアは休止していますが、いつか通常通りに再開してくれることを願ってやみません。

【3代目塗装ならず!】相模鉄道10000系10702F(10両固定編成)、2代目塗装のままの姿で営業運転復帰

2021年5月25日に試運転を実施していた相模鉄道10000系10702F(10両固定編成)が2代目塗装のままで29日の土曜休日21運用でなんと営業運転に復帰しました。3代目塗装へと変更された10701Fとは改造内容が小規模に抑えられているようです。
▲6月を前にまさかの衝撃の姿で営業運転に復帰した10000系10702F。しかも所定で同系列8両固定編成の運用を代走する形で運用入りしていたようである。
▲写真1枚目の10000系10702Fと比較すると前面部はほとんど11000系とそっくりだ。ただし種別行先案内表示器の文字サイズは10000系の方が大きくなった。
▲(イメージ)制御装置更新前の姿である10000系10702F。まだ3色LED式で前照灯の位置も変更されていなかったときである。まさかの塗装変更なしで運用復帰するとは…。
▲(イメージ)3代目塗装となっている10000系10701F。運が良ければ2代目塗装のままの10702Fと並ぶこともあるだろう。その際に比較してみるのも面白いかもしれない。

前回の10701Fでは制御装置の更新工事のあと、かしわ台車両センターで前照灯の交換と位置変更、種別行先案内表示器のフルカラーLED式への換装、外観塗装の変更(2代目の塗装から3代目YOKOHAMA NABYBLUEへ)、内装の吊革・座席モケットや車番ステッカーなどの変更が実施されましたが、今回の10702Fでは制御装置の更新工事、前照灯の交換と位置変更、種別行先案内表示器のフルカラーLED式への換装がメインで、運転台のTIMSモニターのサイズが少し大きくなったほか、クハ10502の前面部の車番の位置が修正されました。車内はほとんど手が付けられていないため、車番ステッカーやそうにゃんドアステッカー、そうにゃんの吊革は従来のまま残されているほか、座席モケットも交換されていません。本当に11000系に近い姿で運用復帰した10702Fを実際に見たとき、今まで以上の衝撃と違和感を覚えました。唯一制御装置が更新されていない10両固定編成である10708Fと8両固定編成の全編成が今後どんな姿になるのか注目されることになりそうです。10702Fみたいになるのかな?

2021年5月29日

本日の小田急電鉄小田原線撮影 ~2021.05.29 LED照明となったあの形式に乗車~

2021年5月29日、小田急電鉄小田原線に海老名(OH32)から乗ったところ、3037レ(土曜休日E37運用)で4000形4054Fが充当されており、それにあたりました。
この編成は車内照明が蛍光灯からLEDに変更されていますね。優先席付近はもちろん暖色系のオレンジとなっています。
それ以外はホワイトとなっています。4054Fの車内照明がLEDに変更された証拠に車番(クハ4554)を入れて撮っています。
このLED照明の製造は川崎重工業ということで、びっくりしました。8000形8055Fや8063Fのクハ8063に近いタイプですが、8000形よりはしっくり来る印象です(※あくまでも個人的感想です)。
伊勢原(OH36)で4054Fを収めて撤収しました。製造当初からLED照明を搭載する4065F・4066Fとは異なりますが、4000形の全編成にLED照明への交換が進みそうですね。
8000形8054F+8254F。1276レ(土曜休日E29運用)。撮影は以上です。

【衝撃の姿に…】相模鉄道でまさかの姿で運用復帰した10000系10702Fに遭遇!

2021年5月29日、東急電鉄東横線の撮影に向かう前後で相模鉄道に乗りました。まずは午前中の横浜(SO-01)にて。
11000系11003F。2018レ2029レ(土曜休日68運用)。大和(SO-14)から元7代目そうにゃんトレインに乗車しました。この写真を覚えておいていただきたいと思います。再び訪れたときにとんでもない出会いを果たします。

