2024年1月31日

【一部で帯もある】小田急電鉄3000形3264F(日本車両製造3次車・6両固定編成)、リニューアル中の姿見せ検査へ

2023年10月11日から小田急電鉄大野総合車両所に入場し、リニューアル更新工事を受けている3000形3264F(日本車両製造3次車・6両固定編成)ですが、2024年1月31日に下り方の3両(サハ3364+デハ3414+クハ3464)の構内入換が行われ、リニューアル更新工事中の姿を見せました。
▲3000形3264F(日本車両製造3次車・6両固定編成)がリニューアル更新工事を受けて一部が姿を見せた。旅客用扉は入場前と変わらず未交換だが、一部インペリアルブルー帯が確認されている。同形式の3次車・4次車の6両固定編成はリニューアル車となっている。
▲前回施工分の3000形3263F。今年度最初に施工された3267F(旧東急車輛製造4次車・6両固定編成)で設置が見送られていた、アンデス電気株式会社の車内防犯カメラ付きLED照明が搭載されている。3264Fも同様に設置されているのだろうか。

今回の3000形3264Fへのリニューアル更新工事施工で今年度分は3編成目、通算6編成目の施工となり、次の入場編成(5次車~7次車の6両固定編成)へのリニューアル更新工事の施工は2024年度分ということになりそうです。このあと残る3両(クハ3264+デハ3214+デハ3314)の構内入換が完了した後、重要部検査に入る見通しです。なお旅客用扉は未交換で、一部インペリアルブルー帯が巻かれています。

リニューアル更新工事を受けていない3000形6両固定編成は9編成(3269F3277F)となっており、そのうち、種別行先表示器が製造当初からフルカラーLED式なのは7次車の2編成(3276F3277F)だけです。またロイヤルブルー帯のままの編成は5次車の3編成(3269F3270F3271F)なので、ここらの編成が怪しいのかもしれません。

【3000形6両固定編成リニューアル状況】※1次車・2次車除く・2024年1月31日現在
《2022年度》3編成(18両)
3265F3266F3268F
《2023年度》3編成(18両)
3263F3264F3267F
《現在未施工》9編成(54両)
3269F3270F3271F3272F3273F3274F3275F3276F3277F

2024年1月30日

【帯違えど古巣へ】東日本旅客鉄道209系1000番台都トタ82編成、約5年ぶりに団体専用列車で常磐線を疾走

2024年1月28日に、東日本旅客鉄道豊田車両センター所属の209系1000番台都トタ82編成(クハ209-1002以下10両)を使用した録音専用の団体専用列車が常磐線で運転され、それに伴う送り込み回送列車に乗車するプランが27日に実施されました。
▲209系1000番台都トタ82編成が約5年ぶりに古巣路線で客扱い。車内案内表示器は駅番号非対応ながらも『次は○○(常磐線の駅名)』と表示され、上野(JJ-01)や取手(JJ-10,JL-32)を表示していた。

209系1000番台が常磐線を走行するのは約5年ぶりのこととなり、車内のLED式案内表示器も駅ナンバリング非対応ながらも作動する(ただし転属前は常磐緩行線内でも駅番号には対応していた)など、久しぶりの常磐線走行となった209系1000番台での貴重な三菱電機製GTO素子を楽しめたようです。この系列は中央線のE233系0番台のグリーン車の組み込みに関連して予備車両確保を目的に豊田車両センターに配属されており、基本的にほとんど固定された平日97T運用・平日99T運用および土曜休日97T運用に入っています(ダイヤ乱れの場合はその限りではない)。

E233系0番台のグリーン車は現時点でハイフン以下16のユニットまで落成しましたが、30日にはハイフン以下17から20までのユニット(8両)が総合車両製作所横浜事業所から新製出場しました。制御装置更新工事を受けずにGTO素子を維持し続けた209系1000番台の今後が注目されています。

【座席指定列車増減あり】西武鉄道が2024年3月16日実施のダイヤ改正の概要を発表

2024年1月24日、西武鉄道が2024年3月16日実施予定のダイヤ改正の概要を発表しました。今回の改正では多摩川線以外での実施となります。今回も【有料座席指定列車】【一般種別列車】に分けて紹介します。

【有料座席指定列車】
▲新宿線の特急『小江戸』では平日朝の下りの一部列車の減便があるほか、夕方上りの一部列車は本川越(SS-29)~所沢(SS-22)間が運転を取り止め、なんと所沢始発西武新宿(SS-01)行きの特急『小江戸』が誕生することに。
▲新宿線・拝島線の『拝島ライナー』は上り1本が増発、利用の多い時間帯での運転に変更、1本は時刻変更で継続となる。このため『拝島ライナー』は上り3本となる。

新型コロナウィルスの分類が5類に引き下げられ、鉄道利用者が戻ってきたことを考慮して、平日を中心に増発される列車があるほか、一部減便や運転区間縮小がある列車もあります。

池袋線で001系“Raview”を使用する特急『むさし』『ちちぶ』について、平日の現行の飯能(SI-26)始発の14レ(飯0747→池0839)の時刻を変更するほか(飯0723→池0814)、18レ(飯0824→池0908)の次に『むさし20号』(新20レ・飯0845→池0933)を増発し、現行の20レ(秩0824→池0946)は『ちちぶ22号』(新22レ)となります。また土曜休日の夕方の78レ(飯1535→池1616)を時刻変更のうえで西武秩父(SI-36)始発に延長し『ちちぶ76号』(秩1449→池1615)として運転します。新宿線で小手指車両基地所属の40000系を使用する『拝島ライナー』について、2号(新602レ・拝0618→宿0702)を新たに増発し、現行の602レ(拝0628→宿0720)を4号(新604レ)として時刻変更し(拝0648→宿0736)、現行の2本と合わせて3本の運転とします。また新宿線で10000系を使用する特急『小江戸』について、利用状況に応じて平日の9時台・10時台の1本ずつを減便とするほか、本川越発16時台・17時台の西武新宿行きの1本ずつを本川越~所沢間で運転を取りやめ、所沢始発西武新宿行きの特急『小江戸』が誕生します(本川越で折り返し回送となるか、南入曽車両基地から直接送り込まれる形になる)。基本的に新宿線の全区間で運転されていた特急『小江戸』に区間運転列車が登場するのは初めてのことでしょうか。

