2020年12月31日

【2020年総集編】2020年の鉄道を振り返ります

2021年(令和3年)まであと少しになりました。そこで今回は2020年(令和2年)に起きた鉄道の動きを1月から振り返ります。私が特に印象的なものを中心に抜粋し紹介させていただくことをご理解ください。

【1月】東京地下鉄有楽町線・副都心線17000系17101Fが日立製作所笠戸事業所で落成
▲有楽町線と副都心線向けの7000系(写真)を置き換えるため日立製作所笠戸事業所から出場した17000系、トップナンバーの17101Fは10両固定編成で落成した。

1月には東京地下鉄和光検車区所属の7000系(8両固定編成および10両固定編成)の置き換えのために日立製作所笠戸事業所で製造された17000系が出場しました。トップナンバーの17101Fは10両固定編成で製造されましたが、8両固定編成も登場する予定です。導入数は7000系と同じく10両固定編成が6本(60両)、8両固定編成が15本(120両)の合計21編成180両で10両固定編成は有楽町線と副都心線の両方でも運用されますが、8両固定編成は7000系と同じく副都心線のみとなりそうです。なお現在も乗り入れ路線での訓練を重ねているためか営業運転には投入されていません。

【1月】東日本旅客鉄道E231系500番台が山手線での営業運転を終了
▲2020年1月10日の1753G列車(平日53G運用)からヘッドマークを掲出して運転されたE231系500番台東トウ506編成。現在は八ミツA506編成として三鷹車両センターに移籍し中央・総武線で運用されている。

1月には2003年から活躍した山手線のE231系500番台が営業運転を終了し、撤退しました。今回最後まで残った東トウ506編成(当時)の両先頭車にはデザインが2種類のヘッドマークを掲出して運転されました。現在は元10号車のサハE231-4606を除く10両が八ミツA506編成となって三鷹車両センターに移籍し中央・総武線で運用されています。またサハE231-4606が廃車除籍となっています。これはE235系0番台ラストナンバーの東トウ50編成の10号車にサハE235-4601(E231系500番台元東トウ501編成の元サハE231-4601から改造した車両)が組み込まれており、これをもってE231系500番台から活用の付随車の改造編入が終了していたためです。

【2月】相模鉄道7000系のセミクロスシート試験車、7755F(10両固定編成)が廃車除籍に
▲相模鉄道7000系で10両固定編成の7755Fが廃車となった。2019年11月のダイヤ改正では7715F(8両固定編成)が運用を離脱して廃車となり10両固定編成のみが残っていた。

2月には相模鉄道7000系10両固定編成の7755Fが廃車に。2019年11月30日のダイヤ改正前に7000系7715F(8両固定編成)が運用を離脱して廃車除籍となり、同系列は10両固定編成が残っていましたが、その10両固定編成の7755Fが廃車除籍になりました。なお10両固定編成で編成単位で廃車となるのは初めてでした。同編成の5号車・8号車にはセミクロスシートの試験車両が組み込まれ、のちの主力車両の8000系・9000系にも反映されました。7000系は20000系の追加投入で廃車が進み、7754Fを最後に引退しています。また8000系で制御装置が更新されている8709Fが3代目“YOKOHAMA NAVYBLUE”塗装になった一方で、制御装置が更新されていなかった8702Fが廃車除籍処分となっています

【2月】西武鉄道6000系の小手指車両基地所属編成の制御装置更新工事が完了
▲小手指車両基地所属の6000系全23編成の制御装置の更新工事がアルミ車体の6155Fへの施工をもってすべて完了した。在籍する全23編成のうち、6157Fだけが東芝製IGBT素子である以外は三菱電機製のSiC素子となっている。

2月には6000系で小手指車両基地所属の全23編成の制御装置更新工事(GTO素子→IGBT素子およびSiC素子)が完了しました。更新前は全編成が日立製作所製GTO素子でしたが、更新後は6157Fが東芝製IGBT素子である以外は三菱電機製SiC素子となっています。ただし新宿線で運用されている最初の2編成(6101F・6102F)だけ制御装置未更新であり、集電装置が菱形パンタグラフからシングルアームパンタグラフに換装されています。

【2月】東京地下鉄日比谷線03系が引退
▲日比谷線千住検車区の03系が営業運転を終え、ひっそり引退。これは2018年の千代田線綾瀬検車区の6000系(6102F・6130F)のラストラン騒動が要因とみられる。最後まで残っていたのは03-136Fであるが、一部編成は熊本電鉄、長野電鉄などに譲渡されている。

2月には日比谷線13000系のラストナンバーの13144Fが登場したことで、既存車両の03系が営業運転を終了、引退しました。最後まで残っていたのは03-136Fで一部編成は2両や3両に短縮のうえで地方鉄道に譲渡されています。長野電鉄、熊本電鉄に03系が譲渡されており、長野電鉄では赤帯が追加され3000系として、熊本電鉄では03形としてそれぞれ営業運転に入っています。個人的には8月下旬の北陸での03系との再会にはびっくりしました。

