2022年4月30日

【昨夏以来の訪問】京浜急行電鉄で新1000形20次車の“Le Ciel(ル・シエル)”に出会う

2022年4月30日、私は午前の用事のあと京浜急行電鉄本線に向かいました。まずは戸部(KK-38)にて。
東京都交通局5500形5512F。土曜休日17T運用。この運用は逗子・葉山(KK-53)に乗り入れる貴重な運用です。
2100形2141編成。土曜休日4行路。この形式に限らす大半の編成でですが、ホームドア設置に伴って車両側面下部の車両番号が隠れてしまうことから、戸袋部分に車両番号のステッカーを掲出するようになりましたね。新1000形ステンレス車や1500形は赤地白文字抜きの車両番号ステッカーですが、新1000形1600番台などの全面塗装車はクリーム地青色の車両番号ステッカーとなっているなど、形式や編成によって異なってきます。
1500形1581編成。944列車
新1000形1301編成。1010DX列車
新1000形1009編成+1401編成。土曜休日40行路。ここからは被られることが多くなります。土曜休日の日中時間帯にも見られるようになった12両編成の快特。ただし途中で分割併合が伴います。この列車は金沢文庫(KK-49)で切り離しとなっています。
1500形1569編成。904列車
新1000形1033編成。土曜休日28行路。1033編成が車体更新を受けてから初めて撮りました。昨年は車体更新前後でこの編成に注目を集めただけに、シーメンス製の制御装置を搭載する編成の動向に注意が必要です。
2100形2173編成。土曜休日5行路。
新1000形1313編成。1006列車
1500形1719編成。土曜休日50行路。
新1000形1129編成+1425編成。土曜休日13行路。
1500形1541編成。1046列車。けっこう1500形を見るなぁ。
新1000形1800番台1892編成+1453編成。土曜休日53行路。上り列車に完全に被られてしまいましたが、新1000形の20次車である“Le Ciel(ル・シェル)”という愛称がついた転換クロスシート車を見ることができました。しかも被られた上り列車が新1000形1001編成という皮肉…。
2100形2173編成。土曜休日6行路。
1500形1573編成。1008列車
新1000形1331編成。1116D列車
新1000形1177編成。土曜休日39行路。ご無沙汰な1177編成。この形式で初めてのSiC素子が採用されたのですが、現在はソフト音がデビュー時からは異なります。
1500形1593編成。1010列車
新1000形1800番台1891編成+1417編成。土曜休日53行路。本日2本目の“Le Ciel(ル・シエル)”。しかも面白いことにすべて転換クロスシート車は浦賀(KK-64)・三崎口(KK-72)寄りに連結されていますよね。これは浦賀・三崎口寄り先頭車のみ車両前方記録カメラを備えているという事情もありますが。
2100形2133編成。土曜休日7行路。なんと『ブルスカ』も来ました!
新1000形1367編成。1012列車。さらにその後続は唯一の、東芝製IGBT素子でありながらPMSMモーターを搭載する1367編成も来ました。結局この1編成だけで終わってしまったのですが、録音する価値はあります。
新1000形1325編成。1120D列車
新1000形1041編成。土曜休日24行路。車体更新工事を受けていない1041編成を記録できました。『悲鳴』のシーメンス製IGBT素子も更新が予想されているため、その記録も必要ですね。昨年度は1033編成が制御装置更新と車体更新工事の両方を受けたので、今年度はどうなることやら。
新1000形1600番台1661編成。1048列車。ようやく見れた1600番台。
新1000形1361編成。1122DX列車。このエアポート急行、逗子・葉山まで行かずに手前の金沢文庫(KK-49)で終点になるんですねぇ。
2100形2149編成。土曜休日8行路。
新1000形1453編成。1150列車。4両固定編成の普通、なるべく6両固定編成にしてほしい列車もちらほらありそう…。
新1000形1800番台1894編成+600形653編成。土曜休日56行路。本日3本目の“Le Ciel(ル・シエル)”。この日は1895編成も稼働していたようで、1893編成以外が稼働していたことに。浦賀・三崎口方先頭車のみ前方記録カメラがあることから、“Le Ciel(ル・シエル)”同士での併結は現時点ではなさそうですね。
新1000形1057編成。土曜休日15行路。上り列車に被られましたが、“YELLOW HAPPY TRAIN(イエローハッピートレイン)”を見ることができました!今度は被られずに撮れるといいなぁ。
1500形1577編成。1114列車
新1000形1600番台1613編成。1126DX列車。これを収めたところで戸部を離れました。滞在時間はかなり長めだったのですが、飽きませんでした。

