2020年9月30日

【引退から約8年】小田急電鉄ロマンスカー“HiSE”10000形デハ10001がロマンスカーミュージアムに搬入される

2020年9月27日、小田急電鉄ロマンスカー“HiSE”10000形10001Fの上り方先頭車11号車のデハ10001が大野総合車両所で車体洗浄作業などの整備を経て、4両固定編成の1000形1068Fが押す形で海老名検車区に回送され、28日に搬入準備ののち、29日にロマンスカーミュージアムへと搬入されました。
▲2012年3月に初代5000形(4両固定編成・6両固定編成)とロマンスカー”RSE”20000形とともに引退して約8年が経つロマンスカー”HiSE”10000形のデハ10001、ついに歴代車種が待つロマンスカーミュージアムに収容された。
▲後ろから押す形で保存車両のデハ10001を海老名検車区に導いた1000形1068F。これは先に搬入されたロマンスカー”LSE”7000形7003Fのデハ7003と同じく連結面に連接台車がある関係で、牽引での輸送ができないためである。

今回輸送されたロマンスカー“HiSE”10000形のデハ10001は10001Fの新宿(OH01)寄りの展望座席のある先頭車であり、同編成は2012年3月ダイヤ改正前日まで運用されました。最盛期は4編成(44両)が在籍し、うち2編成(元10021Fと元10061F)が2005年にデビューした“VSE”50000形に置き換えられ、長野電鉄1000系として譲渡・運用されており、4両編成に短縮されているものの現役時代さながらの姿を見ることができます。なお私はたまたま9月28日に会社に出勤するタイミングがあり、相模鉄道から東日本旅客鉄道埼京線への直通列車を待っている合間に見れたのでキャッチしました。これで現在もロマンスカーミュージアムに搬入されていない形式はロマンスカーでは”NSE”3100形と“RSE”20000形になるでしょうか。

【東上線から移籍】東武鉄道50000系51008Fが伊勢崎線系統での営業運転を開始

2020年9月28日、東武鉄道東上線の森林公園検修区から伊勢崎線系統の南栗橋車両管区に転属した50000系51008Fが営業運転を開始しました。また乗り入れ路線となる東京地下鉄半蔵門線および東急電鉄田園都市線でも運用を開始しました。
▲50000系51008Fが伊勢崎線系統でついに始動。東上線と伊勢崎線を両方走った同系列は過去にいないため、この編成が初めてのこととなる。転属前は東上線池袋(TJ-01)発着列車での運用だったため、同系列の純粋な0番台で初めての地下鉄乗り入れが実現した。

この編成は長らく伊勢崎線系統で運用されていた30000系31606F+31406Fと入れ替わるように森林公園検修区から転属しており、東上線で使用されていた同系列の純粋な0番台が転属してくるのは異例です。新製当初から南栗橋車両管区に配置された50000・50050系に混ざって運用される51008Fも見てみたいですね。初日は平日66T運用から入りました。いきなり同系列の運用範囲の終端(南栗橋[TN-03]・久喜[TI-02])から終端(中央林間[DT-27])まで運用されたことになります。

2020年9月27日

【ドアエンジン更新】東日本旅客鉄道E231系0番台東マト119編成、松戸車両センターに残留へ

2020年9月26日、東日本旅客鉄道松戸車両センター所属のE231系0番台の東マト119編成(クハE231-21以下10両)が運用復帰しました。この際に10両すべてのドアエンジンが交換されています。
▲E231系0番台東マト118編成(クハE231-20以下10両)が付随車2両を抜き取り武蔵野線に転用される可能性が高いなか、東マト119編成はなんと残留の形に。この編成はすべてのドアエンジンを交換しているため、今後も常磐快速線・成田線での運用が濃厚だ。

この編成は2015年3月の上野東京ライン開業に伴って常磐快速線の増発(成田線直通列車を含む)に伴い、E235系0番台に置き換えられる前に三鷹車両センターへ転入したE231系500番台に置き換えられる形で、元6扉車(サハE230-21)を元八ミツB22編成の付随車1両(サハE231-66)に置き換えて組成し、1号車から10号車へと変更されたクハE231-21には付属5両編成との増解結を考慮して電気連結器が設置されました。先頭部分の周囲は白色に変更されたほか、ホーム検知装置、ドアエンジン、車内1段LED式案内表示器は存置されていましたが、制御装置が更新され、ドアエンジンは全車両が交換された形になりました。武蔵野線へ転用となる『118』が欠番となったものの、少なくとも三鷹車両センターからの転用車両が残ってくれたのはありがたいことです。

