2019年4月30日

【注目事項あり】東日本旅客鉄道が2019年度鉄道事業設備投資計画を発表

2019年4月25日、東日本旅客鉄道が2019年度鉄道事業設備投資計画を発表しました。投資額は約6,130億円(単体)です。

【車両面】
▲北陸新幹線および上越新幹線向けに投入が進むE7系F編成(写真は同一仕様のW7系)。
▲相模鉄道新横浜線との直通運転に向けた工事が進むなか、相模鉄道12000系の登場とともに増備されているE233系7000番台。

車両面では上越新幹線(新潟新幹線車両センター:新ニシ)向けにE7系が追加投入され、E7系とE2系に統一させるため、E4系が置き換えられる予定です。また新津運輸区配置向けに投入されたGV-E400系の増備(2019年度は新潟地区、2020年度は秋田地区に投入)、E235系0番台(量産車:東トウ)の増備、E261系の製造投入が予定されています。なお相模鉄道新横浜線との直通運転向けにE233系7000番台が増備されました。

【設備面】
設備面では山手線浜松町(JY-28, JK-23)・新橋(JY-29, JK-24)、京浜東北線横浜(JK-12)、新橋、川口(JK-39)、蕨(JK-41)の各駅へのホームドア整備(蕨のみスマートホームドアタイプ)、高輪ゲートウェイ(JY-26, JK-21)開業に向けた工事、相模鉄道新横浜線方面との直通運転開始に向けた工事の推進、東日本大震災で被災した常磐線の不通区間の運転再開に向けた工事の実施、2020年の東京五輪の会場最寄駅におけるエレベーター、トイレ、案内表示などの駅設備の改良を予定しています。

2019年4月29日

【GW期間中限定】相模鉄道旧7000系7710Fが10両編成に組成され営業運転

2019年4月29日の1032レ(土曜休日42運用:海0913→横0945)より、相模鉄道旧7000系7710Fに7712Fの一部車両を組み込んだ10両固定編成が営業運転に入りました。10両固定編成となった7710Fは前日の28日にかしわ台(SO-17)~横浜(SO-01)間で試運転を実施していました。
▲旧7000系7712Fの一部車両を組み込んで10両固定編成となった7710F。同編成の4号車(平日の一部時間帯に女性専用車となる車両)が先頭車改造の付随車であるため、7712Fのうち女性専用車にあたる中間車(サハ7607、7712Fでは4号車にあたる車両)が4号車、電動車1ユニット(モハ7127+モハ7128、7712Fでは6号車・7号車にあたる車両)が5号車・6号車として組み込まれた。

今回の元号をまたぐGW期間限定で10両固定編成に組成された7710Fは横浜寄りからクハ7710+モハ7125+モハ7126+サハ7607+モハ7127+モハ7128+サハ7602+モハ7107+モハ7108+クハ7509となっています。先頭車改造の付随車を含まないようにするためか、現行の7710Fの4号車(女性専用車ステッカーあり)のサハ7505が編成から外され、代わりに7712Fの4号車(女性専用車ステッカーあり)のサハ7607が組み込まれました。また現行の7712Fの6号車・7号車として連結されているモハ7127+モハ7128が10両固定編成となる7710Fの5号車・6号車として組み込まれ、サハ7602からクハ7509までの車両は組成変更に伴って号車番号が変更されています。なお7710Fの電動車にはシングルアームパンタグラフが搭載されていますが、7712Fの電動車にはひし形パンタグラフが搭載されており、10両編成を組成したことによってパンタグラフが2種類混在する形となっています。なお前面部の『SOTETSU』ロゴは往年の姿をよみがえらせるためか、撤去されています。ちなみに2011年まで存在した10両編成の時とは組成が異なり、4号車と7号車が中間付随車、それ以外の中間車が電動車となる6M4Tの組成となっています。この姿での10両編成の運用は5月6日までを予定しています。

※旧7000系7710F(期間限定の10両固定編成)の運用※
【2019年4月】
29日:土曜休日42運用 30日:土曜休日43運用
【2019年5月】
01日:土曜休日44運用 02日:土曜休日45運用 03日:土曜休日46運用
04日:土曜休日47運用 05日:土曜休日48運用 06日:土曜休日49運用(~1033レ

※駅名対応について 横・・・横浜、俣・・・二俣川(SO-10)、和・・・大和(SO-14)、か・・・かしわ台(SO-17)、海・・・海老名(SO-18)、い・・・いずみ野(SO-34)、湘・・・湘南台(SO-37)

土曜休日42運用
海0913→横0945 急1032レ
海1023←横0950 急1031レ
海1032→横1114 各6026レ
海1204←横1121 各6029レ
海1213→横1245 急1056レ
海1323←横1250 急1055レ
海1332→横1414 各6038レ
海1504←横1421 各6041レ
海1513→横1545 急1080レ
海1623←横1550 急1079レ
海1910→横1935 特3050レ
湘2021←横1941 各6813レ
湘2025→横2105 各6824レ
湘2151←横2112 各6831レ
湘2200→横2239 各6838レ
湘2328←横2248 各6847レ
湘2338→俣2354 各7708レ

土曜休日43運用
湘0558←俣0542 各7705レ
湘0605→横0634 快2700レ
海0723←横0650 急1007レ
海0732→横0815 各6014レ
海0904←横0821 各6017レ
海1840→横1905 特3048レ
湘1951←横1911 各6809レ
湘1955→横2035 各6818レ
海2123←横2051 急1119レ
海2134→横2207 快2008レ
海2254←横2223 急1131レ
海2312→横2351 各6066レ
海2437←横2358 各6065レ