【3月】鉄道各社でダイヤ改正を実施
▲東日本旅客鉄道ではダイヤ改正により251系の営業運転、特急『スーパービュー踊り子』が運転を終了、251系は廃車除籍となり形式消滅。これに代わりE261系の営業運転、特急『サフィール踊り子』が運転を開始したほか、一部運用を置き換える形でE257系2000番台が営業運転に投入された。
▲E231系0番台(八ミツ)に組み込まれていたいた6扉車のサハE230形0番台(5号車)が完全に撤退。同系列の武蔵野線への転用および中央・総武線に残留する編成のMT比率と全車4扉車への変更で廃車となった。
▲首都圏新都市鉄道では日立製作所笠戸事業所で製造された新型車両TX-3000系が営業運転を開始。TX-3181F~TX-3185Fの6両5編成(30両)が投入されている。

3月には鉄道各社のダイヤ改正が実施されました。西武鉄道では池袋線から10000系が営業運転を終えて撤退し、特急列車が001系“Laview”へ統一されました。首都圏新都市鉄道では交直流電車のTX-3000系(5編成30両)が営業運転を開始したほか、平日の列車増発と種別の変更(上りの通勤快速を区間快速に変更のうえ、その上りの区間快速に六町(TX-07)が停車駅になる)が実施されました。このため通勤快速は平日下りのみの運転となっています。東日本旅客鉄道では251系(宮オオ)の営業運転と特急『スーパービュー踊り子』(A特急料金適用)の運転が終了し、代わりにE261系(宮オオ)の営業運転と特急『サフィール踊り子』(A特急料金適用)の運転が開始されました。また特急『踊り子』にE257系0番台を改造したリニューアル車両のE257系2000番台(宮オオ)が投入され、営業運転を開始しました。座席上部には空席状況を示すランプが設置されているため、いずれは全車指定席化を想定した可能性があります。こうなると『湘南ライナー』も『中央ライナー』と同様に特急への格上げという可能性が予想されましたが、2020年11月に正式に特急『踊り子』の全席指定席への変更と着席サービスの導入と『湘南ライナー』に代わる特急『湘南』の新設が発表されています。ほかには三鷹車両センター所属のE231系0番台の6扉車組み込み編成が運用を終了し、E231系0番台の残留編成(4M6Tから6M4Tに変更済み)とE231系500番台ですべて4扉車に統一されました。運用を終えた251系は一時疎開などを経て全4編成が廃車解体処分となっています。

【3月】小田急電鉄5000形(2代目)が営業運転を開始
▲通勤形では4000形以来約12年ぶりに導入された2代目5000形の5051Fが3月26日の平日E61運用より営業運転を開始。初代5000形は6両固定編成(5200形とも呼ばれた)と4両固定編成の2種類があったが、2代目は10両固定編成のみとなっている。

2020年3月26日から小田急電鉄4000形以来約12年ぶりの新しい通勤形電車の2代目5000形が営業運転を開始しました。ほとんどの番号が2代目を名乗っていますが、初代では付随車が存在しなかったため、2代目で初めて付随車が登場したために車番のサハ5350とクハ5450が初めて設定されました。2代目の5000形は5051F・5052F・5055F・5056Fが川崎重工業兵庫工場、5053F・5054Fが総合車両製作所横浜事業所でそれぞれ製造されました。なお後者の2編成では新製当初からフルカラーLED式の種別行先案内表示器の文字サイズが変更され、そのあと最初の2編成も文字サイズが大きいものに変更されて可視性が向上しました。

【4月】東日本旅客鉄道E257系500番台が転用改造のため秋田総合車両センターに入場
▲E257系500番台で初めて転用改造に入った元千マリNB-07編成の5両。出場後は2500番台の宮オオNC-32編成を名乗り、2000番台のNA編成と連結される。ただし改造後の14号車となるクハE257形2500番台側の編成間貫通幌は撤去されて新たにクハE256形2500番台側に設置されており、付属編成同士の併結運用は考慮されていないようだ。

4月には幕張車両センター所属であったE257系500番台千マリNB-07編成が転用改造のために秋田総合車両センターに入場しました。同系列2000番台に併結する付属編成として使用するための2500番台に改造され、出場後は2000番台と同じくペニンシュラブルーを基調とした塗装に変更され、編成番号は宮オオNC-32編成となりました。これ以降千マリNB-06編成、千マリNB-13編成、千マリNB-14編成も同様に入場し、こちらは宮オオNC-31編成、宮オオNC-33編成、宮オオNC-34編成をそれぞれ名乗っています。