東急電鉄東横線での撮影を終えて戻ろうとしたときのことです。
10000系10702F。3036レ2065レ(土曜休日21運用)。なんとなんとこの日営業運転に復帰したばかりの10000系10702Fに出会っちゃいました!しかも10000系8両固定編成の代走運用ということで、冗談抜きに驚きました。
種別行先案内表示器が交換されフルカラーLED化されました。11000系よりも大きい文字で表示されていて、運行番号表示器と一体化されています。前照灯もLED化され、上部に移設されました。
なんだか11000系に近い10000系に乗ることになろうとは…。なおこの編成に全区間乗車して制御装置更新後の音も堪能、きっちり録音もしました。
側面部のフルカラーLED式種別行先案内表示器。12000系と同様に日本語と英語が交互表示で停車駅をスクロール表示できるようになりました。3代目塗装となった10000系10701Fとほぼ同じですね。
なお車内についてはほとんど記録しておりません。というのも10000系10702Fでは車内吊革や座席モケットの交換がなかったほか、車番ステッカーやドアステッカーが従来通りのままだったたため、内装には手をつけていないことが分かったためです。ドアチャイムもそのままでした。
しばらくすると停車駅のスクロール表示が始まりました。10000系10701Fや12000系と同じ表示で、停車駅表示は東日本旅客鉄道E233系7000番台以降の文面(『停車駅:○○、~終点、○○です』)と同じです。
外観の一部が変化している以外では運転台のTIMSモニターが少し大きくなったのでしょうか。
海老名(SO-18)で降りたとき、前面部の10502の車番の位置が修正されていたことに気づきました。制御装置更新直後はまだ車番の位置が若干ずれていましたからね。

なお天王町(SO-04)では相模鉄道で初となる副駅名である『横浜ビジネスパーク前』が付きましたね。一部駅名標が一新されており、そちらに副駅名が入っています。各駅停車以外は停車しない駅で現在も工事が続いている天王町も大きく変わることになりそうです。

【目当ては7000系】東急電鉄東横線でいろいろ収穫ありの撮影日記

2021年5月29日、私は朝方の用事の後、ご無沙汰の東急電鉄東横線へ。横浜(TY-21,MM01)から5000・5050系4000番台4109Fの土曜休日57K運用と横浜高速鉄道Y500系Y512Fの土曜休日17K運用を菊名(TY-16)で乗り継ぎ、綱島(TY-14)にやってきました。このなかでかなり印象に残った出会いが多くありましたので、出会った順番に紹介します。
東武鉄道50000・50070系51075F。土曜休日01T運用。今年度の事業計画では2編成に車内LCD式旅客案内表示器を設置するようです。なおこの編成には設置済みです。
5000・5050系0番台5175F。土曜休日20K運用。なんと制御装置が後期型から前期型に交換された5175Fに遭遇。これは元0番台5173Fを改造した4000番台4111Fの制御装置を新製6号車のデハ4611と揃えるためであり、代わりに元5173Fの制御装置を搭載したためです。なお撮影はできませんでしたが、上りで土曜休日53K運用に入った4111Fに遭遇しました。びっくり。
西武鉄道6000系6112F。土曜休日12M運用。この運用には稀かもしれませんが40000系が入ることもあります。今回の40000系は“S-TRAIN”の折り返し回送(土曜休日72M運用)で転換クロスシート車の40102Fを目撃した程度で、ロングシート車50番台にも出会えず。
東京地下鉄7000系7132F。土曜休日11S運用。今回のお目当てはこの7000系です。17000系への置き換えが進められており、この時点で10両固定編成は7101Fを残して廃車となり、8両固定編成も昨年夏の車両故障で和光検車区新木場分室に留置されていた7115Fが廃車となりました。
東京地下鉄7000系7109F。土曜休日01S運用。この間は5000・5050系が続きましたが、2本目の7000系もキャッチ。
東京地下鉄7000系7133F。土曜休日04S運用。その前の特急(土曜休日69S運用)が10000系10109Fだったため、今後はこの運用が17000系で続く可能性もありそうですね。
5000系0番台5122F。なんと東横線開業90周年記念の青ガエルラッピング電車も来ました。東横線の生え抜き車ですが、もともと田園都市線に配置されるはずだった編成のはず…。
東京地下鉄7000系7116F。土曜休日15S運用。この編成は思い入れがあって、副都心線との直通運転が本格化する前に先行営業運転で狙って乗ったことがあります。その前の7115Fが廃車となったこともあって予断を許さない状況ですが…。
横浜高速鉄道Y500系Y512F。土曜休日17K運用。菊名から綱島への移動で乗ったY512Fが戻ってきました。種別表示器がフルカラーLED化された姿も慣れましたね。
5000系0番台5121F。土曜休日14K運用。なんと東横線のSDGsトレインにも遭遇。田園都市線では2020系2130FがSDGsトレインの当該ですが、東横線では田園都市線でも営業運転していたことがある5121Fが選ばれました。不思議ですねぇ。
5000・5050系0番台5161F。土曜休日19K運用。これは一見すると普通の5000・5050系に見えますが、実は5157F・5159Fとともに1号車のクハ5161だけマヨネーズでお馴染みのキューピーのラッピングがされています。
横浜高速鉄道Y500系Y517F(元5000・5050系0番台5156F)。土曜休日18K運用。プロ野球セ・リーグの横浜DeNAベイスターズのラッピング電車に出会いました!ハマの番長の愛称である三浦大輔氏が監督を務めています。
東京地下鉄7000系7113F。土曜休日07S運用。残り14編成(7101Fを含めると同系列全体で15編成)となった7000系。7101Fは保存もあり得るのかな?
東武鉄道50000・50070系51071F。土曜休日15T運用。今年度の事業計画で車内LCD式旅客案内表示器を設置するものと思われる51071Fに遭遇。主力の9000・9050系が来るのかと思ったら50000・50070系ばかりでした。
横浜高速鉄道Y500系Y513F。土曜休日02K運用。この日のY500系は6編成ともフル稼働状態になっていました。すごいなぁ。
5000系0番台5118F。土曜休日28K運用。純粋な5000系もSDGsトレインや青ガエルを含めて3編成目撃。5119F以外を目撃したことに。
横浜高速鉄道Y500系Y511F。土曜休日11K運用。5000系列以降は日本語とアルファベットの交互表示となることが多いため、シャッターを切るタイミングで日本語となるかアルファベットとなるかは運次第。でも今回は日本語表記が多かった気がします。
5000・5050系4000番台4110F。土曜休日52K運用。後ろが切れてしまいましたが、なんと4110Fの“Shibuya Hikarie”仕様も来ました!西武鉄道40000系、東京地下鉄17000系、東武鉄道9000系列は見れませんでしたが、飽きませんでした。それだけ話題の車種やラッピング車が多く来た証拠です。
東京地下鉄7000系7109F。土曜休日03S運用。この編成を撮ったところで撤収しました。ここはかなり参考になる撮影ポイントでしたので、また7000系を記録する機会があれば訪れたいと思っております。県内で済みますし、急行も停車するため横浜からのアクセスは良好ですからね(もし東横線が止まったとしても横浜市交通局バスなどで移動もできる)。
下り列車だけですが、綱島は行ってみる価値がありそうです。でも実は東横線の撮影ポイントを綱島としたのにはもうひとつ理由があります。
駅東口から歩いてすぐのところにある、建設工事中の新横浜線新綱島(駅番号未定)の現場を見てみたかったからです。東横線の綱島と区別することと馴染みのある地名を使った『新綱島』、なかなかいい駅名だと思います。なお現場は綱島駅入口バス停に近接しています。

