2021年10月31日

【制御装置未更新あと1本】相模鉄道8000系8705F(制御装置未更新車)が廃車除籍処分に

2021年10月29日、相模鉄道8000系8705F(制御装置未更新車)が廃車除籍処分となり、横浜(SO-01)寄りのクハ8705とモハ8113がかしわ台車両センターから陸送されました。全車両が解体になるものとみられます。
▲貴重な日立製作所製のGTO素子VVVFインバータ制御だった8000系8705Fが廃車除籍に。残るは8706Fのみとなり、その編成の動きが注目される。20000系8両固定編成(21000系)の21104Fがすでに登場しているため、廃車除籍も時間の問題か。
▲20000系8両固定編成(21000系)の21103F。この系列が8000系の制御装置未更新編成を置き換えている。なお今年度分は全4編成がすでに出揃っている。

同編成の最終運用は10月24日の1009レ(海1810←横1737・土曜休日23運用)となりました(夕方まで西横浜(SO-03)の留置線で留置される運用)。なお25日の平日21運用には別の系列が充当されたため、それ以降は廃車陸送に向けた準備に入っていたものとみられます。この編成と8706Fは数少ない日立製作所製GTO素子VVVFインバータ制御で残る編成でしたので、残るは8706Fのみとなります。今回廃車となった8705Fは20000系8両固定編成(21000系)の21103Fの営業運転投入で置き換えられた形です。これまでに全13編成(130両)のうち約半数、事故廃車の8707Fを含む6編成60両が廃車除籍となっています。最後の日立製作所製GTO素子で残る8706Fの動向が注目されます。出会ったらぜひとも録音しておきたい車両ですね。

8000系は事故廃車となった8707F、3代目塗装となった8709Fを除き、8701F~8708Fの種別行先案内表示器がフルカラーLED式、8710F~8713Fの種別行先案内表示器が3色LED式のままとなっており(8709Fも3代目塗装変更前は3色LED式だった)、前者は制御装置未更新の8706F(廃車が予想されている編成)、制御装置更新車の8708Fを除き廃車となっています。後者は3代目塗装へのリニューアルを見越しているのでしょうか。

【8000系の在籍状況】※2021年10月31日現在
[運用中]7編成 ※下線部は制御装置未更新編成
8706F8708F8709F8710F8711F8712F8713F
[離脱中]0編成
[廃車済]6編成
8701F8702F8703F8704F8705F8707F

【17000系初登場】東急電鉄東横線で想定外の出会いが

2021年10月30日、私は午前中の用事を済ませたあと、相模鉄道本線(西谷(SO-08)から東日本旅客鉄道埼京線直通列車)経由で東急電鉄東横線にやって来ました。武蔵小杉(TY-11,MG-11)から東横線に乗ろうとしたとき、まさかの展開が。
なんと下りホームに入ってきたのが17000系17181Fの土曜休日11S運用だったのです。この折り返しは西武鉄道池袋線直通列車となり、乗れなくなる可能性があるため、いきなり予想外の展開だったため動揺しつつも、17000系17181Fに録音がてら早速乗車。日立製作所製のSiC素子(PMSMモーター)のVVVFインバータ制御ですが、今までに聞いたことのないようなVVVFインバータ制御に衝撃を受けました。

