2022年8月31日

【E235系にバトンタッチで】東日本旅客鉄道E217系横クラY-12編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2022年8月31日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センターに所属するE217系横クラY-12編成(クハE217-12以下11両)がEF64形1031号機の牽引により所属先から南武線経由で長野総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分のためと思われます。
▲8月の最後にE217系横クラY-12編成がEF64形1031号機に導かれ帰らぬ旅へ。前日の30日にはEF64形1030号機がE235系1000番台横クラJ-17編成(クハE235-1117以下4両)を鎌倉車両センターに配給輸送しており、EF64形2両(1030号機・1031号機)が鎌倉車両センターに集結したほか、偶然にもE235系1000番台にバトンタッチする形での旅立ちとなった。

この編成は2014年12月25日に東京(JO-19)で車両故障を起こした当該編成であり、9号車のモハE217-12のパンタグラフが外された(その際に3号車のモハE217-2033のパンタグラフは下ろされた)状態だったため、車両故障発生当時の相手である横クラY-129編成(クハE217-2029以下4両)の動力だけで自走回送できない可能性があったため、横クラY-23編成+横クラY-130編成を連結して30両で回送したことがありました。これでE217系基本編成の廃車除籍は16編成目となります。

E235系1000番台は付属編成のコストカット仕様の最新鋭である横クラJ-17編成が30日にEF64形1030号機の牽引による配給輸送で鎌倉車両センターに到着しており(これで在籍数は基本編成19編成、付属編成17編成)、配給輸送担当のEF64形(1030号機・1031号機)の2機が鎌倉車両センターに集まったほか、同日に開催された鎌倉車両センターでの夜間撮影会では先ほどのE235系1000番台横クラJ-17編成のほか、EF64形1031号機に連結され、ドアステッカーを撤去した状態で留置されていたE217系横クラY-12編成がいたために動向が注目されていました。これで残るE217系は11両35編成(385両)と4両33編成(132両)の合計517両となります。

【E217系の在籍状況】※2022年8月31日現在
 在籍両数(全体)…517両 廃車除籍(全体)…228両
 基本編成(11両)…35編成(−1) 付属編成(4両)…33編成(±0)
 廃車除籍(11両)…16編成(+1) 廃車除籍(4両)…13編成(±0)
【E235系1000番台の在籍状況】※2022年8月31日現在
 在籍両数(全体)…277両
 基本編成(11両)…19編成 付属編成(4両)…17編成
 ※現在製造中の車両は含まない

【正式に貼付に?】相模鉄道20000系21102F(8両固定編成)に編成識別番号と“8 CARS”のステッカー

2022年8月30日の6010レ(平日24運用・か0615→横0653)より相模鉄道20000系8両固定編成(21000系)の21102Fの両先頭車に編成識別番号が列車番号表示器下部に、“8 CARS”のステッカーが前面部の車両番号下部にそれぞれ掲出されています。
▲20000系21102Fに編成識別番号“102”が列車番号表示器下部に、“8 CARS”ステッカーが前面部の車両番号下部にそれぞれ掲出された。今年6月上旬の試運転の際には編成識別番号と“8 CARS”掲出の試験をクハ21802で行っていたが、このときは編成識別番号が“102”ではなく“101”となっていた。

この編成は今年6月上旬に海老名(SO-18)・湘南台(SO-37)寄り先頭車のクハ21802の前面部に編成識別番号(編成番号の下3桁21102Fの場合は本来“102”)と“8 CARS”のステッカーを貼付して試験を行っていましたが、そのときは21101F(編成識別番号“101”)が他社路線での乗務員訓練や試運転のために貸し出された関係で、編成識別番号は“102”ではなく“101”となっていました。今回は横浜(SO-01)寄り先頭車のクハ21102の前面部にも編成識別番号と“8 CARS”ステッカーが掲出されたことから、正しい編成識別番号の“102”が掲出されたものと思われます。同系列8両固定編成は現時点で21101F21102F21103F21104Fの4編成が在籍していますが、この先の増備が予想される21105F(編成識別番号“105”)以降の編成では製造当初から編成識別番号と“8 CARS”が掲出されるのか注目されますね。相模鉄道新横浜線に直通してくる東急電鉄5000・5050系(0番台・4000番台、4000番台は一部暫定的に8両固定編成に組まれた場合を除く)と同様に10両固定編成には掲出されないものと思われます。

【相模鉄道20000系8両固定編成(21000系)の編成識別番号(予想)】
※列車番号表示器下部に掲出される番号です
21101F…101 21102F…102 21103F…103 21104F…104

2022年8月30日

【E233系0番台初の12両】東日本旅客鉄道E233系0番台八トタH57編成がグリーン車込みの12両編成で初の試運転

2022年8月29日、東日本旅客鉄道豊田車両センター所属のE233系0番台で初のグリーン車(サロE233-1+サロE232-1)を組み込んだ八トタH57編成(クハE233-57以下6両+クハE233-515以下4両)が初めて12両編成での試運転を実施しました。
▲(イメージ)E233系0番台初のグリーン車を組み込んだ八トタH57編成が12両編成で試運転を実施した。これまでの試運転ではクハE233-57以下8両(グリーン車含む)だけが使用されたが今回はクハE233-515以下4両も加わった。なお八トタH57編成側のドアステッカーは撤去されているが、号車番号は引き続き変更されていない。

E233系0番台のグリーン車組み込みでの試運転はこれまでにグリーン車を含むクハE233-57以下8両が使用されてきましたが、クハE233-515以下4両を同伴した12両編成での試運転は初めてのことです。もともと10両分割編成にグリーン車を組み込んだ構成のため、あたかもE233系3000番台(横コツ・宮ヤマ)の15両編成組成時を彷彿とさせるような光景が展開されました。なお八トタH57編成側のドアステッカーは撤去済みの状態ですが、グリーン車以外の号車番号は変更されていないため、引き続き暫定的な組成での試運転とみられます。

【E233系0番台のグリーン車組み込み編成の組成】
※左側が東京(JC-01)寄り。下線部がグリーン車。
クハE233-57+モハE233-57+モハE232-57+サロE233-1+サロE232-1+モハE233-857+モハE232-257+クハE232-515+クハE233-515+モハE233-615+モハE232-615+クハE232-57

【最後の検査出場に】東京地下鉄半蔵門線の8000系8101F、重要部検査を受けて出場

2022年8月29日、東京地下鉄8000系8101Fが所属先の鷺沼検車区に併設の鷺沼工場で検査を通して出場し、東急電鉄田園都市線内での試運転を実施しました。同編成への検査の施工はこれが最後になるものとみられます。これは18000系の追加導入で廃車が進行しており、すでに全19編成(190両)のうち7編成(70両)の廃車が発生しています。
▲8000系トップナンバーの8101Fが鷺沼工場で最後の検査を通してきれいな姿になった。同系列が廃車除籍処分となる際は北館林荷扱所へ自走回送となるが、このトップナンバーは保存対象になるだろうか。ちなみに和光検車区新木場分室に6000系6102F(量産車のトップナンバー、ただし6101Fはインドネシアで活躍中)、7000系7101F(10両固定編成)が保存されている。
▲導入が進む18000系はすでに9編成目の18109Fが登場している。18000系の在籍数はまもなく半数を超えることになる。

同系列の8101Fが検査を通したことで、18000系の増備が進められているなかでも引き続き運用を続けるものとみられています。この編成では修繕工事を受けた際に車内案内表示器がスクロールタイプのLED式から17インチワイドの広告画面と長方形のパッとビジョンタイプの停車駅案内がなされるLCD式旅客案内表示器を搭載しています。いずれは18000系に置き換えられて廃車除籍処分となるものと予想されますが、実際に廃車除籍となった際には和光検車区新木場分室での保存の有無が注目されます。ちなみに和光検車区新木場分室には千代田線で活躍した6000系6102F(量産車のトップナンバー)、有楽町線・副都心線で活躍した7000系7101F(10両固定編成)が保存されています。しかし廃車除籍処分に伴う回送の際は和光検車区新木場分室ではなく北館林荷扱所へ自走していますので、半蔵門線の8000系では一体どうなりますことやら。現時点での8000系の在籍数はトップナンバーを含めた12編成(120両)で、すべてが種別行先案内表示器のフルカラーLED化が実施されています(一部編成は先に廃車となる編成と種別行先案内表示器を相互交換した)。

【鷺沼検車区8000系の在籍状況】2022年8月29日現在
《現役》10両12編成(120両)
    …8101F8102F8104F8105F8106F8109F8110F8114F8115F8116F8118F8119F
《廃車》10両  7編成(  70両)
    …8103F8107F8108F8111F8112F8113F8117F

2022年8月29日

【珍しい下旬での実施】小田急電鉄クヤ31形+8000形8065Fの定期検測列車が運転される

2022年8月27日と28日に、小田急電鉄クヤ31形と電源供給車となった8000形8065F(4両固定編成)による定期検測列車が運転され、27日は小田原線で、28日は多摩線と江ノ島線で運転されました。この定期検測運転に備えて8265Fと解放されていた8065Fが海老名検車区から喜多見検車区に臨時回送されていました。
▲クヤ31形の電源供給車に充当された8000形8065Fの車内照明が蛍光灯からLEDタイプに交換されてから初めて実施された定期検測列車。クヤ31形のパンタグラフは上がっていないため架線検測は実施されていない。

