2023年11月6日、東京臨海高速鉄道が開業当初から使用された東日本旅客鉄道209系電車をベースとした70-000形電車(在籍は8編成80両)を置き換えるための新型車両『71-000形』(読み方は『ななまんいっせんがた』)の導入を発表し、2025年度下期からトップナンバーを営業運転に投入する計画を発表しました。
▲東京臨海高速鉄道の新型車両『71-000形』(8編成80両)の導入により置き換えられることとなった70-000形(写真は東臨Z10編成)。2027年度上期中に全8編成の導入を完了する予定となっている。今後は置き換えられる70-000形の動向が注目され、他事業者へのリユースによる譲渡を含めての動きに注意だ。
▲東京臨海高速鉄道71-000形は全8編成が総合車両製作所横浜事業所での製造となり、車体に“Sustina(サスティナ)”が採用される。同形式に最も近い車体の電車は相模鉄道12000系であり、こちらは東日本旅客鉄道埼京線池袋(JA-12)以南の区間に乗り入れている。
導入予定の71-000形は10両8編成(80両)で70-000形をすべて置き換える数となっており、総合車両製作所横浜事業所での製造となる見通しです。71-000形のデザインは70-000形のような丸みのある面影を継承しつつ、海や波のおおらかさを取り入れて、前面上部のひさしの形状が横方向への広がりを強調したものとなっています。前面のカラーリングは70-000形の色彩を継承し、りんかい線内にホームドアが設置されていることを考慮して車両腰部から上部にエメラルドブルーのグラデーションで配置されます。内装については70-000形の妻面の木目調の化粧板などの面影を残しつつ、ホワイトを基調にグレーやネイビー(相模鉄道12000系とほぼ同じ色)でまとめるほか、一般座席はグレーとブルーのブロック柄、優先席はピンクを基調としたものとなります。車内案内表示器はLCD式の2画面で、車内防犯カメラを設置するほか、E233系7000番台や12000系と同様にドアランプを設置します。71-000形のドアエンジンが予測できませんが、埼京線・川越線を走ることも考慮してE233系7000番台と同じリニアモーター式となるのか、12000系のような静かなドアエンジンとなるか、はたまたラック式ドアエンジンとなるのか注目されます。