2022年7月31日

【帯色変更は3657F以来】小田急電鉄3000形3272F(旧川崎重工業5次車6両固定編成)の帯がインペリアルブルーに

2022年7月20日から小田急電鉄大野総合車両所の構内でロイヤルブルーの帯が撤去された3000形6両固定編成の3272F(旧川崎重工業5次車)ですが、7月29日にインペリアルブルー帯へ変更された様子が確認されました。
▲3000形6両固定編成の3272Fがロイヤルブルーからインペリアルブルーに装いを変えた。3000形の帯色変更は2022年2月の8両固定編成の3657F以来、約6ヶ月ぶりのことだ。

3000形の前面部・側面部の帯色がインペリアルブルーとなるのは同年2月の8両固定編成の3657F(旧東急車輛製造4次車)以来で約6ヶ月ぶりで、旧川崎重工業兵庫工場製造の5次車の帯変更は元3659F(現在の3087F、2号車・3号車を除く車両)以来のことですが、5次車の6両固定編成では実はこの編成が初めてです。意外にも5次車は8両固定編成から10両固定編成に改造された元3659F以外は帯が変更されていなかったんですねぇ。なお日本車両製造3次車では3265F(6両固定編成)がリニューアル更新工事施工とともに帯がインペリアルブルーに変更されたため、帯を変更したものとしてカウントします(ただし入場中の3266Fは帯を変更する前としてカウントします)。これにより3000形6両固定編成のインペリアルブルー帯の編成は17編成(102両)となり、両数が100両を超えました(逆にロイヤルブルーで残る6両固定編成は10編成を切りました)。ちなみに今回の3272Fでは車内照明が蛍光灯のままですので、車内照明の交換も実施されているのか気になるところです。前回2月に帯を変更した3657Fでは帯が変更されたのみで車内照明は交換されませんでした(ただしリニューアル更新工事中の編成を除く)。

【3000形ロイヤルブルー帯 在籍状況】 ※2022年7月30日現在
合計…144両 ※リニューアル入場中の3266Fを含む
6両固定編成…9編成(54両)
8両固定編成…5編成(40両)
10両固定編成…5編成(50両)
《3次車》3263F3264F3266F3651F3653F
《4次車》3268F3655F
《5次車》3269F3271F3658F
《6次車》3273F
《7次車》3277F
《8次車》3091F3095F(1号車~3号車・8号車~10号車)
《9次車》3091F3095F(4号車~7号車)


【3000形インペリアルブルー帯 在籍状況】 ※2022年7月30日現在
合計…196両 ※リニューアル車の3265Fを含む
6両固定編成…17編成(102両)
8両固定編成…3編成(24両)
10両固定編成…7編成(70両)
《1次車》3251F3254F(1次車全編成)
《2次車》3255F3262F(2次車全編成)
《3次車》3265F(リニューアル車)
《4次車》3267F3654F3656F3657F
《5次車》3272F3087F(1号車・4号車~10号車)
《6次車》3275F3083F3086F(1号車・4号車~10号車)

《7次車》3276F3081F3082F(1号車・4号車~10号車)
《8次車》該当なし
《9次車》該当なし
《10次車》3081F3087F(すべて2号車・3号車)

※注意※
●3081Fの中間増備車以降は9次車から一部仕様変更があるため10次車に分類。
●3081F~3087Fの2号車・3号車以外は8両固定編成時代の製造先で分類。

2022年7月30日

【無塗装車の正体が判明】東急電鉄、有料着席サービス“Q SEAT”を2023年度以降に東横線にも導入へ

2022年7月29日、東急電鉄が2023年度以降に東横線に有料着席サービスの“Q SEAT”を導入すると発表しました。現在の“Q SEAT”は平日夜に大井町線大井町(OM-01)始発の田園都市線直通急行長津田(DT-22)行きで導入され、6000系6101F・6102Fと6020系の3号車に連結される転換クロスシート車両であり、有料着席サービス適用時のみクロスシート、それ以外はロングシートとして運用されています。
▲(イメージ)5000・5050系4000番台4112Fの種車となった元0番台5166F。相模鉄道直通対応工事施工で総合車両製作所横浜事業所に入場したが、出場時には4000番台に改番され、さらには欠番のサハ4412デハ4512に相当する、無塗装の中間増備車2両を伴っていた。この中間増備車2両が東横線初の“Q SEAT”車両になる。
▲(イメージ)大井町線に導入されている“Q SEAT”(写真は6000系6101Fのデハ6301)。大井町線向け“Q SEAT”はほぼ車体全体が橙色にラッピングされているが、東横線向けは赤色にラッピングされる。東横線向けでは5000・5050系4000番台4112F(元0番台5166F)の4号車・5号車にあたるサハ4412デハ4512に組み込まれるようだ。
▲(イメージ)転換クロスシート車両の“Q SEAT”を3号車に組み込む6000系6101Fと6020系6121F。なお“Q SEAT”は6000系6103F以降の編成には組み込まれていない。

2022年6月28日に相模鉄道直通対応改造工事を終えて総合車両製作所横浜事業所を出場した5000・5050系4000番台4112F(元0番台5166F)の無塗装の中間増備車2両の謎がこれで判明したことになります。無塗装の中間増備車は2両とも“Q SEAT”向けの転換クロスシート車両だったんですね。なお4112F以外の既存の4000番台は元0番台5173Fから改造された4111Fを含めて4号車・5号車が中間付随車ですが、元0番台5166Fから改造された4112Fは4号車が中間付随車(サハ4412)、5号車が中間電動車(デハ4512)となり、いずれも“Q SEAT”になります。2両連続の“Q SEAT”車両はこれが初めてのこととなります。同系列では横浜高速鉄道みなとみらい線のほか、東京地下鉄副都心線などにも直通しているため、“Q SEAT”サービスの適用区間や座席指定券の料金(大井町線の“Q SEAT”では400円)、“Q SEAT”の対象になる列車種別、乗降対象駅、既存編成への追加導入などいろいろ気になる部分はありますねぇ。ただしShibuya Hikarie特別仕様の4110Fは対象外になるものとみられます。

無塗装の中間増備車には赤色の“Q SEAT”ラッピングが施されるものと思われます。6000系の“Q SEAT”では同系列の内装をベースとしつつも、車内の車番表記が6020系と同じものになりました。4000番台4112Fではどうなっているでしょうか。“Q SEAT”を最初に連結した6020系のようにロングシート状態での営業運転への先行投入もあり得ますから、動向には注意が必要でしょう。

【Q SEAT組み込み時の5000・5050系4000番台4112Fの組成】※桃色が“Q SEAT”車両
クハ4112(元クハ5166)+デハ4212(元デハ5266)+デハ4312(元デハ5366)+サハ4412+デハ4512+サハ4612(元サハ5466)+サハ4712(元サハ5566)+デハ4812(元デハ5666)+デハ4912(元デハ5766)+クハ4012(元クハ5866)