2020年9月26日

【詳細判明】西武鉄道が2020年度鉄道事業設備投資計画を発表

2020年9月24日、西武鉄道が2020年度鉄道事業設備投資計画を発表しました。今年度の投資額は約198億円となります。【車両面】【設備面】で見ていきます。

【車両面】
▲40000系の増備はオールロングシート仕様の50番台2編成(20両)の導入となる。すでに40153Fが川崎重工業兵庫工場を新製出場しているため、あとは40154Fの出場を待つのみとなっている。なお同系列の配置は在籍する全9編成が小手指車両基地となっており、次の40154Fが登場すると在籍両数は10編成100両となる。

車両面ではロングシート仕様の40000系が2編成増備され、既に登場した40153Fのほかに40154Fが登場する予定です。これらの編成は新宿線・池袋線の一般優等種別のほか、東京地下鉄有楽町線および副都心線直通列車としても運用され、『Fライナー』にも充当される可能性があります。仕様は先に登場した40151F・40152Fと同じものとみられます。この事業計画には触れられていませんでしたが、9000系の一部編成(レジェンドブルー塗装の9108Fも含む)が10両固定編成から4両固定編成に短縮されていることから、ワンマン運転対応の同系列投入に向けた動きが進むものとみられます。また廃車除籍となった10000系10102F(元小手指車両基地所属)と10106F(元南入曽車両基地所属)の一部車両(4両)が譲渡されるという噂もあるようですが、真偽は相変わらず不明です。

【設備面】
▲写真は2017年当時の高架化工事前の東村山(SS-21,SK-05)。現在でも同駅で高架化工事が進められている。同駅が高架化されると同駅周辺の5箇所の踏切が除却される。
▲新宿線と池袋線が交わる所沢(SI-17,SS-22)の東口の様子(2018年撮影)。同駅では商業施設の『グランエミオ所沢』が開業。南改札が設置され、待合広場の『とことこひろば』の設備がある。同駅のほかにもた池袋線のひばりヶ丘(SI-13)・多摩川線多磨(SW-03)での駅改良工事が引き続き予定されている。

設備面ではホームドア設置が進められており、すでに池袋線の池袋(SI-01)の1番ホーム・7番ホームと特急用ホーム以外のホーム、練馬(SI-06)に設置されています。今年度は既に稼働を開始している新宿線の西武新宿(SS-01)、高田馬場(SS-02)3番ホーム(のちに降車側のホームとなっている4番ホームと5番ホームにも設置予定)、そして所沢と国分寺(SK-01,ST-01)の各駅に設置を予定しています。さらに新宿線の中井(SS-04)~野方(SS-07)間および東村山付近の連続立体交差事業を進めるほか、野方~井荻(SS-11)間と井荻~西武柳沢(SS-16)間の連続立体交差事業に向けた準備が進められます。このほか、法面改良の工事が吾野(SI-30)~西吾野(SI-31)間、落石防護設備の設置が芦ヶ久保(SI-34)~横瀬(SI-35)間でそれぞれ実施されるほか、駅照明のLED化は池袋線の元加治(SI-25)、新宿線の鷺ノ宮(SS-09)、田無(SS-17)、花小金井(SS-18)で予定されています。

2020年9月25日

【検査に向け】小田急電鉄ロマンスカー“GSE”70000形70052Fのブルーリボン受賞ヘッドマークが撤去される

2020年9月24日、小田急電鉄ロマンスカー“GSE”70000形70052Fのブルーリボン受賞記念のヘッドマークが撤去されています。この形式は70051Fが前回初めて重要部検査を通しているため、70052Fのヘッドマーク撤去は検査入場に向けたものと思われます。
▲ロマンスカー“GSE”70000形70052Fからブルーリボンのヘッドマークが消えた。同編成も70051Fに続いて初めて重要部検査を通すものとみられる。

このブルーリボン受賞記念ヘッドマークは受賞した昨年10月23日から掲出されましたが、70052Fは70051Fのあとにグッドデザイン賞金賞のものから変更されたため、ブルーリボンの掲出期間が短いことになります。この編成は大野総合車両所に近く入場するものと思われ、そのあいだは“GSE”1編成(70051Fのみ)、“VSE”2編成(50001F・50002F)の3編成体制となり、土曜休日は予備編成を用いて1運用(土曜休日N33運用・土曜休日N34運用のいずれか)が“EXE/EXEα”30000形6両編成または“MSE”60000形6両編成での代走になりそうです。

