2023年11月30日

【早朝に臨時列車】小田急電鉄がニューイヤーエクスプレスなど年末年始の運転計画を発表

2023年11月29日、小田急電鉄が年末年始の運転計画を発表しました。同年12月30日から2024年1月3日まで土曜休日ダイヤで運転となり、終夜運転はありません。
▲1月1日の新宿(OH01)~片瀬江ノ島(OE16)間で運転の特急『ニューイヤーエクスプレス』は土曜休日N44N64運用相当となるロマンスカー“EXEEXEα”30000形での運転になる。12月1日の10時から特急券が発売となるので、争奪戦になりそうだ。

▲江ノ島線では相模大野(OH28)始発の下り初電の5101レより早い時間帯に臨時各駅停車を1往復増発するほか、本来の藤沢(OE13)発着の優等種別列車(2往復)を片瀬江ノ島発着に変更して初日の出鑑賞に向けた輸送に対応することとなった。

2023年12月31日から2024年1月1日にかけての終夜運転はありませんが、1月1日に新宿~片瀬江ノ島間を直通運転する臨時特急『ニューイヤーエクスプレス』が設定され、土曜休日N44N64運用相当のロマンスカー“EXEEXEα”30000形で運転されます。また6両固定編成を使用する江ノ島線臨時各駅停車については相模大野発の初電5101レ(土曜休日A18運用・江0538←大0455)よりも早い時間帯に町田(OH27)始発の下り1本(江0517←町0430)とその折り返し相模大野行きの上り1本(江0522→大0604)が設定され、土曜休日A17運用充当予定編成が使用されます(そのあと本来の出庫列車となる5117レに繋がるため)。また10両編成の優等種別列車では1501レ(藤0555←大0530)と3500レ(藤0618→宿0715)(いずれも土曜休日E26運用)および1503レ(藤0629←大0605)と3502レ(藤0652→宿0754)(いずれも土曜休日E13運用)を片瀬江ノ島発着に延長変更します(下り列車は江0603←大0530・江0638←大0605、上り列車は江0610→宿0715・江0644→宿0754で設定)。これらの列車は前者は土曜休日E26運用、後者は土曜休日E13運用の充当編成がそれぞれ用いられ、藤沢での長時間停車のところを変更しています。前回は土曜休日E13運用に該当する列車のみが延長されましたが、今回は土曜休日E26運用に該当する列車も延長されるようですね。

【臨時特急ニューイヤーエクスプレス】
《下り列車》江0613←宿0450 《上り列車》江0732→宿0847
使用車両…ロマンスカー“EXEEXEα”30000形10両編成(土曜休日N44N64運用相当)

【臨時各駅停車】
《下り列車》江0517←町0430 《上り列車》江0522→大0604
使用車両…土曜休日A17運用充当予定編成

【臨時優等列車】
《下り列車》江0603←大0530 《上り列車》江0610→宿0715
      江0638←大0605       江0644→宿0754
使用車両…江0603←大0530および江0610→宿0715は土曜休日E26運用充当編成
     江0638←大0605および江0644→宿0754は土曜休日E13運用充当編成

2023年11月29日

【もころん号本格始動】小田急電鉄5000形5055Fの『もころん号』が小田原線・江ノ島線・多摩線で運転を開始

2023年11月29日の平日E62運用(1200レ3579レ)より、小田急電鉄の子育て応援マスコットキャラクターの『もころん』のボディカラーとフォルムのもこもこ感を5000形5055Fの先頭車前面部にラッピングした『もころん号』が定期営業運転に入りました。
▲2020年に就役した2代目5000形で初のラッピング電車『もころん号』となった5055F。今回は子育て応援マスコットキャラクターの『もころん』をクハ5055・クハ5455の運転台にラッピングしている。11月17日の平日E17運用で喜多見検車区に入庫した後、ラッピングを施されて21日に試運転で成城学園前(OH14)~新宿(OH01)間を走行した。
▲スマートフォンなどの『小田急アプリ』では5000形5055Fの『もころん号』の位置を確認できるようになる。なお江ノ島線藤沢(OE13)~片瀬江ノ島(OE16)間に入線するのは夜間の運用後の片瀬江ノ島1番ホーム留置となる回送列車と早朝の同駅発の急行(平日のみ相模大野(OH28)から快速急行となる列車)である(E62運用→E63運用)。

2020年に就役した2代目5000形がラッピング電車に起用されるのは初めてです。クハ5055は朝の空(青色)、クハ5455は夕空(橙色)をイメージした色合いのためにデザインが異なっており、先頭車には『もころん』がラッピングされているほか、運転台にはそのぬいぐるみが配置されています。このラッピング電車の運転に先立って、21日には成城学園前~新宿間をラッピングされた状態で試運転し、カメラを向けた人たちの注目を集めました。この編成はラッピング施工前に17日の平日E17運用で入庫していますので、そのあとにラッピング作業を経て喜多見検車区に留置されていたものと思われます。運転期間は2024年5月頃までですので、ぜひ狙ってみてください。

