2023年1月31日

【サークルK再び完全消滅】東京地下鉄8000系8102F(サークルK編成)が北館林荷扱所に自走回送される

2023年1月31日、東京地下鉄鷺沼検車区に所属する半蔵門線の8000系8102Fが所属先から北館林荷扱所へ自走回送されました。この編成は同系列唯一のD-SRと東武鉄道デジタル無線に非対応の編成ということでで、廃車解体処分のためと思われます。
▲8000系でD-SRおよび東武鉄道のデジタル無線に対応していない8102Fが北館林荷扱所へ旅立った。東急電鉄8500系8637Fが1月25日に旅立っているため、東武鉄道伊勢崎線方面に直通しない『サークルK』編成が再び消滅した。

同系列でD-SR非対応の8102Fは昨年11月19日から東武鉄道伊勢崎線(スカイツリーライン)でデジタル無線の運用を開始したことから同線に乗り入れできなくなり、両編成に黒い丸枠の中にアルファベットの”K”が書かれた『サークルK』ステッカーが掲出され、それ以降は平日中心の伊勢崎線に一切乗り入れないS運用を中心に運用されていました。前回の8114Fでは『サークルK』となってわずか2週間で北館林荷扱所へ旅立ちましたが、今回の8102Fでは8114Fよりも約2ヶ月間長く『サークルK』として活躍しました。東急電鉄8500系も全編成が消滅したことから、再び東武鉄道に乗り入れない『サークルK』の編成は完全消滅となります。

【鷺沼検車区8000系の在籍状況】2022年1月31日現在
《現役》 8編成(  80両)
8101F8104F8106F8109F8110F8115F8116F8118F
《廃車》11編成(110両)
8102F8103F8105F8107F8108F8111F8112F8113F8114F8117F8119F

2023年1月29日

【貸切プランと同ダイヤ】『「貸切ロマンスカーVSE」で行く共立リゾート箱根の旅』ツアーが催行される

2022年1月28日、小田急電鉄ロマンスカー“VSE”50000形を使用した『「貸切ロマンスカーVSE」で行く共立リゾート箱根の旅』ツアーに伴う特別団体専用列車が新宿(OH01)→大野総合車両所→小田原(OH47)間で運転され、50002Fが充当されました。
▲久しぶりの特別団体専用列車充当となったロマンスカー“VSE”50000形50002F。この日は大野総合車両所見学会も実施されており、そちらは50001Fが展示車両として喜多見検車区から送り込まれた。

このツアーはいずれも同形式の小田原行貸切プランと同じダイヤで運転されており、途中の大野総合車両所に立ち寄っています。今回はそのツアーに伴う特別団体専用列車に50002Fが使用されましたが、これは28日に大野総合車両所見学会も開催され、こちらは50001Fが展示車両となったためです。このツアーは3月31日にも実施される予定です。小田急電鉄では3月18日にダイヤ修正が予定されていますが、東京地下鉄千代田線直通列車の一部の行先変更や江ノ島線・ロマンスカー停車駅でのホームドア設置に伴うゆとりをもった運転ダイヤになる程度で、ロマンスカーの変更はないため、貸切プランのダイヤの変更はなさそうで、全体的に大きくダイヤが変わるという印象はなさそうです。

2023年1月28日

【ついに旅立ちへ】小田急電鉄8000形8062F(4両固定編成)のクハ8062・デハ8012が北館林荷扱所へ陸送される

2023年1月11日の1002レ(平日E21運用・小2100→大2155)で運用を離脱し廃車除籍処分となった小田急電鉄8000形8062F(4両固定編成・2012年度リニューアル車)のクハ8062・デハ8012が28日に車体を分割され大野総合車両所から北館林荷扱所へ陸送されました。
▲8000形4両固定編成で3編成目の廃車除籍処分となった8062Fのクハ8062・デハ8012が大野総合車両所から旅立つ。LED照明搭載の編成の廃車は8055F以来である。なお8054Fは引き続き休車状態で、廃車除籍処分の進行により同一番号の組成は少なくなってきている。

廃車除籍処分となった8062Fでは空調装置やパンタグラフ、前面部の車番は先に撤去されたものの、側面部の車番やロゴマークがテープで隠されたのはクハ8062とデハ8012が解体線に移動してからとなりました。解体線に移動した後に床下機器や残る車番などの撤去作業が実施されたものとみられます。クヤ31形連結対応の編成(8065F8066F)を残すにしてもどこまで8000形の廃車が進められるのか、私自身も動向に注意したいところです。残るデハ8112・クハ8162も同様に解体線に移動した後、床下機器類の撤去などを経て陸送されるものと思われます。