【一般種別列車】
一般種別列車では新宿線・国分寺線で平日日中時間帯の増発(前者は毎時2往復、後者は毎時1往復)が実施され、2022年3月ダイヤ改正前の運転本数に戻ります。また種別変更となる列車や運転取り止めとなる列車があります。

《池袋線系統》
池袋線では平日に狭山線の最終列車6229レ(球2346←西2340)と接続する下り列車について現行では池袋(SI-01)23時02分発の4247レ(指2340←池2302)となっていますが、これを10分繰り下げて池袋23時12分発の急行飯能行き(2211レの時刻変更)に変更します。現行では狭山線最終列車の発車後に2211レ(飯2404←池2314)が西所沢(SI-18)に到着するため、これを改善する形となります。また利用状況を考慮して前後の列車間隔を変更し、池袋発の21時台の優等種別列車、23時台の各駅停車1本ずつの運転を取りやめます。土曜休日は利用状況から飯能を9時台に運転する西武秩父行き各駅停車1本の運転を取りやめます。山口線(レオライナー)では夕夜時間帯に2往復増発し、20分間隔での運転に変更するほか、多摩湖線および狭山線のダイヤ改正に合わせた時刻変更による接続改善を行います。

《新宿線系統》
新宿線では国分寺線とともに日中時間帯に増発となり、2022年3月ダイヤ改正以前の本数に戻ります。平日朝には本川越8時台の準急1本が急行に格上げ変更されるほか、拝島(SS-36)6時台の準急2本を1本は急行に格上げ変更、1本は各駅停車に格下げ変更(両数も8両に変更)となります。日中時間帯は西武新宿発着の急行と各駅停車を毎時1往復増発し、同駅12時台は急行6本(本川越発着・拝島発着が毎時3本)、各駅停車6本(本川越発着・田無(SS-17)発着が毎時3本)、特急1本(40分発)の運転となります。また拝島線小平(SS-19)~玉川上水(SS-33)間で毎時1往復、国分寺線国分寺(SK-01)~東村山(SS-21,SK-05)間で毎時1往復増発され、国分寺線は12分間隔(5本)から10分間隔(6本)での運転に戻ります。土曜休日は5821レ(新2244←宿2144)が本川越まで運転区間が延長され(川2302←宿2144)、新所沢(SS-24)→本川越間の利便性が向上します。

2024年1月29日

【2種類を使用】小田急電鉄ロマンスカー“EXE”・“EXEα”30000形の追いかけっこリレーを開催へ

2024年1月26日、小田急電鉄ロマンスカー“EXE”・“EXEα”30000形を使用して、『2つのEXEが競演!ロマンスカーEXEEXEα 夢の追いかけっこリレー』を3月9日に行うこととなり、それに伴うツアーが小田急トラベルから30日より発売されます。
▲ロマンスカーの主力となっている“EXE”・“EXEα”30000形。4両固定編成・6両固定編成ともに7編成ずつが在籍。前者は30055F+30255F30057F+30257Fの2編成(20両)、後者はそれ以外の5編成(50両)となっている。
▲今回の追いかけっこリレーでは土曜休日N44N64運用充当編成と海老名検車区の予備留置編成を使用する。このため、30055F+30255F30057F+30257Fはどちらか片方が定期運用に入り、もう片方が土曜休日N44N64運用ないし海老名検車区予備留置編成として特別団体専用列車に使用される。

ロマンスカー“EXE”と“EXEα”で未更新車両・リニューアル更新車両で追いかけっこリレーは初めてではないでしょうか。過去にロマンスカー“VSE”50000形同士(50001F50002Fを使用)や、ロマンスカー“VSE”50000形とロマンスカー“GSE”70000形を使用しての紅白での追いかけっこリレーがありました。複々線区間では並走もあるほか、待避可能駅では相互の乗り継ぎや追い抜きなどがあるほか、同時出発もあるようです。コースはガッツリコースとライトコースの2種類があり、ガッツリコースでは喜多見検車区への入線や海老名検車区での撮影会があるほか、ライトコースでは車両基地(留置線)や引き上げ線に入線します。集合地点と終了後の海老名検車区での撮影会から、始発駅は経堂(OH11)、終着駅はライトコースが新松田(OH41)、ガッツリコースは海老名(OH32)と思われます。1日でロマンスカー“EXE”と“EXEα”を堪能できる貴重な機会ですね。

2024年1月28日

【急遽トップナンバーに】東日本旅客鉄道E217系旧塗装(未更新時代の塗装)を都クラY-101編成で復刻

2024年1月27日、東日本旅客鉄道鎌倉車両センターでE217系付属編成の先頭車に登場当時から制御装置更新工事実施前までの帯色と“E217”のロゴを再現した撮影会が行われました。当初は都クラY-141編成(クハE217-2041以下4両)を使用する予定でしたが、運用上の都合で急遽都クラY-101編成(クハE217-2001以下4両)が使用されました。
▲当初鎌倉車両センターでのリバイバル撮影会に使用予定だったE217系都クラY-141編成。同編成の増1号車にクハE216-2001(廃車除籍処分済みの都クラY-1編成の1号車として落成していた1次車)が組み込まれており、この車両にSNSでの事前投票で募集をした、同系列に再現してほしい帯色(登場当時の横須賀色、実際にあった湘南色など)を巻く予定であった。
▲鎌倉車両センターでの撮影会に急遽使用されたE217系都クラY-101編成。当初使用予定の都クラY-141編成のクハE216-2001と同じ1次車のためにこの編成が用いられた。同編成は実際に東海道線での運用経験があり、SNSで事前募集した再現してほしい帯色として最多票を獲得した湘南色を実際に巻いていたことがある。