【元東海道線編成も】東日本旅客鉄道E217系都クラY-103編成・都クラY-138編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2023年11月28日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター所属のE217系都クラY-103編成(クハE217-2003以下4両)と都クラY-138編成(クハE217-2038以下4両)が、EF64形1032号機に牽引されて所属先から南武線経由で長野総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分のためと思われます。
▲E217系都クラY-103編成都クラY-138編成がEF64形1032号機に導かれて帰らぬ旅へ。都クラY-103編成は国府津車両センター転属から2015年の復帰までは一貫して東海道線での運用経験があり、当時は横コツF-53編成を名乗っていた。
▲E217系都クラY-103編成(クハE217-2003以下4両)は先に廃車解体処分となった都クラY-3編成(クハE217-3以下11両)のうちサハE217-3を付属編成の14号車として連結した横コツF-53編成として国府津車両センターに在籍していた。また制御装置更新工事は東海道線在籍時代に行われていた。

配給輸送された2編成のうち、都クラY-103編成(クハE217-2003以下4両)は2006年3月から2015年2月まで一貫して東海道線東京(JT-01)~熱海(JT-21)間で普通列車・快速アクティー(平日は通勤快速)(現在のダイヤでは快速アクティー・通勤快速ともに消滅済み)で運用されていたことがあり、2008年3月から2014年までE233系3000番台で6号車にトイレを設置していない初期の2編成と共通運用されていました。またE217系では東海道線仕様のままで制御装置更新工事を受けた唯一の付属編成でもありました(都クラY-101編成都クラY-102編成は国府津車両センターから復帰する際に制御装置更新工事を受けている)。同系列のなかでは東海道線での運用履歴が長いため、自動放送は2015年に鎌倉車両センターに復帰するときに設置されており、自動放送使用は約8年だけとなったようです。

2023年11月28日

【まもなく復帰へ】小田急電鉄3000形3263F(日本車両製造3次車・6両固定編成)、大野総合車両所を検査出場

2023年6月中旬から小田急電鉄大野総合車両所に入場、リニューアル更新工事と重要部検査を受けた3000形3263F(日本車両製造3次車・6両固定編成)が11月28日に出場し、試運転が行われました。同形式通算5編成目のリニューアル車となっており、まもなく運用に復帰するものと思われます。
▲3000形3263F(日本車両製造3次車・6両固定編成)がリニューアル更新工事を受け、車内案内表示器は千鳥配置のLED式から17インチワイドのLCD式に更新された。なお旅客用扉は未交換であるが、車内防犯カメラはどうなるのだろうか。
▲3000形3267Fではなぜか車内防犯カメラが設置されていない。一部の編成は“IoTube”の試験採用にとどまっており、それ以外はアンデス電気株式会社のLED照明と一体化した車内防犯カメラの設置が進んでいる。
▲車内防犯カメラについては設置有無とメーカーがどうなるのか注目しておきたい。

今回の3000形3263Fでは3265F3266Fと同じ日本車両製造豊川製作所製造の3次車の6両固定編成で3編成目、同形式通算5編成目のリニューアル車となり、現在では3264Fが同様の工事で入場中です。このため2023年度リニューアル更新工事の施工編成が判明し、3263F3264F3267Fとなりました。リニューアル入場前にあった防音カバー設置の痕跡が完全になくなり、同形式6両固定編成の全密閉モーター車両が消滅しました。2024年度も同様の工事が進められていくのか注目されます。

【サロ増結に合わせて?】東日本旅客鉄道E233系0番台、一部編成の所属表記が消去される

2023年11月より、東日本旅客鉄道豊田車両センターに所属するE233系0番台(都トタ)の一部で所属先を側面部下部に表記した『八トタ』が消去されているようです。所属表記の省略で総合車両製作所横浜事業所を出場したグリーン車に合わせたものと思われます。
▲一部編成で所属表記が消去されているE233系0番台。所属表記を省略したグリーン車(サロE233-3+サロE232-3以降)に合わせたものと思われる。現時点で試運転中であるがグリーン車を組み込んでいるのは都トタH53編成(クハE233-53以下6両+クハE233-511以下4両)・都トタH57編成(クハE233-57以下6両+クハE233-515以下4両)・都トタT24編成(クハE233-24以下10両)である。