電源供給車となった8000形8065F8265Fとともに車内照明を蛍光灯からLEDに交換して初めての定期検測列車実施となりました。8065Fは大野総合車両所構内で車内照明の交換を終えた後に海老名検車区に回送され、運用に入らずそのまま留置されました(ただし8265F8065Fと切り離されて単独での運用に充当された)、そして定期検測運転の当日に喜多見検車区に回送され、クヤ31形を同伴して出庫したようです。なおクヤ31形のパンタグラフは上がっていないため、架線検測はありませんでした。なお電源供給車の8065Fは27日の運転では『試運転』を表示したのに対し、28日の運転ではなぜか『回送』を表示していました。

2022年8月28日

【蛍光灯のままは2本に】小田急電鉄4000形4062F(旧東急車輛製造3次車)、車内照明がLEDに変更される

2022年8月27日、小田急電鉄4000形4062Fが大野総合車両所構内で車内照明を蛍光灯からLEDタイプに交換したことが確認されました。留置期間中に車内照明をすべて交換したものと思われます。これで同形式の車内照明が蛍光灯のままの編成は4063F4064Fのみです。
▲車内照明が就役当初から蛍光灯だった4000形4062F。大野総合車両所構内でついに照明がLEDタイプへと交換された。これで蛍光灯のまま残る同形式は4063F4064Fの2編成である。これらの編成が大野総合車両所に入庫した際は車内照明の交換が実施される可能性が十分にありそうだ。
▲2011年度までに製造された同形式14編成で進む車内照明のLEDタイプへの交換もいよいよ4063F4064Fを残すのみ。新製当初から調光機能を持つ東芝ライテック製のLED照明の4065F4066Fのものとは異なる。

同形式の車内照明は大野総合車両所で順次交換が実施されており、これまでに4063F4064Fを除く12編成(120両、4065F4066Fを除く)でLEDタイプへの交換が確認されています。優先席付近は暖色、それ以外は白色で、新製当初からLED照明の4065F4066Fと同じ色に合わせられていますね。これまでに3000形の3次車以降(10次車を除く)や8000形8065F+8265Fで交換が進められてきましたが(リニューアル更新工事とともにLED照明となった一部編成を除く)、4000形では残り10両2編成までになりました。3000形や8000形で車内照明を交換するとなると、大野総合車両所構内で予備留置となった場合にのみ可能性がありそうです。ただし1000形では非リニューアル車両2編成がすべて引退すると全14編成(4両固定編成・10両固定編成がともに7編成ずつ)の照明がLEDタイプとなります。

【4000形の車内照明LED化状況】2022年8月27日現在
《蛍光灯のまま》4063F4064F
《LED照明交換》4051F4052F4053F4054F4055F4056F4057F4058F4059F4060F4061F4062F
《新製当初から》4065F4066F

【所定全編成が出揃う】東京都交通局6500形6513F(8両固定編成)が近畿車輛製造を出場、甲種輸送される

2022年8月27日から28日にかけて、東京都交通局三田線新型車両の6500形6513F(8両固定編成)が近畿車輛製造を出場し越谷貨物ターミナルまで甲種輸送されました。この編成はのちに志村車両検修場に陸送で搬入される見通しです。
▲三田線新型車両の6500形の最新編成となる6513Fが近畿車輛製造から登場。この形式は6513Fの登場により現時点で発表された導入数の所定13編成(104両)が出揃った。この先の車両増備はあるのだろうか。
▲6300形はすでに1次車・2次車で廃車が発生している。ちなみにこの写真の6306Fもすでに廃車除籍処分となっており、志村車両検修場から搬出されている。なるべく記録をとっておきたいところだ。

同形式の13番目となる6513Fは牽引機となるEF65形2074号機の次位からクハ6513-1+モハ6513-2+モハ6513-3+サハ6513-4+サハ6513-5+モハ6513-6+モハ6513-7+クハ6513-8とみられます。既存編成と同じ仕様で転落防止幌は引き続き準備工事とみられます。これで同形式の導入は当初の予定通り13編成104両が出揃いました。現時点ではこの6513Fが最後となっていますが、今後の増備の有無が注目されます。この形式の導入で自社線内の三田線のほかに東急電鉄目黒線・東京地下鉄南北線・埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線の8両固定編成が増えてきており、6500形以外の系列で8両固定編成に増強された編成(3020系は全3編成)には“8 CARS”ステッカーが掲出されています。なお中間増備車が登場したものの増結されていない系列があり(東京地下鉄9000系、中間付随車は9109Fの分のみ)、その系列に対してのリニューアル更新工事の施工と増結の行方が注目されそうです。なお6300形は現時点で8両固定編成への増強に言及されていませんが1次車・2次車を6500形で置き換えても3次車だけ(6314F~6337F)は残ります。その問題をどう解決していくかが課題になりそうです。なお既存の6両固定編成のまま残る系列・編成については東急電鉄新横浜線には直通するものの相模鉄道新横浜線に直通しないため(8両固定編成・10両固定編成のみが直通する)、新横浜(SH-01)折り返し列車が設定されることは想定できますね。

2022年8月27日

本日の小田急電鉄小田原線・江ノ島線撮影 ~2022.08.27 最後の1000形非リニューアル車を収める~

2022年7月23日は小田急電鉄を撮影。まずは江ノ島線善行(OE11)にて。
1000形1251F5163レ(土曜休日A27運用)。これまでの運用の流れから予想通り土曜休日A27運用に1000形6両固定編成で最後の非リニューアル車の1251Fをキャッチ。この編成は昨日は平日A26運用で多摩線シャトル運用でしたので、喜多見検車区唐木田出張所出庫運用(土曜休日A26運用・土曜休日A27運用・土曜休日A28運用のいずれか)を予想していましたが順当に流れてくれて一安心。
3000形3082F3515レ(土曜休日E63運用)。善行で狙う列車が10両編成となるとちょっと面白いですね。これはこれでいい1枚になりました。

この土曜休日A27運用は喜多見検車区唐木田出張所を出庫、回送のうえ午前中のみ江ノ島線相模大野(OH28)~藤沢(OE13)間を3往復し、大野総合車両所に一旦入庫します。夕方順当再出庫となるかどうかは不明ですが…。

折り返しは場所を変えて湘南台(OE09)にて。
1000形1251F5170レ(土曜休日A27運用)。湘南台の下りホームから上り列車を撮影したのは意外にも初めてですが、なかなかいいですね。1251Fの運用はこれで一旦終了となるのでここで江ノ島線をいったん離れます。再出庫順当になるかは分かりませんがこのまま仮に再出庫せずに定期営業運転を終えた場合、イベントの準備のために海老名検車区に臨時回送となるケースはありそうです。

場所は変わって小田原線小田原(OH47)にて。
1000形1058F7240レ7243レ(土曜休日112運用)。1000形4両固定編成で唯一現役の非リニューアル車の1058Fをキャッチ。全体を入れるためあえて7番ホーム下り方先端から狙いました。昨日になんと平日111運用で海老名検車区を出庫したということで、そのまま流れてくれました。なおひっそりと狙おうと思っていた1065Fは土曜休日114運用ですでに海老名検車区に入庫済みでした。

ちなみにもう1運用の土曜休日113運用は1000形1063F(リニューアル車)の充当でしたので111運用相当は1064Fと思われますが、状況によっては114運用の充当編成が111運用に入るケースもあり得るため、1065Fが兼ねる可能性も考えられます。

さらに場所は変わって入生田(OH50)にて。
1000形1058F7247レ(土曜休日112運用)。入生田では下り方から編成全体が入るように撮影しました。箱根登山鉄道を往復する姿は見納めとなるかもしれません。ただし運用変更なしに順当に流れて、さらに海老名検車区を出庫したうえ運用がもう一巡する場合、9月2日の7022レ(湯0747→松0819・平日114運用)をもって定期営業運転を終え、イベントに備えた準備を海老名検車区構内で実施するものと予想されます。28日の土曜休日113運用、29日までの平日114運用は確実とみられますが、30日の111運用出庫については予想しかねます。
出発シーンをせっかくなので収めて入生田を離れました。

今度は再び小田原にて。まさかの光景に遭遇します。
クヤ31形+8000形8065F。なんと小田原では10番ホーム横の留置線から出発するクヤ31形と電源供給車となった8000形8065Fを目撃。1156レ(→3156レ・土曜休日E30運用)の8000形8061F+8261Fに乗ろうとしたときに出発した直後だったので後追いのクヤ31形を撮りました。なお完全に隠れる形になっていますが、8065Fの車内照明がLED化されてからは初めて目撃しました。ちなみにクヤ31形のパンタグラフは上がっていませんでしたので、架線検測はありません。
8000形8061F+8261F3156レ(土曜休日E30運用)。伊勢原(OH36)で乗った編成を収めて撮影は以上です。下車する伊勢原まで定期検測列車を追い抜くことはなかったので、小田原で撮ったあとに再び別の場所で撮る場合は、確実に7156レ1056レ(土曜休日A14運用)で先行するか0056レ(土曜休日N23N73運用)で移動したうえで、海老名(OH32)以東で狙うかですね(伊勢原では0056レ1056レを接続して追い抜く。0056レの伊勢原発車後の次の停車駅は海老名となるので注意)。