2022年7月29日

【フルカラーLED車では初の廃車】東京地下鉄8000系8112Fが北館林荷扱所へ自走回送される

2022年7月28日、東京地下鉄半蔵門線で活躍していた8000系8112Fが所属先の鷺沼検車区から北館林荷扱所へ列車番号49K表示で自走回送されました。廃車除籍処分のためと思われます。これで8000系の廃車は8117F以来で約1ヶ月ぶり、通算6編成目となります。
▲廃車除籍処分のため北館林荷扱所へ自走回送された8000系8112F。フルカラーLED式での同系列の廃車は初めてのことである。なお通常の廃車回送時の列車番号は『49S』だが東急電鉄田園都市線内ではなぜか『49K』になっていた。ただのアルファベット設定ミス?
▲18000系は現時点で8編成(80両)が登場・納車されている。今年度分はあと1編成の導入が予定されているが、この先も増備は続きそうである。

同系列が8117Fの廃車除籍処分以降、全編成がフルカラーLED式の編成に統一されてからは初めての廃車除籍処分となります。この編成は修繕工事を受けた際に17インチワイドの車内LCD式旅客案内表示器を搭載していました。これで8000系の廃車除籍は通算6編成目(残り13編成)となります。なお東急電鉄田園都市線内ではなぜか列車番号が『49S』ではなく『49K』と表示されていました。通常であれば全区間で『49S』と表示されるので珍しいですね。この8000系8112Fは18000系18107Fの営業運転投入に伴って置き換えられたものとみられます。18108Fも搬入されていることから、次にどの編成が落ちるか分かりませんね。

【鷺沼検車区8000系の在籍状況】2022年7月29日現在
《現役》10両13編成(130両)
    …8101F・8102F・8104F~8106F・8109F・8110F・8113F~8116F・8118F・8119F
《廃車》10両  6編成(  60両)
    …8103F・8107F・8108F・8111F・8112F・8117F

【8両完全消滅に】東京都交通局新宿線、8月11日から全列車が10両編成での運転に変更へ

2022年7月28日、東京都交通局が8月11日に新宿線の編成両数の変更を行い、同線の全列車を10両編成で運転することを発表しました。このため唯一の8両固定編成である10-300形10-420Fの定期営業運転は8月10日までに終了するものと思われます。
▲大島車両検修場に所属する10-300形で唯一の8両固定編成である10-420Fの営業運転終了のタイミングはお盆の直前となった。この変更により新宿線から8両固定編成が消滅する。

10-300形8両固定編成は現時点で10-420Fのみとなっており、間もなく6次車の最後である10-720F(10両固定編成)が総合車両製作所横浜事業所を出場し大島車両検修場に搬入されるものとみられています。この動きにより、10-300形8両固定編成から10両固定編成への増強および車両置き換えは落ち着くことになりそうです。10-420Fは廃車となった編成の分まで最後まで駆け抜けてもらいたいものです。

【10-300形8両固定編成の状況】
《運用》10-420F
《廃車》10-370F・10-380F・10-390F・10-400F・10-410F・10-430F・10-440F

2022年7月28日

【E233系0番台のサロ初走行】東日本旅客鉄道E233系0番台八トタH57編成の6両側がグリーン車を組み込み試運転を実施

2022年7月27日、東日本旅客鉄道豊田車両センターに所属するE233系0番台八トタH57編成の6両側(クハE233-57以下)のモハE232-57とモハE233-857のあいだにサロE233-1+サロE232-1を組み込み、初めて試運転を実施しました。
▲(イメージ)E233系0番台初のグリーン車、サロE233-1+サロE232-1を組み込んだ八トタH57編成が初めて試運転を実施した。なお八トタH57編成のモハE233-857・モハE232-257・クハE232-515の号車番号は変更されていないが、果たして…。

E233系0番台のグリーン車を組み込んでの試運転は初めてのことで、豊田(JC-21)~新宿(JC-05)~武蔵小杉(JS-15)~国府津(JT-14)と走行し、東海道貨物線にも入線しました。同系列0番台がグリーン車組み込みとはいえ東海道貨物線を走るのは珍しいですね。新宿を経由して貨物線で運転されたため、東海道貨物線内では下り方先頭がクハE233-57となりました。途中の新鶴見信号場では205系500番台横コツR6編成・横コツR9編成の配給輸送列車と並ぶ光景が見られました。

【E233系0番台のグリーン車組み込み編成の組成】
※左側が東京寄り、右側が高尾(JC-24)・大月(JC-32)寄り、下線部がグリーン車
クハE233-57+モハE233-57+モハE232-57+サロE233-1+サロE232-1+モハE233-857+モハE232-257+クハE232-515

【長野送りは初】東日本旅客鉄道205系500番台横コツR6編成・横コツR9編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2022年7月27日、東日本旅客鉄道相模線で使用された国府津車両センターの205系500番台横コツR6編成(クハ205-506以下4両)と横コツR9編成(クハ205-509以下4両)が所属先からEF64形1030号機の牽引で長野総合車両センターに配給輸送されました。
▲205系500番台の廃車解体処分に伴う配給輸送列車は6月以来だが、長野総合車両センターに配給輸送されるのは初めてである。写真は長野総合車両センターに旅立った横コツR6編成。
▲写真は長野総合車両センターに旅立った205系500番台横コツR9編成。約半数の205系500番台が廃車になった。途中の新鶴見信号場ではE233系0番台のグリーン車組み込みでの試運転列車とすれ違うことに。

205系500番台の廃車解体処分に伴う配給輸送列車の運転は6月以来のことですが、これまでは郡山総合車両センターに配給輸送されていたため、同系列が長野総合車両センターに配給輸送されるのは初めてのことです。機関車次位から横コツR9編成(相模線内基準で茅ヶ崎寄りからクハ205-509+モハ205-509+モハ204-509+クハ204-509)、横コツR6編成(相模線内基準で茅ヶ崎寄りからクハ205-506+モハ205-506+モハ204-506+クハ204-506)で連結され、編成番号札はラミネート仕様がそのまま残されていました。これにより205系500番台の残数は7編成28両となります。次の廃車2編成分が出ると残る編成が半分を切りますね。

途中の新鶴見信号場では東日本旅客鉄道豊田車両センターに所属するE233系0番台八トタH57編成の6両側(クハE233-57以下)のモハE232-57とモハE233-857のあいだにサロE233-1+サロE232-1を組み込んだ8両固定編成での試運転列車と並ぶ光景が見られました。

【205系500番台の在籍状況】※2022年7月27日時点
《在籍両数》7編成28両
《疎開留置》7編成28両(R1・R2・R8・R10・R11・R12・R13)
《廃車解体》6編成24両(R3・R4・R5・R6・R7・R9)

