2022年3月29日

【鉄道空白エリアの解消へ】東京地下鉄南北線および有楽町線の区間延伸が一歩前進へ

2022年3月28日、東京地下鉄が同年1月28日付で国土交通省に南北線・有楽町線の延伸区間における第一種鉄道事業許可を申請していましたが、3月28日付でその認可を国土交通大臣より受けたと発表しました。これにより南北線・有楽町線の区間延伸に一歩前進ですね。
▲(イメージ)南北線で運用される王子検車区所属の9000系。一部編成は新製される中間付随車を組み込み8両編成に増強されることとなっているが、その前にリニューアルされた編成など、6両編成のまま残る編成もありそうである。
▲(イメージ)有楽町線で運用される和光検車区所属の17000系。この同系列の10両固定編成は6編成のみの在籍であるため、10000系のほうが主力車両となっている。

今回第一種鉄道事業認可を受けた南北線の延伸区間は現在の白金高輪(N-03)~品川(駅番号未定)間の約2.5km、有楽町線の延伸区間は現在の豊洲(Y-22)~東西線東陽町(T-14)~半蔵門線住吉(Z-12)間の約4.8kmで、いずれの区間も2030年代半ばの開業を目標としています。前者の区間には途中駅はありませんが、後者の区間には途中駅が東陽町以外にも2つ設置されることとなっています。このうち、後者で豊洲と住吉はいずれも延伸区間の敷設を見据えた駅ホーム構造となっており、豊洲は2012年9月以降の改良工事で2番ホーム・3番ホーム(降車専用ホーム)を設置し、西武鉄道40000系を使用する有料座席指定列車の“S-TRAIN”を含む同駅発着列車が使用するようになっていました。2019年のダイヤ改正で豊洲発着列車を削減し新木場(Y-24)まで延長したことで2番ホーム・3番ホームは再度使用停止となり、1番ホームと4番ホームを結ぶ通路となっていますが、ホームドア自体は残されていますので、延伸区間の開業時に使用することとなりそうですね。一方の住吉は2層構造でありながらいずれも1面2線となっており、片側には車両の高さぐらいまでのホーム柵を設置していることから車両の留置線として使用されていますが、もともとは区間延伸を見越した配線となっていますので、いずれはホーム柵が撤去されてホームドアになるのかもしれませんね。

南北線延伸区間が開業すると、南北線沿線、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム沿線、東京都交通局三田線沿線から品川へのアクセスが向上し、同駅から東海旅客鉄道新幹線および現在工事が進められているリニア中央新幹線への乗り継ぎ、同駅から京浜急行電鉄本線を経由し羽田空港や三浦半島方面までの利便性の向上が期待されています。有楽町線延伸区間が開業すると豊洲~東陽町~住吉間の移動時間の短縮や、豊洲市場と東京スカイツリーなど観光拠点とのアクセス向上、さらには東西線の中野(T-01)方面の混雑緩和にも寄与することが期待されています。有楽町線延伸区間の新駅(2駅分)など気になるものも多数あるかと思いますが、2030年代半ばの開業を目指す区間延伸の今後の展開に期待しましょう。

2022年3月28日

【孤軍奮闘続く】東日本旅客鉄道185系200番台宮オオB6編成が団体専用列車で東海道線を力走!

2022年3月26日、東日本旅客鉄道185系200番台宮オオB6編成(クハ185-212以下6両)を使用した団体専用列車が東海道線品川(JT-03)~伊豆急行伊豆急下田(IZ-16)間の1往復で運転され、185系が東海道線の旅客線を走行する光景が展開されました。
▲185系200番台宮オオB6編成が懐かしのモーターを轟かせ東海道線・伊東線・伊豆急行線を疾走。旅行会社クラブツーリズムの主催による団体専用列車であった。