続いては空港線穴守稲荷(KK-14)にて。
ちょうど羽田空港第1ターミナル(KK-17)から来た新1000形1800番台1892編成の側面部のロゴマークとけいきゅんのイラストをキャッチ。これは営業運転開始直後にはロゴマークが入っていなかったので、トイレの部分に大々的に掲出した形になります。ちなみにサハ1890-2には車椅子対応の洋式トイレ、サハ1890-3には男性用小便器が設置されています。
東京都交通局5300形5320F。土曜休日31T運用。最後の5300形となった5320Fをキャッチ。運用を調べていると土曜休日31T運用に同編成が入っている情報をキャッチし、しかも快特で運用している、となったら撮らないわけにはいきませんでした。ホームの羽田空港第1ターミナル寄りからの撮影でしたが、ホーム柵はあるものの編成はバッチリ入ります。
新1000形1325編成。1320D列車。この列車を収めたところで離れました。この日は何よりも“Le Ciel(ル・シエル)”が収穫でしたねぇ。

【GWのデビュー】伊豆急行3000系Y1編成・Y2編成が営業運転を開始

2022年4月30日、東日本旅客鉄道209系2000・2100番台4両2編成を転用改造した伊豆急行3000系Y1編成(元千マリC609編成)・Y2編成(元千マリC601編成)の『アロハ電車』が営業運転を開始しました。当面は自社線内運用とするために一部車両交換も生じる見通しです。
▲千葉の海沿いを駆け抜けた元209系2000・2100番台が3000系『アロハ電車』として静岡の海沿いを駆け抜ける。先頭車はセミクロスシート、中間車はロングシートで各編成の伊豆急下田(IZ-16)寄りから2両目には車椅子対応の洋式トイレが設置されている。

運用初日はY2編成(元千マリC601編成)が充当され、自社線内での運用に限定するため伊東線熱海(JT-21)発の列車(5633M列車)と伊東(JT-26,IZ-01)発の列車(661列車)は途中の伊豆高原(IZ-06)で出入庫を兼ねた車両交換を行うので気をつけてください。なお3000系の運用はホームページに公表されていますので容易に狙うことができます。伊豆急行の車両では特急『踊り子』のE257系2000番台、『サフィール踊り子』のE261系を除き、初のVVVFインバータ制御車両ということで、『踊り子』との共演や2100系『リゾート21』(キンメのR3編成・黒船電車のR4編成)との共演が見られますね。

【3000系『アロハ電車』運転ダイヤ】
※4月30日~5月12日・14日・15日運転
下1034←高0951 5633M列車(一部区間)
下1100→高1149 644列車

※5月2日・6日・9日~13日運転
下1616←高1529 649列車
下1625→伊1742 704列車
高1833←伊1806 661列車(一部区間)

【来年3月まで見られます】東急電鉄、グループ100周年ラッピング電車すべて出揃う

2022年4月10日から東急電鉄全路線(横浜高速鉄道こどもの国線を除く)でグループ100周年を記念した『東急グループ100周年トレイン』が運転されていますが、4月29日からは大井町線で運転を開始されたことで、すべて出揃ったようです。
▲東横線では5000・5050系0番台のトップナンバー、5151Fにラッピングされヘッドマークも装着している。“SDGsトレイン”に類似したラッピングになっているようである。
▲大井町線では9000系9007Fにラッピングされ、ヘッドマークは先頭車の車番下部に小さく掲出されている。同系列で唯一、大井町線一筋で奮闘する編成である。