まさかの17000系17181Fの衝撃的な出会いにより、目黒線も撮る予定が、東横線単独に変更しました。今回も印象的な出会いを紹介します。
東京地下鉄7000系7130F。土曜休日01S運用。場所は綱島(TY-14)にて。東横線に来たならば和光検車区の7000系8両固定編成を記録するのがメインです。10両固定編成の7101Fは前回訪問時に撮れましたが、綱島でも撮れたらいいなぁ。
東京地下鉄7000系7129F。土曜休日04S運用。こういった運用も徐々に17000系に変わっていくんだろうと思うと、記録してよかったなと思います。
東京地下鉄7000系7116F。土曜休日15S運用。東横線と副都心線との直通運転開始前に先行営業運転で乗ったことのある編成もいつ置き換えになってもおかしくありません。
5000・5050系4000番台4110F。土曜休日56K運用。なんとまたまた“Shibuya Hikarie”仕様の編成に会えました。
5000系0番台5122F。土曜休日23K運用。東横線90周年ラッピングの『青ガエル』。この日は副都心線池袋(F-09)と東横線菊名(TY-16)を往復する運用でした。元住吉(TY-12)ではFライナー特急列車の通過待ちがあります。
とここで私が綱島まで乗ってきた17000系17181Fが戻ってきました。西武鉄道池袋線石神井公園(SI-10)まで直通するため、このタイミングで乗っておいて正解でした。撮影は次回のリベンジに残しておきます。
東京地下鉄7000系7120F。土曜休日07S運用。17000系8両固定編成の営業運転も増えてきているため(この日は17182Fも土曜休日05S運用から運用を開始した)、7000系の記録ももっと増やさないと。

ここで一旦休憩時間を撮りました。その後の出会いです。
5000・5050系4000番台4111F。土曜休日52K運用。ついに撮影できた4111Fですが、実はこのうちサハ4711・デハ4611以外の8両が元0番台5173Fです。つまり0番台から4000番台に変更されているんです。これにより制御装置がデハ4611のものに統一するため、0番台5175Fの制御装置と相互交換されました。
東京地下鉄7000系7132F。土曜休日09S運用。
西武鉄道6000系6156F。土曜休日32M運用。この編成から制御装置更新でSiC素子が採用され、小手指車両基地に所属する編成のうち6157F以外の全編成がSiC素子となりました。そのSiC素子になった最初の編成を捉えます。
5000・5050系0番台5176F。土曜休日09K運用。5号車サハ5576が“Sustina(サスティナ)”となった編成が来ました。このSustinaは徐々に増えていき、2020系列(3020系・6020系)もSustinaが採用されています。5号車だけフラットになっているのが改めて分かりますね。
東京地下鉄17000系17105F。土曜休日31S運用。ようやく17000系10両固定編成を撮れました!17000系は土曜休日ダイヤでは副都心線よりも有楽町線に入ることが多く、なかなか東横線方面に来てくれません。ですが、17105Fが東横線方面に来るということから、数少ないチャンスをものにできました。10両固定編成の制御装置は鷺沼検車区所属の18000系と同じです。
東京地下鉄7000系7119F。土曜休日02S運用。この日は7000系8両固定編成の半数を記録。
東京地下鉄7000系7116F。土曜休日15S運用。この編成が再度来たところで切り上げました。東横線だけでも楽しいですが、今度は目黒線も回れるようにしたいですね。

2021年10月30日

【片仮名は入らず】東日本旅客鉄道京葉線の新駅の名称が『幕張豊砂』に

2021年10月29日、東日本旅客鉄道千葉支社が京葉線新習志野(JE-12)~海浜幕張(JE-13)間に設置する新駅の名称を『幕張豊砂』とすることが発表されました。新駅は山手線・京浜東北線の高輪ゲートウェイ(JY-26,JK-21)以来ですが、カタカナは入りませんでした。
▲東日本旅客鉄道京葉線の主力車両E233系5000番台と209系500番台千ケヨ34編成。京葉線の新駅名称がついに決まった。なおカタカナは入らず、漢字オンリーとなった。

この場合、蘇我を除く各駅に導入されている駅番号が東京地下鉄日比谷線虎ノ門ヒルズ(H-06)開業時と同様にひとつずつずれることが予想されます。つまり、海浜幕張は現在では“JE-13”となっていますが、新駅開業により、現在の検見川浜(JE-14)がつけている“JE-14”に変更される可能性があるということです。そうなると千葉みなと(JE-16)は“JE-17”に変わりそうですね。蘇我のみ駅番号が導入されていないのが引っかかりますが…。

