2024年1月9日、小田急電鉄8000形8053F(4両固定編成)が大野総合車両所で検査を通して出場し、小田原線内で試運転が行われました。この編成は2010年度にリニューアル更新工事を受けた2編成のうちの1編成で、もう1編成の8052F(4両固定編成)がすでに廃車除籍処分となっていることから動向が注目されています。
▲2010年度にリニューアル更新工事を受けた8000形8053F。昨年12月に入場し年を跨いでの無事の検査出場となった。西武鉄道の『サステナ車両』として選定された8000形だが4両固定編成でSiCモジュール素子VVVFインバータ試験車両(8061F)が廃車となっている。
▲昨年から単独編成となっている8000形8257F(6両固定編成)が2024年初の運用となった。それまでは年末年始を含めて運用されることはほどんどなく、大野総合車両所での予備留置が多かったようだ。
この編成は普段は8000形8253F(6両固定編成)と組んで運用されることが多いですが、検査入場に伴って8253FがA運用での単独運用とされていました。8053Fの運用復帰で元の組成に戻るものと思われます。西武鉄道の『サステナ車両』として選定されたこの形式ですが、喜多見検車区にいる8261F(6両固定編成)以外は大野総合車両所入場か廃車除籍処分の動きを見せていたので、2024年度は8000形の譲渡を含めた車両動向に注意が必要です。
また2008年度リニューアル車の8057F(4両固定編成)が3000形3257F(旧東急車輛製造2次車・6両固定編成)と組んだ関係で単独となっている8257F(6両固定編成)が昨年12月以来の営業運転に5117レ(平日A13運用)から入り、同編成にとって2024年初の運用入りとなりました。この6両固定編成については西武鉄道の『サステナ車両』としての譲渡が予定されているのですが、8257Fについては8253Fと8258Fとともに8000形では数を減らした種別行先案内表示器が3色LED式の編成であるため(これまでに8251F・8254F・8255F・8256F・8259Fが廃車除籍処分となっている)、廃車除籍処分の可能性を含めた動向に注意です。