2018年10月に運用を終了した小田急電鉄ロマンスカー“LSE”7000形7003Fのデハ7003が2020年8月30日に1000形1068Fによって推進回送の形で回送され、8月31日に搬入準備を行ったうえで、9月1日未明にロマンスカーミュージアムへと搬入されました。
▲ロマンスカー“LSE”7000形7003Fのデハ7003が2021年春頃に開業予定のロマンスカーミュージアムに搬入された。静態保存されている“HiSE”10000形や“RSE”20000形よりも先輩であり、2018年10月まで現役で走っていた。
▲保存車両のデハ7003は現役時代からすでに解体済みのデハ7103と連接台車で繋がっていたため、1000形1068Fが後方から押す形で海老名検車区に回送され、搬入となった。
このデハ7003は解体済みのデハ7103と連接台車で繋がっていたため、灰色に塗装された台車半分が車体からはみ出るため、その車両を上り方に連結して牽引する形にはできず、1000形1068Fがデハ7003の上り方に連結して推進回送する形がとられました。こうなると“SE”3000形、“NSE3100形”、“HiSE”10000形も連接台車の構造であるため、これらの車両が海老名検車区へ回送される際にも同様の手法がとられるものとみられます。ただし現役時代に2階建て車両(2階席はスーパーシート)が存在した“RSE”20000形は連接台車でないため、牽引での回送が可能となりますね。