2022年7月13日、小田急電鉄が小学生とその家族を対象に8月12日と15日に、ロマンスカー全4形式(定期営業運転を終了した“VSE”50000形を含む)をすべて乗り継ぐ特別企画『夏休み親子体験!4種類のロマンスカー乗り継ぎリレー』を開催すると発表しました。
▲ロマンスカー全車種を約6時間で乗り継ぐ夢のような企画が実現する。この乗り継ぎ企画の使用車両は上から“EXEα”30000形、“VSE”50000形、“MSE”60000形、“GSE”70000形である。一部形式は平日朝夕のみの運用に充当された編成が用いられるものとみられる。
この企画は小田原線新宿(OH01)を9時頃に出発し、約6時間かけて多摩線唐木田(OT07)まで全4形式のロマンスカーを乗り継ぎ、喜多見検車区唐木田出張所では最後に乗り継ぎに用いたロマンスカー“VSE”50000形と“GSE”70000形を並べて両形式をバックに家族の記念撮影をして終了となります。なお両形式の展望座席を希望する場合は追加料金が発生します。乗り継ぎを行う形式と運転区間は当日までのお楽しみですが、少なくとも喜多見検車区唐木田出張所で行われる記念撮影の都合でロマンスカー“VSE”50000形と“GSE”70000形は多摩線に入線、片方は送り込みになるので、最後の乗車形式は展望座席を備えるロマンスカーではないかと予想されます。平日ダイヤでのツアーのため運用予定のない予備編成を用いるのか通常の定期回送列車を特別団体専用列車として活用するのか注目されますが、定期営業運転を終えている“VSE”50000形以外は予備編成または朝夕のみ運用の編成(定期回送列車を乗り継ぎリレーのために客扱いする可能性あり)を用いることになります。
なおロマンスカー“GSE”70000形の運用は8月12日が平日N32運用、15日が平日N31運用・平日N32運用での運用を予定しており、こちらは日中時間帯での運用がない平日N32運用の充当編成を用いることになりそうです。“MSE”60000形は通常であれば平日に6両固定編成の予備が1本できますが、平日N23N73運用の充当編成が0442レ(厚0818→千0938)のあと喜多見検車区に一旦入庫となるため、その編成が充当される可能性はゼロとはいえません。さらに“EXEα”30000形は通常であれば10両編成の予備が1本できますが、平日N44N64運用は海老名検車区に一旦入庫する運用となっており、0980レ(小0710→宿0840)の折り返しの定期回送列車の新宿発車時刻が乗り継ぎリレーの最初の発車時刻に最も近いことから、その列車に充当された編成が用いられる可能性があります。なおリニューアルされずに茶色で残る30055F+30255F・30057F+30257Fのみはこのリレーには参加しないものと思われますが、営業運転には入るので、運が良ければ乗ることはできると思います。
こうなると定期運用の時刻と運用の変遷からの予想ですが、乗り継ぎリレーのスタートは“EXEα”30000形、最後はロマンスカー“VSE”50000形または“GSE”70000形のいずれかになるものと予想されます。“VSE”50000形は記念撮影のバックに使用されたあと、喜多見検車区に戻りますが、“GSE”70000形は夕方の再出庫運用の都合で記念撮影のバックに使用されたあと、喜多見検車区再出庫となるスジを唐木田出張所から延伸する形で回送され、0501レ(平日N32運用)から再び運用に入ることが予想されます。