【8000形の在籍状況】※2023年1月28日現在 全体…24編成120両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…12編成(48両)
8051F8052F8053F8057F8058F8059F8060F8061F8063F8064F8065F8066F
休車中…  1編成(  4両)
8054F
廃車済…  3編成(12両)
8055F8056F8062F
《6両固定編成》
運用中…12編成(72両)
8252F8253F8254F8256F8257F8258F8259F8260F8261F8262F8263F8265F8266F
廃車済…  4編成(24両)
8251F8255F8259F8264F

【6次車ロイヤルブルー消滅】小田急電鉄3000形3274F(日本車両製造6次車・6両固定編成)、インペリアルブルー帯に変更へ

2023年1月27日、小田急電鉄大野総合車両所に休車状態で留置中の3000形3274F(6両固定編成・日本車両製造6次車)ですが、側面部のロイヤルブルー帯が撤去されています。同編成は帯色をロイヤルブルーからインペリアルブルーに変更するものと思われます。
▲冷え込みの厳しい1月25日の早朝に架線凍結防止のための試運転列車に使用された3000形3274F(日本車両製造6次車・6両固定編成)、帯色がインペリアルブルーに変更へ。この動きで同形式6次車からロイヤルブルーがひっそり消滅することに。

3000形の前面部・側面部の帯色がインペリアルブルーとなるのは昨年11月の6両固定編成の3273F(日本車両製造6次車)以来で約2ヶ月ぶりとなります。3274Fは車内照明が昨年2月にLEDタイプに交換されていますので、ロイヤルブルーからインペリアルブルーに変更されるのみとなりそうでしょうか。これで同形式6次車からロイヤルブルーが完全に消滅することとなります。8次車・9次車で帯色がロイヤルブルーからインペリアルブルーに変更された車両はいまだに出ていないにもかかわらず、6次車のロイヤルブルーがひっそり消滅するのは驚きでしたね。3次車はリニューアル車のみインペリアルブルーですが、4次車ではリニューアル更新工事施工で入場中の3268F(旧東急車輛製造4次車・6両固定編成)がインペリアルブルーとなるため、残るのは8両固定編成の3655Fだけとなっています。

【3000形ロイヤルブルー帯 在籍状況】 ※2023年1月28日現在
合計…126両 ※リニューアル入場中の3268Fを含まず
  6両固定編成…6編成(36両)
  8両固定編成…5編成(40両)
10両固定編成…5編成(50両)
《3次車》3263F3264F3651F3652F3653F
《4次車》3655F
《5次車》3269F3270F3271F3658F
《7次車》3277F3094F3095F(1号車~3号車・8号車~10号車)
《8次車》3091F3093F(1号車~3号車・8号車~10号車)
《9次車》3091F3095F(4号車~7号車)

【3000形インペリアルブルー帯 在籍状況】 ※2023年1月28日現在
合計…220両 ※帯変更で入場中、リニューアル車を含む
  6両固定編成…21編成(126両)
  8両固定編成…  3編成(  24両)
10両固定編成…  7編成(  70両)
《1次車》3251F3254F(1次車全編成)
《2次車》3255F3262F(2次車全編成)
《3次車》3265F3266F(ともにリニューアル車)
《4次車》3267F3268F3654F3656F3657F(3268Fリニューアル車)
《5次車》3272F3087F(1号車・4号車~10号車)
《6次車》3273F3275F3083F3086F(1号車・4号車~10号車)
《7次車》3276F3081F3082F(1号車・4号車~10号車)
《8次車》該当なし
《9次車》該当なし
《10次車》3081F3087F(すべて2号車・3号車)

※注意※
●3081Fの中間増備車以降は10次車に分類
●10両固定編成は9次車・10次車を除き登場時の種車を参考に分類

【江ノ島線を初自走】小田急電鉄3000形リニューアル車の3265Fが小田原線・江ノ島線で試運転

2022年1月27日、小田急電鉄3000形のリニューアル車、3265F(日本車両製造3次車・6両固定編成)が小田原線と江ノ島線で試運転を実施しました。同形式リニューアル車が江ノ島線を自走するのは今回が初めてのことと思われます。