久しぶりに長時間堪能した東横線、7000系の記録のためにまた訪れる機会を作りたいと思います。

2021年5月28日

【廃車解体の可能性は?】小田急電鉄1000形1062F(4両固定編成)、車番が黄色のテープで隠される

2021年5月26日より、小田急電鉄大野総合車両所で休車状態が続いている1000形1062F(4両固定編成)が88番構内留置線に留置されています。その際に前面部・側面部ともに車番がすべて黄色のテープで隠されています。
▲大野総合車両所で休車状態が続いている1000形1062F(4両固定編成)に遂に動きが。すべての車番(1062・1012・1112・1162)が隠されているため、リニューアルされずに廃車解体となってしまうのだろうか。

1000形がリニューアルされずに廃車となる場合は空調装置やパンタグラフが最初に撤去されるはずですが、1062Fの場合は先に車番が隠された状態で空調装置とパンタグラフはそのままとなっていました。なおホームドア対応のQRコードは撤去されていません。しかしながら車番を隠した状態での留置がこの先廃車解体に繋がるかは分かりませんが、空調装置やパンタグラフの撤去が始まった段階で1062Fの廃車解体処分が確定するものと思われます。唯一4両固定編成でクヤ31形との定期検測列車に使用されている1051Fも運用に入ることはほとんどなく、同形式の4両+6両の10両編成を見ることができなくなりましたね。1062Fがどんな運命になるかは分かりませんが、1000形のリニューアルは入場中の1092Fを含む2編成となっていますので、動向は注視する必要があるかと思います。

【故障で離脱中だった】東京地下鉄7000系8両固定編成で初の廃車除籍は7115Fに

2021年5月26日、東京地下鉄和光検車区所属の7000系7115F(8両固定編成)が同新木場分室から陸送されました。廃車解体処分に伴うものと思われます。同系列の8両固定編成の廃車は初めてのことです。
▲7000系8両固定編成(写真は東急電鉄東横線菊名(TY-16)で小休止する7109F)の初の廃車は昨年の故障で運用を離脱していた7115Fに。17000系の初の8両固定編成である17181Fが登場したこともあったのだろう。
▲最後まで残っている10両固定編成の7000系7101F。この編成の動きにも気をつけたい。