2020年9月21日

【茶色のボディ】小田急電鉄ロマンスカー“EXE”30000形、残りは2編成です

1996年3月に就役してから今年で約25年目となる小田急電鉄ロマンスカー“EXE”30000形ですが、2016年度から進められている日本車両製造豊川製作所でのリニューアル更新工事(“EXEα”化)により、残るは30055F+30255Fと30057F+30257Fのみとなっています。
▲ロマンスカーでは初めて輸送力増強および弾力的な運用を可能とするため4両固定編成と6両固定編成の2タイプで10両編成を組み、通勤特急として使用することも考慮して初めてボギー台車の20m車体が採用された“EXE”30000形。茶色の車体が特徴のこの形式も残るは写真上から30055F+30255F、30057F+30257Fの2編成となってしまった。
▲リニューアルされて“EXE”から“EXEα”に愛称が変わった30000形(写真はトップナンバーの30051F+30251Fと30256F)。非貫通先頭車と貫通先頭車に搭載されていた愛称表示器が撤去されてしまったのが残念である。リニューアルに伴って前面部の愛称表示器も消滅することになりそうだ。

まず同形式がどういう車両なのか振り返りましょう。新製投入された当時はロマンスカーといえば連接台車(つまり車体と車体を台車で連結、その上に貫通路連結部分がある構造)を採用する“SE”3000形、“NSE”3100形、“LSE”7000形、“HiSE”10000形のように先頭車に展望座席のある車両のイメージが強かったこともあり、外装のデザインや運用上の問題(当時は『はこね』『えのしま』の分割併合運用や『あしがら』という通勤特急などで途中駅からの利用を想定していたにも関わらず、小田原線内無停車の『スーパーはこね』にも使用されていた)などで就役翌年の1997年のブルーリボン賞の受賞を逃す結果となっています(ただし得票数では該当なし以外ではトップだった)。それでも最終的に日本車両製造豊川製作所製造の5編成と川崎重工業兵庫工場製造の2編成を合わせた7編成(70両)が投入されました。この形式が新製投入されてから箱根方面へロマンスカーを使う観光客は減少していたものの、座席定員がロマンスカーのなかで最多であったことと途中駅からの利用を重視したこともあり、年間利用者は増加していました。2020年現在では通勤特急として『モーニングウェイ』(上り)・『ホームウェイ』(下り)のほか、『さがみ』や『はこね』・『スーパーはこね』や『えのしま』など、基本的に『ふじさん』以外の新宿(OH01)発着の運用に幅広く使用されています。基本的に10両編成で運用されますが、利用状況や時間帯によっては4両固定編成を休ませて6両固定編成だけの単独で運用させることもあります。その茶色の車体が特徴のロマンスカー“EXE”30000形もリニューアル更新工事(“EXEα”化)の進捗で4編成のリニューアルが完了し、1編成はリニューアル入場中、残るは2編成のみとなっています。残った2編成が30055F+30255Fと30057F+30257Fというわけです。

いずれはこの2編成も日本車両製造豊川製作所でリニューアルされるものと思われますが、2019年6月に30055F+30255Fが、2020年7月に30057F+30257Fが“EXE”として最後の検査出場をしており、前回2018年度に”EXE”として最後の重要部検査を通し、2020年度にはリニューアル対象として入場した30053F+30253Fの例から考えると、2021年度は30055F+30255F、2022年度は30057F+30257Fへの施工が予想されます。個人的にはあの東芝製のIGBT素子VVVFインバータ制御が聞けなくなってしまうのは残念ですね。

【25日復帰へ】相模鉄道11000系11003Fの『そうにゃんトレイン』が検査出場

2020年9月18日に、相模鉄道11000系11003F(7代目そうにゃんトレイン)がかしわ台車両センターでの重要部検査を受けて出場し試運転を実施しました。公式HPでは同編成は9月25日の1024レ(平日47運用)から営業運転に復帰する予定です。
▲11000系11003Fが7代目そうにゃんトレインのラッピングの状態で検査を通した。9月25日の1024レ(平日47運用)から営業運転に復帰する予定となっている。