4月10日は目黒線で運転を開始し、6両固定編成(のちに8両固定編成に増強される予定)の3020系3121Fにラッピングが施されました。そのあとも『東急グループ100周年トレイン』は続々と登場しており、13日からは池上線・多摩川線の7000系7110F(多摩川線での運転は27日から)、17日からは田園都市線の2020系2122Fが、25日からは東横線の5000・5050系5151Fが当該となり、29日からは大井町線の9000系9007Fにラッピングが施されたことですべて出揃っています(世田谷線は未調査)。このうち7000系7110Fは車体側面部のラッピングやヘッドマーク掲出はされず車内広告のみとなっています。世田谷線は未調査ですが、ラッピングがされているのか、それとも車内広告だけにとどまっているのか気になります。

2022年4月29日

【新車導入もある】東武鉄道が2022年度鉄道設備投資事業計画を発表

2022年4月28日、東武鉄道が2022年度鉄道設備投資事業計画および2024年度から野田線(アーバンパークライン)の8000系を置き換えるため(?)の5両固定編成の新型車両の投入を発表しました。なお今年度の投資額は約322億円です。
▲(イメージ)すでに1編成(6両)が廃車となっている100系。新型特急車両『N100系』の車両作成が予定されており、いずれは置き換えが開始となりそうである。リバイバル塗装車両と日光詣の編成ともに記録しておきたい。

車両面として100系を置き換えるための新型特急車両『N100系』(24両・6両固定編成4本)の車両製作が予定されており、現行のスペーシア100系が置き換えられる見通しです。すでに104F(サニーコーラルオレンジ)が廃車除籍処分となっており、残るは8編成48両(日光詣は2編成12両、デラックスロマンスカー復刻塗装は1編成6両)となっています。また2024年度に野田線(アーバンパークライン)に8000系を置き換えるため(?)の新型車両の投入を発表しております。この新型車両は新型コロナウィルス(COVID-19)の影響による新しい生活様式に対応するため、既存車両の6両固定編成ではなく1両少ない5両固定編成とし、使用電力量を減らしつつも運転本数の維持に努めるとしています。また『SL大樹』に使用される蒸気機関車のC11形123号機(東武鉄道創立123周年にちなんだもの)については、今年度に復元が完了し営業運転に投入する予定です。また70000系列4編成と50000系列8編成には車内防犯カメラが設置される予定で、既存車両は車内照明に取り付けるタイプになる可能性があります。

設備面では伊勢崎線(スカイツリーライン)竹ノ塚(TS-14)の上下緩行線とホームの高架化が昨年度までに実施され、新駅舎での営業を開始しましたが、事業自体は来年度まで続くようで、今年度は地平時代の駅設備撤去作業と引上線の高架橋工事を実施します。とうきょうスカイツリー(TS-02)では引き続き上り線高架橋工事を推進するほか、春日部(TS-27,TD-10)では仮上りホームと仮東口駅舎の工事実施、アーバンパークライン清水公園(TD-15)~梅郷(TD-18)間では今年度分は野田市(TD-17)の高架橋工事を推進し、来年度に高架化のうえ2面4線化し、新駅舎の供用開始を目指すとしています。また東上線大山(TJ-04)付近の連続立体交差事業の施工協定の締結と工事着手に向けた設計業務などを推進します。

ホームドアの設置は今年度整備(使用)は竹ノ塚、獨協大学前(TS-17)、越谷(TS-20)の緩行線ホームの各駅、工事着手は小菅(TS-10)、五反野(TS-11)、梅島(TS-12)、西新井(TS-13)、谷塚(TS-15)、新田(TS-18)、蒲生(TS-19)の各駅、調査設計着手は草加(TS-16)、東上線の東武練馬(TJ-08)、下赤塚(TS-09)、成増(TS-10)の各駅とするほか、ホームとの段差の解消および隙間を縮小する駅は新越谷(TS-21)、北越谷(TS-22)、東上線の池袋(TJ-01)・朝霞(TJ-12)・川越(TJ-21)の各駅に予定されています。また野田線(アーバンパークライン)七里(TD-05)での橋上化工事による新駅舎設置工事、スカイツリーライン東向島(TS-05)と姫宮(TS-29)の駅舎リニューアル、さらにホーム注意喚起ラインの設置や内方線付き点字ブロックの整備、高架橋耐震補強工事や法面改修工事などが予定されています。