土曜休日44運用
海0542→横0619 各6006レ
湘0701←横0631 快2701レ
湘0705→横0735 快2704レ
海0823←横0750 急1015レ
海0832→横0914 各6018レ
海0955←横0930 特3013レ
海1010→横1035 特3014レ
湘1121←横1041 各6741レ
湘1127→横1151 特3704レ
海1225←横1200 特3023レ
海1232→横1314 各6034レ
海1404←横1321 各6037レ
海1413→横1445 急1072レ
海1523←横1450 急1071レ
海1532→横1614 各6046レ
海1704←横1621 各6049レ
海1713→横1745 急1096レ
海1834←横1751 各6055レ
海1843→横1915 急1108レ
海1955←横1930 特3053レ
海2004→横2037 快2002レ
湘2121←横2042 各6825レ
湘2125→横2205 各6832レ
俣2232←横2214 各6063レ

土曜休日45運用
湘0735→横0805 快2706レ
海0853←横0820 急1019レ
海0902→横0944 各6020レ
海1034←横0951 各6023レ
海1043→横1115 急1044レ
海1155←横1130 特3021レ
海1202→横1244 各6032レ
海1334←横1251 各6035レ
海1343→横1415 急1068レ
海1455←横1430 特3033レ
海1510→横1535 特3034レ
湘1621←横1541 各6781レ
湘1627→横1651 特3714レ
海1725←横1700 特3043レ
海1740→横1805 特3044レ
湘1851←横1811 各6801レ
湘1855→横1933 各6808レ
海2013←横1940 急1109レ
海2024→横2056 急1122レ
湘2141←横2102 各6829レ
湘2147→横2228 各6836レ
海2306←横2235 急1133レ
海2324→横2355 急1146レ
湘2443←横2406 各6857レ

土曜休日46運用
い0447→俣0456 各7700レ
湘0526←俣0510 各7701レ
湘0532→横0609 各6702レ
海0653←横0621 急1003レ
海0702→横0745 各6012レ
海0825←横0800 特3007レ

土曜休日47運用
海0544←俣0524 各6001レ
海0553→横0624 急1004レ
海0657←横0630 特3001レ
海0710→横0736 特3002レ
湘0821←横0741 各6717レ
湘0835→横0904 快2710レ
海0953←横0920 急1027レ
海1002→横1044 各6024レ
海1134←横1051 各6027レ
海1143→横1215 急1052レ
海1255←横1230 特3025レ
海1310→横1335 特3026レ
湘1421←横1341 各6765レ
湘1427→横1451 特3710レ
海1525←横1500 特3035レ
海1540→横1605 特3036レ
湘1651←横1611 各6785レ
湘1655→横1733 各6792レ
海1813←横1740 急1093レ
海1823→横1855 急1106レ
湘1931←横1901 快2751レ
湘1935→横2015 各6814レ
湘2101←横2022 各6821レ
湘2105→横2145 各6830レ
海2233←横2200 快2011レ

土曜休日48運用
海0843→横0915 急1028レ
海1004←横0921 各6021レ
海1013→横1045 急1040レ
海1123←横1050 急1039レ
海1132→横1214 各6030レ
海1304←横1221 各6033レ
海1313→横1345 急1064レ
海1423←横1350 急1063レ
海1432→横1515 各6042レ
海1553←横1520 急1075レ
海1602→横1644 各6048レ
海1734←横1651 各6051レ
海1743→横1815 急1100レ
海1855←横1830 特3049レ
海1902→横1944 各6060レ
湘2031←横1951 各6815レ
湘2035→横2115 各6826レ
海2203←横2130 快2009レ
海2211→横2243 急1136レ

土曜休日49運用
(入庫前の1033レまで)
湘0621←俣0605 各7709レ
湘0626→横0704 各6708レ
海0743←横0710 急1009レ
海0753→横0826 急1022レ
湘0911←横0832 各6723レ
湘0923→横1003 各6732レ
海1043←横1010 急1033レ

【注目事項あり】相模鉄道が2019年度鉄道・バス事業設備投資計画を発表

2019年4月25日、相模鉄道が2019年度鉄道・バス事業設備投資計画を発表しました。投資額は今年度は約213億円(このうちバス事業は約11億円)です。【車両面】と【設備面】を中心に見ていきます。

【車両面】
▲昨年度は相模鉄道・東日本旅客鉄道の相互直通運転向けに12000系が1編成(10両:12101F)製造されたが、今年度は5編成(50両)増備され、12102F・12103F・12104F・12105F・12106Fが登場する。
▲車両リニューアルは9000系2編成(種別行先案内表示器が幕式の9701Fと、最初に2代目塗装となり数字のフォントが異なる9707F)と残り1編成を予定しているが、残り1編成は主力車両の8000系になるのだろうか(場合によっては機器更新を兼ねる可能性も)。

車両面では11月30日の相模鉄道新横浜線開業および東日本旅客鉄道埼京線方面との相互直通運転に向けた車両増備が進められ、12000系が5編成増備されます。また車両のリニューアルは9000系を含む3編成を予定しています。なお9000系については最後まで2代目塗装で残る2編成(9701F・9707F)ですが、残る1編成はおそらく8000系になるものと思われます。制御装置未更新の編成が該当となればリニューアルと制御装置の更新工事も施行されそうでしょうか。

【設備面】
設備面では横浜(SO-01)および開業時よりホームドアが設置される羽沢横浜国大(SO-51)の各駅を除く全駅のホームドア設置に向けてホームの補強工事およびTASC準備工事の実施(2020年度に特急停車駅の大和[SO-14]、二俣川[SO-10]、湘南台[SO-37]にホームドア設置予定)、天王町(SO-04)~星川(SO-05)間の連続立体交差事業における同区間の高架化完了に伴う両駅の駅舎改良および周辺道路の整備、海老名(SO-18)の北口・南口2階への改札口増設やホームドア設置予定に伴う駅舎建て替えの基礎杭工事・鉄骨工事、仮設駅舎の建築の実施、希望ヶ丘(SO-11)への待合室の設置、南万騎が原(SO-31)の駅舎リニューアル、平沼橋(SO-02)および西谷(SO-08)への発車標(行先案内表示装置)の設置が予定されています。