2021年10月29日

【史上初のペア】小田急電鉄クヤ31形と8000形8066F(4両固定編成)が連結して試運転を実施

2021年10月29日、小田急電鉄クヤ31形が2代目の電源供給車となった8000形8066F(クハ8066+デハ8016+デハ8116+クハ8166)を連結して小田原線相模大野(OH28)~小田原(OH47)で試運転を実施しました。クヤ31形と8000形の連結および両者の組み合わせでの試運転はこれが初めてのことです
▲定期検測運転に使用されるクヤ31形が2004年の検測運用開始以来、初めての組み合わせとなったクヤ31形(写真1枚目の手前1両)と8000形8066F(写真2枚目)。ちなみに8000形8065F・8066Fは1000形1051Fの代替となる2代目の電源供給車である。
▲2代目の電源供給車となった8000形8065F・8066Fにはジャンパ線受が設置されスカートに穴が開けられている(写真右側)。

今回の試運転ではクヤ31形の下枠交差式パンタグラフが上昇しているため、架線検測を想定した試運転と思われます。架線検測を行わない場合はクヤ31形の下枠交差式パンタグラフが下がっているので、見かけた際にはクヤ31形のパンタグラフにも注目しましょう。クヤ31形は検査明けできれいになり、8066Fはクハ8066の車輪交換明けとなっているほか、8065Fが8265Fと組んで運用中であったために、車輪検査実施で単独となっていた8066Fが試運転の相手になったものと思われます。この際にクヤ31形の連結器が8000形との連結に対応するために2段化されているものと思われます。今度の定期検測列車で電源供給車として8000形8065Fまたは8066Fがデビューすることになりそうですね。

【クヤ31形と8000形8066Fの組成】※左側が新宿(OH01)方
クハ8066+デハ8016+デハ8116+クハ8166+クヤ31

【今年度分出揃う】相模鉄道20000系21104Fがかしわ台車両センターへ甲種輸送される

2021年10月25日より、日立製作所笠戸事業所で製造された相模鉄道20000系8両固定編成(21000系)の21104Fの甲種輸送が実施されました。同系列8両固定編成は今年度分は4編成の導入を発表していることから、4編成すべて出揃いました。
▲20000系8両固定編成(21000系)の21104Fが登場したことで今年度分の投入は本来終了となるが、今後も増備はあるのだろうか。

今年度の事業計画では20000系8両固定編成が4編成登場することとなっており、21104Fの出場で今年度分はすべて出揃うことになります。また在籍両数が100両を越えました。なお21101Fは東急電鉄目黒線など2022年以降に直通先となる路線での乗務員訓練が行われており、この系列が新横浜線経由で最遠でどこまで直通するかがポイントになりそうです。東京都交通局三田線側は西高島平(I-27)、東京地下鉄南北線側は埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線の浦和美園(SR-26)までとなることが予想できます。なお自社運用に限定となる場合は10番代・20番代運用になりそうです。

【20000系在籍数】
《20000系列全体》
11編成(合計102両)
《10両固定編成》
7編成70両(20101F・20102F・20103F・20104F・20105F・20106F・20107F)
《8両固定編成》
4編成32両(21101F・21102F・21103F・21104F)

2021年10月28日

【ついに始動】東京地下鉄17000系8両固定編成が営業運転を開始

2021年10月28日、東京地下鉄和光検車区に配属された17000系8両固定編成が副都心線と直通運転先の東急電鉄東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線での営業運転を開始しました。初日は17181Fが朝に和光市(Y-01,F-01)~元町・中華街(MM06)間を各駅停車で1往復する平日11S運用に充当されました。
▲17000系8両固定編成の17181Fがついに営業運転に投入された。10両固定編成とは異なり運用範囲は限られている。また貫通扉に“8 CARS”ステッカーが掲出された。

