2024年1月5日に東海旅客鉄道浜松工場に自走回送され廃車除籍処分となったN700系2000番台(N700a)幹トウX31編成のうち、中間車1両がカバーに覆われて同年1月23日に浜松工場から陸送されました。本来は廃車除籍処分となった編成では基本的に浜松工場敷地内で解体処分されるため、陸送がとられるケースは異例です。
▲N700S系0番台への置き換えが進み、廃車が進んでいるN700系2000番台。2024年1月に2000番台幹トウX31編成が浜松工場に廃車回送されていた。中間車だけとはいえ、浜松工場から陸送されるのは異例の動きである。
▲新幹線が廃車解体処分となる場合、浜松工場敷地内で解体処分とされるので、陸送されることはまずない。例外としてN700系9000番台(確認試験車)幹トウX0編成がリニア・鉄道館に屋外展示のため浜松工場から陸送されている。
N700系2000番台の廃車の際には浜松工場敷地内で解体処分となるため、通常では廃車車両が陸送されることは基本的にはありません。ただし愛知県名古屋市のリニア・鉄道館内に300系・700系の保存展示、N700系9000番台(確認試験車)の幹トウX0編成の屋外展示の際に陸送されたケースはあります。今回陸送された車両は8号車(グリーン車指定席に相当)の“775-2031”と思われますが、何かに活用されるのでしょうか。