【4月】東日本旅客鉄道E235系1000番台(サロE235形+サロE234形)が登場
▲かつて東海道線でも使用されたことのあるE217系を置き換えるために登場したE235系1000番台。E217系と異なり、普通車の電動車と付随車の位置が異なるほか、すべてロングシート車(セミクロスシート車が1両もない)であったり、E235系0番台よりも大きめの車内LCD式旅客案内表示器がグリーン車を含めた全車両に設置されている。

4月には横須賀線・総武快速線向けのE235系1000番台のサロE235-1001+サロE234-1001が総合車両製作所横浜事業所から登場しました。グリーン車のみ横浜事業所、普通車は新津事業所でそれぞれ製造され、E233系3000番台がベースですが半自動ドアスイッチの位置が異なるほか、同車両で初めて車内案内表示器にLCDが採用されています。サロE235-1001とサロE234-1001の2両は基本編成の横クラF-01編成の4号車・5号車に組み込まれています。基本編成は“F編成”、付属編成は“J編成”を名乗っています。なおこのほかに同系列と同じく房総エリアを走る新型車両として幕張車両センター向けにE131系が登場しており、千葉県内のエリアではE235系1000番台とE131系の新型車両2つが登場した形になっています。

【4月】小田急電鉄8000形8264F、踏切事故で同形式初の廃車除籍処分に
▲踏切事故で廃車除籍処分となった8000形8264F。これは8000形で初の廃車除籍であり、そのあと10月に経年劣化に伴って8255F(チョッパ制御更新車)も廃車除籍となっている。

4月には小田急電鉄8000形8264Fが同形式で初の廃車除籍処分に。昨年の本厚木(OH34)~愛甲石田(OH35)間の踏切事故に巻き込まれ運用を離脱していましたが、復旧叶わず、無念の廃車除籍処分となりました。8000形で廃車が出るのはこの編成が初めてのことでした。なおリニューアル当時はフルカラーLED式の種別行先案内表示器が明朝体でかつ制御装置に全密閉モーター仕様の採用がされていた貴重な組み合わせの編成でもありました。そのあと事故廃車以外ではチョッパ制御更新車の8255Fが10月に廃車除籍となっています。

【5月】東急電鉄8500系の唯一の幕車である8606Fが引退、廃車除籍される
▲2020系の追加増備で置き換えられついに旅立った8500系8606F。同編成は同系列で唯一種別行先案内表示器が幕式でスカートは設置されていなかった。

5月には東急電鉄の最後のサークルK編成でもある8500系8606Fが引退しました。この編成は種別行先案内表示器が幕式でスカートが設置されておらず、東武鉄道スカイツリーラインに直通しない“サークルK”編成となっていました。この編成が廃車除籍となったことで運用上における制約のあった“サークルK”編成は消滅しました。これ以降にも8500系の置き換えが進められており、6月には同系列の最古参であり『伊豆のなつ号』ラッピング車でお馴染みの8614Fが廃車除籍となっています。

【5月】東日本旅客鉄道山手線・埼京線・湘南新宿ラインが乗り入れる渋谷(JY-19,JA-10,JS-19)での埼京線ホームの並列化工事が行われる
▲渋谷駅のホーム並列化工事に伴い、一部路線で行先変更が実施された。同駅を境に南側の相模鉄道直通列車と湘南新宿ライン横須賀線系統は大崎(JA-08,JS-17)発着に変更、埼京線と湘南新宿ラインの北側は新宿(JA-11,JS-20)発着、湘南新宿ライン東海道線系統は一部を除き品川(JT-03)発着列車に振り替えられた。

5月には渋谷の3番線・4番線ホームの並列化工事が実施され、この際に東海道線や湘南新宿ラインや埼京線などの行先変更に影響が出ました。このうち埼京線と湘南新宿ラインの北側は新宿発着、南側の相模鉄道直通列車は同線内各駅停車・特急のいずれも大崎発着となったほか、湘南新宿ライン横須賀線系統と東海道線系統の1往復は大崎発着、東海道線系統の大半は東海道線内完結の品川発着列車(湘南新宿ライン快速は普通列車、特別快速は平塚(JT-11)始発の北行1本が普通列車である以外は快速アクティー)として設定されました。このため東海道線では湘南新宿ラインの代替の品川発着列車が増発された形となっています。

【6月】東京地下鉄日比谷線新駅『虎ノ門ヒルズ』(H-06)が開業
▲東京地下鉄日比谷線の新駅、虎ノ門ヒルズが開業。2面2線の相対式ホームでホームドアが設置されている。この駅の開業に伴って霞ヶ関(H-07)~北千住(H-22)間の駅ナンバリングがひとつ増えている。
▲有料座席指定列車“THライナー”に充当されている東武鉄道70000・70090系。

