2022年7月8日

【コロナ禍でさらに減便も】東京地下鉄が2022年8月27日実施のダイヤ改正の概要を発表

2022年7月7日、東京地下鉄が同年8月27日に実施する千代田線・東西線・銀座線・丸ノ内線のダイヤ改正の概要を発表しました。再び感染拡大が懸念されている新型コロナウィルスによる利用状況を踏まえた減便が中心となっています。現行ダイヤからどのくらい減便となるかは東京地下鉄のホームページにあるプレスリリースをご参照ください。
▲(イメージ)千代田線の16000系。千代田線では平日朝ラッシュ時間帯(ピークのみ)の減便となり、それ以外は変更はない。
▲(イメージ)丸ノ内線の2000系。中野坂上(M-06)と方南町(Mb-03)を結ぶ方南町支線ではすべての列車が6両固定編成での運転に変更され、支線向けの02系3両固定編成が引退に。

このダイヤ改正における初電繰り下げおよび終電繰り上げはありません。一部路線では減便による調整として一部列車の運転時刻の変更があります。路線別に見ていきます。利用頻度の高い路線がある場合は特にチェックしましょう。

渋谷(G-01)と浅草(G-19)を結ぶ銀座線では平日の朝の通勤時間帯に最大4本~5本の減便がありますが、平日の日中時間帯および土曜休日のほとんどの時間帯の方が平日の朝の通勤時間帯よりも多い毎時6本の減便です。銀座線の1000系は01系よりも多い40編成(240両)の在籍ですが、予備車が十分に確保できそうです。

荻窪(M-01)~新宿(M-08)~池袋(M-25)・中野坂上~方南町間を結ぶ丸ノ内線では時間帯や区間によって減便本数が異なるので注意しましょう。中野坂上と方南町を結ぶ方南町支線では支線折り返し列車の一部のみ02系3両固定編成、それ以外は02系・2000系6両固定編成で運転されていますが、支線折り返し列車を含めた全列車が6両固定編成での運転に変更され、02系3両固定編成は引退となり廃車解体処分されるものと思われます。丸ノ内線では全体的には減便が目立っていて、平日9時台の方南町支線で最大5本~6本の減便があるほか、土曜休日の方南町支線では22時台にも減便があります。一方では新宿~中野坂上間に限れば平日8時台は現行よりも3本の増便があります。これは朝の時間帯の新宿発着列車を中野坂上方面に延長するためです。

中野(JB-07,T-01)~東陽町(T-14)~西船橋(T-23,TR-01)を結ぶ東西線では平日朝の時間帯でそれぞれ1本の減便がある程度です。千葉県船橋市・市川市の方面から東西線を使って通勤する人も多いでしょうから、減便を最小限にしたものと思われます。

代々木上原(OH05,C-01)~綾瀬(C-19,JL-19)・北綾瀬(C-20)を結ぶ千代田線では平日朝の通勤時間帯のピークに1本~2本の減便がある程度です。こちらも直通先路線からの通勤客なども多いため、東西線と同様に減便を最小限にしたものと思われます。