またバス事業では路線バス向けに白色LED式のハイブリッドバス10台を含むノンステップバス21台、高速バス向けに4台を導入します。

※鉄道会社に誤りがありましたので訂正させていただきます。

【注目事項あり】東武鉄道が2019年度鉄道事業設備投資計画を発表

2019年4月26日、東武鉄道が2019年度における鉄道事業設備投資計画を発表しました。今年度の投資額は約397億円となります。【車両面】【設備面】の視点から見ていきます。

【車両面】
▲東京地下鉄日比谷線直通向けに増備が進む70000系。今年度分増備はオールロングシートの70000系が7両2編成(14両)、転換クロスシートの70000・70090系が7両4編成(28両)の合計42両が登場する。後者の製造は2020年度から運転を開始する有料着席サービスに対応するためで近畿車輛が担当するものと思われる。
▲日比谷線直通向けから撤退する20000系列は転用が進み、今年度は4両5編成(20両)が日光線南栗橋(TN-03)以北と宇都宮線系統に投入される。一部は5扉車を3扉車化して転用している車両もある。

今年度はオールロングシートの70000系が2編成(14両)、一方でロング・クロスの転換クロスシートを備える70000・70090系が4編成(28両)の合計42両が製造されます。後者は日比谷線直通列車において有料着席サービスを導入することから、それに対応する車両となります。これらの車両で置き換えられる20000系列は5扉車を組み込む編成を含めた5編成が転用されます(一部は5扉車を3扉車化して対応)。また日光線で運用されている『SL大樹』に2機目のSL(C11形蒸気機関車)が投入されます。

またスカイツリーラインから日比谷線に直通する新製の70000系列のほか、スカイツリーラインから半蔵門線に直通する50000・50050系、東上線から有楽町線・副都心線に直通する9000・9050系、50000・50070系には車内防犯カメラが設置されます(今年度は8編成に設置)。

【設備面】
設備面ではスカイツリーラインのとうきょうスカイツリー(TS-02)付近(今年度は仮線工事)、竹ノ塚(TS-14)付近(今年度は上り急行線の仮線切替およびその高架橋工事)、およびアーバンパークラインの清水公園(TD-15)~梅郷(TD-18)間の高架化工事、逆井(TD-27)~六実(TD-29)間の複線化工事の完了予定による急行運転の拡充(運河[TD-19]~柏[TD-24]~船橋[TD-35]間での急行運転を2020年度に予定)、スカイツリーラインの押上(TS-03, Z-14)、東上線池袋(TJ-01)4番ホーム(主に普通が発車するホーム)、朝霞(TJ-12)1番・2番ホーム(下り)、志木(TJ-14)3番・4番ホーム(上り)へのホームドア設置完成、北千住(TS-09)の3階ホーム(日比谷線直通系統、5番・6番・7番ホーム)、新越谷(TS-20)、北越谷(TS-22)、志木1番・2番ホーム(下り)へのホームドア設置の推進(2020年度完成予定)、日光線新高徳(TN-53)のリニューアルなどが予定されています。

2019年4月28日

【緊急代走】小田急電鉄ロマンスカー『EXE』30000形が土曜休日N33運用を代走で『スーパーはこね』に入る

2019年4月27日に小田急電鉄ロマンスカー『VSE』50000形50001Fが土曜休日N34運用(0101レで当該編成を確認)に充当中、小田原(OH47)で車両故障を起こしたため、運用を離脱し当該運用はロマンスカー『EXE』30000形30257Fで急遽代走となりました。
▲箱根登山鉄道線内で落石に巻き込まれたり、車両故障に見舞われたりと、踏んだり蹴ったりのロマンスカー『VSE』50000形50001F。
▲27日の土曜休日N34運用の途中からと28日の土曜休日N33運用を急遽代走したロマンスカー『EXE』30000形30257F。このうち『スーパーはこね11号』(0711レ:土曜休日N33運用)はなんと4両編成の30057F(写真手前側の4両)を伴った10両編成(ただし小田原[OH47]で切り離しあり)で運転された。

27日の代走運用は急遽設定されたため30257Fが単独で充当されました。この代走運用は28日にも実施されました。このときは本来30257Fの単独となるところですが、GWの10連休期間ということもあって、輸送力増強を狙い新宿(OH01)11時00分発の『スーパーはこね11号』(土曜休日N33運用:湯1215←宿1100)は30057Fを連結した10両編成で運転されました(ただし30057Fは普段通り小田原で切り離し)。もともと28日分の土曜休日N33運用は『VSE』での運転を予定していました。

【続々譲渡】東日本旅客鉄道205系5000番台千ケヨM14編成がインドネシアに譲渡(15編成/42編成)

2019年4月26日に、東日本旅客鉄道205系5000番台千ケヨM14編成(クハ205-45以下8両)がインドネシアへ譲渡するため、所属先の京葉車両センターから総合車両製作所新津事業所までの配給輸送列車が運転されました。牽引機はEF81形134号機が担当しました。
▲インドネシア譲渡11編成目の205系5000番台千ケヨM14編成。編成番号札は『15』に交換された。最後尾の行先表示はタンポポのイラストが入った『ジャカルタ』であった。

同編成の最後尾の編成番号札は『15』に交換され、最後尾の前面部種別行先表示器にはタンポポのイラストが入った通常の『ジャカルタ』と表示されました。千ケヨM14編成の海外譲渡により、残る205系0番台・5000番台は合わせて8両27編成(合計216両)となりました。武蔵野線向けに209系500番台が転入してくるのは元八ミツC511編成の分(8両)をもってすべて終了しますので、それ以降は205系0番台・5000番台の譲渡とE231系0番台の転入の動きが続きそうです。