【5000形の増備あります】小田急電鉄が2022年度の鉄道設備投資事業計画を発表

2022年4月28日、小田急電鉄が2022年度鉄道設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約263億円です。今回も【車両面】と【設備面】に区分して紹介します。

【車両面】
▲(イメージ)2022年度も増備される2代目5000形(写真は5059F)。今年度分は3編成(30両)が導入され、リニューアル対象外の1000形を置き換える。ちなみに5060Fが今年度分の扱いとなる場合、5061F・5062Fが登場する。10編成目の5060Fが川崎車両株式会社兵庫工場で製造されたため、5061F・5062Fではどこで製造されるのだろうか。
▲(イメージ)今年度のリニューアル更新工事が発表された3000形(写真は1次車ワイドドア車の3254F)。全編成が三菱電機製IGBT素子VVVFインバータ制御だが、省エネルギー化を図るため制御装置更新工事でSiC素子になりそう。6両固定編成3本(18両)に施工され、両先頭車に設置されている車椅子兼ベビーカースペースを中間車にも追加設置するため、座席定員の減少が予想される。
▲(イメージ)1000形はリニューアル対象から外れた編成が廃車除籍処分となりそう。対象は6両固定編成で残った3編成(1251F・1253F・1254F)と、レーティッシュカラーの2編成(1058F・1061F)、休車状態が続く1編成(1062F)とみられる。ワイドドア車最後の1754Fはすでに大野総合車両所に留置中で廃車除籍処分は確実だ。

車両面では2代目5000形が3編成(30両)増備されます。川崎車両株式会社兵庫工場製造の5060Fが2022年度分の扱いと考えた場合は5061F・5062Fが登場します。5060Fと仕様を合わせるものと思われますので、川崎車両株式会社兵庫工場での製造となるのでしょうか。5000形の追加投入でリニューアル対象外の1000形が置き換えられ廃車除籍処分になるものと思われます。リニューアルされていないのはワイドドア車を除くと4両固定編成では休車中の1062F、レーティッシュカラーの1058F・1061F、6両固定編成の1251F・1253F・1254Fとなっており、いずれも廃車除籍処分が予想されています。1062F以外は早めに記録をするようにしましょう。4両固定編成については1000形リニューアル車による代替が予想されますが、運転台に『編成禁止』のラベルが貼ってある1063F・1064Fのように箱根登山鉄道専任となる編成を準備する可能性がありそうです。

また2001年から登場した2代目3000形で初めてリニューアル更新工事が施工され、6両固定編成3本(18両)に施工されます。どの編成が対象になるかは予想つきませんが、『竜巻インバータ』でお馴染みの1次車(ワイドドア車)・2次車に施工される可能性があります。同形式に新製当初から両先頭車に車椅子兼ベビーカースペースが設置されている(ただし登場当初は折りたたみ式の座席だった)ため、リニューアル更新工事で両先頭車は折りたたみ式座席部分だったところを完全に撤去し、同時に中間車にも新規設置するものと思われます。中間車の場合は3人掛け座席(1次車の車端部のみ2人掛け座席)の一部分を撤去するか、または7人掛け座席を4人掛け座席に変更するかのどちらかになりそうです。ちなみに1次車の場合は座席の袖仕切り板が設置されていないため、リニューアル更新工事対象が1次車ならば袖仕切り板の設置も行われる可能性があります。3次車以前であれば車内の案内表示器の更新(LED式からLCD式への更新)も実施されることでしょうね。また制御装置の更新工事も併せて行われ、SiC素子VVVFインバータ制御になるものと思われます。5000形と同じものになるのでしょうか。