6月には東京地下鉄日比谷線の新駅『虎ノ門ヒルズ』が開業。このときには日比谷線のほかに東武鉄道スカイツリーラインでダイヤ改正が実施され、南栗橋車両管区に所属する70000・70090系による有料座席指定列車“THライナー”の運転が開始されました。なおスカイツリーライン基準で上り列車は恵比寿(H-02)行き(恵比寿→中目黒(H-01)間は回送列車)、下り列車は霞ヶ関発の久喜(TI-02)行きで設定されており、恵比寿行きの霞ヶ関→恵比寿間のみフリー乗降区間(通常の日比谷線列車と同じ扱い)であり、指定券なしで乗車できます。なお“THライナー”の自動放送は日比谷線内を含めた全区間で日本語が久野知美氏、英語がクリステル・チアリ氏となっており、日比谷線の車内放送でクリステル・チアリ氏の英語放送が“THライナー”で復活する形となりました。

【6月】舞浜ディズニーリゾートライン“Type X”10形21号編成(イエロー)が廃車除籍処分に
▲舞浜ディズニーリゾートラインは開業以来“Type X”と呼ばれる10形が使用されてきたが、開業以来初の新型車両の“Type C”100形111号編成(イエロー)の登場により、最初に同色の10形21号編成が置き換えられた。

6月には2001年の舞浜ディズニーリゾートラインの開業以来、約19年間にわたり使用されてきた“Type X”10形(5編成30両)のうち、21号編成(イエロー)が廃車除籍処分となりました。舞浜ディズニーリゾートラインの車両が廃車となるのは初めてのことです。これは開業以来初めて導入される新型車両の“Type C”100形111号編成(イエロー)が登場したためで、その編成と同色の21号編成が廃車となりました。その新型車両は本来は5月21日から営業運転を開始する予定でしたが、新型コロナウィルスの感染拡大の影響で東京ディズニーリゾートの臨時休園やそれに伴うリゾートラインの減便で延期となり、予定よりも1ヶ月以上遅れて7月3日に営業運転を開始しています。また11月には121号編成が登場、こちらはピーチ塗装となっており“Type X”10形51号編成(ピーチ)が置き換えられるものと思われます。

【7月】小田急電鉄1000形1081Fのうち6両が廃車除籍処分に
▲1000形唯一の8両固定編成だった1081Fのうち付随車2両以外の6両が廃車除籍に。さらには元1081F以外の1000形でも一部車両が廃車となっており、1054Fと1068Fは編成単位で、元1055Fと元1255Fは各先頭車1両(クハ1155・クハ1255)のみがそれぞれ廃車除籍となっている。

7月には小田急電鉄1000形で唯一8両固定編成だった元1081Fのうち付随車2両を除く6両が廃車除籍となりました。この動きは私自身でもかなりの衝撃を受けましたね。もともと当初の予定では同形式のワイドドア車(6編成36両)以外の全車両にリニューアル更新工事を施工するものとみられていましたが、これが変更となったのか、2代目5000形に代替される形になったものと思われます。当初は付随車を残して廃車となった理由が謎でしたが、元1055Fの元クハ1155が編成から外れ廃車になったことで、付随車と残り3両の合計5両を活用して新たな10両固定編成に改造される動きになりました。この5両は新1097Fの上り方5両に改造されており、元1255Fも10月に車両改造のために入場し、こちらは新1097Fの下り方5両になるものとみられます。また車両改造に伴う余剰以外では、4両固定編成の1054Fと1068Fや6両固定編成でワイドドア車の1751Fが編成単位で廃車となるなど、1000形にも様々な動きが見受けられました。

【7月】東日本旅客鉄道E231系900番台元八ミツB901編成が武蔵野線仕様に
▲E231系試作車の900番台元八ミツB901編成のうちの8両が武蔵野線仕様に生まれ変わり、欠番となっていた“MU1”が与えられた。戸袋部分の“JR”ロゴマークが消去されるなど、極力同系列0番台と揃えるように改造されたが、側面窓の形状やローレル賞の受賞記念プレートの残存など一部で900番台仕様も残されている。

7月には東日本旅客鉄道E231系の試作車である900番台八ミツB901編成のうちサハE231-902とサハE230-901(6扉車)が抜かれて8両編成となり(サハE231-901は編成替えで中央に移動)、武蔵野線仕様に改造されました。編成番号は最初の編成(千ケヨMU2編成)が登場したときから長らく欠番だった“MU1”となり、同系列0番台の武蔵野線仕様に混ざり運用されています。しかし0番台にも唯一松戸車両センター(東マト)から転用された編成がおり、当該は千ケヨMU22編成(元東マト118編成・クハE231-20以下8両)を名乗っています。その編成は1号車(元10号車)のクハE231-20に分割併合が可能な電気連結器を残して転用されていることが特徴であり、E231系0番台にも変わった編成が入っているのが面白いですね。