【さらば1254F】小田急電鉄1000形1254F(ノーマルドア・6両固定編成)のデハ1404・クハ1454が北館林荷扱所に陸送される

2022年8月9日に廃車除籍処分となった小田急電鉄1000形1254F(ノーマルドア・6両固定編成)のうちデハ1404・クハ1454が8月27日に車体を分割され、大野総合車両所から北館林荷扱所へ陸送されました。これで廃車となった1254Fの陸送が完了します。
▲1000形1254Fのデハ1404・クハ1454(手前2両)が大野総合車両所から旅立つ。この2両の陸送により同形式の廃車に伴う搬出は少なくともあと5回分(1058F1251Fの10両分)はありそうである。

デハ1404・クハ1454の陸送をもって1254Fの廃車除籍処分が完了しました。このうちクハ1454はクハ1453と同様に元東京地下鉄千代田線直通車両であった名残で(当時の相方は現在のリニューアル車の1064Fだった)、列車番号表示器を搭載していた痕跡がありました(列車番号表示器は部品撤去作業の際に撤去されている)。なお1000形最後の非リニューアル車両の1058F1251Fは9月3日・4日のさよならイベントをもって双方とも廃車除籍処分となることが予想されています。この形式の非リニューアル車が廃車除籍処分となると現役全編成が4両固定編成と10両固定編成のリニューアル車が7編成ずつになり、全体在籍両数は100両を切る見通しです(最終的には14編成98両になる)。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2022年8月26日現在 合計108両/全体196両(休車中を除く・非リニューアル車10両)
青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(非リニューアル)、灰色…廃車予想編成
下線部は箱根登山鉄道専任運用編成(編成禁止ラベルあり)

*4両固定編成…8編成(32両、レーティッシュ4両)
内訳…1057F1058F1063F1064F1065F1066F1067F1069F

*6両固定編成…1編成(6両)
内訳…1251F

*10両固定編成…7編成(70両、大規模改造30両)
内訳…1091F1092F1093F1094F1095F1096F1097F
1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元1081Fの付随車も活用)。

*休車中(廃車予定)…4両
内訳…1062F

*廃車済…84両 ※廃車予定、搬出予定車両を含む、赤色…レーティッシュ
内訳
【編成単位で廃車】 合計76両
1051F(クハ1051・デハ1001・デハ1101・クハ1151)
1053F(クハ1053・デハ1003・デハ1103・クハ1153)
1054F(クハ1054・デハ1004・デハ1104・クハ1154)
1059F(クハ1059・デハ1009・デハ1109・クハ1159)
1060F(クハ1060・デハ1010・デハ1110・クハ1160)
1061F(クハ1061・デハ1011・デハ1111・クハ1161)
1062F(クハ1062・デハ1012・デハ1112・クハ1162)
1068F(クハ1068・デハ1018・デハ1118・クハ1168)
1253F(クハ1253・デハ1203・デハ1303・サハ1353・デハ1403・クハ1453)
1254F(クハ1254・デハ1204・デハ1304・サハ1354・デハ1404・クハ1454)
1751F(クハ1751・デハ1701・デハ1801・サハ1851・デハ1901・クハ1951)
1752F(クハ1752・デハ1702・デハ1802・サハ1852・デハ1902・クハ1952)
1753F(クハ1753・デハ1703・デハ1803・サハ1853・デハ1903・クハ1953)
1754F(クハ1754・デハ1704・デハ1804・サハ1854・デハ1904・クハ1954)
1755F(クハ1755・デハ1705・デハ1805・サハ1855・デハ1905・クハ1955)
1756F(クハ1756・デハ1706・デハ1806・サハ1856・デハ1906・クハ1956)

【車両単体で廃車】 合計8両
クハ1155(元1055F)・クハ1255(元1255F)
クハ1081・デハ1031・デハ1131・デハ1331・デハ1431・クハ1481(元1081F)

【車両増強も一部減便も】東京地下鉄02系3両固定編成が定期営業運転を終了、廃車除籍処分へ?

2022年8月26日、東京地下鉄丸ノ内線中野坂上(M-06)~方南町(Mb-03)間の方南町支線で運用されていた02系3両固定編成(80番台)が8月27日のダイヤ改正で全列車が6両固定編成での運転に変更されることから、定期営業運転を終了しました。3両固定編成はすべて廃車除籍処分になるものと思われます。
▲02系3両固定編成は最盛期には80番台の6編成(18両)が在籍していた。方南町支線での6両固定編成の方南町までの運用が増え、本線との直通運転が増えたことで運用数は削減され、一部編成は余剰で廃車除籍処分となっていた。

丸ノ内線支線用02系は1986年度に登場した車両で、前面部の行先表示器は幕式、支線往復運用が中心のため営業運転時は『中野坂上←→方南町』のみの表示となっていました。最終運用は午前中のみの平日36運用に02-184F、日中時間帯にも往復する平日32運用・平日34運用には02-185F・02-186Fがそれぞれ充当されました。なお方南町支線を往復する運用はダイヤ改正後も残っており、一部は朝晩に本線で運用し、日中時間帯は方南町支線の往復という運用があるほか、方南町支線のみの運用がいくつかあるようです。02系80番台はすべての編成が廃車除籍処分になるものと思われます。

2022年8月25日

【205系日光色は初】東日本旅客鉄道205系600番台宮ヤマY5編成・宮ヤマY10編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2022年8月24日、東日本旅客鉄道宇都宮線小山~黒磯間と日光線で運用されていた小山車両センター所属の205系600番台宮ヤマY5編成(クハ205-605以下4両)と宮ヤマY10編成(クハ205-610以下4両)が所属先から長野総合車両センターへ配給輸送されました。
▲205系600番台の湘南色メルヘン顔の宮ヤマY5編成、日光色メルヘン顔の宮ヤマY10編成がついに帰らぬ旅へ。このうち日光色の同系列(写真)の廃車除籍に伴う配給輸送は初めてだ。

EF64形1031号機の牽引で配給輸送された宮ヤマY5編成・宮ヤマY10編成は廃車解体処分になるものと思われます。205系600番台の廃車はこれで5編成(20両)/12編成(48両)となります。なおこれまで205系600番台の廃車に伴う配給輸送では最初の1編成が湘南色原型である以外は湘南色メルヘン顔となっていましたが、日光色メルヘン顔での廃車は初めてのこととなります。この系列の日光色は宮ヤマY2編成・宮ヤマY3編成(『いろは』)・宮ヤマY6編成・宮ヤマY10編成の4編成16両のみでしたが、宮ヤマY3編成がジョイフルトレイン『いろは』へ改造されたことにより、日光色の205系は実質3編成12両のみとなっていました。同系列を並べた撮影会が控えているため、日光色の同系列では宮ヤマY2編成または宮ヤマY6編成のいずれかが使用されるものと思われます。

【パープルの最新編成に】舞浜ディズニーリゾートライン“Type C”100形141号編成が搬入される

2022年8月23日、日立製作所笠戸事業所で製造された舞浜ディズニーリゾートラインの新型車両“Type C”100形141号編成(進行方向から141+142+143+144+145+146)が車両基地に陸送で搬入されました。
▲舞浜ディズニーリゾートラインで毎年1編成ずつ導入されている新型車両“Type C”100形(写真右側・ブルー131号編成)。新型車両の4編成目(141号編成)がついに登場。4編成目の色はパープルとなっているため、“Type X”10形(写真左側・パープル31号編成)が置き換えになるようだ。最後まで残る“Type X”10形は41号編成(グリーン)となりそうだ。
▲“Type C”100形141号編成の色はパープルとなった。これにより“Type X”10形31号編成(パープル)が置き換えられることになるが、31号編成は2022年9月8日から2023年3月下旬まで内装をダッフィーたちの新たな仲間『リーナ・ベル』に装飾した限定ライナーで走る。このことから置き換えのタイミングは2023年4月以降と思われる。
▲最後まで残ることとなった“Type X”10形41号編成(グリーン)。最後に投入される“Type C”100形151号編成はグリーンとなり、2023年に車両基地に搬入、2024年営業運転開始という流れが考えられそうだ。

“Type C”100形は111号編成(イエロー)・121号編成(ピーチ)・131号編成(ブルー)の3編成(18両)が営業運転に投入されています。2022年1月に投入された131号編成(ブルー)の搬入は2021年3月ということで、搬入からデビューまで約10ヶ月かかりました。今回車両基地に搬入された“Type C”100形141号編成はパープルとなっており、“Type X”10形の31号編成(パープル)が置き換えになるものと思われます。ただしこのパープルは2022年9月8日から2023年3月下旬まで内装をダッフィーたちの新たな仲間の『リーナ・ベル』を装飾した期間限定ライナーを運転することとなっており(期間限定ライナーは“Type X”10形31号編成で運転された『ダッフィー&フレンズ・ライナー』以来、約2年ぶりの復活です)、置き換えのタイミングは期間限定ライナーが終了する2023年4月以降になるものと思われます。このため“Type C”100形141号編成のデビューは早くても約8ヶ月先になりますね。