現時点で所属表記が消去されたE233系0番台は都トタT17編成(クハE233-17以下10両)・都トタT19編成(クハE233-19以下10両)・都トタT23編成(クハE233-23以下10両)・都トタT25編成(クハE233-25以下10両)・都トタH53編成のみとなっていますが、今後も所属表記の消去がグリーン車組込に備えて行われるものと推測されます。なお2020年に新製出場した都トタT71編成(クハE233-71以下10両)では豊田車両センターが首都圏本部に編入される前となっているため、所属表記があります。グリーン車では最初に出場した2編成分のみにあります。ただし所属表記を消去した編成でも痕跡は残っていますので、『八トタ』表記があったときの面影を感じ取ることができます。

2023年11月26日

【異例中の異例】東急電鉄目黒線車両・東横線車両が相模鉄道完結運用での相互代走が発生

2023年11月25日、東急電鉄東横線と相互直通運転を行っている西武鉄道池袋線内での線路に人立ち入りの影響でダイヤが乱れ、5000・5050系4000番台4101Fが土曜休日63K運用の充当中に遅延の影響を受け、土曜休日29K運用に充当されていた5000・5080系5190Fが西谷(SO-08)から急遽土曜休日63K運用の相模鉄道完結運用を代走、遅延の影響を受けて到着した4000番台4101Fが西谷から土曜休日29K運用の相模鉄道完結運用を代走、海老名(SO-18)で再び交換の形がとられました。
▲写真は5000・5080系5189Fの相模鉄道完結運用の一例。11月25日は東急電鉄東横線側での遅延の影響から目黒線車両が相模鉄道完結の東横線車両の運用を、東横線車両が相模鉄道完結の目黒線車両の運用をそれぞれ代走し、東横線車両・目黒線車両でまさかの相互代走となった。土曜休日29K運用で一旦入庫があるため、再び海老名で交換され元に戻った。

これは朝方に西武鉄道池袋線内で線路に人立ち入りの影響からダイヤが乱れ、その影響が直通運転先の路線にも波及し、土曜休日63K運用に充当された5000・5050系4000番台4101Fが影響を受けました。所定ダイヤでは土曜休日29K運用と土曜休日63K運用が新横浜線経由で西谷終着となり(前者は7955レ・後者は7901レ)、双方とも相模鉄道本線横浜(SO-01)行きの各駅停車として折り返しとなりますが(7024レ7026レ)、土曜休日63K運用の7024レが先の発車となるため、通常通りの運転であった目黒線側の車両を急遽車両交換の形で代走に充てることとなり、土曜休日29K運用で先に西谷に到着していた5000・5080系5190Fが土曜休日63K運用で7024レ2031レを代走、遅れて到着した5000・5050系4000番台4101Fが土曜休日29K運用で7026レ3013レを代走し、海老名で再び交換されて元に戻った形です(そのため2040レでは4101Fに戻る)。東横線車両・目黒線車両で相互代走が起こるのは異例ですし、東横線車両の相模鉄道完結の特急運用代走も異例です。

【ある種別の飛行機消えた】京浜急行電鉄、ダイヤ改正で約13年ぶりの『急行』が復活

2023年11月25日、京浜急行電鉄でダイヤ改正が実施され、羽田空港第1・第2ターミナル(KK-17)発着列車が多い『エアポート急行』が『急行』に改称されて『エアポート』を示す飛行機マークが消えたほか(ただし羽田空港第1・第2ターミナル行き表示での飛行機マークは残る)、土曜休日の有料座席指定サービス『ウィング・シート』の時間帯が拡大されました。
▲現行の土曜休日ダイヤで2100形(写真は2173編成)が充当される快特の写真手前から2両目の2号車に有料座席指定サービスの『ウィング・シート』が設定されているが、その時間帯が拡大された。同車両への乗車には指定券の料金が必要だ。
▲京急本線・逗子線で日中時間帯に1時間あたり3本運転されている『エアポート急行』から『急行』に変更された。このため『エアポート』と付く種別は『エアポート快特』のみに。

土曜休日ダイヤでは2扉車の2100形が充当の快特の浦賀(KK-64)・三崎口(KK-72)寄り先頭車から2両目に設定されている有料座席指定サービス『ウィング・シート』が拡大され、泉岳寺(A-07)発基準では9時25分発、三崎口発基準では10時48分発の快特からサービス適用となりました。2100形が充当の快特の下り方先頭車から2両目が『ウィング・シート』の適用車両となるので乗降の際は十分気をつけてください。また『ウィング・シート』車両では乗降口が限られています(乗降できない場所には幕が設置されている)。

また京急本線・逗子線・空港線を直通運転する『エアポート急行』が2010年以来の『急行』となりました。これは一部に羽田空港第3ターミナル(KK-16)・羽田空港第1・第2ターミナルに行かない列車が存在することによる措置で、行先表示が『羽田空港』の場合に限り飛行機マークが付きます。飛行機マークの付く種別・行先が羽田空港第1・第2ターミナル発着列車である印象が強いため、そうでない列車との区別が図られました。

