2020年12月8日

【東京から北陸へ】北陸鉄道、12月21日から元東京地下鉄の03系を営業運転に投入へ

2020年12月7日に、北陸鉄道が同月21日から東京地下鉄日比谷線で活躍した03系にワンマン運転対応に改造のうえで、『北陸鉄道03系電車』として浅野川線の営業運転に投入することを発表しました。これにより既存車両の8000系(元京王電鉄3000系)が置き換えられます。
▲西日本旅客鉄道金沢総合車両所松任本所で改造待ちと思われる03系03-129Fの2両。種車は03-129と03-829である。これらの編成を含めて5編成(10両)が投入されるものと思われる。種別行先案内表示器は改造前は3色LED式だったが、改造後はフルカラーLED式になる。

北陸鉄道03系には前面部と側面部にオレンジの帯が入っています(ただし一足先に営業運転に投入されている元03系の長野電鉄3000系は前面部が赤色の帯である)。耐雪構造のスカートが新たに設置されたほか、車体側面部には半自動ドアスイッチ(ただし新型コロナウィルスの影響で当面使用しない可能性あり)、車内には車椅子やベビーカーなどが使用できるスペースを改造で設置したほか(元々先頭車にはそのスペースはなかった)、さらに緑の『ワンマン』表示器や運賃収受箱や停車駅を案内するモニター画面が設置されているようです。車内の旅客用扉上部に設置されていた案内表示器も存置されているようです。制御装置は東京地下鉄時代から変更されているほか、種別行先案内表示器は3色LED式からフルカラーLED式に変更されています。なお東京地下鉄時代から制御装置がVVVFインバータ方式のため前面部に“V”の表記が見えますが、それもそのまま活用されています。