今年4月30日に登場した17181Fですが、乗務員訓練などの関係で登場から約半年かかっての営業運転投入となりました。この編成は17000系で初めての8両固定編成であり、制御装置はSiC素子(PMSMモーター)ですが、10両固定編成では三菱電機製であるのに対し、8両固定編成では日立製作所製とされました。このため10両固定編成と8両固定編成で加減速時の音が異なります。今までに聞いたことのない音だと思います。遭遇したら乗って実際に聞いてみたいですよね。10両固定編成との聞き比べもいいかもしれませんね。なお試運転時には掲出されていなかった“8 CARS”ステッカーが新たに貫通扉(車番の上部)に掲出されました。デザインは東急電鉄5000・5050系0番台のものをベースに茶色のものとなっているようです。現在は8両固定編成が7編成(56両)登場しているので、ほかの編成も順次営業運転に入るかどうかが注目されます。

2021年10月27日

【元6000系も活用】東急電鉄5000・5080系中間増備車10両が甲種輸送される

2021年10月26日、東急電鉄目黒線の5000・5080系に組み込まれる中間増備車合計10両の甲種輸送が長津田検車区まで実施されました。長津田検車区には数日間に分けて搬入される予定です。このなかには大井町線向け6000系に組み込まれていた電動車が含まれています。
▲目黒線の5000・5080系(写真)に組み込まれる中間増備車が登場。このうちの2両は元6000系の電動車であり“Q SEAT”車両の組み込みによる余剰車両が活用された。その2両の出場時点の車番はそのままであったが、長津田検車区で改番されるものと思われる。

今回輸送された車両は4号車・5号車となる車両で、4号車はシングルアームパンタグラフと制御装置の搭載から電動車、5号車は床下機器の少なさから付随車と思われます。機関車次位よりサハ5584+デハ5484+サハ5586+デハ5486+サハ5589+デハ6301(改番前)+サハ5590+デハ6302(改番前)+サハ5587+デハ5487の10両となっており、これらの車両はそれぞれ5184F・5186F・5187F・5189F・5190Fに組み込まれるものとみられます。このうち2両は元6000系であり、デハ6301(改番前)・デハ6302(改番前)は2代目デハ6301・デハ6302(車番自体は3代目・いずれも“Q SEAT”車両)の組み込みで余剰となった電動車です。この2両はそれぞれデハ5489・デハ5490に改番されるものと思われます。そのため外観上では車番や号車番号が変更前のものとなっているほか、車体ラッピング撤去の跡や転落防止幌の存置が確認できます。それ以外の中間車に転落防止幌は備えられていません(5000・5080系自体は5181F・5182F・5190F以外は転落防止幌がある)。5000・5080系と6000系の制御装置はほぼ同一であることから、元6000系の中間電動車2両は最後の2編成の新4号車として活用されることとなりました。。

内装は6000系からの編入車両を除き田園都市線向け5000系の中間付随車や東横線向け5000・5050系0番台5178Fのものをベースにしているものとみられます。

2021年10月26日

【埼玉スタジアム線は初】相模鉄道20000系21101F、浦和美園車両基地で乗務員訓練へ

2021年10月25日、相模鉄道20000系8両固定編成(21000系)の21101Fが東京地下鉄南北線白金高輪(N-03)以北および埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線全線に入線し(赤羽岩淵(N-19,SR-19)~浦和美園(SR-26))、浦和美園車両基地へと回送されて乗務員訓練が実施されています。
▲20000系8両固定編成(21000系)の21101Fが埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線に入線した。相模鉄道の車両が埼玉県内に入線するのは12000系(代走運用時のみ)以来である。

相模鉄道の車両が埼玉県内に入線するのは12000系(同系列は代走運用時のみ)以来ですが、20000系列では初めてです。20000系8両固定編成は相鉄本線・新横浜線のほか直通運転先の東急電鉄目黒線を経由して最遠で鳩ケ谷(SR-22)・浦和美園まで直通することが予想されます。想像上ですが海老名(SO-18)発浦和美園行き、その逆の浦和美園発海老名行きが誕生するのかもしれません。フルスクリーンタイプのホームドアが設置されている南北線の各駅と埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線にYOKOHAMA NAVYBLUEの濃紺車両は違和感がありそうですね…。