これまでにE257系5000番台(元0番台を波動輸送向けに改造した区分)の3編成、5500番台(元500番台を波動輸送向けに改造した区分番台)の5編成の投入により、185系のなかで団体専用列車などを中心に運用されてきた宮オオB2編成(8両固定編成)、宮オオB3編成、宮オオB4編成、宮オオB5編成、宮オオOM03編成(以上6両固定編成)、宮オオB7編成、宮オオC7編成(以上4両固定編成)の廃車により、団体専用列車で孤軍奮闘する唯一の編成となっていますので、活躍に注目が集まるのは必至です。いまだに配給輸送されず残っているA編成とC編成は団体専用列車に使用されることがほとんどないため(撮影会での使用されることはある)、風前の灯のような状態となっています。

2022年3月27日

【定期運用終了後初の団臨運用】小田急電鉄ロマンスカー“VSE”50000形による『新生活応援号』運転

2022年3月26日、小田急電鉄ロマンスカー“VSE”50000形が3月12日ダイヤ修正前日の定期営業運転を終了してから初めての特別団体専用列車である『新生活応援号』に充当され、50001Fが新宿(OH01)→小田原(OH47)、50002Fが片瀬江ノ島(OE16)→新百合ヶ丘(OH23)→小田原の経路でそれぞれ運転されました。
▲定期営業運転終了から2週間、ロマンスカー“VSE”50000形50001Fが小学校入学を迎える子どもとその親たちを乗せて小田原線を駆け抜けた。展望席では前3列の座席の向きを変え、撮影会の会場とされた。
▲定期営業運転終了から2週間、ロマンスカー“VSE”50000形50002Fが小学校入学を迎える子どもとその親たちを乗せて江ノ島線と小田原線を疾走した。写真では分かりにくいのだがよく見ると座席の取っ手の部分に花のような装飾がされている。
▲特別団体専用列車充当後は喜多見検車区へ臨時回送で戻るロマンスカー“VSE”50000形。このうち50002Fでは撮影用のボードである『新生活応援号』が掲示されており、あたかもヘッドマークを出しているかのようであった。

ロマンスカー“VSE”50000形が3月11日の定期営業運転終了後、初めての特別団体専用列車の運用ということで50001F・50002Fの両方とも充当され、特に江ノ島線始発で運転された50002Fは朝の時間帯に珍しく江ノ島線に入線するという光景が展開されました。新百合ヶ丘では8番構内留置線で折り返す光景も展開されました。さらには大野総合車両所92番留置線に珍しく構内での車両牽引に使用されるパンタグラフ付き事業用車であるエコが留置され、新宿寄りに『新1年生おめでとう みらいへはばたけ!』と書かれたメッセージが掲げられていました。このあと50001F・50002Fともに喜多見検車区へと回送されています。この次の特別団体専用列車は4月16日・17日に予定されている謎解き向けのものとなります。特別団体専用列車の運用がないときは基本的に喜多見検車区留置ですが、事情で大野総合車両所に回送されて入場ということがありそうですね。