【7月】令和元年の台風19号で被害を受けた箱根登山鉄道が全線で運転を再開
▲2019年の台風19号で被災した箱根登山鉄道が2020年7月23日に全線で運転を再開した。

2020年7月には台風19号で甚大な被害を受けた箱根登山鉄道が23日初電車から全線で運転を再開しました。例年予想されていた降雪がなかったことや沿線住民の協力などもあり、当初の予定よりも前倒しでの運転再開となりました。これを記念して運転再開初日の23日朝には小田急電鉄ロマンスカー“GSE”70000形70052Fを使用した臨時特急『おかえり登山電車号』が運転され、側面部のフルカラーLED式愛称表示器には箱根登山鉄道3000形“ALLEGRA”のイラストが表示されました。

【8月】小田急電鉄1000形レーティッシュカラーの1059Fが自社全線で運用される
▲通常は箱根登山鉄道の小田原(OH47)~箱根湯本(OH51)間を往復しているレーティッシュカラーの1000形1059F(4両固定編成)がノーマルカラーの1254F(6両固定編成)とコンビを組み、8月中はこの組み合わせで運用された。

8月には箱根登山鉄道の全線運転再開を記念してレーティッシュカラーの1000形1059Fが1254Fと組んで10両編成の全線運用に充当されました。この前の7月上旬にこの組み合わせで試運転を行っていたので、その理由が解き明かされた形です。この組み合わせ限定で車内にBGMが流れていたほか、レーティッシュカラーの1059Fの全線運用は一般乗客からも注目を集めました。8月1日の土曜休日E14運用(1005レ)から営業運転に投入され、最終日の8月31日は平日E61運用(6821レ)をもって1059Fと1254Fのペアは解消されました。

【8月】相模鉄道20000系に増備車が登場
▲2017年に登場した1編成のみの20000系についに増備車が登場。旅客用扉上部の車内LCD旅客案内表示器が1画面から2画面に変更(ただし厳密には広告用画面が移動した)、一般座席部分にもユニバーサルデザインシートと荷物棚の設置など仕様変更がなされている。
▲一般座席部分にも採用されたユニバーサルデザインシート。その座席の上部には荷物棚が設置されている。やはり荷物を座席の下に置くことに抵抗があったのだろうか?

8月には相模鉄道20000系に増備車が初めて登場しました。最初に登場した20102Fはトップナンバーと異なり車内LCD式旅客案内表示器の増設(広告用画面の移動)と車内防犯カメラの設置、優先席以外の3人掛け一般座席部分へのユニバーサルデザインシートの採用とその上部への荷物棚設置が確認できました。さらに車両間貫通扉の取っ手の色が黒色から灰色に変更されたほか、広告用画面が移動したことで車内全体がすっきりした印象となりました。この編成を機に20000系の本格増備が開始され、現時点では20107Fまで登場しています。

【8月】小田急電鉄ロマンスカーの保存車両がロマンスカーミュージアムに搬入される
▲ロマンスカーミュージアムへの本格的搬入が始まった保存車両。茶色のモハ1形を皮切りに長らく静態保存されていた中から解体を免れた車両のロマンスカーミュージアムへの搬入が本格化し、その次に2018年に引退したロマンスカー“LSE”7000形7003Fのデハ7003が搬入された。

8月にはロマンスカーミュージアムへの保存車両の搬入が本格的に開始されました。搬入準備段階として大野総合車両所で車体洗浄などの整備を受けたうえで海老名検車区まで1000形の牽引(一部は連接台車があるため後ろから押す形となっている)で回送され、本格的な搬入が始まりましたね。搬入されたのは写真のモハ1形10号車(ヒストリーシアターに展示予定)とロマンスカー“SE”3000形(3021・3022・3025)・“NSE”3100形(3221・3223・3231)の3両ずつ、ロマンスカー“LSE”7000形(デハ7003)・“HiSE”10000形(デハ10001)の1両ずつ、ロマンスカー“RSE”20000形の2両(デハ20001・サハ20151)の合計11両です。最後に搬入されたのは2012年3月に引退したロマンスカー“RSE”20000形の2両であり、このときは既に廃車除籍済みの1000形1068Fに牽引され輸送されていましたが、これを撮影する目的の3名が終電後の座間(OH31)2番ホームに侵入する騒動があったので、頭が痛いですね。かつての名車が揃うロマンスカーミュージアムで再会できることを待ちわびるだけです。

【9月】東日本旅客鉄道251系がすべて廃車解体処分に
▲2020年3月に特急『スーパービュー踊り子』の運転取り止めに伴って営業運転を終了し、全4編成が解体処分となった251系。パンタグラフは東日本旅客鉄道在来線では初めての下枠交差式だった。

