2024年1月22日

【185系使用もある】東日本旅客鉄道が春(3月~6月)の臨時列車の運転概要を発表

2024年1月19日、東日本旅客鉄道が2024年春(2024年3月~6月)の臨時列車の運転概要を発表しました。注目すべき首都圏の臨時列車を中心に抜粋して紹介します。全車指定席の列車が多いですので、乗車日の1ヶ月前の10時から指定席特急券が取れますので、事前に計画などをしておきましょう。

【新幹線】
▲新幹線では延伸開業する北陸新幹線で『かがやき』などが増発運転。『かがやき』は金沢発着の設定もあるようで、同駅で敦賀発着の『つるぎ』などに乗り継ぎできる場合がある。

新幹線では西日本旅客鉄道北陸新幹線の金沢~敦賀間の延伸開業により、臨時で敦賀発着の『かがやき』を運転するほか、臨時では金沢発着の『かがやき』や長野発着の『あさま』、E8系充当による臨時の『つばさ』も設定されます。またGWなど大型連休での遠方への旅行に便利な『はやぶさ』『こまち』や『とき』『たにがわ』が運転されます。臨時の『とき』と『はやぶさ』『こまち』『かがやき』『つばさ』は全車指定席となり、乗車日の1ヶ月前の10時から購入できますので、早めの指定券確保をお勧めします。

【在来線】
在来線では土曜休日を中心に多数の臨時列車が設定されています。武蔵野線吉川美南(JM-19)と横須賀線鎌倉(JO-07)を1本で結ぶ特急『鎌倉』では初の平日ダイヤに運転される日程があるほか、3月16日のダイヤ改正からE257系5500番台5両からグリーン車付きのE653系1000番台7両に変更されます。さらに185系電車を用いる臨時特急列車のほか、E257系5000番台・5500番台を使用する臨時特急列車もあるようです。

【185系電車】
▲今春も185系電車(基本的には200番台都オオB6編成、予備で0番台都オオC1編成)を使用する臨時特急列車が設定されている。臨時特急『185』では伊東線伊東(JT-26)発着のほか、伊豆急行伊豆急下田(IZ-16)まで延長する日程がある。2021年3月まで定期運用されていた『踊り子』を思わせる走りを伊豆急行でも見せてくれるだろう。
▲E257系の臨時特急列車は主に5000番台・5500番台での運転が多い。ただし、房総方面の特急列車は本来の500番台、臨時『踊り子』は2000番台で運転となることがある。臨時の『あずさ』『かいじ』や新宿(JC-05,JS-20)発着の『新宿わかしお』の一部日程は5000番台での運転となる(『新宿さざなみ』は一部日程で255系を使用)。
▲常磐線と東海道線を結ぶ臨時特急に使用されるE657系。昨夏から臨時特急列車で東海道線品川(JT-03)から横浜(JT-05)方面に入線する機会が増えており、再び同系列が使用される。なお冬に設定された臨時特急『海浜公園コキア平塚号』では横浜を出ると水戸まで無停車で東京(JT-01,JU-01)・上野(JU-02)は通過(実際には運転停車)であった。

首都圏エリア(在来線)の春の臨時列車はE257系5000番台・5500番台(都オオ)およびE653系1000番台都カツK70編成都カツK71編成の臨時特急があるほか、人気の高い185系電車(200番台都オオB6編成・予備で0番台都オオC1編成)を使用する臨時列車が設定されています。このなかで私が気になった臨時列車を抜粋します。

まず185系を用いる臨時特急列車ですが、基本的に200番台都オオB6編成の充当となります(状況により0番台都オオC1編成で代走の可能性がある)。横浜(JT-05)と伊東(JT-26)を途中無停車で結ぶ臨時特急『185(いっぱーご)』は今春も設定があり、自社完結の伊東線伊東発着だけでなく、伊豆急行に直通し伊豆急下田発着となる日程があります。2021年3月まで定期運用されていた特急『踊り子』を思い出しますね。このほか、武蔵野線吉川美南と両毛線足利を1本で結ぶ『あしかが大藤吉川美南号』や、高崎線大宮(JU-07)と上越線越後湯沢を1本で結ぶ『谷川岳もぐら』『谷川岳ループ』も同系列での運転となります。

