2022年3月25日

【長野で解体に変更?】東日本旅客鉄道185系0番台宮オオC7編成(4両固定編成)が長野総合車両センターに配給輸送される

2022年3月24日から25日にかけて、東日本旅客鉄道185系0番台で唯一波動輸送向けに活躍していた宮オオC7編成(クハ185-13以下4両)が所属先からEF64形1030号機の牽引で長野総合車両センターまで配給輸送されました。廃車解体処分になるものと思われます。
▲2013年に185系で初の廃車となった元12号車のサハ185-7から約9年、その付随車を組み込んでいた宮オオC7編成の残り4両もついに旅立った。この編成はストライプ塗装復刻前の湘南色ブロック時代に減車され、波動輸送を中心としつつ、200番台6両固定編成と組み特急『踊り子』の臨時列車でグリーン車を組み込まない列車で活躍していた。

今回廃車解体処分となる宮オオC7編成はもともと5両固定編成で、編成の下り方から2両目の(7号車(元11号車)・8号車(元13号車)の間の)元12号車に185系で初めての廃車となったサハ185-7が組み込まれていました。その付随車は上野東京ライン開業前の2013年4月に廃車となっていますが、このときは旧田町車両センターおよび大宮総合車両センターに配置されていた183・189系を置き換えるために(元田町車両センター所属車両の一部は6両固定編成となって豊田車両センターに転配された)、200番台宮オオB3編成~宮オオB6編成の4本をサロ185形を抜いた6両固定編成に、宮オオB7編成は宮オオC7編成と同じ組成とするためにサロ185形と電動車1ユニットを抜いた4両固定編成に、宮オオB2編成はサロ185形を抜き取り、宮オオB7編成から外れた電動車1ユニットを組み込んで8両固定編成に変更し波動輸送向けに使用するための組成変更の時期でもありました。宮オオC7編成は宮オオB7編成とともに4両固定編成となったため、200番台6両固定編成と組んで修学旅行向け団体専用列車などで運用されることもあったほか、2021年に廃止された東京(JT-01)と大垣(CA-77)を1本で結ぶ臨時快速『ムーンライトながら』にも使用されていました。ちなみにこの宮オオC7編成は5両固定編成とともに郡山総合車両センターに配給輸送されるものと思われていましたが、2022年3月の東北地震による影響から急遽長野総合車両センターに変更されたものと思われます。

同編成の廃車で4両固定編成は完全に消滅し、また残る185系は0番台・200番台を合わせて10両3編成(A1・A5・A7)、7両2編成(OM04・OM08)、6両1編成(B6)、5両3編成(C1・C2・C5)の合計65両/227両となりました。なお団体専用列車で宮オオB6編成が孤軍奮闘を続けていますが、これも今年限りの光景になりそうです。

【185系0番台・200番台在籍状況】 ※2022年3月23日現在
全体=69両
《0番台》 在籍数=45両
[10両]A1・A5・A7   [  5両]C1・C2・C5
《200番台》 在籍数=20両
[  7両]OM04・OM08 [  6両]B6

★廃車済みの車両★
全体=162両
※単体で廃車のサハ185-7(C7)・サロ185形200番台(OM03・B2~B7)は車両数に含む
《0番台》 車両数=70両
[10両]A2・A3・A4・A6・A8 [  5両]C3・C4・C6 [  4両]C7
《200番台》 車両数=92両
[  8両]B2 [  7両]OM01・OM02・OM05・OM06・OM07・OM09・B1
[  6両]OM03・B3・B4・B5   [  4両]B7
※宮オオB2編成はサロ185-204を抜き、宮オオB7編成の電動車1ユニット2両(ハイフン以下231)を連結して8両編成を組成し臨時列車で運用ののち廃車。
※宮オオC7編成は185系初の廃車となったサハ185-7を抜き、臨時列車で運用ののち廃車。
※宮オオOM07編成は宮オオOM06編成からサロ185-211と電動車1ユニット2両(ハイフン以下221)を連結しA編成と同じ10両編成を組成、上野東京ライン関連の試運転に使用後廃車。