2019年4月10日

【まさかの展開】京浜急行電鉄新1000形1417編成、制御装置がシーメンス製から東洋電機製に交換される

2019年4月8日、京浜急行電鉄ファインテック久里浜事業所に入場していた新1000形アルミ車の1417編成(浦賀[KK-64]・三崎口[KK-72]寄りからデハ1417+デハ1418+サハ1419+デハ1420)が出場し、試運転を実施しました。

▲ファインテック久里浜事業所を検査出場した新1000形1417編成。制御装置がシーメンス製IGBT素子から東洋電機製IGBT素子に交換された。新1000形の4両編成で機器更新工事を受けるのは1401編成・1405編成・1409編成・1413編成以来で5編成目だが、これらは東芝製IGBT素子に更新されており、この1417編成が同形式のアルミ車で初めて東洋電機製IGBT素子に更新されたのである。

この編成は新1000形の3次車で落成当初から制御装置がドイツ・シーメンス社製でありながら従来のGTO素子(これが加速時に音階を奏でるため『ドレミファインバータ』と呼ばれる)からIGBT素子に変更されたVVVFインバータ制御方式となっており、加速音・減速音の特徴から鉄道ファンの間で『悲鳴』として親しまれているのですが、今回の出場で制御装置のメーカーが日本の東洋電機製のIGBT素子に更新され、2100形と同じ音を奏でるようになりました(これは川崎重工業兵庫工場で落成した新1000形ステンレス車[1600番台・1800番台を含む]と同じ)。また浦賀寄りから2両目のデハ1418がサハ1418に変更され、電動車から付随車に変更されているようです。また車内LED式旅客案内表示器は車内LCD式旅客案内表示器に更新され、17インチの1画面(路線図付き)と2画面(多言語表示)の千鳥配置となっています。

すでに新1000形4両固定編成(アルミ車)のシーメンス製GTO素子VVVFインバータ制御は1409編成・1413編成の制御装置更新をもって消滅していますが、シーメンス製IGBT素子VVVFインバータ制御もカウントダウンとなってしまうかもしれませんね。ちなみにシーメンス製IGBT素子を搭載する編成は8両固定編成にも存在しますので、すぐに完全消滅するわけではありませんが、1421編成・1425編成・1429編成・1433編成・1437編成・1441編成・1445編成のように4両固定編成の録音を優先的に行ったほうがいいかもしれませんね。