2022年8月24日

【子育て応援車含む】小田急電鉄1000形1254F(ノーマルドア・6両固定編成)のデハ1304・サハ1354が北館林荷扱所に陸送される

2022年8月9日に廃車除籍処分となった小田急電鉄1000形1254F(ノーマルドア・6両固定編成)のうちデハ1304・サハ1354が8月24日に車体を分割され、大野総合車両所から北館林荷扱所へ陸送されました。
▲廃車除籍処分となった1000形1254Fのデハ1304・サハ1354が大野総合車両所から北館林荷扱所へ旅立つ。このうちサハ1354は子育て応援車両として設定されていたため、子育て応援車両としての廃車はサハ1353に続いて2両目だ。

このうちサハ1354は子育て応援車両として設定されていたため、同形式の子育て応援車両は2両目の廃車となります。6両固定編成として同形式ワイドドア車から通算すると8編成目の廃車ですが、ノーマルドア車両の6両固定編成は2編成目となります。この次はデハ1404とクハ1454の陸送を残しています。また最後の非リニューアル車の2編成もさよならイベントをもって廃車となることが予想されるため、1000形の廃車除籍処分に伴う北館林荷扱所への陸送は少なくとも残り6回(基本的に2両ずつ陸送)となりますが、車番を隠されたまま留置中の1062F(4両固定編成)の今後も気になるところですね。その編成を差し置いて他の編成が先に旅立っていますから…。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2022年8月24日現在 合計108両/全体196両(休車中を除く・非リニューアル車10両)
青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(非リニューアル)、灰色…廃車予想編成
下線部は箱根登山鉄道専任運用編成(編成禁止ラベルあり)

*4両固定編成…8編成(32両、レーティッシュ4両)
内訳…1057F1058F1063F1064F1065F1066F1067F1069F

*6両固定編成…1編成(6両)
内訳…1251F

*10両固定編成…7編成(70両、大規模改造30両)
内訳…1091F1092F1093F1094F1095F1096F1097F
1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元1081Fの付随車も活用)。

*休車中(廃車予定)…4両
内訳…1062F

*廃車済…84両 ※廃車予定、搬出予定車両を含む、赤色…レーティッシュ
内訳
【編成単位で廃車】 合計76両
1051F(クハ1051・デハ1001・デハ1101・クハ1151)
1053F(クハ1053・デハ1003・デハ1103・クハ1153)
1054F(クハ1054・デハ1004・デハ1104・クハ1154)
1059F(クハ1059・デハ1009・デハ1109・クハ1159)
1060F(クハ1060・デハ1010・デハ1110・クハ1160)
1061F(クハ1061・デハ1011・デハ1111・クハ1161)
1062F(クハ1062・デハ1012・デハ1112・クハ1162)
1068F(クハ1068・デハ1018・デハ1118・クハ1168)
1253F(クハ1253・デハ1203・デハ1303・サハ1353・デハ1403・クハ1453)
1254F(クハ1254・デハ1204・デハ1304・サハ1354・デハ1404・クハ1454)
1751F(クハ1751・デハ1701・デハ1801・サハ1851・デハ1901・クハ1951)
1752F(クハ1752・デハ1702・デハ1802・サハ1852・デハ1902・クハ1952)
1753F(クハ1753・デハ1703・デハ1803・サハ1853・デハ1903・クハ1953)
1754F(クハ1754・デハ1704・デハ1804・サハ1854・デハ1904・クハ1954)
1755F(クハ1755・デハ1705・デハ1805・サハ1855・デハ1905・クハ1955)
1756F(クハ1756・デハ1706・デハ1806・サハ1856・デハ1906・クハ1956)

【車両単体で廃車】 合計8両
クハ1155(元1055F)・クハ1255(元1255F)
クハ1081・デハ1031・デハ1131・デハ1331・デハ1431・クハ1481(元1081F)

【減る旧2000系】西武鉄道2000系2033F(6両固定編成)が横瀬車両基地に廃車回送される

2022年8月23日、西武鉄道新宿線や国分寺線を中心に活躍していた玉川上水車両基地所属の2000系2033F(6両固定編成)が横瀬車両基地へ自走で回送されました。廃車除籍処分によるものと思われます。また同系列では4両固定編成の2501Fも廃車除籍処分となっています。
▲(イメージ)旧タイプの2000系6両固定編成では2本しかいない後期リニューアル車。新宿線系統で活躍した2033Fが帰らぬ旅に出た。この顔つきタイプの6両固定編成は2027F・2031Fの2編成を残すのみとなっている。2両固定編成がしぶとく残っている印象だが、油断はできない。

旧タイプの2000系は2007Fの廃車除籍処分で8両固定編成が消滅し(クハ2001は静態保存)、新宿線や国分寺線を中心に活躍する6両固定編成は3編成(2027F・2031F・2033F)が残っていましたが、2033Fの廃車により2編成のみとなります。特に国分寺線では数少ない旧タイプの同系列のバリアフリー対応リニューアル車となっていました。このタイプの廃車は初めてのことと思われます。同系列では4両固定編成の2501Fが廃車除籍処分となっており、この先も2000系の廃車が進むかどうか注目されます。この系列の置き換えのために他社からの中古車両である『サステナ車両』を導入することを示唆している西武鉄道ですが、通勤形電車のVVVFインバータ車両100パーセントを達成できるのはいつになるのやら…。

2022年8月23日

【8000形での本格交換は初】小田急電鉄8000形8065F+8265Fの車内照明が蛍光灯からLEDに交換される

2022年8月23日、小田急電鉄大野総合車両所64番構内留置線にパンタグラフを下ろした状態で留置されていた8000形8065F+8265Fの車内照明が蛍光灯からLED式タイプに交換されたことが確認されました。同形式の車内照明の本格交換は今回が初めてのことと思われます。
▲大野総合車両所での留置期間中に車内照明が蛍光灯からLEDタイプに交換された8000形8065F8265F。同形式の車内照明の交換はリニューアル更新工事完了後では初めてのことである。この形式は2011年度以降にリニューアルされた4両固定編成の8055F8059F8060F8061F8062F8063F8066FでLED照明を採用している。

8000形の車内照明は東日本大震災の2011年以前までにリニューアル更新工事を受けた編成が多いため、蛍光灯がほとんどを占めており、車内照明がLEDとなったのは2011年度以降にリニューアル更新工事を受けた同形式4両固定編成のみとなっていました(8065Fを除く)。その当該編成は8055F8059F8060F8061F8062F8063F8066Fの7編成ですが、このうち2011年度分の8063F8066Fでは各10号車のクハ8063・クハ8066のみに車内照明の試験を兼ねてLED照明の搭載が実施され(10号車以外は蛍光灯のまま)、8063Fのクハ8063は川重車両テクノ製、8066Fのクハ8066は東芝ライテック製のものが搭載されています。2012年度分から全車両のLED照明への更新が実施され、8055Fでは8063Fのクハ8063と同じ川重テクノ製、8060F8062Fでは8066Fのクハ8066では東芝ライテック製のものとなり、2013年度分の8059F8061Fではどちらも東芝ライテック製のものとなりました。一方の6両固定編成では2009年度にリニューアル更新工事を受けた8265Fをもってリニューアル更新工事が完了している(この時点では4両固定編成にもリニューアル更新工事が続けられていた)ため、6両固定編成はすでに廃車除籍処分となった8251F8255F8264Fを含めて蛍光灯のままでした。8000形4両固定編成・6両固定編成ともに車内照明が交換されるのはリニューアル更新工事完了後では初めてで、同形式6両固定編成のLED照明への交換は今回が初めてのこととなります。

車内照明の交換は大野総合車両所構内で3000形3次車以降(6両固定編成・8両固定編成)や4000形を中心に行われてきましたが、ついに8000形にまで拡大しました。ちなみに2000形では在籍する全9編成で交換済みで、1000形は最後の非リニューアル車の1058F1251Fが引退することによって全編成(リニューアル車のみ)がLED照明となります(同形式のLED照明への交換は10両固定編成の1092Fで完了済み)。8000形ではリニューアル更新工事完了後では初めてということで、他編成にも普及する可能性がありそうです。

【8000形のLED照明への交換状況】※2022年8月23日現在
《未交換》
4両固定編成…8051F8052F8053F8054F8056F8057F8058F8064F
6両固定編成…8252F8253F8254F8256F8257F8258F8259F8260F8261F8262F8263F8266F
※注意…8063Fのクハ8063・8066Fのクハ8066以外は蛍光灯のまま