▲いよいよ営業運転復帰に向けて性能確認試運転も大詰めになりそうか。3000形3265Fが江ノ島線全線を試運転表示で駆け抜けた。同じくリニューアル車の3000形3266F(日本車両製造3次車・6両固定編成)は重要部検査を受ける準備を行っている。

3000形3265Fはリニューアルされてから小田原線と多摩線は自走しているため、江ノ島線の自走はリニューアル更新工事施工後では初めてのこととなります。6両固定編成であることから運用範囲は小田原線新百合ヶ丘(OH23)以西(回送区間を含む)、江ノ島線、多摩線に限定されることになります。試運転では複々線区間を走行した同編成ですが、営業運転では基本的には新百合ヶ丘以東の区間には通常では入線しないということになります(喜多見検車区に回送される場合を除く)。3000形リニューアル車、営業運転に近く復帰するのでしょうか。動向に注意です。

2023年1月27日

【初期の6編成で交換完了】東急電鉄田園都市線の5000系、種別行先案内表示器がフルカラーLED式に統一される

2022年1月26日、東急電鉄長津田検車区に所属する田園都市線向けの5000系5106Fの種別行先案内表示器の行先表示部分が3色LED式からフルカラーLED式に換装され、平日41K運用の再出庫で運用復帰し、同系列の種別行先案内表示器がフルカラーLED式に統一されました。▲(イメージ)初期に登場した5000系(5101F5106F)は種別と行先が別々、種別が幕式、行先が3色LED式となっていた。2017年に種別表示器が最初にフルカラーLED化され、のちに行先表示と列車番号表示器が白色表示に換装された。
▲種別行先案内表示器と列車番号表示器が更新された5000系5101F5105Fまでの5編成は列車番号表示器まで更新されたが、5106Fでは見送られた。なお同系列では東横線向けの編成の一部中間付随車と横浜高速鉄道Y500系は種別表示器のみ更新された。

田園都市線向けの5000系では在籍する全18編成の種別行先案内表示器がフルカラーLED式になりましたが、今回の5106Fでは行先表示器のみ白色(フルカラー)化されていて、列車番号表示器はそのままとなっています。なお同系列で種別がフルカラーLED式、行先が3色LED式で残るのは東横線向けの同系列の一部中間付随車のみであるほか、派生系列では5000系列をベースとした横浜高速鉄道Y500系(ただしY517Fを除く)となっています。

【11000系以降が対象】相模鉄道、車外スピーカー設置車両に発車メロディ機能を搭載へ

2023年1月25日、相模鉄道で新製当初より車体側面部に車外スピーカーを設置している車両(11000系、12000系、20000系の全編成)に30日から発車メロディの機能が搭載されます。30日以降は乗降促進放送が流れる際に発車メロディも流れるものと思われます。
▲新製当初から車外スピーカーを設置する11000系、12000系、20000系。乗降促進放送は乗務員が出発時の注意喚起が必要と判断した場合に流れるが、実際は自社線内でも自動放送のみの案内が多い。これは相模鉄道乗り入れ車両(東日本旅客鉄道E233系7000番台など)にも適用される可能性がありそうだ。
▲東急電鉄からの乗り入れ車両は3020系を除き、空調装置部分に車外スピーカーが隠れる形で設置されており、そこから乗降促進放送が流れている。
▲8000系・9000系・10000系には車外スピーカーが設置されていないため、メロディ機能はもちろんだが乗降促進放送もない。

これは3月18日に開業する東急電鉄新横浜線、さらに目黒線・東横線との相互直通運転開始に向けた準備で乗降促進放送に発車メロディ機能を追加するものとみられます。乗り入れ先となる東急電鉄目黒線の運用車両で変更されている乗降促進放送のメロディが相模鉄道車両にも入るものと思われます。ちなみに相模鉄道本線に乗り入れる東日本旅客鉄道E233系7000番台には“Water Crown”や“Gota del Vient”といった、聞くことが多い発車メロディが搭載されていますが、相模鉄道管内で流れることはあまりありません。