2019年4月27日

本日の小田急電鉄小田原線撮影 ~2019.04.27 検査明けの2059Fと復活を遂げた3651Fをキャッチ~

2019年4月27日は小田急電鉄小田原線を撮影。今回は海老名(OH32)にて。

2000形2059F。6609レ(土曜休日B29運用)。ロイヤルブルー帯を保ったまま重要部検査を通して運用復帰した2059Fを目撃。

ロマンスカー『VSE』50000形50002F。0025レ(土曜休日N33運用)。このときは小田原(OH47)で同形式の50001Fが土曜休日N34運用に充当中に車両故障を起こしてしまい、遅延が発生。

3000形3651F。6612レ(土曜休日B14運用)。なんとあの屋根焼損から無事に復活を遂げた3651Fをキャッチしました。試運転直前にROM更新が実施されています。7号車デハ3601の屋根がきれいになっていますねぇ。

内装は確認できませんでしたが、屋根の修繕を行ったデハ3601だけ床部分の黄色のマーキングが追加されている以外は手はつけられていないようです。

【現役最古参編成】小田急電鉄8000形8251Fが大野総合車両所を検査出場

2019年4月25日、小田急電鉄大野総合車両所を検査出場した8000形8251F(界磁チョッパ制御車)の試運転が実施されました。この編成は8255F(界磁チョッパ制御車)と同じくVVVFインバータ制御にはなっていない編成であり、今後の動きが注目されています。
▲2002年度に界磁チョッパ制御車のままリニューアルされて約17年が経つ8000形8251F、重要部検査を通したが、新型車両5000形(2代目)の登場が予定されており、リニューアル対象から外れている1000形ワイドドア車とともに注目したい編成である。

この8251Fと8255Fは2002年度にリニューアル更新工事を受けましたが、制御装置は界磁チョッパ制御のままで、当時の8000形の貴重な音を残す編成となっています。それ以外の編成は3000形と同じIGBT素子を用いたVVVFインバータ制御に更新され、さらに2013年度にリニューアル更新工事を受けた8059F・8061FのみSiC素子を用いたVVVFインバータ制御に更新されました。今年度の事業計画では2代目の5000形が登場することとなっており(10両固定編成、編成番号は4000形と同じ付番方法を踏まえて『5051F』『5052F』『5053F』『5054F』『5055F』『5056F』と予想)、その際には1000形ワイドドア車および8000形界磁チョッパ制御車が置き換えられるのではと予想されており、8251Fが重要部検査を通してきれいな姿になったとはいえど、8251F・8255Fの動きは少しでも見逃せないものです。また女性専用車ステッカーが撤去されて完全に6両編成のA運用専任となった1000形ワイドドア車にも注意したいところ。2代目の5000形の導入数が全6編成で、これは1000形ワイドドア車の在籍数(6編成)と合致します。1000形のワイドドア車は新製当初からGTO素子のVVVFインバータ制御ではあるものの、リニューアル対象から外されているため、同形式のワイドドア車(6編成)も置き換えの対象になりうるのではないかと個人的に予想しています。

【廃車除籍か】東日本旅客鉄道485系ジョイフルトレイン『宴』が長野総合車両センターへ

2019年4月25日、東日本旅客鉄道高崎車両センター所属の485系ジョイフルトレイン『宴』(高タカTG01編成)が所属先から長野総合車両センターまで自走回送されました。
▲高崎車両センターに3種類(18両)が存在する485系ジョイフルトレイン、このうち最近団体専用列車の設定がなかった『宴』が帰らぬ旅へ。これで残るジョイフルトレインは『華』(高タカTG02編成)と『リゾートやまどり』(高タカYD01編成)の12両のみに。

このジョイフルトレイン『宴』はここ最近団体専用列車としての設定がなかったため廃車除籍になるものと思われます。もともと『宴』は『華』とともに小山車両センター(宮ヤマ)に配置されていましたが、2015年3月の上野東京ライン開業で当時の高崎車両センターに配置されていたE233系3000番台のほとんどが小山車両センター(ただし新製配置の付属編成を除く、基本編成・付属編成1本ずつが国府津車両センター)に転属したため、それと入れ替わりにジョイフルトレイン2本が高崎車両センターに転属する形となり、現在までに至ります。全車両がグリーン車のため主に団体専用列車として活躍しました。

2019年4月26日

【注目事項あり】京王電鉄が2019年度鉄道事業設備投資計画を発表

2019年4月26日、京王電鉄が2019年度鉄道事業設備投資計画を発表しました。投資額は約297億円となります。【車両面】と【設備面】に分けて紹介します。

【車両面】
▲『京王ライナー』向け2代目5000系は1編成(5736F)のみが増備される。この系列は固定運用ではあるが東京都交通局新宿線の直通運用に入るほか、『京王ライナー』全列車に充当される。
▲8000系は10両1編成と8両2編成の26両にリニューアル更新工事が施工される。10両固定編成は最後の6両+4両の組成である8712F+8812Fの中間に入る先頭車部分の撤去および中間車化による貫通編成化工事を兼ねているほか、8両固定編成とともに制御装置も更新される。

車両面では総合車両製作所横浜事業所にて5000系が1編成(5736F)増備されるほか、8000系のリニューアル更新工事が26両(10両1編成、8両2編成)、井の頭線向けの1000系のリニューアル更新工事が15両(5両3編成)にそれぞれ施工されます。それらの車両には車椅子兼ベビーカースペースが設置されるほか、車内防犯カメラが両系列のリニューアル車両に併せて設置されます。また8000系8両固定編成の2編成に自動放送が設置されるほか、1000系はリニューアル3編成に車内LCD式旅客案内表示器が2画面設置されます。

【設備面】
設備面では笹塚(KO-04)~仙川(KO-13)間の25ヶ所の踏切除却に向けた連続立体交差事業の推進、新宿(KO-01)~笹塚(KO-04)間のトンネル部の耐震補強工事、味の素スタジアムの最寄駅である飛田給(KO-20)へのホームドア設置、仙川、分倍河原(KO-25)、橋本(KO-45)の各駅への転落防止固定柵の設置、京王稲田堤(KO-36)1番ホームへの転落防止ゴム(ホームと列車の隙間を埋めるゴム)の設置などを進めます。