次はE257系を使用する臨時特急列車です。同系列の臨時特急列車は9両固定編成の5000番台および5両固定編成の5500番台がメインになります。なお3月16日のダイヤ改正からは特急『鎌倉』がインバウンドでの需要増加を考慮してE257系5500番台(普通車5両)からE653系1000番台(グリーン車・普通車7両)での運転に変更され、新たに1号車にグリーン車指定席が連結されます。このためE257系5500番台での特急『鎌倉』の運転は3月9日までです。なおE257系5500番台で運転される列車は青梅線直通の特急『夢うめ青梅・奥多摩号』のほか、東京・上野発着の特急『草津・四万』が中心で、臨時の『草津・四万』(71号・72号)のダイヤを活用した特急『ゆのたび草津・四万』はE653系1000番台での運転となります。またE257系5000番台使用の臨時特急列車は『あずさ』・『かいじ』の一部日程と『新宿わかしお』(3月16日からは1号・2号と付く)の一部日程が中心で、『新宿さざなみ』(1号・4号)は3月15日に全定期営業運転を終了する255系も使用されるようです。なお特急『踊り子』のほか、房総方面の特急列車の臨時運転もありますが、こちらは前者は2000番台・2500番台、後者は500番台が使用される場合があります。ただし3月16日以降E257系500番台の運用は『さざなみ』『わかしお』の全定期列車と平日の『しおさい』1往復(ただし東京(JO-19)~佐倉(JO-33)間のみ)に限られるため、コンセント設置が進んでいるE257系500番台が臨時特急列車に起用される可能性もゼロではないと思ってください。

なおE257系5両で運転の臨時特急列車には新宿から北総四都市(佐倉市・成田市・香取市・銚子市)を1本で結ぶ特急『日本遺産北総四都市号』が新宿~銚子間で運転され、総武本線経由の特急『しおさい』とは異なり、成田線成田(JO-35)・佐原経由での運転になるようです。

次にE653系波動輸送向け編成の臨時特急列車です。すべて『E653系7両』と書かれた列車に充当されることとなっており、3月16日からインバウンドで利用者増加を考慮して特急『鎌倉』にE257系5500番台に代わって充当されることとなっており、国鉄特急色の都カツK70編成または水色の都カツK71編成のどちらかの充当になります。また特急『鎌倉』で平日ダイヤに初めて設定される日程があり、6月の毎週金曜日に運転されます。なお特急『鎌倉』ではE653系1000番台の充当に変更されるにあたって1号車にグリーン車が設定されるため、3月16日以降の1号車に乗車する際にはグリーン券込みの指定席特急券が必要になります。

次にE657系の臨時特急列車ですが、上野~勝田間および日立発上野行きの『ときわ』のほか、東京~原ノ町間を常磐線経由で結ぶ特急『相馬野馬追号』に使用されるほか、仙台発水戸行きの臨時特急と東海道線平塚(JT-11)発着の常磐線直通臨時特急列車が同系列で運転されます。平塚発着列車は3月に『水戸偕楽園平塚号』・4月に『絶景ネモフィラ平塚号』に充当される予定です。なお前回の『海浜公園コキア平塚号』の時にはフレッシュひたち復刻塗装の編成は使用されていませんので、今回もそのような措置を取ることになりそうです。

これらの列車の乗車には乗車券(区間によりICカード)のほか指定席特急券(首都圏エリアだけに限らず有料快速の場合は指定席券)が必要になるので、乗車予定日の約1ヶ月前に購入することをお勧めします。185系充当列車は人気ですので気をつけてください。