2023年1月26日

【就役後初ラッピング】舞浜ディズニーリゾートライン“Type C”100形131号編成(ブルー)が『トイ・ストーリー ライナー』に

2023年1月25日より、舞浜ディズニーリゾートラインの“Type C”100形131号編成(ブルー)に『トイ・ストーリー』のキャラクターをラッピングした『トイ・ストーリー ライナー』として運転されています。2代目リゾートラインの“Type C”100形に期間限定ラッピングが施工されるのは就役後では初めてのことです。
▲トイ・ストーリーのキャラクターをあしらった『トイ・ストーリー ライナー』となって運用されている“Type C”100形131号編成(ブルー)。同形式への期間限定ラッピングは就役して以降初めてのこととなる。ただし同編成の運用は公表されていないので注意だ。

この『トイ・ストーリー ライナー』は『ディズニー★JCBカード』にトイ・ストーリーのデザインが新たにが加わったことを記念して運転されているもので、2024年1月19日までの約1年間の予定となっています。ただし『トイ・ストーリー ライナー』の運用は現時点では公表されていませんのでご注意ください。なおリゾートゲートウェイ・ステーションの乗車ホームのホームドアにもトイ・ストーリーが装飾されていますが、こちらは3月31日までの期間限定となっていますのでご注意を。今回の“Type C”100形で期間限定のラッピングが登場するのは2020年に就役して以降では初めてのこととなります。

【残るはトップナンバーのみ】東日本旅客鉄道205系500番台横コツR8編成・横コツR13編成が配給輸送される

2023年1月25日、東日本旅客鉄道相模線で使用された国府津車両センターの205系500番台横コツR8編成(クハ205-508以下4両)と横コツR13編成(クハ205-513以下4両)が所属先の国府津車両センターからEF64形1030号機の牽引で長野総合車両センターに配給輸送されました。廃車解体処分のためと思われます。
▲長野総合車両センターに旅立った205系500番台横コツR8編成
▲長野総合車両センターに旅立った205系500番台横コツR13編成。この編成はすべて大船工場製造のラストナンバーだった。これで残りは横コツR1編成のみとなった。奇しくもこの日は東急電鉄8500系の最後の編成の廃車回送と重なっている。

205系500番台の廃車解体処分に伴う配給輸送列車の運転は昨年12月以来のことで、2023年に入ってからは初めてで、長野総合車両センターに配給輸送されるのは4回目です。このうち横コツR13編成は全4両が大船工場で製造されたほか、現役時代には『鉄腕アトム』のシルエットのヘッドマークを掲出して運用されていたことがありました。種別行先表示器や列車番号表示器は抜かれていて、最後尾は『回送』『相模線』と書かれた紙が掲出されていました。これで205系500番台の残数は1編成4両(横コツR1編成)のみとなりました。

【205系500番台の在籍状況】※2023年1月25日時点
《在籍両数》  1編成  4両
《疎開留置》  1編成  4両(R1)
《廃車解体》12編成48両(R2R3R4R5R6R7R8R9R10R11R12R13)

2023年1月25日

【さらば8500系】東急電鉄8500系8637F(Bunkamura号・青帯)が長津田車両工場に廃車回送される

2023年1月25日、東急電鉄8500系8637F(Bunkamura号・青帯)が所属先から近接の長津田車両工場へ自走回送されました。廃車除籍処分のためと思われ、解体のため搬出されるものと思われます。この編成は8500系で最後まで残った編成ですので、形式消滅となります。
▲東急電鉄8500系で最後まで残っていた8637Fとついにお別れの時を迎えた。最終運用は23日の平日43K運用→平日40K運用(再出庫のみ)で、午前と午後の2回、長津田(DT-22)~押上(Z-14)間を往復した。

この系列は1975年に登場し、42編成400両(42編成のうち4編成は5両固定編成、それ以外は10両固定編成)が最終的に製造され、東急電鉄では最大の両数を誇る車両で、田園都市線だけでなく一部は東横線や大井町線にも投入されたことがあります。最後まで残った8637Fは1987年から2008年までは“TOQ-BOX”の青帯装飾となっており、赤帯だった期間は落成当初のみとなっていました。一時期は貸切広告編成としても運用されたことがあり、2000年にはグランベリーモールの広告車に起用されたこともあるそうです。2008年には装飾が完全撤去されたあとも青帯は存続され、2018年から旅客用扉を青・黄・緑・赤の4色を配して前面部に“Bunkamura”と表記された“Bunkamura号”のラッピング車となり、廃車までそのラッピング姿で運転されたことになります。登場から約48年間にわたる活躍にピリオドが打たれましたが、この8500系は一部が保存されていますので、東急電鉄の一時代を築いた名車両であることには変わりありません。