平日では夜間の『イブニング・ウィング』のうち2本については2100形8両から新1000形1890番台“Le Ciel(ル・シエル)”4両に変更のうえ、発車は品川(KK-01)の3番ホームから1番ホームに変更となり、快特8両の後方、泉岳寺寄りに増結されての運転になります。双方とも金沢文庫(KK-49)行きで、停車駅の特殊性から、品川を出ると上大岡(KK-44)・金沢文庫以外での快特停車駅では後部4両の扉は締め切られたままとなります。上大岡→金沢文庫のみ乗車券で乗ることができますが、金沢文庫で切り離しとなるため、金沢文庫から先の快特停車駅へは快特8両に乗り継ぐ必要があります。

2023年11月25日

本日の小田急電鉄小田原線撮影 ~2023.11.25 ロマンスカー“VSE”とのお別れまであと少し~

2023年11月25日は小田急電鉄小田原線を撮影。私は朝方の用事から移動しています。まずは私が通っていた大学の最寄り駅である向ケ丘遊園(OH19)にて。
5000形5054F3532レ(土曜休日E20運用)。この構図で5000形は初撮影。
東京地下鉄16000系16134F2224レ(土曜休日C21運用)。4000形所定運用が思わぬ形で代走に。
3000形3656F6576レ(土曜休日B12運用)。同形式で車内照明の更新とアンデス電気株式会社の車内防犯カメラを設置したこの編成。他形式にも設置が進んでいますが、2000形と8000形には設置されていません。
1000形1057F+3000形3277F3136レ(土曜休日E37運用)。1000形+3000形でのペアはこの組み合わせだけ。小田原線に残った1000形4両固定編成は3編成だけ(あとの4編成は箱根登山鉄道専任)なので、残りの1067F1069Fのみで“ブツ8”(4両+4両)で運用されています。
3000形3091F2822レ(土曜休日E30運用)。大野総合車両所構内に留置されていた3095Fは結局は車内照明の更新は行われなかったようです。
ロマンスカー“GSE”70000形70052F0102レ(土曜休日N31運用)。このロマンスカーもこの構図では意外にも初めての撮影に。
3000形3654F6578レ(土曜休日B13運用)。3000形8両固定編成にも車内防犯カメラ設置が増えていきそうです。いずれはこの編成も設置されるのかな?
4000形4056F3534レ(土曜休日C14運用)。4000形では4060Fのワンマン運転対応工事が完了しており、車内LCD式旅客案内表示器のセサミクロ対応化も確認できました(土曜休日E38運用で確認)。次の候補となるであろう4061Fは土曜休日C20運用で充当されており、まだまだ先となる可能性が…。
東京地下鉄16000系16111F2226レ(土曜休日43S運用)。16000系も改造工事で車内防犯カメラが設置されるなどしていますね。
ロマンスカー“VSE”50000形50001F8004レ。『引退間際!VSE50001編成~ロマンスをもう一度/沿線の車窓風景を楽しむ旅』に伴う特別団体専用列車。同形式が緩行線ホームの4番ホームに進入する光景を捉えました。これはこれで貴重です。なお一時的に4番ホームで停車したあとすぐに発車しました。

最後は愛甲石田(OH35)にて。
ロマンスカー“VSE”50000形50001F8009レ。これがもしかしたら私自身、同形式の走行シーン最後の撮影となるかもしれません。直前の4000形4060F3145レ(土曜休日E38運用)が遅延していた影響かは分かりませんが、定期運用時代を思わせる走りを見せて通過していきました。撮影は以上です。

※おまけ
こちらは町田(OH27)3番ホームに設置されたホームドア本体。本厚木(OH34)と同じタイプと思われます。本厚木のときは下りホームから先に設置されましたが、町田では上りホームからの設置となったようです。

2023年11月24日

【完全引退まで約2週間】『引退間際!VSE50001編成~ロマンスをもう一度/沿線の車窓風景を楽しむ旅』が実施される

2023年11月23日、現役引退まで約2週間となった小田急電鉄ロマンスカー“VSE”50000形50001Fを使用した特別団体専用列車『引退間際!VSE50001編成~ロマンスをもう一度/沿線の車窓風景を楽しむ旅』が実施され、途中には喜多見検車区、大野総合車両所、海老名検車区に立ち寄りながら、箱根登山鉄道を含めた全線を走行しました。
▲あと2週間で引退を迎えるロマンスカー“VSE”50000形50001F。運転経路は『さよなら50002編成~ロマンスをもう一度/沿線の車窓風景を楽しむ旅』と同じである。ラストランとなる『ロマンスカー・VSEラストラン~おもいでは永遠に~』ではその運転経路を基本に最後の海老名(OH32)→成城学園前(OH14)間で乗車区間が延長されたものである。
▲現在は喜多見検車区で休車状態となっている50002F。運転経路は写真の『さよなら50002編成~ロマンスをもう一度/沿線の車窓風景を楽しむ旅』で運転された経路・ダイヤとほぼ同じである。12月10日のラストランを撮影される際は大きなトラブルにならないように留意していただきたい。