2022年3月26日

本日の小田急電鉄小田原線撮影 ~2022.03.26 ロマンスカー“VSE”で小学校入学をお祝い!~

2022年3月26日は小田急電鉄小田原線を撮影。まずは鶴巻温泉(OH37)にて。ちなみに伊勢原(OH36)からは3000形3094Fの1213レ(土曜休日E16運用)に乗車しましたが、伊勢原でなぜかロマンスカー“GSE”70000形70052Fの回9013レ(土曜休日N31運用)を待避するという珍しい光景にびっくりしました。
3000形3255F。1011レ(土曜休日A13運用)。6両固定編成による急行、かつての赤丸急行を思い起こさせます。ちなみに新松田(OH41)では列車番号が7111レに変わります。赤丸急行時代は新松田で種別を変えずに本厚木(OH34)以西の各駅に停車していましたからね。
ロマンスカー“EXE”30000形30257F。0321レ(土曜休日N63運用)。相方の30057Fは相模大野(OH28)から0521レ(土曜休日N43運用)となるため、同駅以西は6両単独になりますね。
3000形3275F。1013レ(土曜休日A12運用)。実はこの運用、新松田で種別を変えて7113レとして運用後に回送になり、海老名検車区ではなく大野総合車両所に入庫します。再出庫があるのかどうかは分かりませんが…。
4000形4057F。3101レ(土曜休日C15運用)。この運用は種別変更で1101レとして運用後、回送になります。調べたところ、町田(OH27)まで回送して同駅始発の1206レ(町1028→宿1205)になるとのこと。町田始発での10両編成の急行が何本か設定されているみたいですね。
5000形5059F。3103レ(土曜休日E25運用)。日本車両製造の5000形が来ました。2022年度の増備はあるのでしょうか。
ロマンスカー“GSE”70000形70051F。0053レ(土曜休日N32運用)。この運用は所定は“GSE”ですが、他形式で代走が出る場合があります。今月中は30日のみ平日N32運用で代走が出ますね。
3000形3274F。1015レ(土曜休日A21運用)。この編成のサハ3374には子育て応援車両が設定されています。他編成でも一部子育て応援車両の設定を確認しました。私が乗った下り列車には設定されていませんでした。
1000形1097F。3105レ(土曜休日E71運用)。まさかの1097Fの登場にびっくり。
3000形3254F。1017レ(土曜休日A33運用)。この編成のデハ3304には子育て応援車両が設定されています。
ロマンスカー“EXEα”30000形30254F。0323レ(土曜休日N61運用)。このときロマンスカー“EXEα”30000形30056F+30256Fの0270レ(土曜休日N45N65運用)と被るため、望遠にして手前でシャッターを切りました。場合によっては2色の同形式とすれ違うかもしれません。
5000形5053F。3107レ(土曜休日E19運用)。5000形は5060Fの試運転と営業運転投入が待ち遠しいです。
3000形3270F。1019レ(土曜休日A15運用)。A運用自体はA11運用からA34運用までの24運用で、江ノ島線のシャトル運用が2運用あります。運用数自体は修正前の26運用と比べると2減っていますが予備留置運用を除外したため、出番は比較的多めです。
ロマンスカー“EXEα”30000形30051F+30251F。0701レ(土曜休日N42N62運用)。土曜休日の『スーパーはこね』は2本のみに。1本目は“EXE/EXEα”の運用、2本目は“GSE”の運用になります。
1000形1096F。3109レ(土曜休日E65運用)。1000形リニューアル車はいまのところ2本連続で改造車ですね…。
3000形3258F。1021レ(土曜休日A17運用)。土曜休日は相模大野以西の小田原線内急行停車駅で『急行新宿(OH01)』を見ることがほとんどなくなりましたね。土曜休日ダイヤでは新松田・小田原始発の急行新宿行き(新松田で種別変更となる列車を除く)は夜間帯の4本だけですし…。
ロマンスカー“VSE”50000形50001F。私の時計で9時54分、ここでのお目当て、ロマンスカー“VSE”の定期営業運転終了後で初の特別団体専用列車運用である『新生活応援号』をキャッチ。先頭車の展望座席は固定座席となっている4列目を除き、横を向いていましたね。ちょうど先頭車で撮影会が実施されているようでした。
ロマンスカー“MSE”60000形60255F。0491レ(土曜休日N71運用)。相模大野までは0591レ(土曜休日N21運用)の60053Fを連結していました。