なおロマンスカー“EXE”30000形のリニューアル更新工事(“EXEα”化)には言及していませんでしたので、今年度も30055F+30255F・30057F+30257Fへのリニューアル更新工事は見送られることになりそうです。

【設備面】
▲今年度のホームドア設置駅となる本厚木(OH34)では昨年からホームドア設置の準備工事が進んでいる。設置ホームとなる1番ホーム・2番ホームにはロマンスカーの停車にも対応する大開口のホームドアが設置される予定だ。
▲ICカード専用の東口改札が設置された江ノ島線中央林間(OE02)。ホームドア設置計画の駅に含まれており、今年度はホームドア設置に向けたホーム改良工事およびトイレの改修工事が予定されている。

1日の駅利用者数が10万人以上の各駅(ただし大規模駅改良工事が計画されている新百合ヶ丘(OH23)・藤沢(OE13)を除く)に設置が進められているホームドアですが、今年度では本厚木1番ホーム・2番ホーム(下りホーム)が対象になります。本厚木ではロマンスカー(同駅を始発終着とする列車を含む)が停車することから、ロマンスカーの停車に対応する大開口のホームドアが設置されます。そのため下りホームではホーム補強工事が実施されています。来年度以降になりますが、町田(OH27)・相模大野(OH28)・海老名(OH32)・本厚木(OH34)の3番ホーム・4番ホーム・中央林間・大和(OE14)の各駅にも設置計画があり、すでに設置準備工事が始まっている駅もあります。このうち中央林間ではホームドア設置準備に向けてホームの改良工事やトイレの改修工事が予定されています。

また橋梁の耐震補強工事は今年度は引き続き町田~相模大野間(東日本旅客鉄道横浜線と交差する橋梁部分)と渋沢(OH40)~新松田(OH41)間で実施されます。

2022年4月28日

【車両増備もあるよ】相模鉄道が2022年度の鉄道・バス設備投資事業計画を発表

2022年4月26日、相模鉄道が2022年度鉄道・バス設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約170億円(鉄道事業が約164億円、バス事業が約6億円)となります。今回も路線バスの分が含まれているため、【鉄道】・【バス】に分けて紹介します。

【鉄道】
《車両面》
▲東急電鉄新横浜線・目黒線に直通する予定の20000系8両固定編成(21000系)。今年度分は3編成24両(21105F・21106F・21107F)が増備される。8両固定編成は最終的に9編成が導入される見通しで、残る2編成(21108F・21109F)は2023年度分になりそう。
▲現在の8両固定編成は10000系5編成、20000系(21000系)4編成の合計9編成。それに対し10運用(11~15・21~25、土曜休日運用なしの分も含む)で予備車がない状態であるため、10両固定編成が代走して補っている。いずれは解消されるだろうが、2023年3月に東急電鉄との相互直通運転が開始されるときには再び運用に大きな変化が起こるはずだ。

鉄道車両面では東急電鉄新横浜線および目黒線方面に直通する車両として20000系8両固定編成(21000系)を3編成(24両)増備します。今年度分の当該は21105F・21106F・21107Fとなり、残る2編成分の21108F・21109Fは2023年度の導入となりますね。これらの編成がすべて出揃うと、現行ダイヤにおける8両固定編成の運用(11~15・21~25運用の10運用)に予備車が確保されることになります。ただし現時点では10000系10703F(8両固定編成)が制御装置更新後で何らかの改造工事(10両固定編成の10702Fと同じ内容)を受けている可能性があることなどから、一部の運用は10両固定編成による代走が続いています。なお2023年3月のダイヤ改正のタイミングかは未定ですが、東急電鉄新横浜線の開業および新横浜線・目黒線との相互直通運転開始のときに車両運用にも大きな変化が起こるはずです。昨年度は21102F~21104Fの導入によって8000系の制御装置未更新編成(8701F~8706F)がすべて置き換えられましたが、制御装置を更新していても2代目塗装で残っている8709F以外の編成の動向が注目されることになります。

