2022年3月17日

【地震の影響による救済】東日本旅客鉄道羽越本線の特急『いなほ』の酒田発着列車が秋田発着に延長変更

2022年3月16日深夜に発生した福島県沖でのマグニチュード7.4の地震の影響および東日本旅客鉄道東北新幹線の223B列車(仙2346←東2144)に充当されていた北海道旅客鉄道H5系函ハシH2編成と秋田新幹線車両センターのE6系幹アキZ9編成の脱線事故の影響により、那須塩原~盛岡間で運転を見合わせています。このため上越新幹線と新潟で接続する特急『いなほ』の発着駅が酒田から秋田に延長されています。この措置は当面とられる見通しです。
▲特急『いなほ』に充当されるE653系1000番台・1100番台(新ニイ)。このうちの酒田発着列車には特急『しらゆき』に使用される1100番台が用いられているが、地震による東北新幹線運転見合わせの救済として秋田まで延長運転される。
▲新幹線救済列車として宇都宮線上野(JU-02)→黒磯間でも運転され、E257系5000番台宮オオOM-91編成(写真はそれの車種である元0番台)が使用された。なお東北新幹線東京~那須塩原間はすべて『なすの』として運転されている。

特急『いなほ』の酒田発着列車は既存のE653系1000番台ではなくグリーン車を連結しない1100番台が使用されていますが、その列車についても秋田まで延長運転されるものと思われますが、東北新幹線の代替ということもありますので車両自体が1000番台に変更される可能性があります。当面はこの措置が実施されるものと思われます。昨年の地震の時はE657系(水カツ)の『ひたち』をいわき発着から仙台発着に延長して対応しましたが、常磐線の運転見合わせも響いており(特に仙台発着はほぼすべて運転見合わせになっていた状況)、上越新幹線とそれに接続する『いなほ』を救済列車の対象にしたものと思われます。山形新幹線新庄方面へは余目で陸羽西線に乗り継げば行けますが、陸羽西線の本数に気をつけてください。

また東北新幹線と並走する宇都宮線でもE257系5000番台宮オオOM-91編成を使用した新幹線救済列車が上野→黒磯間で運転されました。並走する東京~那須塩原間では『なすの』が1時間1本のみの運転となっているため、その救済措置と思われます。