2022年7月26日

【側面部の丸型表示器消滅】小田急電鉄1000形1253F(ノーマルドア・6両固定編成)、ついに廃車除籍処分に

2022年7月26日、小田急電鉄1000形1253F(ノーマルドア・6両固定編成)が大野総合車両所89番構内留置線にてパンタグラフや空調装置などの撤去作業が確認されました。この編成はついに廃車除籍処分になるものと思われます。
▲側面部の種別行先案内表示器に特徴のある6両固定編成の1000形1253Fがついに廃車除籍処分となってしまった。同形式のノーマルドア車両でオリジナルカラーの編成が廃車となるのは昨年11月の1051F(4両固定編成)以来のことである。
▲1000形1253Fは側面部の種別行先案内表示器が唯一丸型であった。種別行先案内表示器が幕式のまま残る同形式は全体でも1058F(レーティッシュカラー)・1251F・1254Fの3編成16両のみとなり、リニューアル対象外の6両固定編成もあと2本になった。
▲1000形1253F以外のノーマルドア車両の側面部種別行先案内表示器(リニューアル以前の同形式もこの表示器だった)。1253Fのものと比べると面白い。

この編成の最終運用は7月25日の5326レ(藤2419→大2450・平日A16運用)で、運用終了とともに大野総合車両所に入庫したあと、26日は平日A17運用には入らず構内で留置が続いていました。これまでノーマルドアの6両固定編成は6編成(36両)のうち3編成(18両)がリニューアル更新工事と重要部検査を兼ねて10両固定編成の一部(元1252Fが1096Fの6両、元1255Fのうちの5両が1097Fの5両(元クハ1255のみ元1081Fの付随車に代替されて廃車)、元1256Fが1095Fの6両)に改造され、改造されなかった3編成(18両)が残っていました。1253Fは10両固定編成に改造されなかった3編成のうちの1編成でした。6両固定編成のためクハ1253・デハ1203、デハ1303・サハ1353、デハ1403・クハ1453の順番で陸送されるものと思われます。これで残る1000形は4両8編成、6両2編成、10両7編成の17編成114両となりました。同形式のリニューアル更新工事は10両固定編成の1092Fをもってすべて終了していることから、1097Fの一部に転用された元1081Fの付随車と異なり、1253Fの付随車は活用されずに廃車除籍処分になるものと思われます。ただし車番を隠された状態の1062Fが残っているため、動きに念のため気を付けてください。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2022年7月26日現在 合計114両/全体196両
青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(非リニューアル)、灰色…廃車予想編成
下線部は箱根登山鉄道専任運用編成(編成禁止ラベルあり)

*4両固定編成…8編成(32両、レーティッシュ4両)
内訳…1057F1058F1063F1064F1065F1066F1067F1069F

*6両固定編成…2編成(12両)
内訳…1251F1254F

*10両固定編成…7編成(70両、大規模改造30両)
内訳…1091F1092F1093F1094F1095F1096F1097F
※1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元1081Fの付随車も活用)

*休車中(廃車予定)…4両
内訳…1062F

*廃車済…78両 ※廃車予定、搬出予定車両を含む、赤色…レーティッシュ
内訳
【編成単位で廃車】 合計70両
1051F(クハ1051・デハ1001・デハ1101・クハ1151)
1053F(クハ1053・デハ1003・デハ1103・クハ1153)
1054F(クハ1054・デハ1004・デハ1104・クハ1154)
1059F(クハ1059・デハ1009・デハ1109・クハ1159)
1060F(クハ1060・デハ1010・デハ1110・クハ1160)
1061F(クハ1061・デハ1011・デハ1111・クハ1161)
1062F(クハ1062・デハ1012・デハ1112・クハ1162)
1068F(クハ1068・デハ1018・デハ1118・クハ1168)
1253F(クハ1253・デハ1203・デハ1303・サハ1353・デハ1403・クハ1453)
1751F(クハ1751・デハ1701・デハ1801・サハ1851・デハ1901・クハ1951)
1752F(クハ1752・デハ1702・デハ1802・サハ1852・デハ1901・クハ1952)
1753F(クハ1753・デハ1703・デハ1803・サハ1853・デハ1903・クハ1953)
1754F(クハ1754・デハ1704・デハ1804・サハ1854・デハ1904・クハ1954)
1755F(クハ1755・デハ1705・デハ1805・サハ1855・デハ1905・クハ1955)
1756F(クハ1756・デハ1706・デハ1806・サハ1856・デハ1906・クハ1956)

【車両単体で廃車】 合計8両
元クハ1155(元1055F)・元クハ1255(元1255F)
元クハ1081・元デハ1031・元デハ1131・元デハ1331・元デハ1431・元クハ1481(元1081F)

【“VSE”で思い出作りに!】小田急電鉄、ロマンスカー“VSE”50000形の貸切プランの受付を開始

2022年7月25日、小田急電鉄が2023年秋に引退となる予定のロマンスカー“VSE”50000形(50001F・50002F)の1編成を丸ごと貸切にして利用できるプランの受付を開始すると発表しました(同日15時から開始)。この貸切プランは10月1日以降分から実施される予定です。
▲ロマンスカー“VSE”50000形1編成を貸し切って最後の思い出作りにしたい人々の夢が実現することに。イベントでの特別団体専用列車運転日を除き、約3ヶ月前からの申し込みでいつでも利用ができる。

貸切行路は小田原線新宿(OH01)~秦野(OH39)間と多摩線を新百合ヶ丘(OH23)の7番・8番構内留置線と喜多見検車区唐木田出張所を経由して巡る『小田急線周遊プラン』、新宿から小田原(OH47)までの片道を大野総合車両所を経由して巡る『小田原行プラン』の2つが用意され、平日は昼前から昼過ぎの各1行程、土曜休日は朝から昼前と昼前から昼過ぎの各2行程が用意されています。なお新宿と小田原など始発終着駅の発着時刻は定期列車ダイヤの合間で行くようにするダイヤとする都合で決まっています。撮影時の参考にはなりますが、これらのプランで少々残念なのは江ノ島線を白昼時間帯に通らないことですね(イベント運転の時はその限りではない)。ロマンスカー“VSE”を使って鉄道ファンのコミュニティやイベント、企業による懇親会や結婚式、同窓会などを開くのもいいですよね。どの行路とも250名まで利用でき、料金は税込みで『小田急線周遊プラン』で1,420,000円、『小田原行プラン』で960,000円となります。

【VSE貸切プランのダイヤ】
《A. 小田急線周遊プラン》
平日A-1…宿1140→宿1522 土休A-1…宿0842→宿1301 土休A-2…宿1140→宿1541
《B. 小田原行プラン》
平日B-1…小1358←宿1140 土休B-1…小1109←宿0842 土休B-2…小1353←宿1140