このあとの3111レ(土曜休日E24運用)は3124レ(土曜休日E71運用)との被りのため撮影回避。4000形4065Fの充当でした。
ロマンスカー“EXEα”30000形30053F+30253F。0055レ(土曜休日N46N66運用)。ロマンスカー“VSE”の定期営業運転終了で予備留置運用だった土曜休日N46N66運用に列車が再び充てられることに。この運用のあと、一旦足柄(OH46)の構内留置線に回送となります。
3000形3252F。1023レ(土曜休日A22運用)。A運用の一部は小田原線町田以西中心の6両急行運用で何往復するものもありますね。
1000形1094F。3113レ(土曜休日E15運用)。1000形リニューアル車は10両固定編成ばかりですが、今度はちゃんと新製当初からの10両固定編成。検査明けのため台車周りがきれいです。
ロマンスカー“MSE”60000形60052F+60251F。0371レ(土曜休日N23N73運用)。ダイヤ修正前は予備留置だった土曜休日N23運用が運用に入るようになり、土曜休日は基本的にフル稼働になります。ただ4両固定編成が1本入場となると6両単独となる場合がありますので気をつけましょう。
3000形3276F。1025レ(土曜休日A34運用)。この編成、よく見るとクハ3476の前面部のフルカラーLED式種別行先案内表示器が3000形1次車・2次車のフルカラーLED式の編成と同じものに交換されていますね。輝度がほかと違うのでびっくりしました。果たして3277Fも交換されるのでしょうか。
3000形3081F。3115レ(土曜休日E31運用)。先ほどの3276Fと見比べるとその輝度(見やすさ)は一目瞭然ですね。たまたま同じ7次車(サハ3381+デハ3431を除く)で比較できたとは…。
ロマンスカー“GSE”70000形70052F。0703レ(土曜休日N31運用)。2本目の『スーパーはこね』。通過時に側面部のフルカラーLED式愛称表示器に『スーパーはこね3号』としっかり表示されていました。
ロマンスカー“VSE”50000形50002F。私の時計で10時51分、お目当ての2本目の『新生活応援号』をキャッチ。50001Fでは新宿発で運転されましたが、50002Fは片瀬江ノ島(OE16)発で運転されました。朝の時間帯に定期運用を終えて初の団体運用となる“VSE”が江ノ島線にやって来るなんて想像もしていなかったことでしょうね。

通常ではここで撮影を切り上げますが、せっかくなので50001Fの返却回送を撮ることに。
3000形3270F。1030レ(土曜休日A15運用)。『急行町田』は赤丸急行時代以来で久しぶりですね。懐かしさもありましたが、急行の不便性は否めません…。
8000形8057F+8257F。3130レ(土曜休日E69運用)。この運用、足柄構内留置線の出庫が10時過ぎという珍しい運用。
ロマンスカー“EXEα”30000形30051F+30251F。0052レ(土曜休日N42N62運用)。『スーパーはこね』の折り返しは伊勢原停車のロマンスカー。伊勢原停車列車が大幅に増えて個人的には嬉しい限りです。
3000形3258F。1032レ(土曜休日A17運用)。この運用は小田原線町田以西主体の運用ですね。
ロマンスカー“VSE”50000形50001F。私の時計で11時16分、鶴巻温泉をゆっくり返却回送が通過。50001Fは団体運用時も鶴巻温泉はゆっくり通過していました。ですが50002Fは定期営業運転時と変わらないくらいの速度で颯爽と通過していきました。
4000形4065F。3132レ(土曜休日E24運用)。これで長く滞在した鶴巻温泉を離れます。ここでの撮影の選択は間違っていなかったですね。下り運転時はホーム上り方は私含めて2人でしたが、返却回送時はもっといましたね。

場所は変わって海老名(OH32)にて。
海老名検車区50番構内留置線には1000形1754Fが留置中。大野総合車両所には回送されていないため、予備留置が続いている状況ですが、ダイヤ修正日には大野総合車両所入庫まで土曜休日A12運用に入っていたそうですね。
3000形3255F。1038レ(土曜休日A13運用)。
ロマンスカー“VSE”50000形50002F。私の時計では12時32分、50002Fの返却回送を撮ることができました。この前に3000形3252Fの1039レ(土曜休日A22運用)の入線と被る可能性があったのですが、50002Fが予想よりも早く、1038レを追うようにゆっくりと通過していったため、海老名で奇跡的に被られずに収めることができました。
しかもよく見ると先頭には撮影用のボードでしょうか、『新生活応援号』と今日の日付(2022年3月26日)が書かれていますね。ヘッドマークみたいでしたが、通過速度がゆっくりであったため、しっかり撮ることができました。

