2020年9月18日

【E7系新造も】東日本旅客鉄道が2020年度鉄道設備投資計画を発表

2020年9月16日、東日本旅客鉄道が2020年度鉄道設備投資計画を発表しました。投資額は生活サービス・IT・Suica(ICカード)サービスを含めた連結では約7,110億円、設備投資単体では約5,510億円を計画しています。
▲(注…写真の編成は被災編成ではありません)昨年の台風19号による千曲川の氾濫で長野新幹線車両センター(幹ナシ)が浸水し、E7系8編成と白山総合車両所(金ハク)所属のW7系2編成の10編成(120両)が被災、廃車となったが、フルカラーLED式表示器など一部を活用して2022年度末(2023年3月)までに復旧に向けた新造を開始する。
▲写真は台風19号で被災したなかの1編成である、W7系金ハクW2編成。それらの穴埋めとして本来上越新幹線向けとして新潟新幹線車両センター(幹ニシ)に配置されているE7系幹ニシF23編成~幹ニシF27編成の5編成を活用して補っている。
▲中央線ではE233系0番台のT編成・H編成にグリーン車(サロE233形0番台・サロE232形0番台)導入に向けた工事が進められる。中央線東京(JC-01)~大月(JC-24)間(特急停車駅の一部ホームを除く)、青梅線立川(JC-19)~青梅(JC-62)間の各駅の2両分のホーム延伸工事が予想される。

▲横須賀線・総武快速線向けにE235系1000番台(横クラ・F編成およびJ編成)が投入される。かつて東海道線でも運用されたE217系にも廃車の動きが出てきそうだ。他には男鹿線にEV-E801系、奥羽本線・五能線・津軽線ではGV-E400系がそれぞれ投入されるが、後者の両運転台車両、GV-E400-9が八高線に貸し出され試運転を行っている。

新幹線関連では昨年の台風19号で長野新幹線車両センターでの留置中に被災したE7系・W7系の復旧に向けた車両新造を行います。長野所属で被災した編成は8編成(合計96両分)あるので、それと同数が製造されるものと思われます。なお被災車両自体はすでに廃車となっていますが、被災車両と同一番号で製造されるものと予想されます。ただしその編成に搭載されていたフルカラーLED式旅客案内表示器など活用されるものもあります。

中央線では2023年度のグリーン車導入に向けた工事が進められるほか、横須賀線・総武快速線向けにE235系1000番台、男鹿線向けにEV-E801系、奥羽本線・五能線・津軽線向けにGV-E400系がそれぞれ投入されるほか、川越線・八高線の電化区間で運用されているE231系3000番台(宮ハエ)や常磐線・水戸線で運用されているE531系0番台・3000番台(水カツ・3000番台は東北本線黒磯~新白河間でも運用)のように外観上では乗降安全確認カメラ設置などワンマン運転対応に向けた車両改造なども進められます。

設備面ではホームドアの設置が進められており、すでに設置済み・稼働開始済みの駅もありますが、山手線では東京(JY-01)4番線・5番線、京浜東北線ではスマートホームドア設置の与野(JK-45)のほか、品川(JK-20)北行ホーム(4番線)、中央・総武線では新国立競技場の最寄り駅である千駄ヶ谷(JB-12)とその東隣の信濃町(JB-13)でホームドアを整備し使用を開始します。

横須賀線・総武快速線についてE217系の記録を進めていますが、E235系1000番台は運用開始したらぜひとも狙ってみたいですね。実車は見ていますが、まだ試運転で撮ったことがないので、いつか見られればいいなと思っていますが…。