2022年7月23日

本日の小田急電鉄江ノ島線撮影 ~2022.07.23 『ファミリーデー』の“VSE”をキャッチ~

2022年7月23日は小田急電鉄江ノ島線を撮影。今回は湘南台(OE09)にて。
ロマンスカー“VSE”50000形50002F。8003レ。ここでのお目当ては『鉄道大好きタレントと行く!特急ロマンスカー・VSE全線走破ミステリー』ツアーに伴う特別団体専用列車で、今回は50002Fが充当されました。23日だけ親子限定の『ファミリーデー』となっており、子どもをもつタレント・豊岡真澄氏が乗務員の制服を着用して乗車していました。なお24日はマネージャー南田裕介氏が乗車する予定です。

なおこの駅の通過時刻は13時40分過ぎでした。のちに判明したのですが、始発終着駅の予想はついていましたが、この日の運転経路が唐木田(OT07)→新百合ヶ丘(OH23)→小田原(OH47)→町田(OH27)→片瀬江ノ島(OE16)→新宿(OH01)であったためです。24日も始発終着から運転経路を予想しておくのがいいでしょう。ただし追いかける際や撮影される際には熱中症に気を付けてください。

2022年7月22日

【ロイヤルブルー消滅回避】小田急電鉄2000形2059F(8両固定編成)、検査出場でロイヤルブルー帯が維持される

2022年7月20日、小田急電鉄大野総合車両所に重要部検査施工のため入場していた2000形2059F(8両固定編成)が出場し、小田原線相模大野(OH28)~秦野(OH39)間で検査施工完了に伴う試運転を実施しました。
▲前回施工時と同様にロイヤルブルー帯を保持して大野総合車両所での検査を通した2000形2059F。同形式で唯一就役当時からの帯を巻く編成だ。なおロイヤルブルー帯のインペリアルブルー帯への変更は3000形初のリニューアル車である3265Fで実施されている。

今回の検査施工で就役当初からロイヤルブルーが引き続き維持されており、2000形のロイヤルブルーを再び見ることができます。なお3000形初のリニューアル更新工事が施工されている3265F(日本車両製造3次車・6両固定編成)ではインペリアルブルー帯に変更されており、同じ3266Fではリニューアル更新工事とともに帯の変更が予想されています。2000形のロイヤルブルー帯の消滅は免れましたが、3000形はロイヤルブルー帯を巻く編成の減少が予想されます。2000形2059Fの場合は少なくとも次の検査あたりまではロイヤルブルー帯のままと思われるため、2000形のロイヤルブルー帯はしばらく安泰といえますね。2059Fは22日の平日B16運用で営業運転に復帰しました。

2022年7月21日

【珍しい10両で出場?】東急電鉄5000・5080系の相模鉄道直通対応改造工事が終了、5185Fが中間増備車4両を伴い出場

2022年7月20日から21日にかけて、総合車両製作所横浜事業所で相模鉄道直通対応改造工事を受けていた東急電鉄5000・5080系5185F(6両固定編成)が同系列向けの中間増備車4両を伴って出場し、長津田検車区に向けて甲種輸送されました。
▲(イメージ)元住吉検車区所属の5000・5080系(写真は8両固定編成となる以前の5184F)で相模鉄道直通非対応の編成は消滅した。最後まで未対応だった5185Fは中間増備車を伴って出場しており、新製のデハ5485+サハ5585を組み込み8両固定編成化されそうだ。
▲(イメージ)相模鉄道直通対応改造工事は元住吉検車区所属の5000・5050系0番台の一部と4000番台でも実施されているが、4000番台では4106F・4110F(写真)の直通対応改造工事が完了し、残るは4108Fのみとなっている。ちなみに元5166Fを改造した4112Fは直通対応改造工事とともに4000番台化されているが、無塗装の中間増備車次第の動きになりそう。

今回出場した6両固定編成の5185Fは目黒線向け同系列では唯一相模鉄道直通未対応であった編成であり、中間増備車のデハ5483+サハ5583(5183Fに増結の車両)・デハ5485+サハ5585(5185Fに増結の車両)の4両を伴っています。相模鉄道直通対応工事を受けた同系列とそれに増結する中間増備車が同時に出場したのは異例です。目黒線向け同系列は全10編成の直通対応工事が完了したことになります。なお中間増備車についてはデハ5485+サハ5585は一緒に出場した5185Fに組み込まれ、改番前のデハ5485+デハ5585+クハ5685はデハ5685+デハ5785+クハ5885に改番されるものと思われます。東日本旅客鉄道横浜線内では有効長などの都合で5185Fの6両と中間増備車のみに分けて輸送されています。

相模鉄道直通対応改造工事に関連して、5000・5050系0番台の一部編成・4000番台にも施工されており、直通対応車は乗務員室と客室を仕切る窓の一部(運転席からは一番遠い窓)が封鎖されていて、朝晩は前面展望ができない場合があります。4000番台では4106Fと4110F(Shibuya Hikarie仕様)の直通対応改造工事が完了していて、残る未対応編成は4108Fだけとなっています。相模鉄道20000系21101F(8両固定編成)が乗務員ハンドル訓練などのために再び貸し出しされていますが、東急電鉄の車両が乗務員訓練のために今後相模鉄道に貸し出されることはあるのでしょうか。注目したいところです。

2022年7月20日

【車掌が不在になります】東京地下鉄有楽町線小竹向原(Y-06)~新木場(Y-24)間で車掌が乗務しないワンマン運転を開始へ

2022年7月20日、東京地下鉄が同年8月6日より有楽町線小竹向原(Y-06,F-06)~新木場(Y-24)間で車掌が乗務しないワンマン運転を開始すると発表しました。東京地下鉄でのワンマン運転は南北線全線、丸ノ内線全線、副都心線全線、千代田線綾瀬(C-19)~北綾瀬(C-20)間(この区間は北綾瀬支線)で行われており、有楽町線は副都心線と共用の和光市(Y-01,F-01)~小竹向原間でワンマン運転が行われています。
▲有楽町線の主力は10000系(写真は10132F)だが、6編成のみの17000系(写真は17101F)も運用されている(17000系は8両固定編成が主力であり小竹向原~新木場間は通常では入線しない)。7000系の置き換え完了と可動式ステップ導入などワンマン運転開始に向けた準備が整ったものと思われる。
▲西武鉄道・東急電鉄・東武鉄道の乗り入れ車両(写真は上から西武鉄道40000系40157F、東急電鉄5000・5050系4000番台4111F、東武鉄道9000系9106F)も和光市~小竹向原間ではワンマン運転を行っている。東急電鉄5000・5050系4000番台はダイヤが乱れた場合などで小竹向原~新木場間に入線の可能性があるが、この場合でもワンマン運転になりそうだ。

