2022年7月15日、東武鉄道が2022年度鉄道設備投資事業計画で車両製造が予定されている新型特急形車両のN100系の愛称が『SPACIA X』(スペーシア エックス)に決定し、2023年7月15日より営業運転を開始すると発表しました。この愛称は特設サイト内の4つの選択肢にあったなかのひとつです。
▲(イメージ)現行のスペーシアである100系は元サニーコーラルオレンジの104Fの廃車除籍処分で8編成(48両)が在籍中。ただしN100系はこの系列の半数の4編成(24両)が登場予定である。新旧スペーシアの競演も見ておきたいだろう。
新型の特急形車両N100系は日立製作所笠戸事業所で6両固定編成×4本が製造され、座席数は全部で212席となり、スタンダードシート(普通座席)に加えて西武鉄道001系“Laview”と似た座席を1列×2列で配置するプレミアムシート、さらに特別座席の1人・2人・4人で利用可能なコックピットラウンジ、2人定員のボックスシート、4人定員のコンパートメント、7人定員のコックピットスイートに特別車両料金を設けて、スタンダードシートの特急料金に追加する形での利用となります。なお浅草(TS-01)~東武日光(TN-25)間全区間をN100系で乗車した時の料金を想定していますが、スタンダードシートは1,940円、プレミアムシートは2,520円となります。なお特別車両料金はコックピットラウンジが1人あたり200円(2人で400円、4人で800円)、ボックスシートは1室400円(2人利用で1人あたり200円)、またコンパートメントは1室6,040円、コックピットスイートは1室12,180円となります。コックピットスイートは先頭車両に設けられるものとみられます。シートの種類が豊富なので、利用時にどの座席を選ぶか迷いますね。短距離の移動であればボックスシートの利用あたりまでの特急料金で十分だと思いますが、宿泊を伴う旅行などで全区間乗る場合はコンパートメント以上でもいいのかもしれませんね。最上級のコックピットラウンジであれば7人まで利用できるので、場合によっては親子3世代や家族全員で乗るのもアリですね。
新型車両の営業運転開始までは約1年ほどありますが、早くもN100系に乗車するツアーの発売も始まっていますので、登場前からN100系に大きな注目が集まっています。