この撮影会では鎌倉車両センター所属で廃車が進んでいるE217系の先頭車に、登場当初から制御装置更新工事施工前までの帯色と前面部の“E217”ロゴを再現して行われましたが、この前に撮影会使用時の塗装を選択肢から選ぶ投票で、2006年から2015年まで見られた湘南色が最多票を獲得していました。当初使用予定であったE217系都クラY-141編成のクハE216-2001は落成当初は廃車除籍処分済みの都クラY-1編成の元1号車でした。このあと落成した都クラY-141編成に組み込まれていた車椅子対応トイレ付き車両のクハE216-2061と相互交換されていました。今回登場当時の塗装に復刻されたのは都クラY-101編成のクハE216-2001で、種別行先表示もかつて存在した『通勤快速』や成田空港(JO-37)行きの愛称である『エアポート成田』が表示されました。
▲1月24日にはE217系付属編成2本、都クラY-108編成都クラY-110編成が同時に旅立った。一時期は譲渡の噂もあったが、実現は叶うことはない。

今そのイベントが行われる数日前の24日にはE217系都クラY-108編成(クハE217-2008以下4両)と都クラY-110編成(クハE217-2010以下4両)がEF64形1030号機の牽引で長野総合車両センターまで配給輸送されており、こちらは解体処分となるようです。E235系1000番台の増備も引き続き進められており、1月19日に総合車両製作所新津事業所から登場した都クラJ-29編成が現時点での最新編成となっています。

ところでE217系基本編成とE235系1000番台の一部編成ではグリーン車の料金改定およびICカードでグリーン券を購入する場合と現金でグリーン券を購入する場合とに分けて通年同額とするため、一部でグリーン車案内放送に変化が出ているようです。これまでは『グリーン券を車内でお買い求めの場合、駅での発売額と異なりますので、ご了承ください』と流れていた文面が省略されているようです。これはE231系1000番台・E233系3000番台やE531系0番台でも更新される可能性があります。E233系0番台では最初から新料金体制となることが予想されるので、『グリーン券を車内でお買い求めの場合、駅での発売額と異なりますので、ご了承ください』は流れないものとみられます。

【トップナンバー揃えた】東急電鉄5000系就役20周年記念撮影会、トップナンバーと“Shibuya Hikarie号”が使用される

2024年1月27日、東急電鉄長津田検車区で5000系電車の就役20周年記念撮影会が行われ、田園都市線向けの5101F、目黒線向けの5181F、東横線向けの5151F(8両固定編成)と4110F(10両固定編成の“Shibuya Hikarie”仕様)が展示されました。
▲田園都市線の5000系5101F。電動車と付随車の連結位置が他の編成と異なっているほか、側面部のフルカラーLED式の種別表示器が丸みを帯びたものとなっている。登場当初は列車番号表示器と行先表示器が3色LED式、種別が幕式で、田園都市線内各駅停車で運転される場合は種別無表示(種別表示は準急・急行のみ)のときがあった。
▲東横線の5000・5050系5151F。東横線では登場当初から8両固定編成の0番台と同系列の10両固定編成バージョンの4000番台が配置されており、同系列の大半を東横線仕様が占めている。2022年は5151Fが東急グループ100周年トレインに起用されていた。
▲東横線の5000・5050系4000番台4110F。登場当初から“Shibuya Hikarie号”として異彩を放つ存在となっており、現在では相模鉄道全線にも姿を見せることがある

5000系列は田園都市線・東横線・目黒線にそれぞれ配属されており、東横線に配属の同系列の最初の編成が登場から20年となったため、同系列のそれぞれのトップナンバー(5101F5151F5181F)と、“Shibuya Hikarie号”の4110Fを並べたものです。種別行先表示では普段表示されない行先種別などが表示されたほか、一部編成にヘッドマークを掲出するなどのサービスがあったようです。田園都市線向けの同系列をベースに製造された横浜高速鉄道Y500系(6編成48両)も活躍しています。東横線向けの1編成(5155F)は横浜高速鉄道Y500系Y516Fとともに大雪での衝突事故の影響で廃車除籍処分となってしまいましたが、現在でも東横線を中心に活躍を続けています。田園都市線では2020系、目黒線では3000系が5000系列よりも多いため、遭遇する確率は東横線向けよりも低めですが…。

2024年1月27日

【上越新幹線も走る!】東日本旅客鉄道E2系1000番台“Magical Dream Shinkansen”による臨時列車を設定へ

2023年12月22日の東日本旅客鉄道東北新幹線『やまびこ132号』(6132B列車・仙0944→東1148)より新幹線総合車両センターのE2系1000番台幹セシJ69編成にディズニーリゾート開園40周年記念のラッピングを施した“Magical Dream Shinkansen”が運転されていますが2024年2月からは同編成を使用した臨時列車および団体専用列車を運転することが発表されました。
▲ディズニーリゾート開園40周年記念の新幹線“Magical Dream Shinkansen”として運用を続けているE2系1000番台幹セシJ69編成。2023年3月に上越新幹線での定期営業運転が終了となり、運用が縮小されたことでE2系の廃車が進められている。2024年3月のダイヤ改正をもって200系リバイバルカラーの幹セシJ66編成が定期営業運転を終了する。

現在は『やまびこ』『なすの』で運用されているE2系1000番台ですが、このうち『つばさ』と併結運転を東京~福島間で行っている一部の『やまびこ』が2024年3月16日のダイヤ改正でE5系に置き換えられ、『つばさ』の一部列車にE8系(幹カタ)が投入されることから、E2系1000番台の定期営業運転のさらなる縮小が予想されます。現在運転中の“Magical Dream Shinkansen”のE2系1000番台幹セシJ69編成の運用についてはホームページ上で公表されており、容易に狙うことができます。

