2019年4月29日

【注目事項あり】東武鉄道が2019年度鉄道事業設備投資計画を発表

2019年4月26日、東武鉄道が2019年度における鉄道事業設備投資計画を発表しました。今年度の投資額は約397億円となります。【車両面】【設備面】の視点から見ていきます。

【車両面】
▲東京地下鉄日比谷線直通向けに増備が進む70000系。今年度分増備はオールロングシートの70000系が7両2編成(14両)、転換クロスシートの70000・70090系が7両4編成(28両)の合計42両が登場する。後者の製造は2020年度から運転を開始する有料着席サービスに対応するためで近畿車輛が担当するものと思われる。
▲日比谷線直通向けから撤退する20000系列は転用が進み、今年度は4両5編成(20両)が日光線南栗橋(TN-03)以北と宇都宮線系統に投入される。一部は5扉車を3扉車化して転用している車両もある。

今年度はオールロングシートの70000系が2編成(14両)、一方でロング・クロスの転換クロスシートを備える70000・70090系が4編成(28両)の合計42両が製造されます。後者は日比谷線直通列車において有料着席サービスを導入することから、それに対応する車両となります。これらの車両で置き換えられる20000系列は5扉車を組み込む編成を含めた5編成が転用されます(一部は5扉車を3扉車化して対応)。また日光線で運用されている『SL大樹』に2機目のSL(C11形蒸気機関車)が投入されます。

またスカイツリーラインから日比谷線に直通する新製の70000系列のほか、スカイツリーラインから半蔵門線に直通する50000・50050系、東上線から有楽町線・副都心線に直通する9000・9050系、50000・50070系には車内防犯カメラが設置されます(今年度は8編成に設置)。

【設備面】
設備面ではスカイツリーラインのとうきょうスカイツリー(TS-02)付近(今年度は仮線工事)、竹ノ塚(TS-14)付近(今年度は上り急行線の仮線切替およびその高架橋工事)、およびアーバンパークラインの清水公園(TD-15)~梅郷(TD-18)間の高架化工事、逆井(TD-27)~六実(TD-29)間の複線化工事の完了予定による急行運転の拡充(運河[TD-19]~柏[TD-24]~船橋[TD-35]間での急行運転を2020年度に予定)、スカイツリーラインの押上(TS-03, Z-14)、東上線池袋(TJ-01)4番ホーム(主に普通が発車するホーム)、朝霞(TJ-12)1番・2番ホーム(下り)、志木(TJ-14)3番・4番ホーム(上り)へのホームドア設置完成、北千住(TS-09)の3階ホーム(日比谷線直通系統、5番・6番・7番ホーム)、新越谷(TS-20)、北越谷(TS-22)、志木1番・2番ホーム(下り)へのホームドア設置の推進(2020年度完成予定)、日光線新高徳(TN-53)のリニューアルなどが予定されています。