2022年3月上旬より、制御装置更新工事が進められている東日本旅客鉄道E231系1000番台のなかに、制御装置未更新でありながらドアエンジンが同系列の制御装置更新編成と同じタイプに交換されている編成がいるようです。
▲制御装置未更新(墜落インバータ)を保っているが、ドアエンジンが交換されているE231系1000番台横コツK-26編成。3月8日の東京総合車両センター出場時には制御装置は更新されていなかったため、検査施工とドアエンジンの更新だけで出場となった可能性が高い。
▲制御装置未更新(墜落インバータ)を保っているが、ドアエンジンが交換されているE231系1000番台宮ヤマU-590編成。この組み合わせは珍しいので録音しておきたいところだ。
E231系1000番台の制御装置更新工事は小山初期編成(最後まで未更新で残っていたのは宮ヤマU2編成・宮ヤマU522編成だった)にすべて施工済みであり、国府津増備車と小山増備車に順次施工されていますが、そのうち制御装置更新工事を受けずに出場した編成がおり、検査施工やドアエンジンの交換だけで出場させた可能性があります。私が確認した限りでは横コツK-26編成(クハE231-8526以下10両)と宮ヤマU-590編成(クハE231-6048以下10両)でドアエンジンが更新されながらも制御装置未更新となっています。これまでE231系1000番台は制御装置の更新工事の際にドアエンジンも交換されるのが通例となっていましたので、機器未更新でありながらドアエンジン交換済みとなるのは異例です。現在は横コツK-19編成が3月15日に国府津車両センターから回送され東京総合車両センターに入場中ですが、検査施工とともに機器更新工事およびドアエンジンの交換が実施されるものと予想されています。ただし制御装置が変わっていなかった場合は検査施工とドアエンジン交換だけで終了した可能性もあることを考慮しておきましょう。
制御装置未更新でありながらドアエンジン更新車はなかなかない組み合わせですので録音を推奨します。国府津増備車(横コツK-01編成以外の付随車を除く)と小山増備車(機器更新車を除く)ではドアがゆっくり閉まる仕様だったので、それも併せて記録しておきたいところです。