2019年4月9日

【遂に登場!!】東京急行電鉄3020系3121Fが総合車両製作所横浜事業所を新製出場

2019年4月9日から11日にかけて、総合車両製作所(J-TREC)横浜事業所で製造された東京急行電鉄目黒線の新型車両3020系のトップナンバー8両が長津田検車区まで甲種輸送されています。牽引機は横浜事業所からはDE10形1726号機が担当しました。
▲田園都市線の2020系や大井町線の6020系をベースに、ワンマン運転対応で転落防止幌未設置の目黒線向け3020系が遂に登場、甲種輸送が行われた。写真は始発駅の東日本旅客鉄道横須賀線の逗子(JO-06, JS-06)に進入する甲種輸送列車。この3020系は当初から6両編成ではなく8両編成で落成している。
▲横須賀線内を進む甲種輸送列車。3020系は3編成が登場する予定だが、残り2編成は横浜事業所で落成するのか、それとも新津事業所で落成するのかが気になるところ。2020系の2122F以降と6020系の『Q SEAT』車両は新津事業所(2126Fのデハ2326・2127Fのデハ2327を除く)、6020系(前述の『Q SEAT』車両を除く)と2121Fの全車両、2126F・2127Fのデハ2326・デハ2327は横浜事業所でそれぞれ製造されたものである。

目黒線の3020系は田園都市線の2020系および大井町線の6020系をベースに製造され、3020系のラインカラーは水色とされました。3020系は目黒線の現在の定期運用で設定されている6両編成ではなく8両編成で落成しています。これは2022年に予定されている目黒線の8両編成への増強および相模鉄道との直通運転で注目される新横浜線の開業に向けたものと思われます。それまでは2019年秋の営業運転投入時には電動車と付随車の割合を3M3Tの6両編成とするため、付随車と電動車1両ずつを抜いて保留車とし、残った6両が暫定的に営業運転に投入されるようでしょうか。同系列は目黒線向けなので8両が元住吉検車区に配置されるようです。今回の編成は機関車次位から『3821』+『3721』+『3621』+『3521』+『3421』+『3321』+『3221』+『3121』となっており、中央線と横浜線と八高線が交わる八王子(JC-22, JH-32)で切り離す際に『3521』と『3421』の間で分割できるようになっています。制御装置は『3721』『3621』『3321』『3221』の4両に搭載されており、このうち『3721』『3321』にはパンタグラフが2基搭載されています。『3521』『3421』には非常用の梯子が設置されており、付随車と思われます。このため8両編成における電動車と付随車の比率は4M4Tとなり、以下の構成とみてよさそうです。

←目黒(MG-01)        日吉(MG-13)→
クハ3121+デハ3221+デハ3321+サハ3421+サハ3521+デハ3621+デハ3721+クハ3821
クハ3122+デハ3222+デハ3322+サハ3422+サハ3522+デハ3622+デハ3822+クハ3822
クハ3123+デハ3223+デハ3323+サハ3423+サハ3523+デハ3623+デハ3723+クハ3823

なお2020系および6020系と異なるのは運転台がワンマン運転に対応していることと、目黒線と乗り入れ路線の各駅にホームドアが設置されているため、車両間転落防止幌が設置されていないことが特筆されます。ただドアエンジン・ドアチャイムと車内LCD式旅客案内表示器などは2020系や6020系とまったく同じとみてよさそうですね。