2019年4月23日から24日にかけて、東京急行電鉄6000系中間車両(2両)が総合車両製作所横浜事業所を新製出場し長津田検車区まで甲種輸送されました。車体は橙色に塗装され『Q SEAT』のロゴが確認できるため、6000系でも『Q SEAT』車両を導入するものと思われます。
▲6020系で導入された『Q SEAT』車両だが、ついに6000系でも『Q SEAT』車両(写真は6020系のデハ6320形の『Q SEAT』車両)が登場した。
▲6000系は新製当初は6両編成、そのあと7両編成に増強するためにパンタグラフ1基を搭載する初代デハ6300形(3号車)を新製したが(このため4号車以降は改番)、それから約2年で2代目デハ6300形の『Q SEAT』車両(3号車)が登場。初代デハ6300形と差し替えるようだ。
今回輸送された車両はパンタグラフ1基を備える中間電動車の『デハ6301』・『デハ6302』(いずれも2代目)で、いずれも車体が橙色に塗装され白色で『Q SEAT』と書かれており、6020系と同じく転換クロスシートを備えています。これは6101F・6102Fの3号車(現行では初代デハ6300形)として組み込む『Q SEAT』車両(2代目デハ6300形)と思われます。大井町線では夕夜以降の帰宅時間帯に『Q SEAT』車両を組み込んだ6020系6121F・6122Fが3号車を有料座席指定車両とした急行列車に充当されていますが、その列車への充当を6000系でも可能とするために6000系の『Q SEAT』車両が製造されたものと思われます。2代目デハ6300形『Q SEAT』車両の組み込みに伴い、7両編成化のために増備されていた初代デハ6300形の動向が注目されます。車内のLCD式旅客案内表示器は『Q SEAT』車両組み込み前は現行の15インチ2画面ですが、『Q SEAT』車両では17インチに変更している可能性がありそうですね。