9月には東日本旅客鉄道251系がすべて廃車解体処分となりました。同月には最後まで残っていた宮オオRE-4編成が所属先から長野総合車両センターに配給輸送され、同系列は形式消滅となったほか、1両も保存されることはありませんでした。新製当初は185系と同じく当時の田町車両センター(東京総合車両センター田町センター)に配置され、車両センターの廃止とともに大宮総合車両センターに移りました。なお過去には松本車両センター所属のE353系に置き換えられたE351系も一時は団体専用列車への転用が噂されていたものの、結局は全車両全5編成が解体処分となっています(1両も保存がない)。

【9月】相模鉄道10000系に3代目“YOKOHAMA NAVYBLUE”塗装の編成登場
▲10000系の先陣を切って3代目“YOKOHAMA NAVYBLUE”塗装となった10000系10701F。制御装置は塗装変更前・リニューアル前に東日本旅客鉄道長野総合車両センターで更新工事を受けている。

9月には相模鉄道10000系に“YOKOHAMA NAVYBLUE”塗装となった編成が登場しました。対象となったのは制御装置更新工事を受けていた10701F(10両固定編成)で、リニューアル更新工事も施工されています(内装は控えめだが車番ステッカーや吊革が交換されている)。前照灯がLED化され上部に移設、列車番号表示器と種別行先案内表示器が一体化され、フルカラーLED式に交換されており、一見すると塗装変更された以外は11000系に見えてしまうように見えます。実際に11000系が塗装変更、リニューアルされた場合は10000系と見比べるのも面白そうです。

【9月】小田急電鉄5000形、就役半年で種別行先案内表示器の文字サイズが大きくなる
▲5000形5051F・5052Fの2編成は当初は種別行先案内表示器の文字サイズが小さかったが就役から半年で文字サイズが大きく改良され見やすくなった。まずは5051Fの写真で比較していただきたい。
▲こちらは5052Fで比較したときの写真。なお総合車両製作所横浜事業所製造の5053F以降は最初から文字サイズが大きくなっている。次に登場する5055Fは最初から種別行先案内表示器の文字サイズを大きくして登場するだろう。
▲側面部の種別行先案内表示器の文字サイズを比較。ここでは分かりにくいが種別の英語表示に注目だ。5053F以降は新製当初から改良された文字サイズとなっている。
▲最初から文字サイズが大きい5000形5054F。5000形を初めて営業列車で目撃した時から文字サイズの小ささは気になっていたため、その問題が解決された。

9月には小田急電鉄5000形5051F・5052Fの種別行先案内表示器の文字サイズが就役半年で変更されました。5000形で総合車両製作所横浜事業所で製造された5053Fから種別行先案内表示器の文字サイズが改良されています。これを受けて川崎重工業兵庫工場製造の5051F・5052Fでも文字サイズが改良されました。新製当初から半年間、種別行先案内表示器の文字サイズが小さめだった5051F・5052Fでも文字が見やすくなったことで可視性が向上しました。次に登場する5055F以降は最初から改良後の文字サイズになっていそうです。

【9月】東武鉄道50000系51008Fがスカイツリーライン系統で営業運転に投入される
▲6両+4両でお馴染みだった30000系の13編成が森林公園検修区(東上線)に転属となって以降も南栗橋車両管区本所に残っていた31606F+31406Fが50000系51008Fと入れ替わる形で転属となった。
▲純粋な50000系で初めての転属となった51008F。30000系の森林公園検修区への転入で入れ替わるように10000系列が伊勢崎線系統(一部編成はさらに野田線)に転属となったことはあったが、50000系列は初めてである。

2019年12月にまさかの森林公園検修区から50000系51008Fが南栗橋車両管区本所へと転入してから約10ヶ月が経ち、同編成が営業運転に投入されました。運用範囲内で乗り入れ先となる東京地下鉄半蔵門線や東急電鉄田園都市線でも訓練が行われたようで、両路線にも乗り入れています。スカイツリーライン系統に純粋な50000系が入るのは初めてのことであり、1編成のみとなった30000系31609F+31409Fの存在や多数の50000・50050系とほぼ区別がつかないため埋もれがちですが、50000系列で唯一の東上線からの転属という隠れたレア編成となっています。

【10月】東京地下鉄半蔵門線新型車両18000系18101Fが日立製作所笠戸事業所で落成
▲半蔵門線の主力車両8000系を置き換える18000系が登場。全19編成が投入され8000系をすべて置き換えることになる。甲種輸送の終着地は東急電鉄長津田検車区となっている。

10月には半蔵門線新型車両の18000系18101Fが登場しました。1月に登場した17000系と同じMT比の構成となっており、鷺沼検車区の所属となります。この鷺沼検車区が東京地下鉄の検車区では珍しく乗り入れ先路線(東急電鉄田園都市線)に車庫を構えているため、最寄りの長津田検車区に到着後は東急電鉄9000系に牽引され搬入されました。18000系18101Fの田園都市線内の牽引を大井町線唯一の生え抜き車である9000系9007Fが牽引したことも話題となりました。