《交換済》
4両固定編成…8065F
6両固定編成…8265F

《リニューアル当初からLED照明》
4両固定編成…8055F8059F8060F8061F8062F8063F8066F
※注意…8063Fはクハ8063、8066Fはクハ8066のみLED照明
※注意…廃車除籍処分済みの8251F8255F8264FはLED照明への交換は過去になし

2022年8月21日

【快速から特急になる列車も】東日本旅客鉄道が秋の臨時列車運転の概要を発表

2022年8月19日、東日本旅客鉄道が2022年秋の臨時列車の運転概要を発表しました。臨時列車の撮影や乗車の際などは新型コロナウィルス感染防止対策を引き続き徹底しましょう。首都圏エリアでは波動輸送向けのE257系5000番台・5500番台(宮オオ)、E653系1000番台水カツK70編成(国鉄特急色)が大活躍となりそうです。
▲(イメージ)E257系5500番台を使用する臨時特急は『あたみ』・『鎌倉』(『鎌倉紅葉』を含む)・『谷川岳もぐら』(『谷川岳ループ』を含む)などがある。全席指定席で乗車券のほか指定席特急券を必要とする。またこれまで『ホリデー快速鎌倉』として運転されていた列車が特急列車に格上げされ、特急『鎌倉』となる。同系列の臨時快速は指定席券を必要とする『武蔵野・青梅奥多摩号』と『GOGO舞浜』のみである。

首都圏エリアの秋の臨時列車はE257系5000番台・5500番台(宮オオ)を使用する列車が中心ですが、国鉄特急色のE653系1000番台水カツK70編成を使用する臨時列車もいくつか設定されています。逆に485系ジョイフルトレイン(高タカTG02編成の『華』・高タカYD01編成の『リゾートやまどり』)を使用した臨時列車は『リゾートやまどり』を使用する特急『日光東照宮秋季大祭号』のみとなっています。夏の臨時列車では同系列の運転による設定があっただけに今後の両編成の動向が気になりますね。

今回の臨時列車で注目はE653系1000番台水カツK70編成を用いた特急『とき』です。現在の『とき』は上越新幹線(E2系1000番台・E7系)の東京~新潟間を結ぶ新幹線列車となっていますが、かつては上野(JU-02)と新潟を高崎線・上越線・信越本線経由で結ぶ特急列車として設定されていました。これらの線区を経由して11月3日に上野発新潟行き、6日に新潟発上野行きで設定されるようです。E653系1000番台水カツK70編成は実は特急『いなほ』に使用されていた元新ニイU-108編成ですから、里帰りともいえますね。この特急『とき』の発着時刻を調べていたところ、下り列車ではまさかの偶然かもしれませんが、上野発車時刻は8時30分と、現在の新幹線『とき』307号(307C列車・東京8時24分発)と同じ発車時刻、新潟到着時刻は13時47分と、こちらは新幹線『とき』319号(319C列車・東京11時40分発)と同じ到着時刻だと判明しました。一方の上り列車では上野到着時刻が17時35分と、こちらは新幹線『とき』330号(330C列車・新潟15時37分発)に近い到着時刻です。

またE653系1000番台充当列車に各方面から常磐線勝田を結ぶ列車が設定されたことも特筆できますね。10月には茨城県ひたちなか市にある国営ひたち海浜公園の『コキア』が見頃を迎えるタイミングであることから、八王子(JC-22)・大宮(JU-07,JS-24)・大船(JT-07,JS-09)・蘇我から常磐線勝田までを乗り換えなしで結ぶ特急列車があります(仙台からもE657系使用で勝田行きの特急『ひたち』の設定あり)。各地発の列車は『海浜公園コキア○○○号』として設定されていて、大船発着列車以外は武蔵野線を経由するものと思われます。大船発着列車は上野東京ライン経由で十分ですね。常磐線直通列車の上野東京ラインは定期特急列車(ひたち・ときわ)を含めて品川(JT-03)発着ですので、大船から常磐線直通で設定されるのは珍しいです。大船発が東海道線ホームの2番線発車となれば、東海道線と常磐線を通るだけで行けそうですね。

E257系5000番台・5500番台の臨時特急列車(房総エリアの臨時特急列車は通常の500番台を使用する場合あり)に目を向けると、注目は5500番台を使用する武蔵野線吉川美南(JM-19)と横須賀線鎌倉(JO-07,JS-07)を結ぶ特急『鎌倉』・『鎌倉紅葉』です。なぜかというと今秋の臨時列車のタイミングで『ホリデー快速』として運転されていた列車、つまり乗車券プラス指定席券だけで乗車できた有料快速列車の『ホリデー快速鎌倉』が特急列車に格上げされるためで、青梅線青梅(JC-62)と鎌倉を結ぶ『鎌倉紅葉』も先ほどと同様に有料快速列車から特急列車に格上げされるためです。いずれも乗車には乗車券プラス指定席特急券が必要なのです。『ホリデー快速鎌倉』(乗車券プラス指定席券で乗れる列車)としての運転は9月25日までとなり、10月1日からは指定席特急券を必要とする列車(9月1日から特急『鎌倉』の指定席特急券が購入可能)となることに十分気をつけてください。また今夏にも運転された特急『あたみ』が秋にも運転されるほか、宇都宮線栗橋と京葉線舞浜(JE-07)を武蔵野線経由で結ぶ東京ディズニーリゾート方面のアクセスに便利な臨時快速列車『GOGO舞浜』の設定があります。舞浜行きは同駅到着が9時48分と、東京ディズニーランド・ディズニーシーの開園から約50分経っての到着ですが(双方とも入園前に手荷物検査があります)、栗橋行きは舞浜発車時刻が21時19分と、東京ディズニーランド・ディズニーシーの閉園から約20分後の発車となりますので、状況によっては閉園間際までパーク内に滞在することができます。ただし東京ディズニーシーの場合は舞浜ディズニーリゾートラインでの移動も考慮してください(※『GOGO舞浜』運転日の東京ディズニーランド・シーの運営時間は現時点で9時から21時までとなっています。詳細は東京ディズニーリゾートのホームページをご参照ください)。

このほかにも臨時列車はたくさんありますが、ここでは割愛させていただきます。また臨時快速『リゾートしらかみ』や『五能線クルージングトレイン』は五能線での豪雨による冠水被害などで運転を見合わせているため、未定となっています。またそれ以外でも状況次第では運転取り消しになる場合がありますので、常に最新情報をご確認ください。

2022年8月20日

【8両固定編成消滅】東京都交通局10-300形10-420F(8両固定編成)が若葉台検車区に廃車回送される

2022年8月10日の平日11T運用をもって定期営業運転を終了した東京都交通局新宿線の大島車両検修場所属の10-300形10-420F(8両固定編成)が8月19日に所属先から京王電鉄若葉台検車区へ自走回送されました。廃車除籍処分に伴うものと思われます。
▲10-300形で最後の8両固定編成である10-420Fが総合車両製作所横浜事業所から新製出場して陸送搬入された10両固定編成の10-720Fにあとを託して帰らぬ旅へ。10-420Fの廃車をもって同形式8両固定編成は完全消滅し、10両固定編成に統一された。

10-300形は東日本旅客鉄道E231系をベースとし登場当初から全編成(2017年に全廃された10-300R形を含む)が8両固定編成で登場していましたが、当初から10両固定編成に増結することを見越したものとなっており、地下鉄区間を走行する関係からか電動車と付随車の割合(MT比)は5M3Tとなっていて、同形式2次車で最後の方に製造された10-450F10-460F10-470F10-480Fの4編成(登場時8両固定編成・32両)をすべて10両固定編成とする際には中間電動車と中間付随車1両ずつの合計8両が新製され、編成組み込みの際には既存の中間電動車1両に改番やパンタグラフ撤去および電動車のユニット化に伴う改造を施されました。しかしながら10-440F以前の8両固定編成はその対象に入りませんでした。2013年度からは同形式3次車の製造ベースを東日本旅客鉄道E233系2000番台(東マト)に変更したことでE231系ベースの車両が製造されることが少なくなったほか、新宿線の全列車10両編成での運転を実現するため、既存編成に中間増備車を新製して組み込むのではなく、同形式6次車の新製投入で直接置き換える方向に変更されたことで、8両固定編成の同形式は廃車が進行しました。そして最後まで残っていた10-420Fが若葉台検車区に廃車回送されたことで、大島車両検修場に所属する10-300形はすべて10両固定編成となりました。いずれは撤去される可能性がありますが、ラストナンバーの10-720Fを含めて、同形式10両固定編成には先頭車に“10 CARS”のステッカーが貼られたままとなっています。京王電鉄8000系・9000系8両固定編成などと区別するためにあえて残したのでしょうかね。

【あと5編成に】東日本旅客鉄道205系500番台横コツR2編成・横コツR10編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2022年8月19日、東日本旅客鉄道相模線で使用された国府津車両センターの205系500番台横コツR2編成(クハ205-502以下4両)と横コツR10編成(クハ205-510以下4両)が所属先からEF64形1031号機の牽引で長野総合車両センターに配給輸送されました。
▲長野総合車両センターに旅立った205系500番台横コツR2編成(クハ205-502以下4両)。
▲長野総合車両センターに旅立った205系500番台横コツR10編成(クハ205-510以下4両)。2編成8両の廃車で残りは5編成20両の在籍となった。