今回の特別団体専用列車は50002Fの『さよなら50002編成~ロマンスをもう一度/沿線の車窓風景を楽しむ旅』の時と同じ経路で、箱根登山鉄道小田原(OH47)~箱根湯本(OH51)間も走行しています。25日・26日にも同一経路での運転が予定されており、同形式の特別団体専用列車はこのツアーを含めるとあと4回となります(今回の分と、12月1日、9日の撮影会終了後、10日のラストラン)。平日ダイヤでの最後のツアー参加者を乗せての走行は12月1日になりそうですね。ちなみに喜多見検車区では休車状態の50002Fと並ぶ姿が見られたようです。私は海老名検車区東側で行われるロマンスカー“VSE”50000形50001Fの撮影会への参加を予定しています。

【廃車除籍処分へ】東武鉄道10000・10030系11456F・11457Fが北館林荷扱所へ自走回送される

2023年11月22日、東武鉄道南栗橋車両管区春日部支所に所属している10000・10030系4両固定編成の11456F11457Fが8両で北館林荷扱所へ自走回送されました。両編成は運用を離脱して疎開していたため、廃車除籍処分のためと思われます。
▲10000・10030系の4両固定編成(写真は11451Fである)にも廃車が出た。廃車除籍処分となるのは11456F11457Fの2編成8両だ。いずれも運用離脱後には疎開留置されていた。

10000系列は廃車除籍処分が進んでおり、一部はリニューアル車も含まれています。スカイツリーライン浅草(TS-01)発着のメインは6両固定編成が多く、場合によって4両+2両の編成で運転されることがあります。朝夕の区間準急・区間急行では8両編成(8両固定編成、6両+2両、4両+4両などでの場合がある)で運転される列車があるのですが、それも減っていくのでしょうか。2024年3月のダイヤ改正がどうなていくのかは分かりませんが、新型特急“SPACIA X”のN100系の追加投入が予定されているために、100系の運用が縮小されていく可能性はありそうですが、一般列車の両数変更がどうなるのか注目されます。

2023年11月22日

【さらば8256F】小田急電鉄8000形8256F(6両固定編成)のデハ8506・クハ8556が大野総合車両所から陸送される

2023年10月30日に小田急電鉄大野総合車両所89番構内留置線にてパンタグラフや空調装置などが撤去され、廃車除籍処分となった小田急電鉄8000形8256F(6両固定編成・2004年度リニューアル車)のうちデハ8506・クハ8556が11月22日に車体を分割され大野総合車両所から解体業者へ向けて陸送されました。
▲車体を分割される前の8000形8256Fのデハ8506・クハ8556。主電動機などの床下機器の撤去が完了しており、車体を分割する関係から種別行先案内表示器付近にある車両中央の窓部分が無くなっているのが分かる。
▲廃車除籍処分となった8000形8256Fはデハ8506・クハ8556の陸送をもって全車両が解体業者に送り込まれた。この次に廃車除籍処分が予想されている8061Fは大野総合車両所構内に留置中である。3色LED式の8000形の6両2編成が解体処分となったため、西武鉄道譲渡となる『サステナ車両』はフルカラーLED式の車両のみになるのか…?

陸送された2両のうち、クハ8556の貫通扉や乗務員扉など部品取りは行われませんでした。側面部の車番・ブランドロゴマークはテープで隠されていました。西武鉄道への譲渡が発表されて以降、6両固定編成2本が廃車除籍処分となりましたが、客室内は蛍光灯のままで種別行先案内表示器が3色LED式の車両であり、いずれも解体処分となったため、西武鉄道譲渡は実現しませんでした。譲渡の可能性としてあり得るのは喜多見検車区に留置中の8261Fだけでしょうか。この次に退役となるであろう8061Fの動向が気になるところです。

【8000形の在籍状況】※2023年11月22日現在 全体…20編成100両/32編成160両
《4両固定編成》※8061Fは動向注意
運用中…9編成(36両)
8051F8053F8057F8058F8059F8063F8064F8065F8066F
離脱中…1編成(  4両)
8061F
廃車済…6編成(24両)
8052F8054F8055F8056F8060F8062F
《6両固定編成》
運用中…9編成(54両)
8252F8253F8257F8258F8260F8262F8263F8265F8266F
離脱中…1編成(  6両)
8261F
休車中…0編成(  0両)