東京地下鉄でのワンマン運転は丸ノ内線(中野坂上(M-06)~方南町(Mb-03)間の方南町支線を含む)、南北線、副都心線、千代田線綾瀬~北綾瀬間で実施されており、8月6日からついに有楽町線全区間でもワンマン運転となります。なおワンマン運転の導入ということで、車掌が乗務しない(運転士がドア開閉や放送なども行う)だけであり、ダイヤ改正ではありませんのでお気を付けください。他社からの乗り入れ車両や有料座席指定列車の『S-TRAIN』(有楽町線系統は平日のみ運転)でもワンマン運転になります。有楽町線小竹向原~新木場間に東急電鉄5000・5050系4000番台(10両固定編成)が通常時に入線することはありませんが、直通先路線でダイヤが乱れている場合などの理由で有楽町線運用を代走した場合はその限りではありません。

2022年7月19日

【二宮和也主演映画とコラボ】西武鉄道30000系38107Fが『TANG タング』ラッピング電車に

2022年7月17日から9月24日まで、西武鉄道池袋線の小手指車両基地に所属する30000系38107F(8両固定編成)に、嵐・二宮和也主演の映画『TANG タング』とコラボしたラッピング電車が運転されています。前面部はタングをイメージしたラッピングが施されています。
▲池袋線系統をメインに活躍する30000系38107Fが『TANG タング』一色に。この編成の運転については『西武線アプリ』で確認できるが、運用状況次第では2両固定編成と連結して運用される場合もある。

側面部は主演を務める二宮和也と手をつなぐタングがラッピングされています。この映画の公開は8月11日の『山の日』ですが、映画『TANG タング』と西武鉄道とのコラボレーションということで、一足早いラッピング電車の運転となりました。ラッピング電車の公開時にはタングが1日駅長として出発式に立ち会いました。基本的には単独運用と思われますが、状況によっては2両固定編成を池袋線内基準で飯能(SI-26)寄りに連結して運用される場合があります。運用されていれば『西武線アプリ』に出ると思いますので、それで調べてみるのがいいでしょう。

2022年7月18日

【ロマンスカー全車種堪能!】小田急電鉄『夏休み親子体験!4種類のロマンスカー乗り継ぎリレー』を開催へ

2022年7月13日、小田急電鉄が小学生とその家族を対象に8月12日と15日に、ロマンスカー全4形式(定期営業運転を終了した“VSE”50000形を含む)をすべて乗り継ぐ特別企画『夏休み親子体験!4種類のロマンスカー乗り継ぎリレー』を開催すると発表しました。
▲ロマンスカー全車種を約6時間で乗り継ぐ夢のような企画が実現する。この乗り継ぎ企画の使用車両は上から“EXEα”30000形、“VSE”50000形、“MSE”60000形、“GSE”70000形である。一部形式は平日朝夕のみの運用に充当された編成が用いられるものとみられる。

この企画は小田原線新宿(OH01)を9時頃に出発し、約6時間かけて多摩線唐木田(OT07)まで全4形式のロマンスカーを乗り継ぎ、喜多見検車区唐木田出張所では最後に乗り継ぎに用いたロマンスカー“VSE”50000形と“GSE”70000形を並べて両形式をバックに家族の記念撮影をして終了となります。なお両形式の展望座席を希望する場合は追加料金が発生します。乗り継ぎを行う形式と運転区間は当日までのお楽しみですが、少なくとも喜多見検車区唐木田出張所で行われる記念撮影の都合でロマンスカー“VSE”50000形と“GSE”70000形は多摩線に入線、片方は送り込みになるので、最後の乗車形式は展望座席を備えるロマンスカーではないかと予想されます。平日ダイヤでのツアーのため運用予定のない予備編成を用いるのか通常の定期回送列車を特別団体専用列車として活用するのか注目されますが、定期営業運転を終えている“VSE”50000形以外は予備編成または朝夕のみ運用の編成(定期回送列車を乗り継ぎリレーのために客扱いする可能性あり)を用いることになります。

なおロマンスカー“GSE”70000形の運用は8月12日が平日N32運用、15日が平日N31運用・平日N32運用での運用を予定しており、こちらは日中時間帯での運用がない平日N32運用の充当編成を用いることになりそうです。“MSE”60000形は通常であれば平日に6両固定編成の予備が1本できますが、平日N23N73運用の充当編成が0442レ(厚0818→千0938)のあと喜多見検車区に一旦入庫となるため、その編成が充当される可能性はゼロとはいえません。さらに“EXEα”30000形は通常であれば10両編成の予備が1本できますが、平日N44N64運用は海老名検車区に一旦入庫する運用となっており、0980レ(小0710→宿0840)の折り返しの定期回送列車の新宿発車時刻が乗り継ぎリレーの最初の発車時刻に最も近いことから、その列車に充当された編成が用いられる可能性があります。なおリニューアルされずに茶色で残る30055F+30255F・30057F+30257Fのみはこのリレーには参加しないものと思われますが、営業運転には入るので、運が良ければ乗ることはできると思います。

こうなると定期運用の時刻と運用の変遷からの予想ですが、乗り継ぎリレーのスタートは“EXEα”30000形、最後はロマンスカー“VSE”50000形または“GSE”70000形のいずれかになるものと予想されます。“VSE”50000形は記念撮影のバックに使用されたあと、喜多見検車区に戻りますが、“GSE”70000形は夕方の再出庫運用の都合で記念撮影のバックに使用されたあと、喜多見検車区再出庫となるスジを唐木田出張所から延伸する形で回送され、0501レ(平日N32運用)から再び運用に入ることが予想されます。

【駅開業135周年記念】『185系・相模線205系・E259系が集結★写真撮影会 in 平塚電留線』が開催される

2022年7月17日、東日本旅客鉄道東海道線平塚(JT-11)の東側の留置線で同駅開業135周年を記念した、『185系・相模線205系・E259系が集結★写真撮影会 in 平塚電留線』が開催され、展示車両は東側留置線に送り込まれました。
▲2022年7月11日で開業135周年を迎えた東海道線の平塚駅(写真は北口)。南口は循環バスや平塚競輪場への直行バスが発着する。北口は小田急電鉄小田原線の本厚木(OH34)~秦野(OH39)間の各駅(鶴巻温泉(OH37)のみ除く)を結ぶ神奈川中央交通バスが発着し、土曜日の早朝に1本だけ東海道線小田原(JT-16)へ向かう神奈川中央交通バスもある。
▲希少になった185系は団体専用列車として0番台宮オオC1編成(6両固定編成)とともに活躍する200番台宮オオB6編成が展示された。懐かしの『湘南ライナー』(特急『湘南』の前身)や特急『水上』・特急『はまかいじ』の表示を掲出しファンを喜ばせた。
▲2022年3月のダイヤ改正前に定期営業運転を終了した相模線の205系500番台ではトップナンバーの横コツR1編成が展示された。懐かしい相模線開業100周年ヘッドマークを掲出したほか、元豊田車両センター所属ということもあり、中央本線の行先も表示された。
▲『成田エクスプレス』に使用されるE259系はトップナンバーの横クラNe001編成(クロE259-1以下6両)が展示された。同系列が充当されていた懐かしの特急『マリンエクスプレス踊り子』のヘッドマークを掲出して展示された。