この編成は6代目そうにゃんトレインの11004Fから引き継ぐ形でLINEスタンプをモチーフとした7代目そうにゃんトレインとなり、運用を開始しましたが、途中で検査時期にあたることから運用を離脱し、検査入場していたものとみられます。このラッピング電車は毎年約1年間の運転されていて、運用は公式HPで公表されていることから基本的に狙うことは容易です。大和(SO-14)や湘南台(SO-37)などホームドア設置準備工事が進められている駅がありますので、両駅で狙う際には今後注意が必要です。

2020年9月20日

【文字が見やすく】小田急電鉄5000形5051F・5052Fの種別行先案内表示器の文字サイズが変更される

2020年8月下旬ころに小田急電鉄5000形5052Fの種別行先案内表示器の改良が実施され、種別行先案内の文字サイズが導入当初よりも大きくなりました。そして9月には5051Fにも同様の改良が実施されたようで、両編成でも種別行先の文字が見やすくなっています。
▲種別行先案内表示が改良される前の5000形5051F。このとき本厚木(OH34)下りホームで撮影しており『急行  新松田(OH41)』と表示されているが、遠くからでは文字が小さいので少々分かりにくい。
▲種別行先案内表示が改良された後の5000形5051F。このとき海老名(OH32)上りホームで撮影しており『急行  新宿(OH01)』と表示されているが、こちらは遠くから見ても文字が大きくなったことで分かりやすくなっている。
▲側面部の種別行先案内表示器の文字サイズを改良前後で比較しよう。上が改良前、下が改良後である。側面部の英語表記が大きくなったのが分かる。これで5051F・5052Fの文字の見にくさが解消されたのではないだろうか。

このため3月下旬に5000形が就役してから約半年で種別行先案内表示器の文字サイズ変更が最初の2編成で実施されたことになります。こうなると次に登場する5055Fでは当初から文字サイズを改良した状態で登場するかもしれませんね。近視および老眼の方や普段から眼鏡を着用している方にとって文字サイズ変更は非常にありがたいことではありますが、文字サイズ改良前後を写真では確認できても、実際の編成で間近で比較できなかったのが非常に悔やまれます。言い換えれば文字サイズ改良前の5051F・5052Fの記録ができたのはラッキーでもありましたね。

【帯が変更に】小田急電鉄3000形3255F(旧東急車輛製造2次車)、重要部検査施工でインペリアルブルー帯に

2020年9月19日時点で小田急電鉄大野総合車両所にて検査を通した3000形3255F(旧東急車輛製造2次車)ですが、前面部・側面部の帯がロイヤルブルーからインペリアルブルーに変更されている様子が確認されました。
▲3000形1次車・2次車で唯一ロイヤルブルー帯を保っていた3255F。今回の検査施工で帯がロイヤルブルーからインペリアルブルーに変更された。これで同形式1次車に続き2次車からロイヤルブルー帯の編成が消滅したことになる。

これにより3000形2次車でロイヤルブルー帯を巻く編成は完全消滅したことになります。この結果、3000形6両固定編成の1次車・2次車の全12編成(72両)がインペリアルブルー帯となったほか、同形式3次車以降の6両固定編成では3267F(旧東急車輛製造4次車)・3275F(日本車両製造6次車)・3276F・3277F(いずれも日本車両製造7次車)の4編成(24両)、10両固定編成では3081F・3082F・3083F・3084F・3085F・3086F・3087Fの7編成(70両)がインペリアルブルー帯となっています。なお8両固定編成については10両固定編成へ改造される前にインペリアルブルー帯となった編成がいましたが、その編成もすでに改造済みのため、現存する8編成のなかでは1編成もインペリアルブルー帯になっていません。6両固定編成から改造の10両固定編成(3091F・3092F・3093F・3094F・3095F)でもインペリアルブルー帯を巻く編成はいませんね。

今後はロイヤルブルーを保持し続けている6両固定編成、8両固定編成、10両固定編成へのインペリアルブルー帯への変更の有無が気になるところです。ちなみに同形式への搭載が進められている『小田急TV』の未対応編成は8両固定編成の3654Fと、10両固定編成の3091F・3092F・3093F・3094F・3095Fのみとなっていますので、これらの編成についてはその対応工事と帯変更を兼ねる可能性もあり得そうです。