廃車済…6編成(36両)
8251F8254F8256F8255F8259F8264F

2023年11月21日

【5000形で初ラッピング】小田急電鉄5000形5055Fが『もころん号』として運転へ

2023年11月21日、小田急電鉄が同年11月29日から2024年5月頃まで、同社子育て応援担当マスコットキャラクターの『もころん』のボディカラーとフォルムのもこもこ感のイメージを5000形の先頭車前面部にラッピングし、10号車(クハ5050)に朝の空、1号車(クハ5450)に夕空のデザインとした『もころん号』を運転することを発表しました。
▲2020年に就役した2代目5000形で初めてのラッピング電車が『もころん号』となった。11月17日の平日E17運用で喜多見検車区に入庫していた5055Fが起用される。なお『小田急アプリ』で5055Fの『もころん号』の位置を確認できるようになる。

2020年に就役した2代目5000形が先頭車のみですがラッピング電車に起用されるのは初めてのこととなります。今回の『もころん号』は1号車に施された先頭車ラッピングの状況から、11月17日の平日E17運用をもって喜多見検車区に入庫し、留置されていた5000形5055Fが起用されるようです。なおラッピングが施工されるのは先頭車の運転席周辺のみで、クハ5055・クハ5455の運転台には『もころん』のぬいぐるみが配置されます。なおクハ5055は朝の空、クハ5455は夕空をイメージするため、先頭車で色が異なるデザインとなります。『もころん』は小田急電鉄の子育て応援マスコットとしてデビューし、11月11日と12日にはロマンスカー“VSE”50000形50001Fを特別団体専用列車で走らせたあと多摩線唐木田(OT07)1番ホームに留置した際には『もころん』が登場しました。

『もころん号』としての最初の運用は喜多見検車区出庫のE運用になりそうでしょうか。小田原線・江ノ島線・多摩線の全線で運用され、基本的には10両編成のE運用に充当される見通しです(ただし代走で新宿(OH01)発着メインのC運用に入ることもある)。

2023年11月20日

【本厚木に次いで2駅目】小田急電鉄小田原線町田(OH27)3番ホームにホームドア本体が設置される

2023年11月19日、小田急電鉄小田原線の駅で新宿(OH01)に次いで2番目に多い乗降客数を誇る町田(OH27)の上り3番ホームに、特急ロマンスカーに対応の大開口ホームドアの本体が設置されました。18日には設置されていませんでしたので、18日終電後に4000形4056Fを用いてホームドアの輸送を行い、設置したものと思われます。
▲(イメージ)本厚木(OH34)に設置されたロマンスカーにも対応するホームドア。現在は上下ホームのすべてに設置されて稼働を開始している。それ以来のホームドアが町田3番ホームに設置された。新宿ではロマンスカーが発着する2番ホームに設置されていないので、ロマンスカー停車駅では2駅目のホームドア設置となる。

今回設置されたホームドアはロマンスカー停車駅では2駅目となり、本厚木のすべてのホームに設置された大開口タイプのホームドアとなります。一部各駅停車のほかに優等種別列車やロマンスカーが停車する本線側の上り3番ホームに先行で設置され、下りの1番・2番ホームから設置された本厚木とは逆の展開になりそうでしょうか。今年度(2023年度)の事業計画では本厚木の3番・4番ホームと町田の全ホーム(4番ホームまで)にホームドアを設置することとなっていますので、残る設置対象は1番・2番ホーム、4番ホームとなります。なおすでに海老名(OH32)・相模大野(OH28)などホームドアの設置準備工事が進んでいるほか、相模大野では6両固定編成・8両固定編成の停止位置がホームドア対応の位置に変更されています。

なお本厚木でホームドアが本格設置される前にはロマンスカー“EXE/EXEα”30000形の充当列車と“MSE”60000形の充当列車で自社線内特急停車駅と箱根登山鉄道箱根湯本(OH51)では4号車(6両編成および10両編成での運転時)・7号車(10両編成での運転時のみ)の扉が締切となり、乗降不可となっていますので、町田でも両形式の4号車・7号車の旅客用扉部分はホームドアの土台部分に被っているものと推測されます。