今回同編成が充当される臨時列車は2月17日に東北新幹線の仙台発東京行き『やまびこ40号』(仙0647→東0844)、3月2日に上越新幹線の新潟発東京行き『とき40号』(新0826→東1016)、3月21日に団体専用列車として新青森発東京行き(青0627→東1041)、3月28日に団体専用列車として新潟発東京行き(新0621→東0837)となります。臨時列車は全車指定席のため、乗車券と新幹線指定席特急券が必要になります。現時点では3月16日以降は臨時列車のみとなっていますので、3月15日までは定期運用に入ることが予想されます。

【3259Fに続く】小田急電鉄3000形3260F(旧川崎重工業2次車・6両固定編成)、種別行先案内表示器が更新される

2024年1月24日の6800レ(平日A11運用・小0730→厚0814)で小田急電鉄海老名検車区に入庫し、25日・26日にそのまま予備留置となっていた3000形3260F(旧川崎重工業2次車・6両固定編成)が27日の土曜休日A25運用(5113レ・藤0634←大0558)より営業運転に入りましたが、種別行先案内表示器が3色LED式からフルカラーLED式に換装されたようです。
▲3000形の旧川崎重工業2次車(6両固定編成)で進む種別行先案内表示器のフルカラーLED式への更新がついに3260Fにも波及だ。3色LED式での最後の運用は24日の平日A11運用で、25日・26日の海老名検車区での予備留置中に換装された。
▲3000形3260Fの種別行先案内表示器の更新(フルカラーLED式への変更)で残る3色LED式で残る2次車は3261F3262Fの2編成(12両)となった。1次車・2次車から3色LED式の編成が消滅間近になっている。

3000形6両固定編成の種別行先案内表示器の3色LED式からフルカラーLED式への更新工事は1次車・2次車は海老名検車区で換装、3次車以降は大野総合車両所でリニューアル更新工事を施工された際に行われています(8両固定編成は海老名検車区で換装)。同形式1次車・2次車の種別行先案内表示器の換装は2023年12月の3259F(旧川崎重工業2次車・6両固定編成)以来で約1ヶ月ぶりです。残る3色LED式の3261F3262Fの動向に注意です。このうち3262Fは23日に平日A33運用に入っており、その後も運用が順当に流れたのですが、26日に海老名検車区出庫となる平日A12運用に入っていたことから、この時点で種別行先案内表示器の更新工事は3260Fに行われていた関係で見送られたようです。

【3000形の種別行先案内表示器搭載状況】2024年1月27日現在
《3色LED式》※下線部はリニューアル車・3083F以降の10両固定編成は中間増備車を除く
3261F3262F3269F3270F3271F3272F3273F3274F3275F3654F3655F3656F3657F3658F3083F3084F3085F3086F3087F
《フルカラーLED式》※現在リニューアル入場中の編成を含む
3251F3252F3253F3254F3255F3256F3257F3258F3259F3260F3263F3264F3265F3266F3267F3268F3276F3277F3651F3652F3653F3081F3082F3091F3092F3093F3094F3095F

【サンリオ方面へ?】小田急電鉄ロマンスカー“EXEα”30000形30051Fによる特別団体専用列車が運転される

2024年1月26日、小田急電鉄海老名検車区に留置されていたロマンスカー“EXEα”30000形30051F(4両固定編成)を使用した特別団体専用列車が運転されました。なおこの編成の相方である30251F(6両固定編成)は大野総合車両所に入場中です。
▲ロマンスカー“EXEα”30000形4両固定編成が単独で久しぶりに多摩線に入線した。沿線の幼稚園のサンリオピューロランド方面への遠足のためと思われる。同形式の4号車・7号車の旅客用扉が締切となってから特別団体専用列車に充当されるのはおそらく初めてか?

同編成は相方の30251Fが大野総合車両所に入場中の関係で定期運用を離れて海老名検車区に留置されていましたので(同形式は4両固定編成・6両固定編成ともに7編成に対して6運用あるため、予備は1本ずつ)、それを活用して特別団体専用列車に充てたものと思われます。回送区間を含めると海老名(OH32)~新百合ヶ丘(OH23)~唐木田(OT07)間で運転されました。同形式の4号車・7号車がホームドア設置の関係で締切となって以降、特別団体専用列車に使用されるのは初めてでしょうか。

2024年1月26日

【八潮に快速停車へ】首都圏新都市鉄道が2024年3月16日実施のダイヤ改正の概要を発表

2024年1月25日、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスが2024年3月16日実施のダイヤ改正の概要を発表しました。今回のダイヤ改正では快速の停車駅が追加されるほか、平日朝夕の通勤通学時間帯の増発などが挙げられます。
▲首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの優等種別は3種類あり、通勤快速・区間快速・快速が運転されている。優等種別列車はすべて交直流電車のTX-2000系またはTX-3000系で運用されている(写真はTX-3000系TX-3185F)。

首都圏新都市鉄道の快速は区間快速・通勤快速よりも上位の優等種別で、優等種別の全列車(普通列車を含めたつくば発着の全列車)が交直流電車のTX-2000系またはTX-3000系で運用されています。このうち停車駅が最も少ない快速は秋葉原(TX-01)~北千住(TX-05)間各駅・南流山(TX-10)・流山おおたかの森(TX-12)・守谷(TX-15)・つくば(TX-20)が停車駅となっていますが、今回改正では停車駅に八潮(TX-08)が追加され、大半の快速と普通列車が緩急接続を取ることにより、八潮乗り継ぎで快速が通過する各駅への利便性と、八潮から1本で北千住・秋葉原方面および守谷・つくば方面への速達性が向上されます(現行は普通列車が八潮で快速の通過待避をする)。同駅には通勤快速と区間快速が停車していますが、日中時間帯の同駅停車の優等種別列車は区間快速のみとなっています。