【10月】西武鉄道9000系の4両固定編成が多摩湖線での営業運転に投入される
▲レジェンドブルーの4両固定編成で営業運転に投入された9000系9108F。さらに黄色塗装の9105Fも多摩湖線に投入され、新101系の257F・261Fが置き換えられて廃車となった。

10月には9000系9108Fが10両固定編成から4両固定編成に短縮され、武蔵丘車両検修場から玉川上水車両基地に転属し、多摩湖線や西武園線での営業運転に投入されました。黄色塗装の9105Fも4両固定編成に短縮されて運用されています。さらにはワンマン運転対応化工事が進められている黄色塗装の9102Fが加わることは確実で、新たに京浜急行電鉄カラーの9103Fも加わる可能性があり、新101系の置き換えが進められそうです。

【10月】東日本旅客鉄道651系1000番台“IZU CRAILE(伊豆クレイル)”が廃車
▲本来は2020年6月28日にラストランが計画されていた651系1000番台横コツIR01編成の臨時快速“IZU CRAILE”、新型コロナウィルスの感染拡大で叶わず、約3ヶ月前倒しで運転が終了となり、廃車除籍処分となった。

10月には東海道線系統の臨時快速“IZU CRAILE”に使用されていた651系1000番台横コツIR01編成(クロ651-1101以下4両)が廃車除籍処分となりました。同編成は2度の改造と転属を経ており、勝田車両センターに在籍していた0番台時代は水カツK207編成、大宮総合車両センターに在籍していた1000番台時代は宮オオOM301編成としていずれも付属編成として使用されたあと、1000番台付属編成の用途消失に伴って廃車が進められたなか、元宮オオOM301編成は転用改造工事を受けて国府津車両センターへと転属し、2016年7月16日から小田原(JT-16)と伊豆急行伊豆急下田(IZ-16)を結ぶ臨時快速“IZU CRAILE”に投入されていました。新型コロナウィルスの影響で3月29日が事実上のラストランとなり、その約半年後に廃車となった形です。

【10月】東日本旅客鉄道武蔵野線の205系5000番台全42編成がインドネシアへ渡る
▲205系5000番台で最後まで残っていた千ケヨM20編成がインドネシアへ。前半の27編成は総合車両製作所新津事業所まで輸送して新潟からインドネシアへ渡ったが、後半の15編成は千葉貨物ターミナルまで輸送してから千葉からインドネシアへ渡る手法に変更された。

10月には武蔵野線と乗り入れ先の京葉線で使用されていた205系5000番台千ケヨM20編成がインドネシア譲渡に向けた配給輸送列車が運転され、在籍していた全42編成336両の譲渡が完了しました。これにより武蔵野線は209系500番台とE231系0番台・900番台の2系列での運用となりましたが、209系では自動放送のない編成、菱形パンタグラフの編成、E231系では試作車900番台のほか元東マト118編成(クハE231-20以下)から改造の千ケヨMU22編成(クハE231-20に連結器が残っている)、車外スピーカー設置準備工事車(千ケヨMU41編成~千ケヨMU43編成)がいるのが特徴です。

【11月】舞浜ディズニーリゾートライン“Type C”100形121号編成が登場
▲舞浜ディズニーリゾートラインの新型車両“Type C”に2編成目が登場した。塗装はピーチとなっており、既存車両の“Type X”10形51号編成が置き換えられる形に。

11月には導入が進められている舞浜ディズニーリゾートラインの新型車両“Type C”100形の2番目の編成(121号編成)が登場しました。塗装はピーチとなっており、既存車両の“Type X”10形51号編成が置き換えられるようです。これで51号編成は廃車除籍処分が予想されるため、残る“Type X”10形は11号編成(ブルー)、31号編成(パープル)、41号編成(グリーン)のみとなり、暖色系の2編成が先に置き換えられた形です。

【11月】東日本旅客鉄道E231系1000番台横コツ所属編成に制御装置更新車が登場
▲国府津車両センター所属のE231系1000番台で初めて制御装置更新車が登場。最初の当該は横コツS-13編成(クハE231-8041以下5両)であり、ドアエンジンも交換されている。

11月には国府津車両センター所属のE231系1000番台に制御装置更新車が登場しました。当該は横コツS-13編成(クハE231-8041+サハE231-3041+モハE231-1082+モハE230-1082+クハE230-8041)で、E231系1000番台小山車両センター所属の初期編成と同じ音を奏でます。ドアエンジンも交換されており、制御装置更新前のときよりも旅客用扉の閉まる音がやや大きく、閉まる速度がやや速くなった感じです。こうなると国府津車両センター所属の機器未更新編成にも注意したいところ。

