2021年10月8日

【B修繕車と同一?】東京地下鉄9000系中間付随車2両が綾瀬検車区へ甲種輸送される

2021年10月8日より、川崎車両株式会社(兵庫工場)より出場した東京地下鉄王子検車区所属となる9000系の中間増備車2両が出場しました。この2両は元川崎重工業から川崎車両株式会社に変更されてから初めての新製車両となるようです。
▲王子検車区の9000系(写真)に増結される中間車が登場。現行では9000系の中間車は電動車であるため、増結される車両はいずれも付随車であり4号車・5号車となっている。車体はB修繕工事施工編成のものに合わせられているほか、転落防止幌の設置準備工事はない。

今回登場した車両はいずれも付随車のサハ9409・サハ9509の2両であり、同系列では最初から6両固定編成で製造された9109Fの3号車と現在の4号車(のちの6号車)のあいだに組み込まれる中間付随車と思われます。このためパンタグラフや制御装置はありません。基本設計は9000系のB修繕工事を施工された編成(9101F~9108F)に合わせられているものとみられます。私自身は現実的ではないように思うことをお断りしたうえですが、一部の噂では付随車は廃車除籍が進められる8000系の中間付随車を転用するのではないか…と予想されているのです。というのも8000系はもともと6両固定編成または8両固定編成で落成した経緯があり、そのあとに中間車を含めた増備を行ったため、なかでも8101F~8107F(8107Fは除籍済み)のうち、連続する中間付随車2両は1994年落成(製造から約27年が経過している状態)であり、一部の9000系よりも後に落成していることも影響しているかと思います。ただ8000系を9000系に改造編入することは考えにくいですし、ましてやドアエンジンも袖仕切板の形状も違いますので、現実的ではないように思います。