また平日朝の通勤通学時間帯に秋葉原~八潮間の普通列車を上下2本ずつ増やし、混雑がピークとなる時間帯の1時間とそのあとの1時間の本数が増えます。またつくばを16時台から18時台(つまり夕方ラッシュ時間帯)に発車する上りの優等種別列車の運転間隔を均等化し、乗車機会を均等化することで利便性を向上するほか、守谷17時台の始発の秋葉原行き普通列車の1本を区間快速に格上げしてつくば発に変更し、つくば→守谷間で1本増発となります。なお時刻表上では4058レ(つ1711→秋1806)が普通列車に、そのあとが快速(3032レ(つ1742→秋1827)のダイヤ変更、17時19分発)、そのあとの5040レ(つ1732→秋1834)と3032レが区間快速にそれぞれ変更されているように見えます。

2024年1月24日

【都コツ疎開へ】東日本旅客鉄道205系1100番台都ナハT12編成・都ナハT16編成がドアステッカー撤去で運用離脱

2024年1月22日、東日本旅客鉄道鶴見線の205系1100番台都ナハT12編成(クモハ205-1102以下3両)と都ナハT16編成(クモハ205-1106以下3両)が連結されて所属先の鎌倉車両センター中原支所から国府津車両センターに自走回送されました。
▲安善(JI-06)に進入し並ぶ205系1100番台(都ナハT12編成都ナハT15編成)。写真1枚目左側の都ナハT12編成は1月12日の平日11運用を最後に運用を離脱した。配給輸送の実施までは疎開先の国府津車両センターに留置されることになりそうか。
▲E131系1000番台の運用入りの本数が増加し、弁天橋(JI-04)に近接する鶴見線オフィスに同系列が集結するようになった。日中時間帯の一部列車ではワンマン運転に向けた試験実施のため、駅発車時での乗降促進放送を使用している場合がある。

双方ともドアステッカー類は撤去されており、定期運用を離脱したものとみられ、配給輸送まで疎開留置となります。残る205系1100番台は都ナハT14編成都ナハT15編成都ナハT17編成の3編成(9両)となります。205系1100番台は3月15日までに定期営業運転を終了するものとみられていますが、相模線の500番台と同様に早くも全9編成分の運用離脱ということがあり得そうですね。鶴見線では3月16日からE131系1000番台に統一されるとともに車掌が乗務しないワンマン運転となり、鶴見(JK-15,JI-01)の3番線・4番線の発車メロディは聞き納めとなります。

【馴染みの名が消える】小田急電鉄グループの小田急箱根ホールディングス、組織再編で箱根登山鉄道の社名が消滅へ

2024年1月24日、小田急電鉄グループの小田急箱根ホールディングス株式会社が2024年4月1日付で組織再編を行い、小田急箱根ホールディングス株式会社と、箱根登山鉄道株式会社、箱根観光船株式会社、箱根施設開発株式会社を合併し、『株式会社小田急箱根』に社名を変更すると発表しました。これにより箱根登山鉄道の社名が消滅することになります。
▲小田急電鉄小田原線と接続する小田原(OH47)から箱根湯本(OH51)での乗り継ぎで強羅(OH57)までを結ぶ箱根登山鉄道。約96年間続いた社名が無くなってしまうのは寂しい。
▲強羅から早雲山(OH62)までを結ぶケーブルカー。ケーブルカーにしては珍しい種別表示がある。なお小田原~箱根湯本~強羅間の鉄道線に対して強羅~早雲山間は鋼索線である。

箱根登山鉄道については存続会社として合併されますが、基本的には株式会社小田急箱根が鉄道業や鋼索業、索道業や船舶業などを引き継ぐこととなっており、飲食や物販事業は株式会社小田急箱根とは別に、箱根登山トータルサービス株式会社を存続会社として箱根プレザント株式会社と合併した箱根プレザントサービス株式会社が引き継ぐようです。箱根登山鉄道としての名称は2024年3月31日までとなりますね。

【予想外の珍しい展開】東海旅客鉄道N700系2000番台(N700a)幹トウX31編成の中間車1両が陸送される

2024年1月5日に東海旅客鉄道浜松工場に自走回送され廃車除籍処分となったN700系2000番台(N700a)幹トウX31編成のうち、中間車1両がカバーに覆われて同年1月23日に浜松工場から陸送されました。本来は廃車除籍処分となった編成では基本的に浜松工場敷地内で解体処分されるため、陸送がとられるケースは異例です。
▲N700S系0番台への置き換えが進み、廃車が進んでいるN700系2000番台。2024年1月に2000番台幹トウX31編成が浜松工場に廃車回送されていた。中間車だけとはいえ、浜松工場から陸送されるのは異例の動きである。
▲新幹線が廃車解体処分となる場合、浜松工場敷地内で解体処分とされるので、陸送されることはまずない。例外としてN700系9000番台(確認試験車)幹トウX0編成がリニア・鉄道館に屋外展示のため浜松工場から陸送されている。

N700系2000番台の廃車の際には浜松工場敷地内で解体処分となるため、通常では廃車車両が陸送されることは基本的にはありません。ただし愛知県名古屋市のリニア・鉄道館内に300系・700系の保存展示、N700系9000番台(確認試験車)の幹トウX0編成の屋外展示の際に陸送されたケースはあります。今回陸送された車両は8号車(グリーン車指定席に相当)の“775-2031”と思われますが、何かに活用されるのでしょうか。

