2023年11月28日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センター所属のE217系都クラY-103編成(クハE217-2003以下4両)と都クラY-138編成(クハE217-2038以下4両)が、EF64形1032号機に牽引されて所属先から南武線経由で長野総合車両センターへ配給輸送されました。廃車解体処分のためと思われます。
▲E217系都クラY-103編成と都クラY-138編成がEF64形1032号機に導かれて帰らぬ旅へ。都クラY-103編成は国府津車両センター転属から2015年の復帰までは一貫して東海道線での運用経験があり、当時は横コツF-53編成を名乗っていた。
▲E217系都クラY-103編成(クハE217-2003以下4両)は先に廃車解体処分となった都クラY-3編成(クハE217-3以下11両)のうちサハE217-3を付属編成の14号車として連結した横コツF-53編成として国府津車両センターに在籍していた。また制御装置更新工事は東海道線在籍時代に行われていた。
配給輸送された2編成のうち、都クラY-103編成(クハE217-2003以下4両)は2006年3月から2015年2月まで一貫して東海道線東京(JT-01)~熱海(JT-21)間で普通列車・快速アクティー(平日は通勤快速)(現在のダイヤでは快速アクティー・通勤快速ともに消滅済み)で運用されていたことがあり、2008年3月から2014年までE233系3000番台で6号車にトイレを設置していない初期の2編成と共通運用されていました。またE217系では東海道線仕様のままで制御装置更新工事を受けた唯一の付属編成でもありました(都クラY-101編成・都クラY-102編成は国府津車両センターから復帰する際に制御装置更新工事を受けている)。同系列のなかでは東海道線での運用履歴が長いため、自動放送は2015年に鎌倉車両センターに復帰するときに設置されており、自動放送使用は約8年だけとなったようです。