2021年5月17日

【長野ではなく一体何処へ?】東日本旅客鉄道215系横コツNL-3編成が(廃車に向けて)配給輸送される

2021年5月17日、東日本旅客鉄道国府津車両センターに所属していた215系横コツNL-3編成(クモハ215-3以下10両)が長岡車両センター所属のEF81形140号機に牽引され配給輸送されています。この編成は近く廃車解体処分になるものと思われます。
▲215系横コツNL-3編成がEF81形140号機に導かれ旅立った。往年の215系らしく幕表示は『快速アクティー 熱海(JT-21)』になっていた。『快速アクティー』は現行ダイヤでは夜の東京(JT-01)始発小田原(JT-16)行きの下り2本(3751M列車3753M列車)のみである。

ちなみに横須賀線のE235系1000番台(横クラ)への置き換えによって廃車が進められているE217系(横クラ)ではEF64形1030・1031・1032号機のいずれかの牽引によって南武線経由で長野総合車両センターへ配給輸送されていますが、215系はなんと長野総合車両センターへの配給ではないようです。経路は国府津車両センターを出発し、東海道貨物線をそのまま走行し、武蔵小杉(JO-15,JS-15)・新宿(JA-11,JS-20)と経由してどうやらさらに北上しているようです。どこが終着地になるのかが読めませんね。長野総合車両センター以外で解体を行える場所となると、415系1500番台などの解体作業を行った郡山総合車両センターになるのか、それとも青森改造センターが併設されている盛岡車両センター青森派出所になるのかということになりそうです。長野総合車両センターに向かうのであれば新宿からは中央線を通るはずですし、ましてや215系なら中央線のトンネル通過に対応するパンタグラフを搭載していますから(ホリデー快速ビューやまなしでの運用があった)、自走回送とすることも物理上不可能ではありません。しかしながらなぜ機関車牽引で北上しているのでしょうか。

当然ながら長野総合車両センターではE217系のほか209系2000・2100番台の廃車解体処分もありますし、車両留置スペースや解体作業の進捗具合から考えて、別の場所での解体処分を考えていたのでしょう。いずれは解体処分になるでしょうが、長野総合車両センター以外の最終目的地がどこになるのかは気になりますね。