2024年1月23日

【1往復だけのレア代走】東日本旅客鉄道E233系7000番台都ハエ131編成、平日34G運用の快速1往復を代走

2024年1月22日、東日本旅客鉄道E233系7000番台都ハエ131編成(ID-61)が乗り入れ先の相模鉄道本線区間で所定では20000系8両固定編成が充当される平日34G運用の2022レ2047レを代走しました。東京地下鉄南北線内での体調不良の人が出たことによる区間運休が影響したもので、他社車両の10両固定編成が代走となる珍事となりました。
▲E233系7000番台都ハエ131編成が相模鉄道本線の快速1往復を代走。平日34G運用の代走ということで、所定では20000系8両固定編成の運用だが、東京地下鉄南北線内での体調不良の方がいたことによる一部区間運休の影響から実現したものである。なお快速1往復の運用で一旦運用が打ち切られるため、再出庫は所定の編成に戻った。
▲ダイヤ乱れ前の平日34G運用に充当されたのは20000系21104Fだ。東京地下鉄南北線内でのダイヤ乱れによる区間運休がなければ2022レ2047レはこの編成の予定だった。

E233系7000番台都ハエ131編成は列車番号『34』(アルファベットの“G”に非対応)を掲出して2022レ(海1013→横1047)~2047レ(海1134←横1059)だけを代走したようです。なおダイヤが乱れる前の平日34G運用は20000系21104Fが充当されていて、6565レ(海1008←浦0749)が大和(SO-14)止まりに変更されたために、代走でE233系7000番台が充当されたものと思われます。なお代走となった1往復の快速運用で一旦入庫となるため、再出庫は所定の20000系21104Fに戻りました。相模鉄道12000系の所定運用(70運用~73運用)をE233系7000番台が代走することはよくありますが、20000系列の運用をE233系7000番台が代走するのは異例のことです。

2024年1月22日

【185系使用もある】東日本旅客鉄道が春(3月~6月)の臨時列車の運転概要を発表

2024年1月19日、東日本旅客鉄道が2024年春(2024年3月~6月)の臨時列車の運転概要を発表しました。注目すべき首都圏の臨時列車を中心に抜粋して紹介します。全車指定席の列車が多いですので、乗車日の1ヶ月前の10時から指定席特急券が取れますので、事前に計画などをしておきましょう。

【新幹線】
▲新幹線では延伸開業する北陸新幹線で『かがやき』などが増発運転。『かがやき』は金沢発着の設定もあるようで、同駅で敦賀発着の『つるぎ』などに乗り継ぎできる場合がある。

新幹線では西日本旅客鉄道北陸新幹線の金沢~敦賀間の延伸開業により、臨時で敦賀発着の『かがやき』を運転するほか、臨時では金沢発着の『かがやき』や長野発着の『あさま』、E8系充当による臨時の『つばさ』も設定されます。またGWなど大型連休での遠方への旅行に便利な『はやぶさ』『こまち』や『とき』『たにがわ』が運転されます。臨時の『とき』と『はやぶさ』『こまち』『かがやき』『つばさ』は全車指定席となり、乗車日の1ヶ月前の10時から購入できますので、早めの指定券確保をお勧めします。

【在来線】
在来線では土曜休日を中心に多数の臨時列車が設定されています。武蔵野線吉川美南(JM-19)と横須賀線鎌倉(JO-07)を1本で結ぶ特急『鎌倉』では初の平日ダイヤに運転される日程があるほか、3月16日のダイヤ改正からE257系5500番台5両からグリーン車付きのE653系1000番台7両に変更されます。さらに185系電車を用いる臨時特急列車のほか、E257系5000番台・5500番台を使用する臨時特急列車もあるようです。

【185系電車】
▲今春も185系電車(基本的には200番台都オオB6編成、予備で0番台都オオC1編成)を使用する臨時特急列車が設定されている。臨時特急『185』では伊東線伊東(JT-26)発着のほか、伊豆急行伊豆急下田(IZ-16)まで延長する日程がある。2021年3月まで定期運用されていた『踊り子』を思わせる走りを伊豆急行でも見せてくれるだろう。
▲E257系の臨時特急列車は主に5000番台・5500番台での運転が多い。ただし、房総方面の特急列車は本来の500番台、臨時『踊り子』は2000番台で運転となることがある。臨時の『あずさ』『かいじ』や新宿(JC-05,JS-20)発着の『新宿わかしお』の一部日程は5000番台での運転となる(『新宿さざなみ』は一部日程で255系を使用)。
▲常磐線と東海道線を結ぶ臨時特急に使用されるE657系。昨夏から臨時特急列車で東海道線品川(JT-03)から横浜(JT-05)方面に入線する機会が増えており、再び同系列が使用される。なお冬に設定された臨時特急『海浜公園コキア平塚号』では横浜を出ると水戸まで無停車で東京(JT-01,JU-01)・上野(JU-02)は通過(実際には運転停車)であった。

首都圏エリア(在来線)の春の臨時列車はE257系5000番台・5500番台(都オオ)およびE653系1000番台都カツK70編成都カツK71編成の臨時特急があるほか、人気の高い185系電車(200番台都オオB6編成・予備で0番台都オオC1編成)を使用する臨時列車が設定されています。このなかで私が気になった臨時列車を抜粋します。

まず185系を用いる臨時特急列車ですが、基本的に200番台都オオB6編成の充当となります(状況により0番台都オオC1編成で代走の可能性がある)。横浜(JT-05)と伊東(JT-26)を途中無停車で結ぶ臨時特急『185(いっぱーご)』は今春も設定があり、自社完結の伊東線伊東発着だけでなく、伊豆急行に直通し伊豆急下田発着となる日程があります。2021年3月まで定期運用されていた特急『踊り子』を思い出しますね。このほか、武蔵野線吉川美南と両毛線足利を1本で結ぶ『あしかが大藤吉川美南号』や、高崎線大宮(JU-07)と上越線越後湯沢を1本で結ぶ『谷川岳もぐら』『谷川岳ループ』も同系列での運転となります。

