2022年8月30日

【最後の検査出場に】東京地下鉄半蔵門線の8000系8101F、重要部検査を受けて出場

2022年8月29日、東京地下鉄8000系8101Fが所属先の鷺沼検車区に併設の鷺沼工場で検査を通して出場し、東急電鉄田園都市線内での試運転を実施しました。同編成への検査の施工はこれが最後になるものとみられます。これは18000系の追加導入で廃車が進行しており、すでに全19編成(190両)のうち7編成(70両)の廃車が発生しています。
▲8000系トップナンバーの8101Fが鷺沼工場で最後の検査を通してきれいな姿になった。同系列が廃車除籍処分となる際は北館林荷扱所へ自走回送となるが、このトップナンバーは保存対象になるだろうか。ちなみに和光検車区新木場分室に6000系6102F(量産車のトップナンバー、ただし6101Fはインドネシアで活躍中)、7000系7101F(10両固定編成)が保存されている。
▲導入が進む18000系はすでに9編成目の18109Fが登場している。18000系の在籍数はまもなく半数を超えることになる。

同系列の8101Fが検査を通したことで、18000系の増備が進められているなかでも引き続き運用を続けるものとみられています。この編成では修繕工事を受けた際に車内案内表示器がスクロールタイプのLED式から17インチワイドの広告画面と長方形のパッとビジョンタイプの停車駅案内がなされるLCD式旅客案内表示器を搭載しています。いずれは18000系に置き換えられて廃車除籍処分となるものと予想されますが、実際に廃車除籍となった際には和光検車区新木場分室での保存の有無が注目されます。ちなみに和光検車区新木場分室には千代田線で活躍した6000系6102F(量産車のトップナンバー)、有楽町線・副都心線で活躍した7000系7101F(10両固定編成)が保存されています。しかし廃車除籍処分に伴う回送の際は和光検車区新木場分室ではなく北館林荷扱所へ自走していますので、半蔵門線の8000系では一体どうなりますことやら。現時点での8000系の在籍数はトップナンバーを含めた12編成(120両)で、すべてが種別行先案内表示器のフルカラーLED化が実施されています(一部編成は先に廃車となる編成と種別行先案内表示器を相互交換した)。

【鷺沼検車区8000系の在籍状況】2022年8月29日現在
《現役》10両12編成(120両)
    …8101F8102F8104F8105F8106F8109F8110F8114F8115F8116F8118F8119F
《廃車》10両  7編成(  70両)
    …8103F8107F8108F8111F8112F8113F8117F