2024年1月16日

【不便さは変わらず】東日本旅客鉄道千葉支社、京葉線の朝方の時間帯の上り2本の快速運転を維持に変更へ

2024年1月16日、東日本旅客鉄道千葉支社が同年3月16日実施のダイヤ改正で京葉線の朝夕時間帯の通勤快速(平日運転)・快速を全区間で各駅停車に変更して運転することを発表したところ、千葉県や千葉市のほか、内房線・外房線沿線の自治体から反対の声が続出し、朝の時間帯の快速2本の運転を継続することを発表しました。ただし外房線・内房線から京葉線に各1本ずつということで、不便さは相変わらず拭えないことでしょう。
▲千葉県および千葉市や外房線・内房線沿線の自治体からの快速運転取り止めに反対する声が東日本旅客鉄道千葉支社に届き、京葉線の朝の上り快速2本のみ維持されることとなった。現行は上総一ノ宮→大網間・海浜幕張(JE-14)→東京(JE-01)間で快速運転を行っているが、改正後は外房線内各駅に停車へ変更となり、快速運転は京葉線内のみになる。
▲京葉線の快速以外の優等種別列車は特急『さざなみ』『わかしお』となるので、その列車を本来は使ってほしい思惑があったのかも。改正後の『わかしお4号』(勝0644→東0825)は現行の勝浦・成東始発の通勤快速の東京終着時刻に最も近いダイヤとなっている。

朝夕時間帯の快速は京葉線内だけでなく外房線内でも快速運転を行っており、永田・本納・新茂原・八積を通過(ただし日中時間帯は停車)するため、通勤通学には便利な優等種別列車となっています。ただし改正後の朝方の上り2本については、内房線内・外房線内各駅に停車となる(つまり外房線の永田・本納・新茂原・八積にも停車する)ほか、夕夜の時間帯の下りについては内房線直通・外房線直通ともに各駅停車への格下げが維持されるようです(誉田で分割する列車の6両固定編成側は勝浦発着から上総一ノ宮発着に短縮)。今回の京葉線の快速が維持される列車は現行ダイヤでいうと、3618A列車  618A列車(19運用・一0608→東0725)と3608A列車  608A列車(09運用・平日は君0612→東0736、土曜休日は君0612→東0735)のみとなります。通勤快速とそれ以外の朝夕時間帯の快速はすべて各駅停車となります。

【維持されることとなった京葉線の快速】※列車番号は現行ダイヤのもの
《現行・平日》一0608→東0725 3618A列車  618A列車
       君0612→東0736 3608A列車  608A列車
《現行・土休》一0608→東0725 3618A列車  618A列車
       君0612→東0735 3608A列車  608A列車
《改正・平日》一0608→東0725 ※外房線内各駅停車に変更
       君0612→東0735 ※ほぼ変更なし
《改正・土休》一0608→東0725 ※外房線内各駅停車に変更
       君0612→東0735 ※ほぼ変更なし

現行ダイヤでは上総一ノ宮発の上り6時台を見ると、平日・土曜休日ともに3618A列車  618A列車(209系500番台千ケヨ34編成またはE233系5000番台を使用)と平日の3614F列車  614F列車(一0614→東0743)と土曜休日の3646F列車  646F列車(一0614→東0740・いずれもE217系またはE235系1000番台を使用)の順番で発車し、快速が2本連続で運転されていて、しかもその直前に  228M列車(鴨0511→千0705)が上総一ノ宮で平日の3614F列車  614F列車および土曜休日の3646F列車  646F列車との接続を取ってから発車する関係で、快速通過駅の永田・本納・新茂原・八積では  224M列車(原0531→千0641)と  228M列車の間隔が約30分あるため、4駅からの利便性向上のため、現行ダイヤの3618A列車  618A列車外房線内各駅停車に変更されます(ただし列車種別自体は快速のまま)。このため外房線内通過運転となる京葉線快速は3月15日までとなります。一方の内房線内では巌根に京葉線直通列車が停車するようになって以降、線内各駅停車となっていますので、ほとんど変更はありません。

結果的に上り2本だけ快速運転が維持される結果となりましたが、それ以外の列車は各駅停車への変更が維持されるため、それでもまだまだ不便と感じることはあると思います。快速以外の優等種別列車には特急『さざなみ』および『わかしお』があるため、基本的にはそれを利用してくれというメッセージなのかもしれません(朝の上りと夕方以降の下り特急は京葉線内途中無停車)。これらの特急列車は3月16日以降は全車指定席となります。まだまだ京葉線快速利用者や通勤圏内の沿線自治体からの反発は続きそうです。