2023年11月19日

【双方とも退役迫る】小田急電鉄8000形8061Fとロマンスカー“VSE”50000形50001Fが追いかけっこリレーに充当

2023年11月18日と19日に、退役が迫る小田急電鉄8000形8061F(4両固定編成・2013年度リニューアル車)と12月10日に完全引退予定のロマンスカー“VSE”50000形50001Fを使用した『小田急の白い電車共演!引退間際の50000形VSE&8000形8061編成最後の追いかけっこリレー!』開催に伴う特別団体専用列車が運転されました。
▲同形式でSiCモジュール素子VVVFインバータ制御車両となっている8000形8061F(4両固定編成・2013年度リニューアル車)が追いかけっこリレーの開催に伴う特別団体専用列車でロマンスカー“VSE”50000形50001Fと最後の共演か。同形式より先に廃車除籍処分が予想されている8000形8061Fの動向が気になるところだろう。
▲12月10日に完全引退となるロマンスカー“VSE”50000形50001F。まもなく退役を迎える8000形8061Fとともに待避可能駅での追い抜きや複々線区間での並走などが行われた。この追いかけっこリレーが終わったあとの8000形8061Fの動きを注視する必要があるが、ロマンスカー“VSE”50000形はロマンスカーミュージアムへの保存展示を含めた動きに注意だ。

始発は喜多見検車区最寄りの成城学園前(OH14)、終着は海老名検車区最寄りの海老名(OH32)となり、複々線区間では急行線をロマンスカー“VSE”50000形50001F、緩行線を8000形8061Fが走行する光景が見られたほか、新百合ヶ丘(OH23)・相武台前(OH30)・秦野(OH39)など優等種別列車を待避できる駅では双方の編成を使った追い抜き・追い抜かれのイベントが実施されました。ロマンスカー“VSE”50000形は12月10日の特別団体専用列車を最後に完全引退を迎えますがそれよりも先に廃車除籍処分が予想される8000形8061Fの動きが注目されます。同編成は8261Fと解放されたあと8260Fと組んで運用されていましたが、11月17日の平日E19運用をもってコンビを解消し単独となり、8260Fは相方を8061Fから8064Fに変更したようで18日の土曜休日E20運用から充当されているようです。

ちなみにロマンスカー“VSE”50000形は12月9日に撮影会が予定されており、特別団体専用列車のツアーが取れなかった方は9日の撮影会への参加をお勧めします。

2023年11月17日

【運休区間などに注意!】東日本旅客鉄道山手線渋谷(JY-20)での駅改良工事に伴う運転ダイヤ変更をチェック

2023年11月17日終電から20日初電まで東日本旅客鉄道山手線渋谷(JY-20)で全5回に分けて行われている大規模工事の最後となる5回目(山手線線路と1番線・2番線のホームを3番線・4番線のホームと同じ高さにする駅改良工事)が実施されるため、18日には大崎(JY-24)~渋谷~池袋(JY-13)間の外回り、19日に池袋~渋谷~大崎間の内回りが終日運休となります。
▲11月18日は外回りの大崎~渋谷~池袋間、19日は内回りの池袋~渋谷~大崎間が終日運休となる。振替輸送を実施する他の鉄道会社路線や山手線と並走する埼京線(東京臨海高速鉄道りんかい線直通・相模鉄道直通列車を含む)・湘南新宿ラインなどを利用してほしい。
▲今回の工事による増発列車・運転区間延長は埼京線、東京臨海高速鉄道りんかい線、相模鉄道直通列車のみとなり、2023年1月の別々のホームから島式ホームに変更する工事を実施した際に運転されたE231系1000番台・E233系3000番台の臨時列車の運転は今回はない。

今回の工事では山手線ホーム(1番線・2番線)と線路を、埼京線ホーム(3番線・4番線)と同じ高さにします。11月18日に外回り(1番線)、19日に内回り(2番線)で工事を行うこととなり、18日は大崎~渋谷~池袋間、19日は池袋~渋谷~大崎間で終日運休となります。工事期間中の渋谷では混雑状況により改札内への入場が制限される場合がありますのでご注意ください。

11月18日は外回りの大崎~渋谷~池袋間が運休し、内回りの大崎~東京(JY-01)~池袋間は通常通り、外回りの池袋~東京~大崎間は約10分に1本(大崎で内回りへと折り返しとなる)、内回りの池袋~渋谷~大崎間は約5分に1本(一部池袋で外回りへと折り返しとなる)の運転となります。19日は内回りの池袋~渋谷~大崎間が運休し、外回りの池袋~東京~大崎間は通常通りですが、内回りの大崎~東京~池袋間は約10分に1本(池袋で外回りへと折り返しとなる)、外回りの大崎~渋谷~池袋間は約5分に1本(一部大崎で内回りへと折り返しとなる)の運転となります。山手線と並走する京浜東北線では補完のため日中時間帯の全列車(快速のみ)を各駅停車での運転に変更し、埼京線と東京臨海高速鉄道りんかい線では赤羽以南を中心に列車増発が行われ、相模鉄道直通列車では日中時間帯の列車が池袋発着となります。