展示車両は185系が団体専用列車で活躍している200番台宮オオB6編成、相模線の205系500番台がトップナンバーの横コツR1編成、E259系がトップナンバーの横クラNe001編成がそれぞれ使用されました。185系200番台宮オオB6編成では懐かしの『湘南ライナー』や『水上』・『はまかいじ』などライナー列車および特急列車の表示が掲出されました。このうち『はまかいじ』は京浜東北線横浜(JK-12)と篠ノ井線松本(42)を横浜線・中央本線経由で結ぶ特急列車で、ATCに対応する185系200番台宮オオB3編成・B4編成・B5編成が専任で充当されていました。宮オオB6編成は先頭車の窓の形状からATCに非対応であるために充当されませんでした。205系500番台横コツR1編成では通常では表示されない『原当麻』や『試運転』のほか、中央本線の行先である『大月(JC-32)』を表示しました。これは205系500番台が豊田車両センター所属であった名残です。E259系横クラNe001編成ではかつて東海道線でも営業運転を行っていた特急『マリンエクスプレス踊り子』の証である碇の入ったロゴマークをクハE258-1の貫通扉部分に掲出して展示されました。E259系以外は定期運用を終えた系列、185系に表示された特急列車などもかつて実際に運転されていたものとあって懐かしさを覚えた方も多いのではないでしょうか。

2022年7月17日

【有名タレントが乗車】『鉄道大好きタレントと行く!特急ロマンスカー・VSE全線走破ミステリー』ツアー開催

2022年7月16日・17日、小田急電鉄ロマンスカー“VSE”50000形による特別団体専用列車、『鉄道大好きタレントと行く!特急ロマンスカー・VSE全線走破ミステリー』ツアーが全線で開催され、両日とも50001Fが充当されました。
▲完全な引退まではまだ1年あるが、鉄道大好きなタレントを乗せて、小田原線・江ノ島線・多摩線全線を駆け抜けたロマンスカー“VSE”50000形50001F。なお16日はタレントの豊岡真澄氏、17日はマネージャー南田裕介氏がそれぞれ乗車した。このツアーは始発終着地点が異なるものの、23日・24日にも予定されている。

16日の運転ではママタレントとして活躍する豊岡真澄氏、17日の運転ではマネージャー南田裕介氏がそれぞれ乗車しました。定期営業運転終了前に入線する機会がなかった多摩線や、定期営業運転の最終で入線した江ノ島線も走行し、ファンを楽しませました。なお23日・24日でも運転が予定されており、23日は豊岡真澄氏、24日はマネージャー南田裕介氏が乗車する予定です。このうち、23日は子連れの親子のみを対象とした『ファミリーデー』となっています。ロマンスカー“VSE”を見るチャンスはまだまだありますので、感染対策の基本を徹底しながら、鉄道運行の支障が出ないよう安全に十分注意して撮影するようにしてください。

【編成禁止ラベル追加】小田急電鉄1000形リニューアル車の1065F(4両固定編成)が箱根登山鉄道専任運用に仲間入り

2022年6月13日から、小田急電鉄1000形1061F(レーティッシュカラー)の廃車除籍処分と箱根登山鉄道専任編成の1064Fの大野総合車両所での検査施工によって箱根登山鉄道運用に充当されているリニューアル車の1065Fが同年7月16日よりクハ1065・クハ1165の運転台に『編成禁止』のラベルが新たに貼付されました。
▲1000形1061F(レーティッシュカラー)の廃車除籍処分と1064F入場のタイミングでその穴埋めとして箱根登山鉄道専任運用に充当されている1065F(写真手前4両)だが、同編成の運転台に『編成禁止』のラベルが貼付され、箱根登山鉄道専任運用に正式に加わる形となった。

運転台に『編成禁止』のラベルが貼付されたことで、1065Fは正式に箱根登山鉄道専任編成として正式に加わり、箱根登山鉄道専任運用に投入されたものと思われます(性質上は1061Fの代替として投入された)。1065F1063F1064Fと同様に基本的には111運用~114運用に充当されると考えておきましょう。これで箱根登山鉄道専任運用に入る1000形は2012年から運用されている1058F(レーティッシュカラー)と、1063F1064F1065Fの4編成となりましたが、1000形4両固定編成の唯一リニューアルされていないレーティッシュカラーの1058Fの動向が注目されています。1058Fの代替となれば番号順でいけば1066Fになるのでしょうか。ただし8両固定編成が不足すればリニューアル車同士を繋げた8両を用意する必要があるので、専任編成は1063F1064F1065Fで十分なのかもしれません。1000形で箱根登山鉄道専任のレーティッシュカラーの編成が導入されたときも1058F1059F1060F1061Fと連番で用意されたことから、これらの編成の代替として投入されたリニューアル車ではすでに専任編成の1063F1064Fを充てたことから、番号順の法則に沿うと1065Fがその専任編成に正式に選ばれたのでしょう。ちなみに1065Fがリニューアル更新工事施工後に別の4両固定編成のリニューアル車および3000形3次車以降と連結したのはわずか2年ほどになります。

2022年7月16日

【愛称とデビュー日決定!】東武鉄道N100系の愛称『SPACIA X(スペーシア エックス)』と営業運転開始日が決定

2022年7月15日、東武鉄道が2022年度鉄道設備投資事業計画で車両製造が予定されている新型特急形車両のN100系の愛称が『SPACIA X』(スペーシア  エックス)に決定し、2023年7月15日より営業運転を開始すると発表しました。この愛称は特設サイト内の4つの選択肢にあったなかのひとつです。
▲(イメージ)現行のスペーシアである100系は元サニーコーラルオレンジの104Fの廃車除籍処分で8編成(48両)が在籍中。ただしN100系はこの系列の半数の4編成(24両)が登場予定である。新旧スペーシアの競演も見ておきたいだろう。

新型の特急形車両N100系は日立製作所笠戸事業所で6両固定編成×4本が製造され、座席数は全部で212席となり、スタンダードシート(普通座席)に加えて西武鉄道001系“Laview”と似た座席を1列×2列で配置するプレミアムシート、さらに特別座席の1人・2人・4人で利用可能なコックピットラウンジ、2人定員のボックスシート、4人定員のコンパートメント、7人定員のコックピットスイートに特別車両料金を設けて、スタンダードシートの特急料金に追加する形での利用となります。なお浅草(TS-01)~東武日光(TN-25)間全区間をN100系で乗車した時の料金を想定していますが、スタンダードシートは1,940円、プレミアムシートは2,520円となります。なお特別車両料金はコックピットラウンジが1人あたり200円(2人で400円、4人で800円)、ボックスシートは1室400円(2人利用で1人あたり200円)、またコンパートメントは1室6,040円、コックピットスイートは1室12,180円となります。コックピットスイートは先頭車両に設けられるものとみられます。シートの種類が豊富なので、利用時にどの座席を選ぶか迷いますね。短距離の移動であればボックスシートの利用あたりまでの特急料金で十分だと思いますが、宿泊を伴う旅行などで全区間乗る場合はコンパートメント以上でもいいのかもしれませんね。最上級のコックピットラウンジであれば7人まで利用できるので、場合によっては親子3世代や家族全員で乗るのもアリですね。