【製造先と共同受賞】東京地下鉄18000系が2021年度グッドデザイン賞を受賞

2021年10月、東京地下鉄半蔵門線向け新型車両18000系が2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。同系列は8000系の置き換えで登場し、日立製作所笠戸事業所で製造されました。
▲2021年度グッドデザイン賞を受賞した18000系(写真はいずれも18102F)。鷺沼検車区に全19編成190両が導入される予定となっている。

グッドデザイン賞受賞理由としては半蔵門線のアイデンティティである江戸・東京的な紫色がアルミ車体とマッチングし内外に効果的な配色により、利用者からしては印象的で好感を持てる点、フリースペースの増強(全車両に設置)、ドアレールの改良で車椅子やベビーカーがスムーズに乗降できるような乗降性の向上、車内案内表示器や自動放送スピーカーの音質向上など細かな改善がなされている点、アルミ車体による高度なシステムの導入による安定性向上、制御装置にPMSM(永久磁石同期電動機)を用いて環境に配慮されているなど、長距離および高頻度での輸送を担う車両において、必要なことを効率的に処理し、新たな東京を支える、美しさや機能性、利用者への配慮がなされたデザインとして評価されました。

なお現時点では18000系へのグッドデザイン賞ヘッドマークの掲出予定はないようですが、グッドデザイン賞の受賞は東京地下鉄の車両では和光検車区所属の17000系に次ぐものとなっています。

【速報・1000形の動向注意】小田急電鉄5000形5059Fが営業運転に入る

2021年10月26日の1200レ(平日E12運用)より、日本車両製造豊川製作所で製造された5000形5059Fが営業運転を開始しました。これにより1000形非リニューアル車両(自動制動車両)の動向が注目されます。
▲日本車両製造豊川製作所で製造された5000形5059Fが営業運転に。1000形非リニューアル車両の1051F・1058F・1061F・1754F・1756Fの動きに要注意だ。なお1062Fは長期間休車中で車番が隠されているため廃車は確実だ。

5000形5059Fの営業運転開始で1000形非リニューアル車の動きが注目されます。このうち1051Fは10月23日・24日と特別団体専用列車(なお11月は6両固定編成の1251F・1253F・1254Fを同伴)に使用され、11月7日の団体専用列車運転をもって運用離脱(廃車除籍)となる可能性があります。6両固定編成のワイドドア車は残り2編成(1754F・1756Fのみ)となっており、ノーマルドアの6両固定編成の3編成(1251F・1253F・1254F)も動向が読めないため注意が必要です。なお19日と20日に多摩線での自動制動の運転競技会を兼ねた試運転列車に充当されていた1000形1251Fが26日から営業運転に入りましたが、11月の団体専用列車では1051Fとコンビを組むのかが注目されますね。

【これまでに登場した5000形】※2021年10月26日現在
<川崎重工業兵庫工場(川崎車両株式会社)>
5051F・5052F・5055F・5056F
<総合車両製作所横浜事業所>
5053F・5054F
<日本車両製造豊川製作所>
5057F・5058F・5059F

2021年10月25日

【4両オリジナルのラスト】小田急電鉄1000形1051Fの特別団体専用列車運転

2021年10月23日と24日に、小田急電鉄1000形1051F(4両固定編成)を使用した特別団体専用列車が多摩線唐木田(OT07)→小田原線新宿(OH01)→相武台前(OH30)間で運転され、相武台前からは海老名(OH32)まで回送のうえ、相武台前の構内留置線で撮影会も実施されました。
▲『団体専用』を掲出し4両固定編成の単独で多摩線と小田原線を駆け抜けた1000形1051F。折り返し地点の新宿では特急ロマンスカーが発着する2番ホームに入った。撮影会では懐かしの『湘南急行』運転開始ヘッドマークや『多摩急行』運転開始ヘッドマークが掲出された。
▲送り込み回送は大野総合車両所から鶴川(OH25)での待避を経て行われた。相武台前までの団体専用列車運転後は海老名まで回送のうえで折り返しとなった。途中でトラブルに見舞われるも無事に運転を終えたようである。