なお目白(JY-14)や新大久保(JY-16)など山手線のみの単独駅へ移動する際や大崎~渋谷~池袋間を移動する際は別の移動手段をご検討ください。

2023年11月16日

【譲渡なく旅立ち】小田急電鉄8000形8256F(6両固定編成)のデハ8306・サハ8456が大野総合車両所から陸送される

2023年10月30日に小田急電鉄大野総合車両所89番構内留置線にてパンタグラフや空調装置などが撤去され、廃車除籍処分となった8000形8256F(6両固定編成・2004年度リニューアル車)のうち、デハ8306・サハ8456が11月16日に車体を分割され大野総合車両所から解体業者に向けて陸送されました。
▲廃車除籍処分となった8000形8256Fのデハ8306・サハ8456が車体を分割され旅立った。このうち子育て応援車両として設定されたサハ8456は元デハ8406から改造されていた。

陸送された2両のはどちらも中間車ですが、子育て応援車両として設定されていたサハ8456はもとはデハ8406から改造された車両でした。側面部の車番・ブランドロゴマークはテープで隠されていました。これらの車両の陸送で残るは中間車2両の搬出後に解体線に移動されたデハ8506・クハ8556の2両となります。このあとにSiCモジュール試験車両の8061Fの退役が迫ってきており、譲渡の有無を含めた動向が注目されます。2013年度にリニューアルされ同形式で初のSiCモジュール素子VVVFインバータ制御を採用した同編成の運命はどうなるでしょうか。

【8000形の在籍状況】※2023年11月16日現在 全体…20編成100両/32編成160両
《4両固定編成》※8061Fはイベント終了後の動向注意
運用中…10編成(40両)
8051F8053F8057F8058F8059F8061F8063F8064F8065F8066F
休車中…  0編成(  0両)

廃車済…  6編成(24両)
8052F8054F8055F8056F8060F8062F
《6両固定編成》
運用中…  9編成(54両)
8252F8253F8257F8258F8260F8262F8263F8265F8266F
離脱中…  1編成(  6両)
8261F
休車中…  0編成(  0両)

廃車済…  5編成(30両)
8251F8254F8256F8255F8259F8264F

【ワインレッドも館山へ】東日本旅客鉄道E233系5000番台が内房線上総湊~館山間を初営業運転

2023年11月12日に千葉県館山市で『館山チアアップ・千葉県誕生150周年記念パレード』が開催されたことに伴い、内房線を中心に臨時列車が運転され、普段は朝夜のみ君津以南に乗り入れる209系2000・2100番台のほか、京葉線と普段から千葉(JO-28)~上総湊間で定期運用をもつE233系5000番台が使用されました。
▲京葉線と乗り入れ先の内房線・外房線・東金線で活躍するE233系5000番台(写真は千ケヨ505編成千ケヨ520編成)が初めて上総湊~館山間で初めての営業運転に。同系列充当列車では発車メロディのない駅が多いため、乗降促進放送が用いられた。

209系2000・2100番台は木更津以南でのE131系0番台・80番台によるワンマン運転導入に伴い朝夜のみ千葉~館山~安房鴨川間を走行しますが、日中時間帯は千葉~木更津・君津間のみのため、日中時間帯の入線は久しぶりのことです。また通常の運用では千葉~上総湊間を走行するE233系5000番台が上総湊以南で営業運転するのは初めてのことと思われます。同系列5000番台の上総湊以南の区間では千ケヨ505編成千ケヨ518編成千ケヨ519編成の3編成が使用されました。

2023年11月15日

【ダイヤ改正に備え?】京浜急行電鉄、タブレット端末での車内自動放送の本格使用を開始

2023年11月11日頃より、京浜急行電鉄でタブレット端末を用いた車内自動放送の本格使用を開始したようです。これまではほとんどが車掌による肉声放送を実施してきましたので、11月25日のダイヤ改正に備えた導入と思われます。
▲11月25日に迫るダイヤ改正に備えて、タブレット端末を用いた車内自動放送の使用を開始した京浜急行電鉄。これまで自動放送はマナー啓発などごく一部であったが、乗り入れ車種でもタブレットの使用で自動放送が流れるようになった。どうやら本格使用開始となったか。
▲東京都交通局5300形の時には実現しなかった自動放送が東京都交通局や京成電鉄などの乗り入れ車両でも流れるようになっている。

車内自動放送はこれまで優先席のお知らせや一部主要駅での英語案内のみの状態でしたが、タブレットを使用して種別や行先、通過駅の案内などが入っており、本格的なタブレットでの自動放送使用が開始されたものと思われます。これまでに車掌の肉声放送が中心となってきた京浜急行電鉄に、本格的な自動放送が導入されたことで負担の軽減は間違いないですが新人の車掌が乗務している場合などはタブレットの自動放送が流れない場合があります。

今回のダイヤ改正では『エアポート急行』が『急行』に改称されることに伴うもので、羽田空港第1・第2ターミナル(KK-17)へ行かない列車もあるためとみられます。