新型車両の営業運転開始までは約1年ほどありますが、早くもN100系に乗車するツアーの発売も始まっていますので、登場前からN100系に大きな注目が集まっています。

2022年7月15日

【車庫も通る】小田急電鉄ロマンスカー“VSE”50000形の『VSEで行く謎の線路経由ロマンスカーミュージアムゆき』運転へ

2022年7月13日、小田急電鉄が8月13日・14日にロマンスカー“VSE”50000形を使用して、新宿(OH01)から留置線・車庫線を経由して海老名(OH32)までを走行する『VSEで行く謎の線路経由ロマンスカーミュージアムゆき』を運転することが発表されました。
▲2023年秋の完全引退までまだ1年以上あるが、“VSE”50000形はこの先も大忙しだ。8月13日と14日に新宿から海老名まで留置線や車庫を経由して特別運転されるほか、21日は50001F・50002Fを喜多見検車区構内で並べて撮影会も行われることとなった。

この特別団体専用列車は新宿を出発し、経堂(OH11)の構内留置線に入ります。そのあと再び小田原線を走って喜多見検車区に入線(入庫)します。喜多見検車区に繋がる線路をツアー客を乗せた状態で走行しますね。通常の営業運転時には体験できないことですので、おススメです。喜多見検車区に入ったあとは再び同じ線路で出庫して小田原線を下り、新百合ヶ丘(OH23)から多摩線に入線します。喜多見検車区唐木田出張所構内まで走行したあと折り返し多摩線を再び走行した後、新百合ヶ丘の7番・8番構内留置線で折り返しします。新百合ヶ丘3番ホームから小田原線に再び戻った後、大野総合車両所にいったん入ります。そのあと小田原線を下って海老名で終点となります。途中の経路では相武台前(OH30)の構内留置線以外の留置線や検車区に立ち寄ることがポイントになります。海老名に到着した後はロマンスカーミュージアムを見学できます。なお両先頭車の展望席を希望される場合や人と人との距離を保つために1人で2座席を希望する場合は通常のツアー料金に追加料金がかかりますのでご注意ください。

なお8月21日には50001F・50002Fを並べて『ロマンスカー・VSE(50000形)フォトセッション IN 喜多見』という撮影会を開催することも発表されました。喜多見検車区構内で5回にわけて行われます。またこの撮影会では運転席に入って撮影することもできます。なかなかVSEの運転席に入ることはないと思いますので、これは参加する価値が十分ありますね。

2022年7月14日

【試運転に使用へ】東日本旅客鉄道E233系0番台初の2階建てグリーン車、八トタH57編成の6両側に組み込まれる

2022年7月12日に総合車両製作所横浜事業所で製造され東日本旅客鉄道豊田車両センターに向けて甲種輸送されたE233系0番台で初の2階建てグリーン車、サロE233-1+サロE232-1が7月13日に八トタH57編成(クハE233-57以下6両+クハE233-515以下4両)の6両側に組み込まれました。今後のこの編成のクハE233-57以下6両の動向が注目されます。
▲(イメージ)E233系0番台初のグリーン車、サロE233-1+サロE232-1を組み込んだ八トタH57編成。性能確認試運転に向けて分割編成の6両側に先に組み込まれた。いずれはT編成にも組み込んで試運転を行うものと思われるが、サロE233-1+サロE232-1がこのまま八トタH57編成のグリーン車となる可能性はゼロではないかも?
▲車椅子対応トイレが設置され改番された八トタH57編成のモハE233-857(元モハE233-257)。この車両は3号車のモハE232-57との間にグリーン車を組み込むため6号車になる。

E233系0番台の最初のグリーン車は固定編成の八トタT1編成(クハE233-1以下10両)でなく分割編成の八トタH57編成の6両側に組み込まれる形となりました。グリーン車を含めた8両固定編成となった同編成は性能確認試運転に用いられるものと思われます。八トタH57編成は2021年2月に長野総合車両センターに入場しグリーン車組み込み対応準備工事が実施されており、モハE233-857(元モハE233-257)には車椅子対応様式トイレが設置されています(分割編成のため編成組み換えはない)。この八トタH57編成に組み込まれたグリーン車2両がそのまま同編成のグリーン車となるかは予想できませんが、まずは報道陣向けの公開や性能確認試運転のために組み込まれたと考える方がいいのかもしれませんね。ちなみにE233系0番台のグリーン車のベースはE235系1000番台(横クラ)にもっとも近いです。グリーン車の車内LCD式旅客案内表示器のサイズがどうなっているのか気になりますね。

【E233系0番台のグリーン車組み込み編成の組成】
※左側が東京寄り、右側が高尾(JC-24)・大月(JC-32)寄り、下線部がグリーン車
クハE233-57+モハE233-57+モハE232-57+サロE233-1+サロE232-1+モハE233-857+モハE232-257+クハE232-515

2022年7月12日

【0番台初のサロ】東日本旅客鉄道E233系0番台初の2階建てリーン車(サロE233-1・サロE232-1)が総合車両製作所横浜事業所を出場

2022年7月12日、総合車両製作所横浜事業所で製造された東日本旅客鉄道豊田車両センター所属のE233系0番台に組み込む2階建てグリーン車の実車(1編成分2両)が初登場しました。この2両は昼頃に豊田車両センターへ向けて甲種輸送されました。
▲(イメージ)中央線および青梅線の主力車両E233系0番台(写真は2020年増備の八トタT71編成)。グリーン車の車番がサロE233-1サロE232-1であることから、車番上ではE233系0番台八トタT1編成(クハE233-1以下10両)に組み込まれるものと思われる。
▲(イメージ)E233系のグリーン車自体は3000番台(サロE233-3033・サロE232-3033)以来であるが0番台では初登場だ。なお普通列車・快速列車のグリーン車では初めての両開きドアが採用されている。
▲(イメージ)E233系0番台にグリーン車の実車が登場したことで、2編成のみの希少な存在の209系1000番台(写真は八トタ82編成)の動向が注目されている。制御装置を更新せずに転属してきたため、グリーン車導入完了後に廃車となる可能性がありそうだ。