~~東急電鉄8500系、約48年間の活躍おつかれさまでした!~~

2023年1月24日

【アプリで確認可能】西武鉄道2000系2069F(8両固定編成)が『西武鉄道創立110周年記念トレイン』に

2023年1月24日、西武鉄道池袋線の2000系2069F(8両固定編成)が西武鉄道の前身の武蔵野鉄道デハ5560形をモデルカラーとした『西武鉄道創立110周年記念トレイン』として運用を開始しました。
▲小手指車両基地所属の2000系2069F(8両固定編成)が『西武鉄道創立110周年記念トレイン』の茶色となり、池袋線系統の営業運転に投入された(写真は2069Fと同時期に更新された2091Fである)。同編成は運転開始前日の1月23日に武蔵丘車両研修場を検査出場しており、検査の際に茶色に変更された形に。

この編成は武蔵丘車両研修場に検査入場した際に茶色に変更されたものと思われ、23日に出場試運転を行っていました。運用は8両単独で入ることもあれば飯能(SI-26)寄りに2両固定編成を連結して10両編成で運用される場合もあります。また西武線アプリを用いて茶色の車両アイコンが表示されていれば運用されているということですので、すぐに特定ができます。この茶色の状態で当面運転されるとのことで、まったり狙うことができると思います。なお運用によっては狭山線や秩父線に入線することもあります。

2023年1月23日

【すれ違いも見られた】東急電鉄3000系3105Fと5000・5050系4000番台4104Fが相模鉄道で試運転

2023年1月22日、東急電鉄目黒線の3000系3105F(8両固定編成)と東横線の5000・5050系4000番台4104Fが相模鉄道で試運転を行いました。前者は15日に元住吉検車区に一旦返却されたものの、20日から再び試運転で貸し出されているほか、後者の4104Fは相模鉄道本線といずみ野線に初入線となります。
▲相模鉄道全線で試運転を続けている3000系3105F(写真1枚目は相模大塚(SO-15)、2枚目はいずみ野線いずみ中央(SO-35)にそれぞれ進入する)。15日に一旦元住吉検車区に返却されたが、再びかしわ台車両センターに貸し出されて試運転を実施しているほか、22日は東横線の5000・5050系4000番台4104Fの試運転とすれ違う場面が見られた。

東急電鉄3000系と5000・5050系4000番台による試運転が続けられていますが、相模鉄道20000系20107F(10両固定編成)の試運転も実施されており、15日は東京地下鉄有楽町線で行われました。なお3000系3105Fは1月7日に長津田検車区でサハ3405+デハ3505を組み込んで8両固定編成に増強されたあと、目黒線などでの営業運転に入らず、13日に相模鉄道への試運転で初入線を果たしたようです。5000・5050系4000番台4104Fは相模鉄道へは初入線であり、いずれは“Shibuya Hikarie”仕様の編成や”Q SEAT”車両組み込み編成の相模鉄道入線試運転が行われるかも注目されます。

【大人気の185系再び起用へ】東日本旅客鉄道が春の臨時列車の概要を発表

2023年1月20日、東日本旅客鉄道が2023年春の臨時列車の運転概要を発表しました。乗車や撮影の際は新型コロナウィルス感染症に十分ご注意ください。首都圏エリアでは3月18日のダイヤ改正から高崎線の定期特急列車(『草津・四万』と『あかぎ』)に投入される予定のE257系5500番台(宮オオ)を用いる列車が中心ですが、185系を使用する列車もあります
▲(イメージ)臨時特急列車に起用されるE257系5500番台。3月18日以降は『草津・四万』や『あかぎ』といった定期特急列車にも起用されるため、活躍の場が増えそうだ。新規設定となるのは中央線八王子(JC-22)始発で伊豆急行直通の伊豆急下田(IZ-16)行きとなる特急『いず』である。房総各方面への臨時特急列車には幕張車両センター所属のE257系500番台が充当される場合がある。
▲(イメージ)中央線特急『あずさ』には臨時列車としてE257系5000番台が起用される列車もある。この場合のグリーン車は元8号車の半室部分になるので注意してほしい。
▲(イメージ)今年度中の全車両廃車が予想されていた185系0番台・200番台だが、同系列の人気は根強く今春の臨時列車に起用されることとなった。ストライプ塗装の宮オオB6編成が主に使用され、新幹線リレー号塗装の宮オオC1編成は予備編成として機能しそうか。