7000系8両固定編成の最初の廃車となった7115Fは昨年夏に車両故障で運用を離脱し、秋に和光検車区新木場分室に自走回送されていました。このときに17000系の導入が発表されたことから、運用復帰はせず新木場分室にそのまま留置されていたものと思われます。ただし廃車除籍は17000系8両固定編成の17181Fが登場したタイミングで廃車に向けた陸送の準備をしていたものと思われます。17000系8両固定編成は今年度分12編成(17181F~17192F)が導入されますので、7000系8両固定編成の置き換えも進められそうです。8両固定編成の7000系は残り14編成(112両)となりました。

2021年5月27日

【付属編成2本】東日本旅客鉄道E217系横クラY-126編成・横クラY-137編成が長野総合車両センターへ

2021年5月26日、東日本旅客鉄道E217系横クラY-126編成(クハE217-2026以下4両)と横クラY-137編成(クハE217-2037以下4両)の8両が所属先の鎌倉車両センターから南武線経由でEF64形1030号機に牽引され長野総合車両センターへ配給輸送されました。全車両が廃車解体処分になるものと思われます。
▲長野総合車両センターへ旅立ったE217系横クラY-126編成と横クラY-137編成。廃車除籍となった185系0番台、209系2000番台・2100番台の解体状況などを考慮して前回の横クラY-43編成の配給輸送から1ヶ月以上ぶりとなっている。215系(横コツ)の解体場所を盛岡車両センター青森派出所へ変更したのもその事情があるのだろう。

同編成の廃車除籍でE217系全体で11編成目(東京総合車両センターに入場の横クラY-45編成は含んでいない)、付属編成では通算6編成目の廃車となります。長野総合車両センターでの廃車車両の解体状況や収容能力が考慮されたためか、前回の横クラY-43編成の配給輸送からは期間が開いています。そのあいだにも廃車車両は発生していますが、E217系横クラY-45編成は東京総合車両センターに入場していますし(そこでの廃車解体も否定できず)、215系は盛岡車両センター青森派出所での廃車解体に変更されています。長野総合車両センターでの車両留置スペースの少々余裕ができたことから、E217系付属編成の配給輸送になったものと思われます。これでE217系の在籍数は11両46編成(506両 ※横クラY-45編成含まず)と4両40編成(160両)の合計666両となりました。

【E217系の在籍状況】※2021年5月27日現在 ※横クラY-45編成は仮で廃車の扱い
 基本編成(11両)…46編成(−1) 付属編成(4両)…40編成(±0)
 廃車除籍(11両)…  5編成(+1) 廃車除籍(4両)…  6編成(+2)
【E235系1000番台の在籍状況】※2021年5月27日現在
 基本編成(11両)…  11編成(±0) 付属編成(4両)…12編成(+1)

【サロハはそのまま】東日本旅客鉄道E257系5000番台宮オオOM-91編成、所属先へ配属

2021年5月25日、東日本旅客鉄道長野総合車両センターに入場していたE257系0番台長モトM-105編成が新たに5000番台宮オオOM-91編成に改造されて出場し、自走回送で大宮総合車両センターに配属されました。0番台から改造の波動輸送向け5000番台は初めてです。
▲波動輸送用でE257系0番台改造の5000番台が登場した(写真は宮オオOM-91編成の種車である元長モトM-105編成)。ペニンシュラブルーの2000番台とは異なり4号車(元8号車)は半室グリーン車(サロハE257形)のままである。半室グリーン車を残したということは臨時快速列車のほかに臨時特急列車にも充当される可能性はある。
▲唯一のE257系0番台である長モトM-111編成。この編成の転用改造をもって0番台自体と松本車両センターからE257系の配置がすべて消滅することになりそうか。

波動輸送向けE257系5000番台宮オオOM-91編成はクハE257-5105+モハE257-5005+モハE256-5005+モハE257-6505+サハE257-5005+サロハE257-5005+モハE257-5105+モハE256-5105+クハE256-5005となっており、電動車の制御装置が更新されているほか、ハイフン以下の番号には5000が追加されています。4号車(元8号車)に連結されている半室グリーン車(サロハE257形)はそのままとされており、全車グリーン車に改造されている2000番台とは異なります。クハE257-5105(元クハE257-105)に設置されていた幌は撤去されていますが連結器自体は残っています。このため物理上は5000番台と5500番台の連結は可能ですが、幌がないため編成間を移動することは不可能と思われます。基本的には豊田車両センターに常駐している同系列500番台千マリNB-10編成~千マリNB-12編成と同様に単独充当となりそうです。半室グリーン車を残しているため、様々な臨時特急列車への充当が可能になりますね。

ちなみにE257系0番台は長モトM-111編成が唯一残っていますが、こちらもいずれは5000番台宮オオOM-93編成として改造される可能性があるものと思われます。