今回出場したE233系0番台のグリーン車は東京(JC-01)寄りからサロE233-1(4号車)+サロE232-1(5号車)となっていて、同系列で当初からグリーン車を組み込む3000番台は4号車がサロE232形3000番台、5号車がサロE233形3000番台となっていますが、0番台では4号車がサロE233形0番台、5号車がサロE232形0番台となっており、サロE233形とサロE232形が逆転した形となっています。またこの0番台のグリーン車では東京での短い折り返し時間を考慮して、グリーン車では初の両開きドアとなっています。グリーン車に関する注意喚起のステッカー(『ここはグリーン車のデッキです デッキにお立ちの場合でもグリーン券が必要です』)は貼付されていません。両開きドアの関係で平屋席の窓の配置が変更となっているほか、4号車の5号車寄り平屋部分には窓のない部分があり、そちらに車内トイレや洗面台が設置されているものと思われます。なお平屋部分の窓配置の関係から外部から見る限りでは3000番台に設置されているグリーン車の乗務員室が0番台ではそれが設置されていないように見えます。ただし車内でも飲食物などのグリーン車サービスを提供することから業務用室は設置されているものと思われます。半自動ドアスイッチの設置場所の関係から、グリーン車のベースはE233系3000番台(横コツ・宮ヤマ)というよりはE235系1000番台(横クラ)の方が近いですね。

車番上ではE233系0番台八トタT1編成(クハE233-1以下10両)に組み込むためのものと思われますが、E531系の初期編成(増備車の水カツK423編成以降を除く)のようにグリーン車を別の編成に組み込んでグリーン車の車番と編成番号が一致しない現象が起こる可能性も完全に否定はできません。ただし八トタT1編成はサハE233-501(元6号車)へのトイレ設置改造と編成組み換えが完了していますので、グリーン車を組み込んで試運転を実施するタイミングが気になりますね。もし車番通りに八トタT1編成にグリーン車が組み込まれると、以下の編成(MT比率はグリーン車組み込みで6M6T)になりそうです。サロを含む3両が連続で付随車になりますね。

E233系0番台にグリーン車が登場したことで、209系1000番台の動向が注目されることになりそうです。また2020年に増備された八トタT71編成(クハE233-71以下10両)は既存編成のトイレ設置前と同じ組成で製造されたことから、この編成についても注意が必要かもしれません。

※左側が東京寄り、右側が高尾(JC-24)・大月(JC-32)寄り、下線部がグリーン車
クハE233-1+モハE233-1+モハE232-1+サロE233-1+サロE232-1+サハE233-501+モハE233-201+モハE232-201+サハE233-1+モハE233-401+モハE232-401+クハE232-1

【8両残り1本になりました】東京都交通局10-300形10-440F(8両固定編成)が京王電鉄若葉台検車区に廃車回送される

2022年7月11日、東京都交通局大島車両検修場に所属する10-300形10-440F(8両固定編成)が所属先から京王電鉄若葉台検車区へ列車番号81Tで自走回送されました。廃車除籍処分のためと思われます。
▲10-300形8両固定編成のラストナンバー、10-440Fが廃車除籍処分となり、遂に10-420Fだけとなってしまった。最後の同形式6次車の10-720Fが搬入されると10-420Fの置き換えも時間の問題となりそう。小さな“8 CARS”ステッカーも見納めになりそうだ。
▲東京都交通局新宿線の8両固定編成で最後まで残ったのは10-300形10-420Fだけになった。この編成が廃車となると大島車両検修場に所属する10-300形はすべて10両固定編成になるので、10-450F以降の“10 CARS”ステッカーも撤去されそうだ。

10-300形2次車(8両固定編成)の廃車は7編成目で、若葉台検車区から順次搬出されるものと思われます。これで2次車は10-420Fのみとなります。同形式6次車は総合車両製作所横浜事業所から10-720Fが納車されたところで製造完了となるので、10-420Fの置き換えは時間の問題となってきそうです。乗り入れ車両となる京王電鉄5000系および9000系10両固定編成を含めて東京都交通局新宿線の完全な10両固定編成への統一が目前に迫ってきました。

【10-300形8両固定編成の状況】
《運用》10-420F
《廃車》10-370F・10-380F・10-390F・10-400F・10-410F・10-430F・10-440F

2022年7月9日

【団臨や臨時はないが】東日本旅客鉄道横須賀線でE217系とE235系1000番台のコストカット編成を記録

2022年7月9日、私は用事で出かけたついでに東日本旅客鉄道横須賀線を撮影。今回は鎌倉(JO-07,JS-07)にて。
E235系1000番台横クラF-01編成+横クラJ-15編成。925S列車(土曜休日25運用)。なんといきなり付属編成のコストカット編成を記録できました。横クラJ-15編成はクリアテール仕様のようです。後ろ11両が何気にトップナンバーでしたね。
E217系横クラY-24編成+横クラY-128編成。949S列車(土曜休日49運用)。この系列の記録もどんどん進めていかないと、E217系の廃車が進行しますからね。
E231系1000番台横コツK-32編成+宮ヤマU39編成。2531Y列車。前10両は国府津車両センター所属の編成が代走。まだ機器未更新なので録音のチャンス。
E217系横クラY-38編成。971S列車(土曜休日71運用)。
E235系1000番台横クラF-11編成。937S列車(土曜休日37運用)。3月にもこの運用で撮影している横クラF-11編成。まさかそれから約4ヶ月後に同じ運用で撮ることになろうとは…。
E231系1000番台宮ヤマU-587編成。4521Y列車。小山増備車で機器未更新車をキャッチ。しかも前照灯がLED化されていますね。一時期宮ヤマU521編成で前照灯がLED化されていましたが、HIDに戻されてしまいましたからね。
E217系横クラY-39編成+横クラY-140編成。865S列車(土曜休日65運用)。今度はどの編成が廃車となるのかと思うと、気が気でなりませんね。
E217系横クラY-17編成+横クラY-110編成。907S列車(土曜休日07運用)。
E231系1000番台横コツK-39編成。2533Y列車。なんとこちらも国府津車両センター所属編成での代走。
E235系1000番台横クラF-18編成。1031S列車(土曜休日31運用)。なんと現時点での最新編成に出会いました。この編成はクリアテール仕様ではないようです。
E235系1000番台横クラF-14編成+横クラJ-14編成。1045S列車(土曜休日45運用)。同系列のコストカット編成のトップである14番編成同士を目撃。こういうコストカット仕様の編成が今後も増えそうです。

私はここで鎌倉を離れました。だいぶE235系1000番台の割合が増えてきて見かける機会も多くなりました。基本編成と付属編成の組み合わせは適宜変わるものの、いまだに一部運用に固定されているような状況です。ただE217系で運転される場合もありますし、E217系の運用がE235系1000番台になる場合もあります。コストカット仕様でもクリアテールの有無もあるので、E235系1000番台はそういう意味でも面白いですよね。