首都圏エリアの春の臨時列車は今年3月18日から高崎線の定期特急列車に充当予定の、大宮総合車両センター東大宮センターに所属するE257系5500番台を使用する列車が多いですが房総方面への臨時列車には幕張車両センター所属のE257系500番台が使用される場合があります。また常磐線方面を中心にE653系1000番台水カツK70編成やE657系を使用する臨時列車もいくつか設定されています。なかでも注目は2022年度中に全廃になるものと思われていた185系を使用する臨時列車です。

185系充当列車はすべて臨時特急列車で前面部・側面部ともに『臨時特急』幕で運転されるものと思われます。充当列車は4月22日・23日と5月3日から6日まで運転の臨時特急『あしかが大藤まつり号』(東海道線大船(JT-07)~両毛線足利間)、6月3日・4日と17日・18日に運転の臨時特急『谷川岳もぐら』『谷川岳ループ』(高崎線大宮(JU-07)~上越線越後湯沢間)となっています。なのでこの時点で夏の手前までは同系列の活躍が見られることになります。

新規設定の列車は3月4日と5日に中央線八王子と伊豆急行伊豆急下田を1本で結ぶ臨時特急『いず』です。いかにも『踊り子』を愛称変更したかのような列車名ですが、貨物線経由での運転となることが予想されます。なお釜石線花巻~釜石間で2014年から運転されていた『SL銀河』は今春の運転で最後となる見通しです。新花巻では『SL銀河』発着前後にメロディが鳴るようになっていますので、そのメロディも聞き納めとなってしまいそうですね。

2023年1月22日

【置き換えペース早い?】横浜市交通局ブルーライン4000形4661Fが登場、3000形3301Fが廃車除籍処分に

2022年1月20日から22日にかけて、川崎車両株式会社兵庫工場で製造された上永谷車両基地に納車される横浜市交通局ブルーライン4000形の5編成目となる、4661Fの甲種輸送が実施されました。牽引は日本貨物鉄道新鶴見機関区に所属するEF65形2063号機(更新機色)です。
▲4000形では通算5編成目の4661Fが川崎車両株式会社兵庫工場から登場した。この動きに連動してか、3000形1次車(3000A形)の3301Fが同形式3編成目の廃車除籍処分となった。

ブルーライン4000形は2023年に入ってからは初めての登場で、これで5編成(30両)の在籍となります。この動きと関連して3000形1次車(3000A形)は3301Fが1月21日までに廃車除籍処分となり、上永谷車両基地から車両解体先となる富山県の日本総合リサイクルへと陸送されたものと思われます。3000形1次車は残り5編成(3261F3271F3281F3291F3311F)となり、4000形の在籍数と同数となっています。最後まで残る1次車はどの編成になるのでしょうか。今後も1次車の動きが注目されます。

【3000形1次車(3000A形)・4000形在籍状況】2023年1月22日現在
《3000形1次車(3000A形)》
運用中…3261F3271F3281F3291F3311F
廃車済…3241F3251F3301F
《4000形》
落成済…4621F4631F4641F4651F4661F

2023年1月21日

【直通運転開始約2ヶ月前】相模鉄道本線で東急電鉄3000系8両固定編成の試運転に遭遇する

2023年1月21日、私用のあと相模鉄道本線に向かいました。海老名(SO-18)では昨年12月に乗り換え通路が切り替えられ、再びスムーズに乗り継ぎができるようになりました。今回は相模大塚(SO-15)にて。
9000系9703F2024レ(土曜休日61運用)。
東急電鉄3000系3105F。試81K運用。なんといきなり東急電鉄3000系8両固定編成による相互直通運転開始に向けた試運転に遭遇。8両固定編成に増強された同系列の撮影は初めて。同編成は6両固定編成の3005Fに総合車両製作所横浜事業所で新製のサハ3405+デハ3505を組み込み3105Fとして改番されました。奇数番号の編成ということで、既存車両はソフト音が変化していて、中間増備車のデハ3505は東急電鉄5000・5050系4000番台と同じ音となっています。
相模大塚はホームドア設置駅ということもあって、旅客用扉の開閉が実施されていました。まさか相模鉄道本線の駅で東急電鉄のドアチャイムが聞けるとは。
前面部の列車番号表示器は『81K』、種別行先案内表示器は『試運転』。漢字表記で撮れたのは嬉しかったなぁ。なお“8 CARS”ステッカーは貫通扉に掲出されています。
12000系12103F6242レ(土曜休日72運用)。
20000系20103F3022レ(土曜休日57運用)。20000系列では東急電鉄新横浜線直通対応に合わせて種別行先案内表示器のROMが更新され、一部編成は駅停車中に種別行先のほかに次の停車駅を表示するようになりました。新製車両では8両固定編成の21106Fが初となります。
10000系10703F2026レ(土曜休日11運用)。制御装置と種別行先案内表示器を更新し、前照灯を移設した8両固定編成の10703Fに出会いました。
10000系10702F2028レ(土曜休日41運用)。今度はその10両固定編成バージョンに連続で出会ったところで相模大塚を離れました。