205系500番台の廃車解体処分に伴う配給輸送列車の運転は7月下旬以来です。同系列が長野総合車両センターに配給輸送されるのは2回目です。機関車次位から横コツR2編成(相模線内基準で茅ヶ崎寄りからクハ205-502+モハ205-502+モハ204-502+クハ204-502)、横コツR10編成(相模線内基準で茅ヶ崎寄りからクハ205-510+モハ205-510+モハ204-510+クハ204-510)で連結され、編成番号札はラミネート仕様がそのまま残されていました。さらには中間に入った先頭車の一部は方向幕が抜かれた状態となっていました。これにより205系500番台の残数は5編成20両となりました。13編成の在籍であったため、最後の配給輸送は単独での輸送となりますが、最後まで残るのはどの編成になるでしょうか。

【205系500番台の在籍状況】※2022年8月20日時点
《在籍両数》5編成20両
《疎開留置》5編成20両(R1R8R11R12R13)
《廃車解体》8編成32両(R2R3R4R5R6R7R9R10)

【1253Fに続く】小田急電鉄1000形1254F(ノーマルドア・6両固定編成)のクハ1254・デハ1204が北館林荷扱所に陸送される

2022年8月9日に廃車除籍処分となった小田急電鉄1000形1254F(ノーマルドア・6両固定編成)のうちクハ1254・デハ1204が8月19日に車体を分割され、大野総合車両所から北館林荷扱所へ陸送されました。
▲廃車除籍処分となった1000形1254Fのクハ1254・デハ1204(手前2両)が大野総合車両所から北館林荷扱所へ旅立つ。7月に廃車除籍処分となった1253Fのデハ1403・クハ1453の陸送が完了する前にこの1254Fが廃車除籍処分となる珍しい状況であった。

このうちクハ1254は2020年8月に箱根登山鉄道運転再開記念で同形式レーティッシュカラーの全線運用に投入した際に相方として組んでいた1059Fのクハ1159と連結されていた車両ですね。オリジナルカラーとレーティッシュカラーの連結は昨年6月に廃車除籍処分となった1059Fと今回廃車除籍処分となった1254Fが初めてでしたね。なお今年9月3日の特別団体専用列車でオリジナルカラーとレーティッシュカラーの組み合わせが約2年1ヶ月ぶりに復活しますが、2020年8月に組んだペアがいずれも廃車除籍処分となったため、最後まで残った1058F1251Fのペアとなります。この次の陸送作業は1254Fのデハ1304・サハ1354となりますね。

【小田急電鉄1000形の在籍状況】
※2022年8月16日現在 合計108両/全体196両(休車中を除く・非リニューアル車10両)
青色…リニューアル車、赤色…レーティッシュ(非リニューアル)、灰色…廃車予想編成
下線部は箱根登山鉄道専任運用編成(編成禁止ラベルあり)

*4両固定編成…8編成(32両、レーティッシュ4両)
内訳…1057F1058F1063F1064F1065F1066F1067F1069F

*6両固定編成…1編成(6両)
内訳…1251F

*10両固定編成…7編成(70両、大規模改造30両)
内訳…1091F1092F1093F1094F1095F1096F1097F
1095F以降は4両固定編成と6両固定編成を改造(1097Fは元1081Fの付随車も活用)。

*休車中(廃車予定)…4両
内訳…1062F

*廃車済…84両 ※廃車予定、搬出予定車両を含む、赤色…レーティッシュ
内訳
【編成単位で廃車】 合計76両
1051F(クハ1051・デハ1001・デハ1101・クハ1151)
1053F(クハ1053・デハ1003・デハ1103・クハ1153)
1054F(クハ1054・デハ1004・デハ1104・クハ1154)
1059F(クハ1059・デハ1009・デハ1109・クハ1159)
1060F(クハ1060・デハ1010・デハ1110・クハ1160)
1061F(クハ1061・デハ1011・デハ1111・クハ1161)
1062F(クハ1062・デハ1012・デハ1112・クハ1162)
1068F(クハ1068・デハ1018・デハ1118・クハ1168)
1253F(クハ1253・デハ1203・デハ1303・サハ1353・デハ1403・クハ1453)
1254F(クハ1254・デハ1204・デハ1304・サハ1354・デハ1404・クハ1454)
1751F(クハ1751・デハ1701・デハ1801・サハ1851・デハ1901・クハ1951)
1752F(クハ1752・デハ1702・デハ1802・サハ1852・デハ1902・クハ1952)
1753F(クハ1753・デハ1703・デハ1803・サハ1853・デハ1903・クハ1953)
1754F(クハ1754・デハ1704・デハ1804・サハ1854・デハ1904・クハ1954)
1755F(クハ1755・デハ1705・デハ1805・サハ1855・デハ1905・クハ1955)
1756F(クハ1756・デハ1706・デハ1806・サハ1856・デハ1906・クハ1956)

【車両単体で廃車】 合計8両
クハ1155(元1055F)・クハ1255(元1255F)
クハ1081・デハ1031・デハ1131・デハ1331・デハ1431・クハ1481(元1081F)

2022年8月19日

【大野総合車両所入場】小田急電鉄4000形4056F(旧新津車両製作所製造1次車)、ワンマン運転対応化工事へ

2022年8月19日、小田急電鉄4000形4056F(旧新津車両製作所・1次車)が編成を分割され、大野総合車両所の68番・69番構内留置線にそれぞれ留置されています。車内照明はLED式に交換済みのため、東日本旅客鉄道常磐緩行線のワンマン運転対応工事施工と思われます。
▲(イメージ)4000形で唯一全車両が旧新津車両製作所、現在の総合車両製作所新津事業所で製造された4056Fが編成を分割された。ワンマン運転対応化工事施工の準備に入ったものと思われる。前回の4054Fと同様に、車内防犯カメラの設置などが行われるようだ。
▲2022年度では3本目、4000形では4051Fから通算6編成目となるワンマン運転対応化工事が施工された4054F。同編成は17日の4308レから営業運転に復帰している。
▲4000形ワンマン運転対応車の停車駅案内を表示する画面の右上、非常用ドアコックの上部に設置されている車内防犯カメラ(一部加工済)。1両あたり4箇所ずつ設置され、千鳥配置とされている。

4000形のワンマン運転対応化工事は4056Fで通算7編成目(今年度分3編成目)となります。昨年度は4051F4052F4053F4064Fの4編成、今年度はこれまで4054F4055Fに施工されました。なお4054Fはすでに運用復帰していますので、同編成と入れ替わるようにして入場した形です。今回の4056Fでは車内照明は交換済み(車内照明の未交換は4062F4063F4064Fのみ)ですので、ワンマン運転対応工事のみの施工とみられます。この形式は今年9月で就役15年を迎えますが、2007年の就役当時から比べると細かい部分で姿を変えています。ちなみに今年度からリニューアル更新工事の施工が発表された3000形では車内防犯カメラの設置には言及がありませんでしたが、設置されているのか気になるところではあります。

【4000形のワンマン運転対応状況】※2022年8月19日現在
《施工済》6編成(60両)…4051F4052F4053F4054F4055F4064F
《施工中》1編成(10両)…4056F
《未施工》9編成(90両)…4057F4058F4059F4060F4061F4062F4063F4065F4066F

【いよいよ消える“悲鳴”】京浜急行電鉄新1000形1041編成(8両固定編成)が東洋電機製IGBT素子に機器更新される

2022年8月18日、京浜急行電鉄ファインテック久里浜事業所に検査入場していた新1000形1041編成(3次車・8両固定編成)が出場し、試運転を実施しました。同形式の車体更新工事は今年度は4両固定編成のみの施工なので、制御装置更新工事のみが施工されました。
▲新1000形3次車の1041編成の制御装置がシーメンス製IGBT素子から東洋電機製IGBT素子に更新された。この編成の機器更新出場により8両固定編成でシーメンス製の制御装置を搭載するのはイエローハッピートレインの1057編成のみとなる。

今年度の事業計画ではシーメンス製IGBT素子で残る新1000形4編成24両に対して制御装置更新工事が施工されることとなっており、8両固定編成は基本的に制御装置更新工事のみ施工となっています。今年2月に検査出場した1445編成は制御装置の更新工事と車体更新工事を実施するためにすでに入場しており、シーメンス製IGBT素子を搭載する編成は4両固定編成では消滅していますので、最終的に1057編成のみとなります。1057編成はイエローハッピートレインとして運転されており、当該編成の運用はホームページで公表されていますのでそれを調べて狙うことができます。1057編成もいつ入場してもおかしくないと思いますので早めに録音をするようにしましょう。

【徐々に減る8000系】東京地下鉄8000系8113Fが北館林荷扱所へ自走回送される

2022年8月18日、東京地下鉄半蔵門線で活躍していた8000系8113Fが所属先の鷺沼検車区から北館林荷扱所へ列車番号49S表示で自走回送されました。同編成は廃車除籍処分になるものと思われます。これで8000系の廃車は8112F以来で通算7編成目となります。
▲廃車除籍処分のため北館林荷扱所へ自走回送された8000系8113F。フルカラーLED式での同系列の廃車は2編成目である。

