2024年1月30日

【座席指定列車増減あり】西武鉄道が2024年3月16日実施のダイヤ改正の概要を発表

2024年1月24日、西武鉄道が2024年3月16日実施予定のダイヤ改正の概要を発表しました。今回の改正では多摩川線以外での実施となります。今回も【有料座席指定列車】【一般種別列車】に分けて紹介します。

【有料座席指定列車】
▲新宿線の特急『小江戸』では平日朝の下りの一部列車の減便があるほか、夕方上りの一部列車は本川越(SS-29)~所沢(SS-22)間が運転を取り止め、なんと所沢始発西武新宿(SS-01)行きの特急『小江戸』が誕生することに。
▲新宿線・拝島線の『拝島ライナー』は上り1本が増発、利用の多い時間帯での運転に変更、1本は時刻変更で継続となる。このため『拝島ライナー』は上り3本となる。

新型コロナウィルスの分類が5類に引き下げられ、鉄道利用者が戻ってきたことを考慮して、平日を中心に増発される列車があるほか、一部減便や運転区間縮小がある列車もあります。

池袋線で001系“Raview”を使用する特急『むさし』『ちちぶ』について、平日の現行の飯能(SI-26)始発の14レ(飯0747→池0839)の時刻を変更するほか(飯0723→池0814)、18レ(飯0824→池0908)の次に『むさし20号』(新20レ・飯0845→池0933)を増発し、現行の20レ(秩0824→池0946)は『ちちぶ22号』(新22レ)となります。また土曜休日の夕方の78レ(飯1535→池1616)を時刻変更のうえで西武秩父(SI-36)始発に延長し『ちちぶ76号』(秩1449→池1615)として運転します。新宿線で小手指車両基地所属の40000系を使用する『拝島ライナー』について、2号(新602レ・拝0618→宿0702)を新たに増発し、現行の602レ(拝0628→宿0720)を4号(新604レ)として時刻変更し(拝0648→宿0736)、現行の2本と合わせて3本の運転とします。また新宿線で10000系を使用する特急『小江戸』について、利用状況に応じて平日の9時台・10時台の1本ずつを減便とするほか、本川越発16時台・17時台の西武新宿行きの1本ずつを本川越~所沢間で運転を取りやめ、所沢始発西武新宿行きの特急『小江戸』が誕生します(本川越で折り返し回送となるか、南入曽車両基地から直接送り込まれる形になる)。基本的に新宿線の全区間で運転されていた特急『小江戸』に区間運転列車が登場するのは初めてのことでしょうか。

【一般種別列車】
一般種別列車では新宿線・国分寺線で平日日中時間帯の増発(前者は毎時2往復、後者は毎時1往復)が実施され、2022年3月ダイヤ改正前の運転本数に戻ります。また種別変更となる列車や運転取り止めとなる列車があります。

《池袋線系統》
池袋線では平日に狭山線の最終列車6229レ(球2346←西2340)と接続する下り列車について現行では池袋(SI-01)23時02分発の4247レ(指2340←池2302)となっていますが、これを10分繰り下げて池袋23時12分発の急行飯能行き(2211レの時刻変更)に変更します。現行では狭山線最終列車の発車後に2211レ(飯2404←池2314)が西所沢(SI-18)に到着するため、これを改善する形となります。また利用状況を考慮して前後の列車間隔を変更し、池袋発の21時台の優等種別列車、23時台の各駅停車1本ずつの運転を取りやめます。土曜休日は利用状況から飯能を9時台に運転する西武秩父行き各駅停車1本の運転を取りやめます。山口線(レオライナー)では夕夜時間帯に2往復増発し、20分間隔での運転に変更するほか、多摩湖線および狭山線のダイヤ改正に合わせた時刻変更による接続改善を行います。

《新宿線系統》
新宿線では国分寺線とともに日中時間帯に増発となり、2022年3月ダイヤ改正以前の本数に戻ります。平日朝には本川越8時台の準急1本が急行に格上げ変更されるほか、拝島(SS-36)6時台の準急2本を1本は急行に格上げ変更、1本は各駅停車に格下げ変更(両数も8両に変更)となります。日中時間帯は西武新宿発着の急行と各駅停車を毎時1往復増発し、同駅12時台は急行6本(本川越発着・拝島発着が毎時3本)、各駅停車6本(本川越発着・田無(SS-17)発着が毎時3本)、特急1本(40分発)の運転となります。また拝島線小平(SS-19)~玉川上水(SS-33)間で毎時1往復、国分寺線国分寺(SK-01)~東村山(SS-21,SK-05)間で毎時1往復増発され、国分寺線は12分間隔(5本)から10分間隔(6本)での運転に戻ります。土曜休日は5821レ(新2244←宿2144)が本川越まで運転区間が延長され(川2302←宿2144)、新所沢(SS-24)→本川越間の利便性が向上します。