次はE257系を使用する臨時特急列車です。同系列の臨時特急列車は9両固定編成の5000番台および5両固定編成の5500番台がメインになります。なお3月16日のダイヤ改正からは特急『鎌倉』がインバウンドでの需要増加を考慮してE257系5500番台(普通車5両)からE653系1000番台(グリーン車・普通車7両)での運転に変更され、新たに1号車にグリーン車指定席が連結されます。このためE257系5500番台での特急『鎌倉』の運転は3月9日までです。なおE257系5500番台で運転される列車は青梅線直通の特急『夢うめ青梅・奥多摩号』のほか、東京・上野発着の特急『草津・四万』が中心で、臨時の『草津・四万』(71号・72号)のダイヤを活用した特急『ゆのたび草津・四万』はE653系1000番台での運転となります。またE257系5000番台使用の臨時特急列車は『あずさ』・『かいじ』の一部日程と『新宿わかしお』(3月16日からは1号・2号と付く)の一部日程が中心で、『新宿さざなみ』(1号・4号)は3月15日に全定期営業運転を終了する255系も使用されるようです。なお特急『踊り子』のほか、房総方面の特急列車の臨時運転もありますが、こちらは前者は2000番台・2500番台、後者は500番台が使用される場合があります。ただし3月16日以降E257系500番台の運用は『さざなみ』『わかしお』の全定期列車と平日の『しおさい』1往復(ただし東京(JO-19)~佐倉(JO-33)間のみ)に限られるため、コンセント設置が進んでいるE257系500番台が臨時特急列車に起用される可能性もゼロではないと思ってください。

なおE257系5両で運転の臨時特急列車には新宿から北総四都市(佐倉市・成田市・香取市・銚子市)を1本で結ぶ特急『日本遺産北総四都市号』が新宿~銚子間で運転され、総武本線経由の特急『しおさい』とは異なり、成田線成田(JO-35)・佐原経由での運転になるようです。

次にE653系波動輸送向け編成の臨時特急列車です。すべて『E653系7両』と書かれた列車に充当されることとなっており、3月16日からインバウンドで利用者増加を考慮して特急『鎌倉』にE257系5500番台に代わって充当されることとなっており、国鉄特急色の都カツK70編成または水色の都カツK71編成のどちらかの充当になります。また特急『鎌倉』で平日ダイヤに初めて設定される日程があり、6月の毎週金曜日に運転されます。なお特急『鎌倉』ではE653系1000番台の充当に変更されるにあたって1号車にグリーン車が設定されるため、3月16日以降の1号車に乗車する際にはグリーン券込みの指定席特急券が必要になります。

次にE657系の臨時特急列車ですが、上野~勝田間および日立発上野行きの『ときわ』のほか、東京~原ノ町間を常磐線経由で結ぶ特急『相馬野馬追号』に使用されるほか、仙台発水戸行きの臨時特急と東海道線平塚(JT-11)発着の常磐線直通臨時特急列車が同系列で運転されます。平塚発着列車は3月に『水戸偕楽園平塚号』・4月に『絶景ネモフィラ平塚号』に充当される予定です。なお前回の『海浜公園コキア平塚号』の時にはフレッシュひたち復刻塗装の編成は使用されていませんので、今回もそのような措置を取ることになりそうです。

これらの列車の乗車には乗車券(区間によりICカード)のほか指定席特急券(首都圏エリアだけに限らず有料快速の場合は指定席券)が必要になるので、乗車予定日の約1ヶ月前に購入することをお勧めします。185系充当列車は人気ですので気をつけてください。

【未設置形式は8000形のみ】小田急電鉄2000形2052Fにアンデス電気株式会社の車内防犯カメラが設置される

2024年1月19日の6634レ(平日B27運用・厚1651→宿1812)より、小田急電鉄2000形2052Fの車内照明の一部が東芝ライテック株式会社のLED照明からアンデス電気株式会社の防犯カメラ付きのLED照明に交換され、運用復帰しました。これまでに車内防犯カメラは1000形・3000形・4000形で設置が進んでいますが、2000形では初めてと思われます。
▲2000形で初の防犯カメラ設置車両となった2052F。旅客用扉付近のみ東芝ライテック株式会社のLED照明から交換の形で設置された。これで車内防犯カメラ未設置車両は8000形だけであるが、西武鉄道に譲渡される編成には設置される可能性がある。
▲旅客用扉付近の照明は東芝ライテック株式会社のLED照明に代わりアンデス電気株式会社の車内防犯カメラ付きのLED照明となった2000形2052F

これまでに車内防犯カメラを設置した形式は新製当初からの5000形を除く通勤形電車では1000形・3000形・4000形で進められており、2000形では設置が進んでいませんでした。おそらくこの2000形では初の設置ではないでしょうか。残る防犯カメラ未設置は8000形のみとなっていますが、老朽化の進行で廃車が進んでいるほか、西武鉄道への譲渡の際に設置される可能性があるため、8000形の譲渡対象外の編成以外への設置の進捗に期待がかかります。

2024年1月21日

【ついに会えた】東日本旅客鉄道鶴見線の新型車両E131系1000番台を堪能する

2024年1月20日、私は東日本旅客鉄道鶴見線へ。運用を調べていると、日中時間帯にも運用がある土曜休日05運用・土曜休日09運用がどちらもE131系1000番台ということで、狙ってきました。
E131系1000番台都ナハT4編成1008B列車1109列車(土曜休日09運用)。昨年の12月にデビューを果たしたE131系1000番台、就役から約1ヶ月ほどかかってやっと出会えました。同系列初のストレート車体で非貫通構造になっているほか、ワンマン運転開始時に導入されるであろう半自動ドアスイッチがついています。
種別行先案内表示器ですが、行先ごとに色分けされており、扇町(JI-10)・浜川崎(JI-08)・武蔵白石(JI-07)行きは赤色、鶴見(JI-01)行き・弁天橋(JI-04)行きは白色、大川(JI-61)行きは黄色、海芝浦(JI-52)行きは青色となっています。なお3色LED式の205系1100番台では大川行きは橙色、海芝浦行きは緑色でしたね。