2020年9月19日

本日の小田急電鉄小田原線撮影 ~2020.09.19 文字サイズが大きくなった最新形式をキャッチ?~

2020年9月19日は小田急電鉄小田原線を撮影。今回は海老名(OH32)にて。
5000形5051F。1266レ(土曜休日E64運用)。徐々に見かける機会が増えた5000形ですが、よく見ると種別行先案内表示器の文字サイズが変わっていました。最初に投入された5051Fと5052Fでは文字のサイズが小さめだったのか、5053Fから種別行先表示器の文字サイズが変更されました。そして5052Fの種別行先案内表示器の文字が大きく見やすいように改良されました。さらには5051Fでも同様に改良されたものとみられます。
種別行先表示器の様子を収めました。左側の種別表示にご注目。ここでは『急行』表示となっていますが、その英語表記の“Express”が見やすくなりました。
ここで比較用に、8月上旬にレーティッシュカラーの1000形1059Fが1254Fと組んで運用されている様子を狙いに行ったとき、各駅停車運用の5000形5052Fに乗車しましたが、その当時の種別行先表示器をご覧ください。さらに別の機会で5052Fに遭遇し、その時は快速急行で乗った時の表示も併せてご覧ください。このときは左側の種別表示の英語表記が小さいときですので、これはこれで貴重な記録になりました。まさか文字サイズが変更される前の姿が貴重なものになったとは…。
さらには初めて5000形を新百合ヶ丘(OH23)で、営業列車を本厚木(OH34)でキャッチしたときの写真をそれぞれご覧ください。このときは『試運転』表示のほか種別も行先も文字サイズが小さめでしたね。

まさかの文字サイズが大きくなった同形式に遭遇しましたが、新製当初から文字サイズが大きい5053Fではなく文字サイズが変更されたあとの5051Fであることをご容赦ください…。

【9月27日から】相模鉄道本線海老名(SO-18)の新乗り換え通路と工事前の状況を観察

2020年9月19日、私は外出先のついでに相模鉄道本線へ。
9000系9706F。1038レ(土曜休日65運用)。まずは三ツ境(SO-12)にて。
8000系8706F。6037レ(土曜休日52運用)。下りでは動向に注意が必要な8000系に乗車、大和(SO-14)でその姿をキャッチ。このまま海老名(SO-18)へ。
海老名では乗り換え通路の変更前ということで、新たに乗り換え通路となる場所を収めてきました。まずは新たに設置されたエレベーター。フジテック製となっています。
階段は十数段のものが設けられています。ということは9月27日以降はここを通って乗り換える必要がありますね。
今回工事する部分はこの駅事務所や移設前の改札口(写真の緑色の部分は自動改札機が撤去されたあと)、自動券売機、トイレがあった場所(写真右上付近)です。
さらに定期券売り場のあった場所(左側)やSOTETSU GOODS STORE跡地(右側)も工事対象に入るものと思われます。ここを封鎖する形になりますので、乗り換えの際には迂回が必要になってきます。見納めとなる前に見られてよかったです。

先の記事でもご紹介しましたが、9月27日以降は乗り換え通路の変更にご注意ください。また東口自由通路の相模鉄道の改札口に近いエスカレーターが上下用から上りのみの専用となるのでこちらもご注意いただければと思います。

2020年9月18日

【E7系新造も】東日本旅客鉄道が2020年度鉄道設備投資計画を発表

2020年9月16日、東日本旅客鉄道が2020年度鉄道設備投資計画を発表しました。投資額は生活サービス・IT・Suica(ICカード)サービスを含めた連結では約7,110億円、設備投資単体では約5,510億円を計画しています。
▲(注…写真の編成は被災編成ではありません)昨年の台風19号による千曲川の氾濫で長野新幹線車両センター(幹ナシ)が浸水し、E7系8編成と白山総合車両所(金ハク)所属のW7系2編成の10編成(120両)が被災、廃車となったが、フルカラーLED式表示器など一部を活用して2022年度末(2023年3月)までに復旧に向けた新造を開始する。
▲写真は台風19号で被災したなかの1編成である、W7系金ハクW2編成。それらの穴埋めとして本来上越新幹線向けとして新潟新幹線車両センター(幹ニシ)に配置されているE7系幹ニシF23編成~幹ニシF27編成の5編成を活用して補っている。
▲中央線ではE233系0番台のT編成・H編成にグリーン車(サロE233形0番台・サロE232形0番台)導入に向けた工事が進められる。中央線東京(JC-01)~大月(JC-24)間(特急停車駅の一部ホームを除く)、青梅線立川(JC-19)~青梅(JC-62)間の各駅の2両分のホーム延伸工事が予想される。