【注目事項あり】小田急電鉄が2019年度鉄道事業設備投資計画および新型車両『5000形』の導入を発表

2019年4月26日、小田急電鉄が2019年度における鉄道事業設備投資計画を発表しました。今年度の投資額は昨年度(約336億円)よりも低めの約327億円となります。【車両面】と【設備面】を中心に見ていきましょう。

【車両面】
▲車両面では2007年に登場した4000形電車(写真)以来、約12年ぶりに新型車両が導入される。形式名は『5000形(2代目)』で、往年の主力車両であり2012年3月に引退した5000形(初代)と区別するため、2代目の5000形を名乗る。
▲1000形は引き続きリニューアル更新工事が実施される。昨年度は1067Fと1093Fの14両に施工された。今年度は具体的な施工両数は公表されなかったが、2編成(うち1編成目の1094Fは確実)のリニューアルが予定されている。
▲1000形10両固定編成は1094Fのリニューアル入場で未更新はついに1092Fのみに
▲ロマンスカー『EXE』30000形は引き続きリニューアル更新工事(『EXEα』化)が実施され、1編成に施工される。昨年度は先に重要部検査を通した30053F+30253Fが飛ばされ、30054F+30254Fに施工された。今年度は30055F+30255Fへの施工が予想される。

車両面では2007年に老朽化が進行していた5000形(初代)および1000形の東京地下鉄千代田線直通対応編成(4両固定編成+6両固定編成、10両固定編成)の置き換え用として登場した4000形以来、約12年ぶりに新型車両『5000形(2代目)』を導入することが発表されました。今回の同形式は2012年に引退した5000形(初代)と異なり、先頭車を流線形の非貫通構造で1編成あたり10両を組成し、編成定員は先頭車(2両)が144名、中間車(8両)が155名の計1528名となります。導入数は2020年度(2021年3月)までに10両6編成(60両)を予定しており、今年度では10両1編成(10両)、2020年度に10両5編成(50両)が導入される予定です。2代目の同形式は総合車両製作所(横浜事業所)および川崎重工業兵庫工場で製造され、前面部および側面部の帯はアズールブルーとインペリアルブルーが採用され、『より広く、より快適に』をキーワードに車内空間の広さ、明るさ、安心感、優しさを追求したデザインとなっています。同形式は拡幅車体が採用され、外観デザインは価値観の変化にとらわれないシンプルデザインとなります。また車両間貫通扉および座席上部の荷棚に大型ガラスを用いることで明るさと開放感が生み出されます。車内の座席モケットの色は一般座席が橙色、優先席が青色となるようです。車内照明や前照灯はすべてLED式となり、案内装置は17インチワイドの車内LCD式旅客案内表示器が2画面配置され(『小田急TV』対応)、各車両にはフリースペース(車椅子兼ベビーカースペースが1ヶ所)と新製の通勤形車両では初めての車内防犯カメラ(4ヶ所)が設置されるようです。制御装置にはSiC素子VVVFインバータ制御が採用され、空気清浄機が各車両に8台設置されるようです。また同形式では車両が異常な動きを検知した場合に自動的に緊急停止させ被害を防止する装置、大容量データを地上に伝送可能な次世代型車両情報管理装置とそれに対応する車上装置を搭載します。

1000形では具体的な両数は公表されませんでしたが、今年度は2編成のリニューアルを予定しており、1編成は現在入場中の1094F(10両固定編成)が確実です(昨年度は1067F・1093Fの2編成でした)。残る1編成は4両固定編成となるのか、それともそれ以外の6両固定編成・8両固定編成(1081F)となるのかが注目されます(10両固定編成の1092Fは重要部検査を通しているため、次回に持ち越し)。ロマンスカー『EXE』30000形は1編成のリニューアルを予定しており、今年度は30055F+30255Fが対象になるものと予想されます(昨年度は30053F+30253Fが先に重要部検査を通していたこともあり、それが飛ばされて30054F+30254Fが対象になりました)。

【設備面】
▲保存したロマンスカーを展示して2021年に開業する『ロマンスカーミュージアム』の建設予定地。今年度は施設建物の建築に入る。
▲設備面では参宮橋(OH03)(写真)、向ヶ丘遊園(OH19)、片瀬江ノ島(OE16)の各駅のリニューアル工事、下北沢(OH07)の駅舎改良工事が予定されている。片瀬江ノ島では竜宮を模した駅舎が3月中に姿を消しており、本格的な竜宮造りの駅舎建設工事に入る。

設備面では昨年度までに輸送力増強のため代々木上原(OH05)~梅ヶ丘(OH09)間の複々線化工事が終了したため、今年度は法面改修工事、ホームドア設置工事、駅舎リニューアルや改良工事などが予定されています。ホームドアは今年度ではホーム安全柵に代わり一足早く設置された東北沢(OH06)のほか、代々木上原(1番・4番ホーム)、世田谷代田(OH08)、梅ヶ丘の各駅への設置を予定しています。また法面改修工事では2度にわたって線路陥没が発生した愛甲石田(OH35)~伊勢原(OH36)間と東海大学前(OH38)~秦野(OH39)間での工事が予定されているほか、新百合ヶ丘(OH23)付近のトンネル(上りのみ)の耐震補強工事、愛甲石田、小田急多摩センター(OT06)の駅天井補強工事が予定されています。

2019年4月25日

【貴重な幕車】西武鉄道2000系2007Fが武蔵丘車両検修場に入場

2019年4月23日に、西武鉄道新宿線・拝島線で2017年3月18日から『西武鉄道×台湾鉄路管理局』の協定締結記念ラッピング電車として運用されていた旧2000系2007Fが武蔵丘車両検修場に入場しました。この編成は入場時にラッピングを解除した状態となっています。
▲2017年3月から2年と1ヶ月にわたってラッピング電車として運用されていた旧2000系2007F。