現在は黄色に各駅停車と表示されていますが、3月16日からはE131系1000番台に統一するとともに車掌が乗務しないワンマン運転となり、種別部分に『ワンマン』と表示されます。黄色での各駅停車表示はE233系0番台のかつての各駅停車運用を思い起こしますね。東日本旅客鉄道の首都圏エリアで駅番号が導入されている路線での終日ワンマン運転化はこの路線が初めてとなるでしょうか。
このE131系1000番台では4人掛け座席の部分の窓も開閉できるようになりました。ただし窓にはクリップがついているので、それを持って開閉する形になります。
車体側面部には安全確認カメラが設置されているので、運転台上部のモニターから確認できます。国道(JI-02)や浅野(JI-05)3番線・4番線(海芝浦発着)などホームがカーブしていて列車との隙間がある駅などでは役に立ちそうです。
半自動ドアスイッチ。現時点では使用されていませんが、ワンマン運転開始時に使用開始となるでしょうね。同じ系列の異なる番台や他系列と比べるとボタンの位置がやや低めです。このため半自動ドアスイッチの説明文とボタンの間隔がすごいことに…。
車内と旅客用扉はE235系1000番台の2023年以降の製造編成に見られるコストカット仕様。このE131系1000番台では旅客用扉までコストカットされました。手摺の形状が異なっているほか、他番台のようなやや角ばったドアにはなっていません。ドアステッカー類や半自動ドアスイッチを除くと東京都交通局10-300形の3次車以降と類似していますね。
車内案内表示器は他番台と同様にLCD式で千鳥配置。車内防犯カメラもLCDの左隣に設置されています。車内案内表示器の路線図では支線に入らない武蔵白石・浜川崎・扇町発着は赤色、海芝浦発着は青色、大川発着は黄色となっています。
編成の中間車はモハE131形1000番台ですが、宇都宮線・日光線の600番台と同じく0.5M車となっていて、鶴見方が電動台車、扇町・海芝浦・大川方が付随台車となっています。そのためMT比は600番台と同じ1.5M1.5Tとなっているわけです。

制御装置は日立製作所製SiC素子VVVFインバータ制御となっており、他番台と同じです。最初に乗車した都ナハT4編成ですが、同編成が充当された一部の列車でワンマン運転の導入に向けた試験運用が実施されており、乗降促進放送は流れたものの、車内自動放送が流れない珍しいパターンに遭遇したのでした。鶴見(JK-15,JI-01)発車時には駅設置の発車メロディの“Twilight”(3番線からの発車時)が流れますが、なぜか“Gota del Vient”(車外搭載メロディ)だったので、もしや…とは思いましたが。

鶴見線では駅間が長くないため、自動放送の英語放送がやや早口であるほか、駅に停車する時間が短い駅が多いため、乗降促進放送のメロディが0番台・500番台・600番台よりもやや短めな印象があり、メロディのあとの『ドアが閉まります ご注意ください』の言い方がとても素早かったです。

弁天橋で下車していったん精算し、今度はもう1編成の方に乗ります。土曜休日05運用に都ナハT5編成が充当されていました。
座席はE131系0番台・80番台とほぼ同じモケットのようです(優先席を除く)。なおコロナが落ち着いたとはいえど、窓を開けて車内換気できるようにその注意喚起のステッカーは貼付されています。
優先席と車椅子兼ベビーカースペースは各車両に設置されています。車体側面部の車椅子マークとベビーカーマーク付近の青色の表示が目印になります。
車両間貫通扉はE235系1000番台の2023年以降製造編成と同じです。また右上に写っている荷物棚もコストカットの観点からパイプ式となっています。
またE131系1000番台では他番台と異なり、ストレート車体であるため、乗務員室と客室を仕切る壁面と乗務員扉の形状が変更されています。他番台では拡幅車体であるうえ、別編成との連結がない500番台を含めて乗務員扉は引戸仕様となっていました。写真中央付近に少しだけ写っていますが、E131系1000番台が非貫通構造(貫通扉がダミー)であることがよく分かります。
運転席はこのようになっています。非貫通構造のため乗務員室内の仕切り扉がなくなっており、運転台がE131系の他番台よりもやや大きく見えます。
鶴見で下車し、昼食をとったあと、今度は海芝浦方面に乗ります。この都ナハT5編成は自動放送がちゃんと流れていたため、その録音を行いました。上りは各始発駅発車後のみ、下りは鶴見と弁天橋発車後(弁天橋行きを除く)で『この電車は~』と流れます。

私が乗った海芝浦行きは都ナハT5編成。武蔵白石発の列車の折り返しです。
E131系1000番台の海芝浦行きは青色の表示。扇町行きより本数が多い(日中時間帯であっても1時間に1本の運転、扇町発着は2時間に1本の運転になる)ので、土曜休日の海芝浦で駅の外に出ることはできませんが、ICカードでの精算はできるほか(ICカードの簡易改札機がある)、それ以外であれば乗車駅証明書発行機があるので(かつては自動券売機のある駅もあったが、現在は鶴見以外の各駅で撤去済み)、それを取って下車駅で精算する必要があります。
海芝浦まで乗車し、簡易改札機で精算をしてから再度乗車します。駅の外に出られない関東の駅百選に選ばれている海芝浦ですが、折り返し時間が少しあるので、京浜運河を見ることができるほか、海芝公園を楽しむことができます。ただし列車に乗り遅れないよう注意しましょう。
E131系1000番台が川崎統括センター鶴見線オフィスに集結するようになり、205系1100番台を見かける機会が減りました。ここに写っているだけでも半数のE131系1000番台がいることになります(写真手前から都ナハT3編成都ナハT6編成都ナハT2編成都ナハT1編成)。このうち都ナハT8編成は線路モニタリング装置搭載の1080番台となっていますので、その編成に出会えるかも楽しみですね。