おまけ
最後におまけですが、海老名の改札内に追加設置されたサントリーの自動販売機、よく見るとロマンスカーミュージアムの保存車両“SE”3000形、“NSE”3100形、“LSE”7000形の写真がラッピングされています。さらにその上のイラストは新宿の1番ホーム下り方先端の壁面に描かれたのとほぼ同じ歴代ロマンスカーの車種が描かれています。新宿のホームの壁面の“VSE”には活躍した年が表記されており、“2005~”と書いてあるものの、新たに引退年の“2023”が追加され、“2005~2023”になるでしょうね…。

撮影は以上です。また運用調査を同時にしていましたので気になる運用を紹介します(編成はこの日に充当された車両を表記しています)。

回9132レ(土曜休日114運用)…1000形1063F
土曜休日の朝に4両固定編成の単独回送が設定されました。この114運用は毎日朝のみの運用であり、平日は箱根登山鉄道の小田原(OH47)~箱根湯本(OH51)間を3往復し、最後の上りで新松田まで直通したあと、海老名検車区に帰る運用となっています。土曜休日は小田原~箱根湯本間を2往復して海老名検車区に帰るという、珍しい運用となっており、114運用と111運用を兼ねることができます。このため4両固定編成の1本が検査などで運用できない場合でも対応できるようになっていますね。

回9012レ(土曜休日N44N64運用)…ロマンスカー“EXE”30000形30055F+30255F
ロマンスカーの運用は喜多見検車区または海老名検車区出入庫が基本なのですが、今回の修正で“EXE/EXEα”の1運用が足柄構内留置線停泊となりました。出庫時は回送で海老名検車区に入庫し、そのまま留置されるという運用です。これを目撃した時は座席の向きが下り方のままでしたので違和感がありました。調べると、再出庫で新宿まで回送し、0177レで運用とのこと。そういうことだったのか。

1003レ(土曜休日E72運用)…1000形1093F
土曜休日の日中時間帯に10両編成の急行列車…?と思った方がいらっしゃるかもしれません。実はこれ、本厚木(OH34)始発で設定されている下り急行列車です。相武台前(OH30)の構内留置線から送り込まれ、1003レで運用後、足柄構内留置線で入庫しそのまま停泊するという珍しい運用です。急行→快速急行の運用があるE11運用・E61運用よりも短距離なのが面白いですねぇ。

【313系転入による玉突き廃車】東海旅客鉄道211系5000番台3両2編成が313系8000番台の転入で廃車に

2021年3月24日、東海旅客鉄道中央本線向けとして神領車両区に315系が投入されたことで神領車両区に所属していた313系が順次大垣車両区・静岡車両区に転属しており(後者はもとセントラルライナー車両の8000番台のみ)、211系に廃車が発生していますが、静岡車両区向けの5000番台にも廃車が生じました。
▲写真の211系5000番台についに廃車が発生した。当該は静シスLL5編成と静シスLL10編成の2本で2006年に大垣車両区から転入した車両であった。

今回廃車となっのは静シスLL5編成・静シスLL10編成で、2006年に大垣車両区から転入し、主力の東海道本線のほか、御殿場線や身延線(基本的に富士(CA-08,CC-00)~西富士宮(CC-08)間のみ)で運用されていました。元セントラルライナー車両の313系8000番台(6編成)の転入による玉突きでの余剰廃車と思われます。静岡車両区には8000番台のみ転入してきましたが、315系の追加投入状況次第で313系の転配が予想されるため、そのときには211系の置き換えがさらに進みそうな気がします。