▲横須賀線・総武快速線向けにE235系1000番台(横クラ・F編成およびJ編成)が投入される。かつて東海道線でも運用されたE217系にも廃車の動きが出てきそうだ。他には男鹿線にEV-E801系、奥羽本線・五能線・津軽線ではGV-E400系がそれぞれ投入されるが、後者の両運転台車両、GV-E400-9が八高線に貸し出され試運転を行っている。

新幹線関連では昨年の台風19号で長野新幹線車両センターでの留置中に被災したE7系・W7系の復旧に向けた車両新造を行います。長野所属で被災した編成は8編成(合計96両分)あるので、それと同数が製造されるものと思われます。なお被災車両自体はすでに廃車となっていますが、被災車両と同一番号で製造されるものと予想されます。ただしその編成に搭載されていたフルカラーLED式旅客案内表示器など活用されるものもあります。

中央線では2023年度のグリーン車導入に向けた工事が進められるほか、横須賀線・総武快速線向けにE235系1000番台、男鹿線向けにEV-E801系、奥羽本線・五能線・津軽線向けにGV-E400系がそれぞれ投入されるほか、川越線・八高線の電化区間で運用されているE231系3000番台(宮ハエ)や常磐線・水戸線で運用されているE531系0番台・3000番台(水カツ・3000番台は東北本線黒磯~新白河間でも運用)のように外観上では乗降安全確認カメラ設置などワンマン運転対応に向けた車両改造なども進められます。

設備面ではホームドアの設置が進められており、すでに設置済み・稼働開始済みの駅もありますが、山手線では東京(JY-01)4番線・5番線、京浜東北線ではスマートホームドア設置の与野(JK-45)のほか、品川(JK-20)北行ホーム(4番線)、中央・総武線では新国立競技場の最寄り駅である千駄ヶ谷(JB-12)とその東隣の信濃町(JB-13)でホームドアを整備し使用を開始します。

横須賀線・総武快速線についてE217系の記録を進めていますが、E235系1000番台は運用開始したらぜひとも狙ってみたいですね。実車は見ていますが、まだ試運転で撮ったことがないので、いつか見られればいいなと思っていますが…。

2020年9月17日

【編成単位で初】小田急電鉄1000形1054Fのクハ1054・デハ1004が大野総合車両所から北館林荷扱所へ陸送される

2020年9月17日、小田急電鉄1000形で初めて編成単位での廃車除籍となった1054F(クハ1054+デハ1004+デハ1104+クハ1154)のうち上り方2両のクハ1054とデハ1004が車体を分割されたうえで大野総合車両所から北館林荷扱所まで陸送されました。
▲編成単位で初めて廃車除籍となった1000形1054Fが旅立った。元1081Fの6両が廃車となった時点で同形式の一部の編成を5000形の新製投入で代替し、改造費用を抑える方向性にしたか。こうなるとワイドドア車以外の1000形も油断できないだろう。

この陸送は北館林荷扱所での解体処分のためと思われます。最初に廃車となった元1081Fでは付随車を除き2両分ずつを3回(クハ1081・デハ1031、デハ1131・デハ1331、デハ1431・クハ1481)に分けて北館林荷扱所へと陸送されたため、今回の1054Fでも元1081Fと同様に2両分ずつを2回(クハ1054・デハ1004、デハ1104・クハ1154)に分けたうえで陸送する形になったものと思われます。陸送前には制御装置など床下機器の撤去が行われました。これで1000形の廃車は1054Fで合計11両となり、全体の在籍両数は185両(最盛期196両)となりました。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2020年9月15日現在 合計185両/全体196両(改造中を含む)
青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(リニューアルされていません)

*4両固定編成…15編成(60両、リニューアル28両、レーティッシュ16両)
内訳…1051F・1053F・1057F1058F1059F1060F1061F・1062F・1063F1064F1065F1066F1067F・1068F・1069F

*6両固定編成…10編成(60両、ワイドドア36両)
内訳…1251F・1253F・1254F・1255F・1751F・1752F・1753F・1754F・1755F・1756F

*10両固定編成…6編成(60両、リニューアル50両、大規模改造20両)
内訳…1091F・1092F・1093F1094F1095F1096F
※1095Fの種車は元1056F+元1256F、1096Fの種車は元1052F+元1252F。

*改造中…5両(10両固定編成改造およびリニューアルを予定)
内訳…元クハ1055・元デハ1005・元デハ1105・元サハ1181・元サハ1381

*廃車確定済…11両
内訳…1054F(クハ1054・デハ1004・デハ1104・クハ1154)・元クハ1155・元クハ1081・元デハ1031・元デハ1131・元デハ1331・元デハ1431・元クハ1481