1000形1051Fは19日から22日まで箱根登山鉄道運用に充当されていて、22日は平日114運用で運用されていたため、入庫は所定の海老名検車区から大野総合車両所に変更され、大野総合車両所から送り込む形となりました。複々線区間では4両単独にもかかわらず急行線を走行し、新宿では特急ロマンスカーが発着する2番ホームに入線したほか、団体専用列車の運転後は海老名まで回送のうえ、4番ホーム折り返しで相武台前の構内留置線に入りました。なお24日は1051Fの送り込み回送が早まりました。これは1051Fが客扱いの上で一旦喜多見検車区唐木田出張所の構内に入る行程が入っていたためです。

相武台前での撮影会では快速急行の前身ともいえる『湘南急行』運転開始のヘッドマークや東京地下鉄千代田線直通列車の優等種別であった『多摩急行』運転開始のヘッドマークが掲出され、種別行先方向幕では4000形以外ではありえない『通勤準急 綾瀬(C-19)』を掲出したほか(通勤準急はすべて千代田線直通列車だが、それ以外の形式でも幕自体の準備はされているようである)、『快速急行 箱根湯本(OH51)/片瀬江ノ島(OE16)』(上段に箱根湯本、下段に片瀬江ノ島と2段表示)を表示し(相模大野(OH28)で分割し、箱根湯本または片瀬江ノ島まで行く快速急行自体が存在しない)、ファンを大いに楽しませました。

11月の特別団体専用列車では6両固定編成(1251F・1253F・1254F)を同伴して充当される予定となっています。同一番号では1051Fの相方となることが多かった1251Fか、それ以外の編成かが注目されます。

ちなみに1000形1051Fですが、次の特別団体専用列車の充当は11月3日までないので、それまでは箱根登山鉄道の運用(平日・土曜休日ともに111運用~114運用の4運用)に2ターン分入ることができそうですね。2日に114運用(かつ海老名検車区入庫)になるように計算していると考えると、3日には海老名検車区で箱根登山鉄道運用終了後に6両固定編成と組んで充当ということが考えられますね。

2021年10月23日

本日の小田急電鉄小田原線撮影 ~2021.10.23 1000形1051Fの特別団体専用列車を追いかけて~

2021年10月23日は小田急電鉄小田原線・多摩線を撮影。まずは多摩線小田急多摩センター(OT06)にて。
8000形8052F+8252F。2909レ(土曜休日E30運用)。この列車、実は登戸(OH18)始発で設定されている列車です。朝夜には多摩線の快速急行もあります。
1000形1253F。7663レ(土曜休日A14運用)。1000形の非リニューアル車は数少なく、1251Fを使用した自動制動の運転競技会が多摩線で実施されたようですね。自動制動の車両も少なくなっていったので、こういった車両の運転ができる運転士も少なくなりそう。
1000形1051F。まずは大野総合車両所からの臨時回送列車をキャッチ。途中の鶴川(OH25)で待避があったようですが、多摩センターには11時30分過ぎに通過していきました。本運転での撮影に備えて2番ホームから撮影します。多摩線を4両単独で下るのも珍しいですよね。
8000形8052F+8252F。2718レ(土曜休日E30運用)。先ほどの8052F+8252Fが戻ってきました。
1000形1253F。7668レ(土曜休日A14運用)。側面種別行先幕に特徴のある1253Fが多摩線を往復。昼頃までは往復しますが、そのあと大野総合車両所に一旦入る運用ですので、再出庫は小田原線運用となります。
5000形5053F。2720レ(土曜休日E65運用)。5000形も来ました。最新鋭の5059Fは喜多見検車区で運用入りのための準備をしているものと思われます。
3000形3268F。7670レ(土曜休日A39運用)。団体専用列車の発車時刻は前の急行列車の後だと思っていたのでこれはちょっと想定外かも。ちなみに多摩線各駅停車はこの時間帯ではこの編成のほかに1000形1253F(土曜休日A14運用)、3000形3265F(土曜休日A22運用)、3000形3277F(土曜休日A13運用)も往復していました。
1000形1051F。今日のお目当てである1051F単独の特別団体専用列車をキャッチ。予想していた列車の1本後を行く感じだったので、ちょっとびっくりしました。送り込み回送もいつ来るのかと思いながら静かに待っていましたからね。
3000形3084F(元3662F)。2720レ(土曜休日E14運用)。これに乗って追いかけます。