今度は場所を変えていずみ野線いずみ中央(SO-35)にて。
11000系11004F6778レ(土曜休日68運用)。今年3月で11003Fによる『9代目そうにゃんトレイン』(この日は土曜休日64運用でした)が運転を終えることになっていますが、再び10代目でこの編成の『そうにゃんトレイン』への起用があるのでしょうか。
東急電鉄3000系3105F。試81K運用。なんといずみ野線を試運転で走行する3000系3105Fをキャッチ。相互直通運転開始後の目黒線車両は相鉄本線にのみ入線するため、いずみ野線に入線することはレアな光景です。なお相模大塚で撮ったあとに同編成は横浜(SO-01)まで入線したそうです。そして湘南台(SO-37)まで走行し、その折り返しがこの列車です。横浜で出迎える手段もありだったのか…。
20000系20106F6780レ(土曜休日51運用)。
10000系10701F6782レ(土曜休日42運用)。10000系唯一の3代目塗装でいずみ中央での撮影を終えました。

最後は二俣川(SO-10)にて。
20000系21106F6794レ(土曜休日25運用)。20000系列で最初に側面部の種別行先案内表示器に次の停車駅を表示するようになった21106Fに出会いました。

東急電鉄との相互直通運転開始までは約2ヶ月を切りましたが、思わぬ出会いに大満足でした。3月18日以降は乗り入れ車種も増えますし、行先も増えます。新横浜(SO-52)では東海旅客鉄道東海道新幹線への乗り継ぎができるようになります。いろいろな意味でも相互直通運転の開始が待ちきれませんね!

【現役通勤形車種が集結!】小田急電鉄、海老名検車区で撮影会『人気の“通勤車両全車種”が大集合!』開催へ

2023年1月20日、小田急電鉄が海老名検車区で2月19日と3月5日に現役通勤形車両の全車種(1000形・2000形・3000形・4000形・5000形・8000形)を並べた『人気の“通勤車両全車種”が大集合!』を開催することが発表されました。これまでにロマンスカーの撮影会を中心に行われてきましたが、通勤形電車を並べての撮影会は昨年廃車除籍処分となった1000形1058F(4両固定編成)と1251F(6両固定編成)以来になるでしょうか。
▲1000形は4両固定編成と10両固定編成のリニューアル車のみ在籍する。かつては6両固定編成や8両固定編成も在籍していた。撮影会には箱根登山鉄道専任編成(1063F1064F1065F1066F)の111運用相当の車両が有力そうか。
▲2000形は登場時からのロイヤルブルー帯を維持する2059Fを含む9編成が在籍する。種別行先案内表示器が全編成フルカラーLED式となっているが、撮影会にはどの編成が使用されるのだろうか。海老名検車区予備(B21運用)または一旦入庫相当の運用(B27運用)の編成が有力だろう。
▲3000形は現役の通勤形車両の主力である。当初は6両固定編成と8両固定編成のみであったが、2011年からは6両固定編成と8両固定編成に中間増備車を組み込み改番した10両固定編成も登場している。運用上の関係で6両固定編成、8両固定編成、10両固定編成どちらも撮影会に使用できそうだ。
▲4000形は東京地下鉄千代田線直通向けで3000形に次ぐ主力車両で16編成が在籍し、順次車内防犯カメラの取り付けを含めたワンマン運転対応改造工事が実施されている。撮影会には夜出庫となるC23運用相当の編成が有力だろう。▲5000形は1000形非リニューアル車両(現在は消滅)・8000形の置き換えとして増備が進んでおり、現時点では12編成が在籍する。半数以上は前身時代を含む川崎車両株式会社製造の編成であるが、一部総合車両製作所横浜事業所ないし日本車両製造豊川製作所で製造された編成がいるので興味深いところだ。
▲8000形は現役の通勤形車両では最古参である。初代5000形の消滅でアイボリーホワイトの車体を維持する形式はこの8000形だけ。2013年に全ての編成のリニューアル更新工事が完了し、4両固定編成・6両固定編成ともに16編成が在籍していたが、5000形の導入で徐々に廃車が進んでおり、昨年には初めて4両固定編成にも廃車が出ている。今後の動向が気になる形式のひとつだ。