2020年9月15日

【着々と進む増備】相模鉄道20000系20103Fが甲種輸送される

2020年9月14日より、日立製作所笠戸事業所で製造された20000系20103F(10両固定編成)の甲種輸送がかしわ台車両センターまで行われています。相模貨物ターミナルまでは牽引機はEF210形3号機が担当しているようです。
▲20000系20101Fから仕様が大きく変更された20102F。今年度分は全6編成が日立製作所笠戸事業所で製造され、そのうちの2編成目(合計3編成目)である。

20000系はこの編成の登場で3編成目(合計30両)となりました。前回登場した20102Fと同じ仕様(車内LCD式旅客案内表示器の2画面化、広告用画面の配置変更、3人掛け一般座席へのユニバーサルデザインシート採用、ユニバーサルデザインシートへの荷物棚設置、貫通路連結部分の扉の取っ手の色変更など)が取り入れられているものと考えられます。相模貨物ターミナルで5両ずつに分割され、数日間に分けてかしわ台車両センターに搬入ということになります。この系列の追加投入により残り2編成のみとなった7000系(7751F・7754F)を置き換えていきそうですね。8000系でも制御装置未更新車の8702Fが編成単位で廃車除籍となっているため、制御装置が更新されていない8706Fまでの初期5編成の動向が注目されることになりそうです。

【“GoTo”後押し】東日本旅客鉄道E257系500番台使用の『ホリデー快速鎌倉』が運転を再開

2019年9月12日より、新型コロナウィルスの影響により運休となっていた東日本旅客鉄道の『ホリデー快速鎌倉』(武蔵野線南越谷(JM-22)~横須賀線鎌倉(JO-07)間、往路8522M列車8723M列車、復路8722M列車8523M列車)が運転を再開しました。充当車両はE257系500番台の豊田車両センター常駐の3編成のいずれか(千マリNB-10編成・千マリNB-11編成・千マリNB-12編成)が使用されています。
▲全席座席指定の臨時快速列車『ホリデー快速鎌倉』に充当されているE257系500番台。おもに豊田車両センター(八トタ)に常駐する千マリNB-10編成(クハE257-510以下5両)・千マリNB-11編成(クハE257-511以下5両)・千マリNB-12編成(クハE257-512以下5両)のいずれかが使用されている。

▲2013年9月から約5年間、臨時快速列車『ホリデー快速鎌倉』に充当されていた185系200番台(宮オオ)。その列車がE257系500番台に置き換わっても他の臨時列車・団体列車に185系200番台(主に宮オオB5編成・宮オオB6編成・宮オオOM03編成)やE257系0番台(長モトM-105編成・長モトM-107編成・長モトM-111編成)が登板する機会はあるので、そこで記録をしておきたい。

運転再開初日は185系200番台からバトンタッチとなった同列車の初運用にも入った千マリNB-12編成(クハE257-512以下5両)が充当されました。普通車全車指定席のため乗車には乗車券(ICカード含む)と指定席券(繁忙期520円、閑散期320円)が必要で通常通り指定席券が発行される予定となっているようです。

今年の春と夏は新型コロナウィルスで出番が少なかった185系200番台とE257系ですが、経済対策として“GoToキャンペーン”も後押ししてくれていますので、遠出できなくとも国内でかつ近場で観光を楽しむのも悪いことではありません。感染対策を徹底しながら近場での旅行も楽しんでほしいと思っています。

2020年9月14日

【遂に動く初代3000形】小田急電鉄ロマンスカー“SE”3000形3021Fの3両がロマンスカーミュージアムに搬入へ

2020年9月13日、小田急電鉄ロマンスカー“SE”3000形3021Fの3両(3021+3022+3025)が1000形1253F(6両固定編成)の牽引により大野総合車両所から海老名検車区に回送されました。今後ロマンスカーミュージアムへの搬入作業に移行するものとみられます。
▲ロマンスカー“SE”3000形3021Fの3両(写真は最上段から3021・3022・3025)がついにロマンスカーミュージアムへの搬入作業のため1000形1253Fに導かれて海老名検車区へ。一足先に搬入されたモハ1形の10号車と”LSE”7000形7003Fのデハ7003が待っている。
▲ロマンスカー“SE”3000形を海老名検車区へ牽引した6両固定編成の1000形1253F。保存両数が3両と多いため、6両固定編成が牽引を担当した。