この編成は廃車ではなく検査に入るものと思われます(廃車となる場合は一度小手指車両基地に回送する必要があるため)。旧2000系の8両固定編成で種別行先案内表示器が幕式(交換前は3色LED式)となっており、同じく旧2000系で種別行先案内表示器が幕式である2403F(2両固定編成)とともに希少な存在となっています。旧2000系といえば新宿線や国分寺線で運用されていた6両固定編成の2021Fが廃車除籍となっただけに、旧2000系の動きは気になるところですね。

【祝! 復活】小田急電鉄3000形3651F(日本車両製造3次車)が約1年7ヶ月ぶりに営業運転に復帰

2017年9月のボクシングジムの火災による屋根焼損で運用を離脱し、2018年7月に生まれ故郷の日本車両製造豊川製作所で屋根の修繕を受けて2019年3月25日に出場した、小田急電鉄3000形3651F(日本車両製造3次車)が2019年4月25日の6510レ伊0620→宿0805:平日B12運用)より営業運転に復帰しました。
▲ボクシングジムの火災による屋根焼損から約1年7ヶ月、3000形8両固定編成のトップナンバーの3651Fが見事に復活。無事に運用に復帰した。運用復帰前にあたっては種別行先案内表示器のROM更新が行われた。

この編成は2019年4月12日に小田原線相模大野(OH28)~小田原(OH47)間での試運転を行い、久しぶりに小田原線内を走行しました。日本車両製造豊川製作所に入場する以前に施工されていなかった種別行先案内表示器のROM更新(『各停』→『各駅停車』)および字体の変更(明朝体→ゴシック体)が行われています。焼損の激しいデハ3601の屋根修繕が行われたため、車内には手はつけられていません。小田原線の各駅停車は2019年3月のダイヤ改正で代々木八幡(OH04)の島式ホームの使用開始に合わせて一部列車が10両編成に増強され、10両編成の運用が5つ(予備留置含む)増えた一方で8両編成の運用は2つ削減されています。

2019年4月24日

【目立つ橙色】東京急行電鉄6000系中間車2両が総合車両製作所横浜事業所を新製出場

2019年4月23日から24日にかけて、東京急行電鉄6000系中間車両(2両)が総合車両製作所横浜事業所を新製出場し長津田検車区まで甲種輸送されました。車体は橙色に塗装され『Q SEAT』のロゴが確認できるため、6000系でも『Q SEAT』車両を導入するものと思われます。

▲6020系で導入された『Q SEAT』車両だが、ついに6000系でも『Q SEAT』車両(写真は6020系のデハ6320形の『Q SEAT』車両)が登場した。
▲6000系は新製当初は6両編成、そのあと7両編成に増強するためにパンタグラフ1基を搭載する初代デハ6300形(3号車)を新製したが(このため4号車以降は改番)、それから約2年で2代目デハ6300形の『Q SEAT』車両(3号車)が登場。初代デハ6300形と差し替えるようだ。

今回輸送された車両はパンタグラフ1基を備える中間電動車の『デハ6301』・『デハ6302』(いずれも2代目)で、いずれも車体が橙色に塗装され白色で『Q SEAT』と書かれており、6020系と同じく転換クロスシートを備えています。これは6101F・6102Fの3号車(現行では初代デハ6300形)として組み込む『Q SEAT』車両(2代目デハ6300形)と思われます。大井町線では夕夜以降の帰宅時間帯に『Q SEAT』車両を組み込んだ6020系6121F・6122Fが3号車を有料座席指定車両とした急行列車に充当されていますが、その列車への充当を6000系でも可能とするために6000系の『Q SEAT』車両が製造されたものと思われます。2代目デハ6300形『Q SEAT』車両の組み込みに伴い、7両編成化のために増備されていた初代デハ6300形の動向が注目されます。車内のLCD式旅客案内表示器は『Q SEAT』車両組み込み前は現行の15インチ2画面ですが、『Q SEAT』車両では17インチに変更している可能性がありそうですね。

2019年4月23日

【往年の姿が復活!?】相模鉄道旧7000系がGW期間中に10両編成で運転!?

2019年(平成31年)4月29日から(令和元年)5月6日までのGW期間中限定で、相模鉄道旧7000系(8両編成)を10両編成に増強して10両編成の運用に投入すると発表しました。
▲現在の旧7000系は7707Fが廃車除籍で解体処分となり、7710Fと7712Fの2編成(16両)の在籍となっている。10両編成に組成する場合はもう片方の編成から2両を借りる必要があるが、どちらの編成に2両を組み込むのだろうか。

初日の29日は海老名(SO-18)9時13分発の1032レ(土曜休日42運用:海0913→横0945)から充当され、平成最後となる30日は二俣川(SO-10)で停泊となるため、土曜休日43運用で運用されます。5月の運用は近日公開ということで発表を待ちましょう。ヘッドマークの掲出や装飾などは特にありません。運用は事故などの状況で変わることがあります。運用が公表されている時点で動きを追うことと撮影はとても容易ですが、撮影するファンが多くなることが予想されますので気をつけてください。

土曜休日42運用
海0913→横0945 急1032レ
海1023←横0950 急1031レ
海1032→横1114 各6026レ
海1204←横1121 各6029レ
海1213→横1245 急1056レ
海1323←横1250 急1055レ
海1332→横1414 各6038レ
海1504←横1421 各6041レ
海1513→横1545 急1080レ
海1623←横1550 急1079レ
海1910→横1935 特3050レ
湘2021←横1941 各6813レ
湘2025→横2105 各6824レ
湘2151←横2112 各6831レ
湘2200→横2239 各6838レ
湘2328←横2248 各6847レ
湘2338→俣2354 各7708レ
 