同系列がフルカラーLED式の編成に統一されてからは8112F以来、2編成目の廃車除籍処分となります。同編成は修繕工事を受けた際に車内案内表示器が長方形のパッとビジョンタイプのLCD式旅客案内表示器を搭載していました。パッとビジョンを搭載する編成の廃車は実に車外の種別行先案内表示器がフルカラーLED式から3色LED式に戻されていた8103F以来のこととなります。これで8000系の廃車除籍は通算7編成目(残り12編成)となります。なお前回の8112Fでは列車番号のアルファベットミスがありましたが、今回はありませんでした。今回の8113Fは18000系18108Fの営業運転投入に伴って置き換えられたものとみられます。

【鷺沼検車区8000系の在籍状況】2022年8月19日現在
《現役》10両12編成(120両)
    …8101F8102F8104F8105F8106F8109F8110F8114F8115F8116F8118F8119F
《廃車》10両  7編成(  70両)
    …8103F8107F8108F8111F8112F8113F8117F

2022年8月18日

【3274F・3652F以来の交換】小田急電鉄3000形3653F(日本車両製造3次車8両固定編成)の車内照明がLEDに変更される

2022年8月17日、小田急電鉄3000形3653F(日本車両製造3次車・8両固定編成)の車内照明が蛍光灯からLEDに交換されたことが確認されました。3000形の車内照明の交換は同年2月の3274F(日本車両製造6次車・6両固定編成)・3652F(日本車両製造3次車・8両固定編成)で実施して以来約6ヶ月ぶりです。
▲8月14日から数日間、大野総合車両所構内での留置が続いていた3000形3653F(日本車両製造3次車・8両固定編成)だが、車内照明が従来の蛍光灯からLEDに変更された。同形式8両固定編成では3編成目の交換であり、8両固定編成の3次車は3編成すべてで交換された。

3000形全体での車内照明交換は1次車・2次車(すべて6両固定編成)で交換が完了しており、すでに3次車以降の交換が進められていますが、同形式では通算18編成目(リニューアル車の3265Fを含む、リニューアル更新工事施工中の3266Fを除く)、3次車以降では中間増備車の10次車(新製当初からLED照明)を除き、3274F3652F以来で5編成目、8両固定編成では3652F以来で3編成目の交換となります。リニューアル更新工事を受けている6両固定編成の3265F3266Fの2編成については工事施工とともに照明の交換も実施されているものとみられます。なお8両固定編成から増結して改造された10両固定編成(7編成)では車内照明が蛍光灯(5~7次車)とLED照明(10次車)が混在していますので、既存車両側での照明交換時の対応が気になりますねぇ。なお車内照明が交換された3653Fは18日の6402レ(平日B16運用・町0542→宿0646)から営業運転に入っています。

【3000形の照明交換状況】※2022年8月18日時点・中間増備車の10次車を除く
※次車ごとに表記するため、9次車以外は編成登場時の車番で記載
《LED照明に交換済》※リニューアル車を含む
1次車…3251F3252F3253F3254F
2次車…3255F3256F3257F3258F3259F3260F3261F3262F
3次車…3265F3651F3652F
4次車…なし
5次車…なし
6次車…3273F3274F
7次車…なし
8次車…なし
9次車…なし

《蛍光灯のまま未交換》
1次車…なし
2次車…なし
3次車…3263F3264F3266F
4次車…3267F3268F3654F3655F3656F3657F
5次車…3269F3270F3271F3272F3658F・元3659F
6次車…3275F・元3660F・元3661F・元3662F・元3662F
7次車…3276F3277F・元3278F・元3279F・元3664F・元3665F
8次車…元3280F・元3281F・元3282F
9次車…3091F3092F3093F3094F3095F(すべて中間増備車のみ)

2022年8月16日

【全編成が直通対応に】東急電鉄5000・5050系4000番台の相模鉄道直通対応工事が完了

2022年8月15日、東急電鉄5000・5050系4000番台4108F(10両固定編成)が元住吉検車区で相模鉄道直通対応工事を受けて出場、試運転を実施しました。これで同系列4の000番台は改造編成を含めて全編成が相模鉄道に直通できるようになります。
▲(イメージ)5000・5050系4000番台の全編成が相模鉄道直通対応車に。乗り入れ対応機器の追加設置などで一部の窓が封鎖されたため、場合によっては前面展望ができない場合がある。

相模鉄道直通対応の改造工事は目黒線向けの3000系全編成、5000・5080系全編成を対象に総合車両製作所横浜事業所などで施工されていますが、東横線向けの5000・5050系の一部にも施工されており、10両固定編成の4000番台はほとんどの編成で相模鉄道直通対応改造工事を元住吉検車区や長津田検車区で受けていました。4000番台最後の未対応編成であった4108Fが工事を受けたことで、4000番台は全12編成が相模鉄道直通対応になります。なお0番台は5167F・5168F・5169Fに施工されており、現時点で元5166F以降の増備車の一部編成に施工されているのみとなっています。0番台の相模鉄道直通対応をどのくらい準備するのか分かりませんが、総合車両製作所横浜事業所で施工するとなると車両輸送も必要なので、元住吉検車区や長津田検車区で施工してもいいと思います。なお目黒線側では東京地下鉄9000系の車両の一部など、6両固定編成で残る編成に対しては相模鉄道に直通しない運用での運用が予想されますが、東横線側では8両固定編成の相模鉄道直通編成は少なく抑えるのでしょうか。東横線と横浜高速鉄道みなとみらい線での運用も多くあることから、数編成用意することはあるものの、車番上は5165F以前の編成には直通対応工事は施工されない可能性があります。8両固定編成は動向に注意した方がいいですね。

【1区間乗車で最低500円】小田急電鉄、2022年10月1日から有料特急ロマンスカーの料金を改定(値上げ)へ

2022年8月15日、小田急電鉄が小田原線・江ノ島線全線と乗り入れ先路線で運転される有料特急ロマンスカーの快適な移動サービスを将来にわたって提供していくため、同年10月1日(の特急券発売分)より、東京地下鉄千代田線内を含む全区間における特別急行料金の改定と『チケットレス特急料金』の導入を併せて発表しました。これによって1995年以降に消費税導入や増税による転嫁分(の値上げ)を除き、利用促進策の実施や効率的な運営により低水準に据え置かれていたロマンスカーの乗車料金の値上げが行われることとなります。
▲現行ダイヤで定期営業運転に使用されるロマンスカーは写真上から“EXEα”30000形(写真は30051F+30251F)、“MSE”60000形(写真は60052F+60251F)、“GSE”70000形(写真は70051F)の3形式だ。このうち30000形にリニューアル更新工事が見送られている編成が2本ある(“EXE”として残る30055F+30255F30057F+30257F)。

これまで特急ロマンスカーは新型車両導入(2018年の“GSE”70000形の投入)による魅力向上や東京地下鉄千代田線に乗り入れるネットワークの拡充(2008年の“MSE”60000形の導入)、オンラインシステムでの予約導入・更新などによって上質かつ利便性の高いサービスを提供してきましたが、特急料金は1995年以降導入された消費税とその増税による転嫁分(による値上げ)を除いて利用促進策の実施や効率的な運営により低水準に据え置かれていました。2020年度以降に新型コロナウィルスが拡大し、これまでと打って変わって環境が大きく変化しました。このため車内サービスの見直し(“EXE”から“EXEα”へのリニューアル更新工事による座席数削減および荷物置き場の設置、車内販売の全列車廃止など)やダイヤ変更(平日朝ラッシュ時の増発や終電間際の運転本数の削減など)の効率化を図ってきました。ですがこの先もハイグレードな特急形車両を用いた全席指定制の快適な移動サービスなどを維持するため、今回の特急料金改定に至るわけです。なお現在の7区分における特急料金適用は2022年9月30日の終電までに1ヶ月先(同年10月30日運転分)までの特急券を購入した場合のみ(例・2022年9月30日に10月以降に乗車予定列車の新宿~小田原間の特急券を購入した場合は910円になる)で、9月中にオンラインサービスで予約した場合でも、10月以降に特急券を受け取る場合は新たな4区分における特急料金(例・9月30日までに予約した新宿~小田原間の特急券を10月1日以降に駅窓口や券売機で受け取る場合は1,000円)が適用されるので十分にご注意願います。ちなみに10月1日からMaaSアプリ“EMot”、EMotオンラインチケット、“e-Romancecar”、『ロマンスカー@クラブ』といったオンラインサービスで特急券を予約し購入した場合は新たに『チケットレス特急料金』を導入することにより、特急料金が通常よりも50円安くなります。