313系8000番台は中央本線での運用を終了したあと全6編成(18両)が静岡車両区に転入しましたので、3両固定編成の211系5000・6000番台の一部が置き換えられていきそうですね。この車両の転入で静岡地区では初めての転換クロスシート車の登場となります。これまでにロングシートのみのイメージが強かった静岡エリアに転換クロスシート車ということで、313系8000番台が充当される列車には注目が集まることは間違いないですね。外観上でも前面・側面のオレンジの塗装が目立つため、分かりやすいですしね。熱海(JT-21,CA-00)で313系8000番台はやや違和感がありそう…。

2022年3月25日

【長野で解体に変更?】東日本旅客鉄道185系0番台宮オオC7編成(4両固定編成)が長野総合車両センターに配給輸送される

2022年3月24日から25日にかけて、東日本旅客鉄道185系0番台で唯一波動輸送向けに活躍していた宮オオC7編成(クハ185-13以下4両)が所属先からEF64形1030号機の牽引で長野総合車両センターまで配給輸送されました。廃車解体処分になるものと思われます。
▲2013年に185系で初の廃車となった元12号車のサハ185-7から約9年、その付随車を組み込んでいた宮オオC7編成の残り4両もついに旅立った。この編成はストライプ塗装復刻前の湘南色ブロック時代に減車され、波動輸送を中心としつつ、200番台6両固定編成と組み特急『踊り子』の臨時列車でグリーン車を組み込まない列車で活躍していた。

今回廃車解体処分となる宮オオC7編成はもともと5両固定編成で、編成の下り方から2両目の(7号車(元11号車)・8号車(元13号車)の間の)元12号車に185系で初めての廃車となったサハ185-7が組み込まれていました。その付随車は上野東京ライン開業前の2013年4月に廃車となっていますが、このときは旧田町車両センターおよび大宮総合車両センターに配置されていた183・189系を置き換えるために(元田町車両センター所属車両の一部は6両固定編成となって豊田車両センターに転配された)、200番台宮オオB3編成~宮オオB6編成の4本をサロ185形を抜いた6両固定編成に、宮オオB7編成は宮オオC7編成と同じ組成とするためにサロ185形と電動車1ユニットを抜いた4両固定編成に、宮オオB2編成はサロ185形を抜き取り、宮オオB7編成から外れた電動車1ユニットを組み込んで8両固定編成に変更し波動輸送向けに使用するための組成変更の時期でもありました。宮オオC7編成は宮オオB7編成とともに4両固定編成となったため、200番台6両固定編成と組んで修学旅行向け団体専用列車などで運用されることもあったほか、2021年に廃止された東京(JT-01)と大垣(CA-77)を1本で結ぶ臨時快速『ムーンライトながら』にも使用されていました。ちなみにこの宮オオC7編成は5両固定編成とともに郡山総合車両センターに配給輸送されるものと思われていましたが、2022年3月の東北地震による影響から急遽長野総合車両センターに変更されたものと思われます。

同編成の廃車で4両固定編成は完全に消滅し、また残る185系は0番台・200番台を合わせて10両3編成(A1・A5・A7)、7両2編成(OM04・OM08)、6両1編成(B6)、5両3編成(C1・C2・C5)の合計65両/227両となりました。なお団体専用列車で宮オオB6編成が孤軍奮闘を続けていますが、これも今年限りの光景になりそうです。

【185系0番台・200番台在籍状況】 ※2022年3月23日現在
全体=69両
《0番台》 在籍数=45両
[10両]A1・A5・A7   [  5両]C1・C2・C5
《200番台》 在籍数=20両
[  7両]OM04・OM08 [  6両]B6