なお3代目塗装の変更の有無には言及がありませんでしたので、10703F(8両固定編成)は10702F(10両固定編成)と同じ姿での運用復帰が予想されます。

《設備面》
▲いずみ野線との分岐駅の二俣川(SO-10)の東隣、2面2線の相対式ホーム配置で朝晩の急行と特急以外が停車する鶴ヶ峰(SO-09)(2020年8月撮影)。この駅は連続立体交差事業で地下駅となる予定だ。
▲各駅で設置が進められているホームドア。今年度はいずみ野線内はゆめが丘(SO-36)以外の各駅、本線内は瀬谷(SO-13)の待避線(1番・4番ホーム)、三ツ境(SO-12)の各駅である。

引き続き設置が進められているホームドアは今年度は瀬谷の1番・4番ホーム(待避線ホーム)、三ツ境、南万騎が原(SO-31)、緑園都市(SO-32)、弥生台(SO-33)、いずみ野(SO-34)、いずみ中央(SO-35)の各駅に設置される予定です。いずみ野線内はゆめが丘以外の各駅に設置され、二俣川以西の本線でも海老名以外の各駅に設置されることになりますね。また昨年度にホームドアを設置した鶴ヶ峰付近の連続立体交差事業も引き続き進められ、今年度下半期に工事着手を目指すとしています。なお将来的に鶴ヶ峰は地下駅となる予定です。また海老名(SO-18)では引き続き改良工事が実施される予定ですが、今年度は北口改札の新設と南口改札の新設に向けた準備工事として、鉄骨製作・架設や新駅舎構築を予定しております。

【バス】
バス事業ではドライバー異常時対応システムを搭載した大型ノンステップバス18台(うちハイブリッドノンステップバスは7台)、コミュニティバス(日野ポンチョのノンステップバス)1台を導入する予定です。これらのバスには行先案内表示器に白色LEDが採用されます。

2022年4月27日

【旧タイプの8両固定編成消滅】西武鉄道2000系2007Fの『さようなら2007F!ラストラン乗車ツアーto横瀬車両基地号』運転

2022年4月26日、西武鉄道南入曽車両基地の2000系2007F(8両固定編成)による、同編成の横瀬車両基地への廃車回送を兼ねて、『さようなら2007F!ラストラン乗車ツアーto横瀬車両基地号』が新所沢(SS-24)→所沢(SS-22,SI-17)→飯能(SI-26)→横瀬(SI-35)の片道で運転されました。この編成はこのまま廃車除籍処分になるものと思われます。
▲新宿線・拝島線の顔ともいえる2000系2007Fが最後の乗客を横瀬まで乗せたあとそのまま帰らぬ旅へ。旧タイプの2000系は8両固定編成が消滅し、6両固定編成、2両固定編成のみとなる。今後の動きに注意したいところだ。
▲1977年~1979年にデビューした旧タイプの2000系8両固定編成のラストである2007Fがついに引退を迎えてしまった。私にとっても思い出深い編成の1本だ。

旧タイプの2000系8両固定編成は2001Fの廃車除籍処分(クハ2001のみ保存か)で2007Fのみが残り、2種類のヘッドマークを取り付けて新宿線・拝島線の営業運転に充当されていました。これで旧タイプの2000系は8両固定編成が完全に消滅し、また6両固定編成も2027F・2031F・2033Fのみとなっています。2両固定編成が多いですが、種別行先案内表示器が幕式に戻されたり、デジタル無線化工事を受けていなかったりする編成は注意です。私も1年間ほど新宿線に乗っていたことがあり、2007Fに当たったことも何度かありましたね。

2007Fはすべて解体処分になるものとみられます。旧タイプの2000系の保存はクハ2001で済みそうですからね。残る編成の今後も気になりますが、これは2022年度の事業計画次第になりますね。

~今までの活躍本当にお疲れさまでした ありがとう2000系2007F~