これまで小田急電鉄ではファミリー鉄道展のように、主にロマンスカーを中心とした撮影会が中心でしたが、もっと通勤形電車を撮影を楽しみたいという声を受けて、通勤形車両のみに特化した撮影会を開催するのは異例です。通勤形車両自体を並べての撮影会は1000形1058F(4両固定編成)と1251F(6両固定編成)を並べた昨年9月上旬以来となりますが、現役全車種が揃うのは珍しいですね。2代目5000形は営業運転開始直前に新型コロナウィルスが猛威を振るったため、同形式がファミリー鉄道展の展示車両として参加したことはいまだになく、撮影会の展示車両になるのは今回が初めてとなるかもしれません。撮影会は開催日の2日分とも全6回ありますので、予定に合わせた日程や時間を選ぶようにしてください。

2023年1月20日

【鉄道系YouTuberと思い出作り】小田急電鉄、『VSEで行く、夢の共演ツアー with 鉄道系YouTuber』開催へ

2023年1月18日、小田急電鉄がロマンスカー“VSE”50000形50001F50002Fを使用して『VSEで行く、夢の共演ツアー with 鉄道系YouTuber』を2月25日と26日に開催することが発表されました。コースは乗車時間を堪能するライト編成のコースと撮影会付きのがっつり編成のコースがあります。
▲YouTubeで鉄道の動画を配信する鉄道系YouTuberが『VSEで行く、夢の共演ツアー with 鉄道系YouTuber』でロマンスカー”VSE”50000形を車内アナウンスで解説する。新春の紅白乗り継ぎツアーが中止となってしまったことから、リベンジしたい方はぜひ申し込んでほしい。

今回のコースは乗車のみを楽しむライト編成と、2編成を海老名検車区で並べて撮影会を行うがっつり編成が用意されています。いずれのコースも出発地は経堂(OH11)、到着地は海老名(OH32)となっており、がっつり編成コースのみ海老名検車区で2編成を並べた撮影会も実施されます。なおその前の2月11日・18日・23日には『音鉄の皆さま向け、録音車両あり!独特のサウンドを楽しむ旅 “サイレントロマンスカー”』に伴う特別団体専用列車の運転が新宿(OH01)~秦野(OH39)間で予定されていますが、1月6日のツアーのリベンジをしたい方は25日と26日のイベントもおすすめです。

【サロ185が形式消滅】東日本旅客鉄道185系200番台宮オオOM08編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2023年1月18日、東日本旅客鉄道大宮総合車両センター東大宮センターに所属する185系200番台宮オオOM08編成(クハ185-214以下7両)が所属先から長野総合車両センターに配給輸送されました。廃車解体処分のためと思われ、残りは2編成12両となります。
▲185系200番台でグリーン車を組み込んでいたOM編成が連続で旅立ち、サロ185形が形式消滅となった。残りは団体専用列車で活躍する2本のみ(1本は新幹線リレー号塗装)である。
▲185系200番台宮オオOM08編成は一時期あまぎ塗装で活躍し、『踊り子』でもこの塗装を維持していたが、2015年にストライプ塗装に変更されていた。

185系の廃車解体処分に伴う配給輸送は12日の宮オオOM04編成(クハ185-208以下7両)以来ですが今回の動きにより、185系に連結されていたサロ185形が形式消滅となりました。これで残る185系は0番台は宮オオC1編成(新幹線リレー号復刻塗装)、200番台は宮オオB6編成の合計2編成12両となり、完全消滅が迫ってきました。今年度中に全編成が廃車解体となるのか注目されます。普通列車から特急列車、団体専用列車まで幅広く活躍した185系の本当の終焉が迫っています。

【185系0番台・200番台在籍状況】※2023年1月19日現在
全2編成12両
《0番台》在籍数=6両 C1 《200番台》在籍数=6両 B6