2020年12月3日

【幕車完全消滅】相模鉄道9000系9701F(2代目塗装)が廃車除籍処分に

2020年11月30日の2015レ(和0909←横0842・平日69運用)をもって、相模鉄道9000系で唯一2代目塗装のままで運用されていたトップナンバーの9701Fが営業運転を離脱し、廃車除籍処分とされました。そして12月3日に横浜(SO-01)寄り先頭車両のクハ9701が解体処分のためかしわ台車両センターから陸送されました。9000系で初めての廃車解体処分と思われます。
▲2代目塗装のまま運用を続けていた9000系9701F、ついに廃車除籍処分となった。この編成だけ同系列で唯一3代目リニューアルの対象外だったようだ。これで相模鉄道から行先種別案内表示器が字幕式の編成は完全に消滅した。また9000系の在籍数は6編成(60両)となり、全編成が3代目“YOKOHAMA NAVYBLUE”塗装となった。
▲種別行先案内表示器が字幕式のため場合により始終着駅で種別行先案内表示器を回しながら進入することもある。海老名(SO-18)でシャッターを切ったときは偶然にも種別表示器に『そうにゃん』のイラストが入っていた。
▲海老名でカメラを構えているとき場合によっては種別表示器がまさかの『貸切』だったときもあった。まさかこの写真が過去のものとなってしまうとは…。
▲二俣川(SO-10)に進入する9000系9701F。一時期にはシングルアームパンタグラフと菱形パンタグラフが混在していたときがあった。
▲西谷(SO-08)を通過する9000系9701F。写真撮影当時は西谷は各駅停車のみ停車で快速・特急も通過していた。現在は急行以外の種別が停車する。
▲横浜に停車中の9000系9701F。就役から約28年、長らく種別行先案内表示器が字幕式で保たれていたことに改めて驚かされた。私にとっても9000系9701Fの思い出は尽きない。

この編成は1992年に日立製作所笠戸事業所で製造され、8000系と並行して導入されました。初代塗装は赤色を基調として側面部先頭は“SOTETSU”の“S”をイメージしたデザインで側面帯に続く形となっていました。2007年に最初に2代目塗装(現在は3代目塗装)となった9707Fに続いて2番目に2代目塗装へと変更され、このときから数字の書体が10000系と同じものに変更されました。この9701Fは廃車まで3代目塗装に変更されることはなく2代目塗装のまま約13年4ヶ月にわたって運用されました。同編成が廃車となったことで2代目塗装車(非リニューアル車)はもちろん、連結器カバー、種別行先案内表示器の字幕式、9000系での列車番号表示器のマグサインタイプ、乗務員室付近及び連結面付近にLED式案内表示器を搭載する車両が消滅しました。9000系は1編成(10両)減ってしまいましたが、在籍する6編成(60両)がすべて3代目“YOKOHAMA NAVYBLUE”塗装となりました。ちなみに9701Fが陸送された際には種別行先表示器、列車番号表示器が抜かれた状態となっていました。

~~9000系9701F、約28年間の活躍お疲れさまでした!~~