土曜休日43運用
湘0558←俣0542 各7705レ
湘0605→横0634 快2700レ
海0723←横0650 急1007レ
海0732→横0815 各6014レ
海0904←横0821 各6017レ
海1840→横1905 特3048レ
湘1951←横1911 各6809レ
湘1955→横2035 各6818レ
海2123←横2051 急1119レ
海2134→横2207 快2008レ
海2254←横2223 急1131レ
海2312→横2351 各6066レ
海2437←横2358 各6065レ

2019年4月22日

【重要部検査明け】小田急電鉄2000形2059F、ロイヤルブルー帯を保持して運用復帰

2019年4月17日に小田急電鉄大野総合車両所を検査出場し試運転を行った2000形2059Fが22日の6510レ伊0620→宿0805:平日B12運用)より営業運転に復帰しました。
▲2000形で唯一のロイヤルブルー帯を保った2059Fが営業運転に戻ってきた。

今回の検査入場では2000形で唯一のロイヤルブルー帯の消滅が心配されましたが、インペリアルブルー帯に変更されることはなく、従来のロイヤルブルー帯を保持して出場でしたのでとりあえずは一安心ですね。

2019年4月21日

【最近目撃なし】小田急電鉄1000形1094F、リニューアル更新工事に入ったか!?

2019年4月21日現在、ここのところ小田急電鉄1000形1094Fの目撃情報がありません。同編成は同年3月3日の回9126レ(和→大、旧土曜休日E38運用、現土曜休日E23運用)で大野総合車両所に入庫しており、そのまま入場したものと思われます。

▲ここ1ヶ月の目撃情報がないため、まだ正式な発表はないものの2019年度のリニューアル更新工事の対象になるのではと予想される1000形1094F。昨年度分施工の1093Fのリニューアル更新工事が終了して重要部検査を実施するタイミングで1094Fが入場したか。
▲1000形10両固定編成では1091F・1093Fがリニューアル車両となり、1094Fが入場したため、10両固定編成で唯一の未更新車両となった1092F。

1000形1094Fは3月3日に旧土曜休日E38運用(現在の土曜休日E23運用)で大野総合車両所に入庫したあと、そのまま運用に入ることはなく大野総合車両所に入場したものと思われます。このときは1093Fのリニューアル更新工事が終了し、重要部検査を施行するタイミングであったため、それとほぼ同時に1094Fが入場してリニューアル更新工事に入った可能性がありそうです。いまだに鉄道の事業計画の公式発表がなされていませんが、4両編成と10両編成の施工になる可能性がありますね。ちなみに1094Fは1093Fとともに車内LED式の旅客案内表示器が白枠で残っていた編成でした(かつてはリニューアル前の1081F・1091F・1092Fも白枠だったが、3編成とも黒枠に交換されている。ただし1091Fは2017年度にリニューアル更新工事を受けて消滅)。1094Fがリニューアルされる場合、1093Fと同じリニューアル内容でクハ1094・サハ1194・サハ1294・クハ1494には車椅子兼ベビーカースペースが設置されるものとみられます。

2019年4月20日

【ついに撤退】東日本旅客鉄道209系500番台八ミツC511編成が中央・総武線での営業運転を終了

2019年4月19日、東日本旅客鉄道中央・総武線向けの209系500番台で最後まで残っていた八ミツC511編成(クハ209-511以下10両)が701C列車(平日01C運用:千0707→三0844)をもって同線での営業運転を終了しました。今後転用改造工事を行うための準備に入りそうです。
▲中央・総武線からついに209系500番台が撤退し、すべてE231系に統一された。ただしこの路線では4つの区分番台(0番台・500番台・800番台・900番台)が存在する。

▲E231系の試作車900番台八ミツB901編成は一時期運用を離脱していたときがあったが、2019年4月19日の時点では定期運用に入っており、いつ再び離脱してもおかしくない状況だ。

同編成は今後秋田総合車両センターにて武蔵野線向けに転用される可能性が高いものとみられます。八ミツC511編成は新製当初からシングルアームパンタグラフを搭載しているため、M70番台を名乗りそうですね。209系500番台が一足先に中央・総武線から撤退したことで、編成中の5号車に6扉車を組み込んでいるE231系0番台と900番台八ミツB901編成の動向が注目されます。

【20000系以来】相模鉄道12000系12101Fが本線・いずみ野線で営業運転を開始

2019年4月20日の1046レ(海1053→横1125:土曜休日64運用)より、相模鉄道と東日本旅客鉄道との相互直通運転向けに登場した新型車両12000系12101Fが本線・いずみ野線で営業運転を開始しました。
▲2019年11月末に新横浜線(羽沢横浜国大[SO-51])と東日本旅客鉄道埼京線方面の直通路線が開業する約7ヶ月前に本線・いずみ野線でデビューを果たした12000系12101F。
▲4月13日には12000系の撮影会が開催され、マスコットキャラクター『そうにゃん』が登場した。

この系列は2019年11月30日に開業する新横浜線と埼京線方面を結ぶ直通路線向けに使用することを考慮して製造された車両で、現時点では12101Fの1編成のみですが、あと5編成が増備される予定です。12000系12101Fは19日の平日63運用の通勤通学時間帯まで充当されていた20000系20101Fと交代する形で運用に投入されているようです。

2019年4月19日

【ついに出場】小田急電鉄ロマンスカー『EXEα』30000形30054Fが日本車両製造豊川製作所を出場、甲種輸送される

2018年9月26日にリニューアル更新工事のため日本車両製造豊川製作所に入場していた小田急電鉄ロマンスカー『EXE』30000形30054F(新宿[OH01]寄りからクハ30054+デハ30004+デハ30104+クハ30154)が2019年4月18日に『EXEα』となって出場し、甲種輸送が行われました。
▲2018年度は先に重要部検査を通していた『EXE』30000形30053F+30253Fの分が飛ばされ、その代わりにリニューアル更新工事の対象となり『EXEα』に生まれ変わった30000形30054F。