【11月】大手私鉄で終電繰り上げなどのダイヤ改正の詳細を発表
10月に終電繰り上げおよび初電繰り下げの詳細を発表した東日本旅客鉄道に続き、11月には小田急電鉄を皮切りに関東圏の大手私鉄でも終電繰り上げと一部で初電の繰り下げの詳細を続々発表しております。新型コロナウィルスの感染拡大で終電間際の時間帯の利用者の減少していることや終電後から初電前までの夜間作業の時間確保などが必要であるため、最大で約30分以上繰り上がるところもあれば変更がないところもあります。なお一部の路線を除き終電間際での混雑回避のための臨時列車増発も検討されるようですので、来年3月以降に終電で賢く帰宅することが求められることになりそうです。基本的に鉄道会社や乗り入れ路線によってダイヤ改正の時期がバラバラというところがありますが、こういうご時世だからこそ2021年3月あたりに各鉄道会社が揃って一斉にダイヤ改正を行う可能性も考えられますね。

【12月】西武鉄道9000系9103Fの“RED LUCKY TRAIN”、一部中間車が廃車解体へ
▲9000系で京浜急行電鉄の車両と同じカラーとなっていた9103Fが横瀬車両基地へ。少なくとも中間車両6両が廃車になるものと思われる。レジェンドブルーの9108Fが4両固定編成よなっているため、9103Fでもそうなるだろう。

12月には西武鉄道9000系の数少ない10両固定編成で京浜急行電鉄車両と同じ塗装となっていた9103Fが横瀬車両基地へ自走回送されました。同編成は一部中間車両が解体処分になるものと思われます。中間車を抜き取ったあと4両固定編成に組み替えられたあと、新101系263Fが牽引のために回送となればワンマン運転対応のための転用改造は確実といえそうです。

【12月】東武鉄道200系201Fが廃車解体処分に
▲特急『りょうもう』に使用されている200系についに廃車が発生してしまった。その当該のトップナンバーの201Fは約1年2ヶ月間の休車を経て帰らぬ旅へ出た。

12月には東武鉄道200系に初めて廃車が発生しました。当該は201F(モハ201-1+モハ201-2+モハ201-3+モハ201-4+モハ201-5+モハ201-6)で2019年10月から休車状態となっていました。500系“Revaty(リバティ)”の増備に伴う廃車と思われます。このときに500系は3編成(509F・510F・511F)を増備したため、置き換えられたものと思われます。1両も廃車が発生していなかった同系列のトップナンバーの廃車で残り9編成54両となりました。

【12月】相模鉄道9000系9701F(2代目塗装)が廃車除籍処分に
▲9000系初の廃車除籍処分となった9701F。同系列唯一の種別行先案内表示器が幕式で残る編成だった。この編成が唯一3代目塗装とならず廃車されたことで同系列は在籍する全6編成すべて“YOKOHAMA NAVYBLUE”塗装に。
▲9000系の“YOKOHAMA NAVYBLUE”塗装。廃車除籍となった9701F以外の全編成が該当する。外装内装ともに大規模なリニューアルが行われ、種別行先案内表示器はフルカラーLED化され、スカートのカバーが撤去されている。

12月には相模鉄道9000系で唯一2代目塗装を保っていた9000系9701Fが廃車除籍処分となりました。9000系で初めての廃車となり、3代目塗装の対象から外れたものと思われます。これで同系列は全6編成が“YOKOHAMA NAVYBLUE”塗装に統一されました。

【12月】東日本旅客鉄道E235系1000番台の営業運転開始でE217系の疎開編成が発生▲E217系の本格置き換えへの布石か。E235系1000番台の投入ですでに15両3組(45両)の疎開が発生している。ドアステッカー撤去となった場合は注意だ。

12月21日に運用を開始したE235系1000番台の投入によりE217系に疎開編成が発生しています。すでに12月31日時点で15両3組(45両)の疎開が発生しており、いずれ廃車除籍処分は時間の問題となりそうです。ただこの系列は活用できなくもないですが、大半が武蔵野線に転用されたE231系0番台よりも古い車両ですし、何よりも座席の硬さはもちろん、基本編成に3両のセミクロスシート車が組み込まれているのがネックになるので、転用は難しいとみてよさそうでしょうか。

2020年は新型コロナウィルスの拡大で鉄道の臨時列車運休や団体専用列車取りやめ、しかも年末年始の終夜運転や臨時列車取りやめなど、いつも以上に異例な年となりました。コロナとともに生きる必要がある昨今ですが、2021年の鉄道の動きはどうなるでしょうか。中心は東日本旅客鉄道では鎌倉車両センター所属のE217系の置き換えや終電繰り上げを含む各鉄道会社のダイヤ改正だと思いますが、鉄道車両の動きはコロナ渦でもとどまることを知りませんが、心配なのは東京都交通局大江戸線の減便です。運転士の感染で年末年始、そして来月11日まで約3割減便して運転するということで、大江戸線沿線の方は注意が必要です。それではよいお年をお迎えください。