★廃車済みの車両★
全体=162両
※単体で廃車のサハ185-7(C7)・サロ185形200番台(OM03・B2~B7)は車両数に含む
《0番台》 車両数=70両
[10両]A2・A3・A4・A6・A8 [  5両]C3・C4・C6 [  4両]C7
《200番台》 車両数=92両
[  8両]B2 [  7両]OM01・OM02・OM05・OM06・OM07・OM09・B1
[  6両]OM03・B3・B4・B5   [  4両]B7
※宮オオB2編成はサロ185-204を抜き、宮オオB7編成の電動車1ユニット2両(ハイフン以下231)を連結して8両編成を組成し臨時列車で運用ののち廃車。
※宮オオC7編成は185系初の廃車となったサハ185-7を抜き、臨時列車で運用ののち廃車。
※宮オオOM07編成は宮オオOM06編成からサロ185-211と電動車1ユニット2両(ハイフン以下221)を連結しA編成と同じ10両編成を組成、上野東京ライン関連の試運転に使用後廃車。

2022年3月24日

【“VSE”2編成をフル活用!】小田急電鉄、5月3・4・7日にロマンスカー“VSE”50000形使用のミステリーツアーを開催へ

2022年3月24日、約17年間の定期営業運転を終了し2023年秋に引退する予定の小田急電鉄ロマンスカー“VSE”50000形50001F・50002Fを使用して『VSE夢の2編成で“追いかけっこリレー”特別行路を走るミステリーツアー』を開催することを発表しました。
▲約17年間の定期営業運転を終えて特別団体専用列車向けに残存するいまの時期だからこそ実現できた企画だ。ロマンスカー“VSE”50000形の50001F・50002Fがミステリーツアーに使用される。ライトとがっつりの2コースが用意され、途中駅で相互乗換をするなどこれまでにあり得ないような内容のツアーとなっている。

5月2日と3日は新宿(OH01)、4日は小田原(OH47)を出発するコースで設定され、がっつりコースのゴール地点は3日間とも海老名検車区、ライトコースのゴール地点は2日は小田原、3日は新宿、7日は片瀬江ノ島(OE16)となります。ミステリーツアーということで運転経路は当日になってからのお楽しみということになります。小田原線だけでなくかつて代走運用で入線した多摩線や定期営業運転では夕夜に入線していた江ノ島線も走行するでしょうね。なお各スタート駅での集合時間が朝早いので十分に注意してください。今回のミステリーツアーでは2編成を用いて、途中駅で相互に乗り継ぎを行うほか、走行中に追い抜きや横並びになるタイミングがあるようです。どこかで“VSE”が“VSE”を追い抜く、複々線区間で“VSE”が並走する、なんてことがあるのでしょうか。ツアー料金は高めに設定されており、展望席を希望する場合はさらに追加料金が必要となりますが、これまでにない体験ができるとあって人気を呼びそうですね。両コースとも通常では走行しない経路で運転されるほか、がっつりは海老名検車区を含む車両基地や留置線・引上げ線への入線があります。ライトコースでは7日の片瀬江ノ島到着の際にはサプライズがあるとのことです。7日は少なくとも江ノ島線を走るでしょうね。

2022年3月23日

【残るは偶数番号の編成の分】東急電鉄3000系の中間増備車6両が総合車両製作所横浜事業所を出場、甲種輸送される

2022年3月22日から23日にかけて、総合車両製作所横浜事業所で製造された東急電鉄目黒線の3000系に増結される中間車両6両が出場し長津田検車区までの甲種輸送が実施されました。総合車両製作所横浜事業所から新鶴見信号場まではDD200形15号機が牽引しました。
▲3000系の8両編成への増強に伴う中間増備車が続々と出場している。今回は3003F・3006F・3009Fの分で、奇数番号(7編成)の分は出揃ったことになる。

今回出場した中間増備車はデハ3503+サハ3403、デハ3506+サハ3406、デハ3509+サハ3409の3編成分6両で、3003F・3006F・3009Fに組み込まれる分と思われます。今回の甲種輸送で奇数番号の編成の中間増備車はすべて出揃いました。残るは3002F・3004F・3008Fの中間増備車を残しており、次の分で最後になるのでしょうか。今後は5000・5080系の中間増備車の出場にも期待ですね。