私はその急行列車と、8000形8061F+8261Fの3026レ(土曜休日E39運用)、2000形2051Fの6564レ(土曜休日B19運用)と乗り継ぎ、やってきたのは代々木八幡(OH04)。ホームが島式となってからは初めて降り立ちました。
3000形3657F。6595レ(土曜休日B13運用)。新宿(OH01)寄りでも4両単独で走ることがないため、代々木八幡でチャレンジの意味を込めて撮影することにしました。8両固定編成でも半分程度の4両しか入りません。1051Fは4両なので、被りがなければギリギリですね。
5000形5053F。3533レ(土曜休日E65運用)。
8000形8061F+8261F。2801レ(土曜休日E39運用)。一見すると全区間で急行運転する唐木田(OT07)行きに見えますが、新百合ヶ丘(OH23)で各駅停車(7851レ)に変わる列車です。
2000形2054F。6597レ(土曜休日B18運用)。
1000形1051F。この列車の通過の前になんとロマンスカー“EXEα”30000形30252Fの0010レ(土曜休日N64運用)が通過し、それと被ってしまう結末に。いかにも代々木八幡らしい光景と言われればそうですが…。
3000形3084F(元3662F)。3021レ(土曜休日E14運用)。この編成を撮った直後に緊急停止。下り方の大きな踏切に人が滞留していたこともあってかそこから遅延が発生します。
3000形3082F(元3664F)。1245レ(土曜休日E26運用)。
2000形2051F。6599レ(土曜休日B19運用)。これを収めたところでこれに乗り込みます。

8000形8056F+8256Fの3535レ(土曜休日E70運用)、先ほど撮った3000形3082F(元3664F)の1245レと乗り継ぎ、海老名(OH32)へ。団体専用列車は3082F乗車時に終着地の相武台前(OH30)にいなかったため、到着後すぐに回送になったものと思われます。
海老名で下車直後に4番ホームに停車していた1000形1051Fが動き出した…と思いきや、ポイント直前で緊急停車。何があったのでしょうか。
どうやら安全確認で緊急停止していたようで、そこから上り列車に遅延が起きます。それでも無事に海老名を発車し、相武台前で土曜休日A18運用の出庫待ちとなる1000形1756Fがいる留置線へ向かったようです。1051Fが4番ホームを塞いでいたため、本来4番ホームに入るはずの3038レ(土曜休日E72運用・5000形5052F)が3番ホーム発着に変更。待避は相模大野(OH28)に変更されたのでしょうか。本来であればここで0404Mレ(土曜休日N73運用・ロマンスカー“MSE”60000形60251F)の通過待ちをするはずでしたね。

最後は休憩を挟んで1000形1095Fの3027レ(土曜休日E40運用)で移動し伊勢原(OH36)にて。
8000形8066F。この編成のクハ8066の車輪が新品(グレー)となっていたため、車輪交換後に伴う試運転と思われます。しかもこの編成はクヤ31形連結対応となっているので、連結対応後でクハ8166側から撮ったのは初めてです。これはラッキー!これを撮った直後に出発していきました。

撮影は以上です。11月の特別団体専用列車では6両固定編成が同伴となるため、注意が必要です。