▲登場から約32年、1000形のリニューアル計画の変更で1055Fの下り方先頭車クハ1155が廃車解体処分のため陸送された(写真手前の1両)。なお編成単位での廃車は1054Fが初めてのことだが、1055Fはたったの先頭車1両のみである。これは元1081Fの付随車2両(元サハ1181・元サハ1381)と元1055Fの残り3両(元クハ1055+元デハ1005+元デハ1105)を活用し、10両固定編成化工事を施工していることに伴う余剰廃車である。
今回解体処分となった元1055Fのクハ1155は7号車として使用されていた下り方の先頭車であり、元1081Fから転用の付随車2両(元サハ1181・元サハ1381)と元1055Fから残った3両(元クハ1055+元デハ1005+元デハ1105)を活用して10両固定編成化工事(新1097Fへの改造)を施工していることを考慮すると、改造種車のうち元クハ1155が余剰となります(その車両を元1081Fの付随車で代替できる)ので、結果的に同車両のみが廃車となった形です。これで1000形の廃車解体処分は合計7両(元1081Fで6両、元1055Fで1両)となり、いずれは編成単位での初めての廃車となる1054Fも大野総合車両所から搬出されるものと思われます。
現在のところ、新1097Fの種車は上り方5両が元1055Fの3両と元1081Fの付随車2両の構成となり、クハ1055+デハ1005+デハ1105(1055F)+サハ1181+サハ1381(元1081F)が新1097Fのクハ1097+デハ1047+デハ1147+サハ1197+サハ1297になります。あとは残りの下り方の5両の改造種車が気になりますが、それに最も近いのが1255Fと予想されています。