今回入場した30054Fはリニューアル更新工事で『EXE』から『EXEα』に生まれ変わり、制御装置は三菱電機製のSiC素子VVVFインバータ制御となり、9号車の上り方にある付随台車は電動台車に変更されています。主なリニューアル内容は2017年度分の30052F+30252Fと同じで、客室内に荷物棚・車内防犯カメラや100V対応のコンセントが窓側に設置されているものと思われます。このあと30054Fは大野総合車両所にて重要部検査を通す可能性がありますね。2019年度も1000形のリニューアル更新工事と並行して『EXE』1編成のリニューアル更新工事が予想され、30054F+30254Fのリニューアル入場前に検査を通していた30053F+30253Fを除外すると、次の対象候補は30055F+30255Fということになるでしょうか。

【ロマンスカー『EXE/EXEα』30000形電車 在籍状況】 ※2019年4月19日現在
《EXE》 4編成
30053F+30253F30055F+30255F30056F+30256F30057F+30257F
《EXEα》 3編成
30051F+30251F30052F+30252F30054F+30254F
《EXE→EXEα(入場中)》 0編成

【リニューアル更新工事の動き】
《2016年度》・・・30051F+30251F 《2017年度》・・・30052F+30252F
《2018年度》・・・30054F+30254F 《2019年度》・・・?????

【EXEからEXEαへのリニューアルに伴う編成組成】
《リニューアル前》
クハ30054+デハ30004+デハ30104+クハ30154+クハ30254+デハ30204+サハ30354+サハ30454+デハ30504+クハ30554
《リニューアル後》
クハ30054+デハ30004+デハ30104+クハ30154+クハ30254+デハ30204+サハ30354+デハ30404+デハ30504+クハ30554

【続々登場】東日本旅客鉄道E233系7000番台宮ハエ135編成が総合車両製作所横浜事業所を新製出場

2019年4月18日、東日本旅客鉄道E233系7000番台増備車の宮ハエ135編成が製造先の総合車両製作所横浜事業所を新製出場し、所属先となる川越車両センターまでの試運転を兼ねて自走回送されました。19日には東海道貨物線を中心とした試運転が実施されています。
▲相模鉄道新横浜線との相互直通運転向けに増備が進むE233系7000番台(写真は宮ハエ134編成)。

同編成は女性専用車ステッカーのある10号車側からクハE233-7035+モハE233-7435+モハE232-7435+サハE233-7235+サハE233-7035+モハE233-7035+モハE232-7035+モハE233-7235+モハE232-7235+クハE232-7035と組成され、“ATACS”の搭載を意味する『ID-65』の表記が確認されています。これでE233系7000番台の在籍数は10両35編成(350両)となり、埼京線で活躍していた205系0番台の最盛期の在籍数(10両32編成)を3編成上回っています。なお3月16日から宮ハエ132編成(クハE233-7032以下10両)が営業運転に投入されています。宮ハエ135編成の出場によりE233系7000番台の増備は4編成目となります。

2019年4月18日

【運用公表】相模鉄道12000系12101Fの1番列車は土曜休日1046レと判明

2019年4月20日から営業運転を開始する相模鉄道12000系12101Fですが、同日の初日の運用は土曜休日64運用で営業1番列車が1046レ(海1053→横1125)となることが相模鉄道のHPにて公表されました。このため20000系20101Fの運用公表は19日分まで(運用は6017レまで)となります。
▲12000系12101Fの営業1番列車は海老名(SO-18)10時53分発の上り急行1046レと判明。

営業運転開始に合わせて始発駅の海老名で出発式が行われるかもしれませんね。この12000系は本線西谷(SO-08)から分岐する新横浜線と東日本旅客鉄道埼京線の新宿(JA-11, JS-20)方面の相互直通運転用に総合車両製作所横浜事業所にて製造されたもので、制御装置や旅客用扉の配置などを極力11000系やE233系の仕様に合わせており、パンタグラフの搭載位置や電動車と付随車の連結位置は同時期に3編成が増備されたE233系7000番台(宮ハエ)に合わせたものとなっています。新横浜線開業となる11月30日までは本線・いずみ野線のみで運用し、11月30日から新横浜線方面に直通する運用に充当されるものと思われます。

★12000系一番運用 土曜休日64運用★
海1053→横1125 急1046レ
湘1201←横1131 快2721レ
湘1205→横1234 快2724レ
海1313←横1240 急1053レ
海1323→横1355 急1066レ
湘1431←横1401 快2731レ
湘1435→横1504 快2734レ
海1543←横1510 急1073レ
海1553→横1625 急1086レ
湘1701←横1631 快2741レ
湘1705→横1734 快2744レ
海1823←横1750 急1095レ
俣2136→横2155 各6064レ
海2243←横2211 急1129レ
海2258→横2329 急1144レ
海2406←横2335 急1143レ

【重要部検査完了】小田急電鉄2000形2059Fがロイヤルブルー帯を保持して検査出場

2019年4月17日、小田急電鉄大野総合車両所に重要部検査のため入場していた2000形2059Fが出場し、小田原線相模大野(OH28)~秦野(OH39)間で試運転を実施しました。
▲2000形で唯一のロイヤルブルー帯をまとう、同形式ラストナンバーの2059F。大野総合車両所への重要部検査入場で注目されていたロイヤルブルー帯はしっかり保持された。

今回の検査入場では2000形で唯一のロイヤルブルー帯の消滅が心配されましたが、インペリアルブルー帯に変更されることはなく、従来のロイヤルブルー帯を保持したまま出場しました。ちなみに2019年3月のダイヤ改正では前回改正時よりも8両編成の運用が2つ削減され、その2運用は10両編成のE運用に振り替えられています(平日E32運用・E33運用、土曜休日E32運用・E33運用、一部はC運用にも存在する)。