この3021Fの3両は2019年まで保存されていた5両のうち、解体処分となった3023・3024を除いたものとなっています。連接台車の車両ではありますが、3021・3025の両先頭車があるため、1000形1253Fが牽引する形となりました。保存車両が3両と多いため、搬入作業を数日間に分けて行うのか注目されます。2019年5月のファミリー鉄道展では最新鋭のロマンスカー“GSE”70000形70051Fと並べて展示された“SE”3000形ですが、中間2両の解体を経て遂にロマンスカーミュージアムへ搬入、という運びとなりそうです。ほかに保存車両が2両以上あるのは先頭車とスーパーシート(JR各社の場合グリーン席)が存在した2階建て車両の“RSE”20000形となっています。

2020年9月13日

【要チェック!】相模鉄道本線海老名(SO-18)の改良工事進捗に伴う乗り換えルート変更に注意

2020年9月27日より、相模鉄道本線の海老名(SO-18)にて行われている改良工事の進捗に伴い、同駅での小田急電鉄小田原線・東日本旅客鉄道相模線との乗り換えルートが変更となります。私もよく乗り換えで使うことがあるので、この件に関しては要チェックです。
▲海老名の相模鉄道改札口は現在この場所に設置されている。写真2枚目の奥側にバス停前の歩道からの階段とエレベーターが設置されているものとみられる。
▲相模鉄道の主力車両、8000系。現在は11編成合計110両の在籍である。

まず現行での小田急電鉄小田原線・東日本旅客鉄道相模線からの乗り換えルートの確認をしましょう。東日本旅客鉄道相模線からの場合は改札を出て右折し(オートウォークが設置されている方です)、そのまま直進します。すると東口自由通路の手前右側にエレベーターとエスカレーター3基が設置されている箇所があります。“Odakyu Shop”から変更された『セブン・イレブン』のところの通路を入り、そのエレベーター、エスカレーターを使いひとつ下の階へ下りると、真正面に相模鉄道の改札口が見えるので、そこを直進します。小田急電鉄小田原線からの場合はビナウォークに最も近い方の広い改札口を目指します。そして東口自由通路の手前左側にエレベーター(日立製作所製)とエスカレーター3基(1つのステップに2人が横並びで乗れるタイプです)が設置されている箇所がありますので、そのエレベーター、エスカレーターを使いひとつ下の階へ下りると、真正面に相模鉄道の改札口が見えるので、そこを直進します。逆に相模鉄道本線から各線へ乗り換える場合はその逆ルートとなります。東口発着の路線バス(神奈川中央交通、相模鉄道バス)などからの場合は6番バス乗り場(神奈川中央交通)に近い階段及びエスカレーターを上がって右折すると改札口が見えるので、そこを直進します。今回はそのルートの途中にある工事移設前の改札口跡地(つまり駅事務所、トイレ、定期券売り場、さらに海老名から二俣川(SO-10)の駅北側へと移転した“SOTETSU GOODS STORE”があった場所)の工事実施のため、小田急電鉄の東口改札に最も近いエレベーター・エスカレーターから相模鉄道への改札口へ、そしてその逆ルートでストレートでの移動ができなくなります。そのため、仮にそのエスカレーターを下りた場合であっても東口のバス乗り場およびタクシー乗り場に近い歩道へ下りて迂回する形になります。エレベーターの場合はさらに乗り換え改札フロアのもうひとつ下、東口のフロアまで下りて迂回する必要があります。なお東口自由通路の相模鉄道改札口側にもエスカレーター(ただし1つのステップに1人しか乗れない幅が狭いタイプです)があり、本来は上下両方で使用されていますが、工事期間中は混雑緩和などのためか下りにも使用しているエスカレーターも上り専用となり、2基とも終日上りエスカレーターとなりますのでご注意を。バス乗り場沿いの歩道を進むと左側に移設された相模鉄道の改札口につながる階段とエレベーター(追加設置)がありますので、それを経由して改札口に至るというわけです。車椅子の方やベビーカーを使って移動するなどのバリアフリールートに限って言うと今まで乗り換え改札フロアまでエレベーターを1回だけ使うところ、新規設置されたものと小田急電鉄の改札口につながるエレベーターの分の2回使って移動しなければなりません。9月27日以降に相模鉄道をご利用になる際は十分ご注意ください。