今回の特急料金改定では乗車距離(単位・km)に対する特急料金区分を現行7区分から4区分に整理して、①新宿(OH01)~相模大野(OH28)間②新宿~本厚木(OH34)・大和(OE05)間③新宿~秦野(OH39)・片瀬江ノ島(OE16)間④新宿~小田原(OH47)間に分けて特急料金を設定し分かりやすくしています。なお新宿~箱根湯本(OH51)間では④の新たな特急料金に箱根登山鉄道区間での特急料金(小田原~箱根湯本間の特急料金200円)を加算した1,200円となります。また特急券を持たずにロマンスカーに乗車した場合の追加料金も同時改定され、自社線内は310円から350円とし、東京地下鉄千代田線にまたがる場合は410円から450円となります。なお基本的には特急券は乗車前に購入することを強く勧めます。

自社線内のみの特急料金を見てみると、新宿~新百合ヶ丘(OH23)・相模大野間では500円、新宿~海老名(OH32)・本厚木間と新宿~大和間では650円、新宿~伊勢原(OH36)・秦野・松田(CB04)(東海旅客鉄道御殿場線の駅)間と新宿~藤沢(OE13)・片瀬江ノ島間は750円、新宿~小田原間は1,000円となります。なお松田は東海旅客鉄道御殿場線の駅ですが、運賃計算上は新松田(OH41)と同一駅扱いであるため、自社線内のみと同じ扱いになり、特急料金は新宿~松田間では750円となるわけです。その先の駿河小山(CB08)・御殿場(CB10)まで乗車となる場合は新宿~松田間の新たな特急料金に御殿場線内の特急料金(御殿場線内のみの乗車でも通常期の特急料金860円で、閑散期は線内特急料金-200円、繁忙期は線内特急料金+200円)が加わることで新宿~駿河小山・御殿場間は通常期で1,610円となります。また千代田線に跨る列車(主にメトロモーニングウェイ・メトロはこね・メトロえのしま・メトロホームウェイ)の場合は自社線内(成城学園前(OH14)~箱根湯本・片瀬江ノ島間)の特急料金に千代田線内の特急料金(360円)が加算されたものとなります。なお公式ホームページ内のニュースリリース及びインフォメーションのところから分かることですが、自社線内だけでたった1区間の短距離乗車であっても特急料金は最低でも500円はかかることをご留意ください。今回の特急料金の改定に伴って本厚木~小田原間(現行は520円)、相模大野~片瀬江ノ島間、新百合ヶ丘~大和間(いずれも現行は310円)のみに適用されていた特定特急料金は廃止となりますのでご注意。

個人的には全体的な値上げが目立ちますが、やや分かりやすい特急料金にはなりましたね。区間によっては最大で190円の値上げとなっています。私の地元の場合は特急料金が630円から750円ですので、120円の値上げとなります。場合によっては500ml~600mlのペットボトル1本分以上の金額を捻出する必要があるでしょう。私も定期営業運転終了前の1月下旬に“VSE”50000形に乗って以来、ロマンスカーに乗っていません。今後も快適に着席できるロマンスカーに乗り続けられるよう、協力できればいいなと思っております。

2022年8月15日

【2日間とも同じ編成】『VSEで行く謎の線路経由ロマンスカーミュージアム行き』運転される

2022年8月13日と14日、小田急電鉄ロマンスカー“VSE”50000形を使用した『VSEで行く謎の線路経由ロマンスカーミュージアム行き』が運転されました。この特別団体専用列車では多摩線全線や新百合ヶ丘(OH23)の7番・8番構内留置線にも入線しています。
▲(イメージ)『VSEで行く謎の線路経由ロマンスカーミュージアム行き』として充当されたロマンスカー“VSE”50000形50001F。同編成は8月7日の『VSEに乗って、駅係員&乗務員お仕事体験』の開催に伴う特別団体専用列車にも充当されていた。

この特別団体専用列車は両日とも50001Fが使用され、運転経路は両日で微妙に異なるものの新宿(OH01)~唐木田(OT07)~新百合ヶ丘~海老名(OH32)間で運転されたことになります(海1556←宿1233)。この編成と50002Fは8月21日に喜多見検車区で両編成を並べた撮影会に使用されることとなっていますが、同形式の特別団体専用列車は8月15日のロマンスカー全4形式の夢の乗り継ぎをもっていったん終了となるため、お盆のあとは喜多見検車区での留置が続きそうです(状況次第で大野総合車両所に臨時回送の場合もある)。

2022年8月14日

【3001Fは約22年ぶり】東急電鉄3000系が中間増備車組み込みで8両固定編成に組成される

2022年8月13日未明、東急電鉄元住吉検車区所属の目黒線向け3000系3001F(6両固定編成)に総合車両製作所横浜事業所で製造された中間増備車のデハ3401・サハ3501を組み込んだ状態での試運転を田園都市線内で実施しました。中間増備車登場後の同系列の8両固定編成での試運転はこれが初めてのこととなります。
▲(イメージ)本格的な車両増結が実施される3000系。ついにトップナンバーに5000系以降の車両をベースとした中間増備車2両が連結され、違和感のある組成で終電後の田園都市線を駆け抜けた。

目黒線向け3000系に5000系列ベースの中間増備車が組み込まれて8両固定編成に増強されるのは今回が初めてのこととなりますが、3001Fのみは横浜高速鉄道みなとみらい線開業前の東横線から目黒線に転属した2000年以来、約22年ぶりに8両固定編成へと戻ることになります。同編成のみは落成当初から2000年までに東横線で運用されていたことがありますのでそれ以来となります。なお中間増備車の組み込みで改番も実施されており、クハ3001がクハ3101に、デハ3251がデハ3201に、デハ3201がデハ3301に、サハ3501がサハ3601に、デハ3401がデハ3701に、クハ3101がクハ3801にそれぞれ変更されています。5000系列以降と同じ付番方法に変更したようですね。つまりこの3001Fは3101Fに改番されたことになりますね。他の12編成も中間増備車組み込みで改番されるものと思われます。

《東急電鉄3020系3122Fが長津田検車区回送で8両固定編成に組成へ?》
▲(イメージ)目黒線3020系で最後まで6両固定編成で運用されていた3122Fも8月12日には長津田検車区に入場した。この編成も8両固定編成に増強されるものと思われ、同系列の中間付随車なしの6両固定編成は約2年9か月で見納めに。

それに関連して、6両固定編成で運用されていた3020系3122Fが8月12日に長津田検車区へ自走回送され入場しました。この編成は予備車両のサハ3422・サハ3522を組み込んで8両固定編成に組まれるものと思われます。これにより同系列は全3編成が8両固定編成として運用されることになりますね。3122Fが8両固定編成で元住吉検車区に戻って営業運転に入ると、同系列の緊急予備車両となっていた付随車はすべて営業運転入りすることになります。

2022年8月13日

【定期回送を一部活用】特別企画『夏休み親子体験!4種類のロマンスカー乗り継ぎリレー』を開催

2022年8月12日、小田急電鉄が小学生とその家族を乗せてロマンスカー全4形式を乗り継ぐ特別企画『夏休み親子体験!4種類のロマンスカー乗り継ぎリレー』が開催されました。この乗り継ぎリレーは15日にも開催される予定です。
▲ロマンスカー“EXEα”30000形は平日N44N64運用に充当された30054F+30254Fが使用された。最初の特別団体専用列車では定期回送列車のスジ(回9027列車)を活用している。
▲ロマンスカー“VSE”50000形は50002Fが使用された。同編成は早朝に喜多見検車区から海老名検車区に送り込まれたようで、イベントに向けた準備をしていたようである。
▲ロマンスカー“MSE”60000形は6両固定編成のみだった。このときに平日N73運用に充当されたラストナンバーの60255Fが使用された。なお大野総合車両所には4両固定編成の60053Fが検査施工で入場中のため、この日の平日N23N73運用は6両単独運用であった。
▲ロマンスカー“GSE”70000形は検査明けの70051Fが使用された。同編成は平日N32運用に充当されたようで、その合間を縫っての特別団体専用列車充当となった。

この企画は同年3月に定期営業運転を終了した“VSE”50000形を含むロマンスカー全4形式を使用して行われ(“EXE”の30055F+30255F30057F+30257Fを除く)、初回の12日には平日N44N64運用に充当された“EXEα”30000形30054F+30254F、“VSE”50000形50002F、平日N23N73運用に充当された“MSE”60000形60255F、平日N32運用に充当された“GSE”70000形70051Fがそれぞれ使用されました。15日にもほぼ同一経路での運転が予想されています。“VSE”50000形以外は定期営業運転の合間に喜多見検車区または海老名検車区に入庫する編成が使用されました。このうち、“EXEα”30000形30054F+30254Fでは海老名検車区への回送スジを利用しており、回9027列車を実際に客扱いしたものとなっています。また“MSE”60000形60255Fは平日N73運用単独でしたが、これは4両固定編成の60053Fが大野総合車両所に検査入場しているためです。

※追記…12日運転分は上記本文の通りですが、15日運転分は平日N44N64運用に充当された“EXEα”30000形30056F+30256F、“VSE”50000形50002F、平日N23N73運用(所定は10両編成)に充当された“MSE”60000形60252F、平日N32運用に充当された“GSE”70000形70051Fがそれぞれ使用されました。“VSE”と“GSE”は充当編成が同じでしたね。