2022年4月5日、東急電鉄田園都市線で運用されている8500系が2023年1月頃に約47年間の定期営業運転を終了することが正式発表され、2022年4月6日から『ありがとうハチゴー』のプロジェクトが開始されました。
▲田園都市線の8500系は赤帯の8631Fと青帯の8637Fが残っている。このうちの8637Fは2018年4月から『Bunkamura号』として運転されている。両編成にオリジナルデザインのヘッドマークを掲出することとなった。狙うならば平日がおすすめだろう。
8500系は1975年に登場し、最大42編成400両(このうち8638F・8639F・8640F・8641Fは大井町線との共通予備車とするため5両編成で登場、2編成を組み合わせて田園都市線でも運用されていた車両)が製造されました。廃車は2003年の東京地下鉄半蔵門線の延伸開業と東武鉄道伊勢崎線(現在のスカイツリーライン)との相互直通運転開始を機に開始され、このときは5000系が投入されることも影響していました。しかし東横線と副都心線との相互直通運転の事情が絡み、5000系の増備が中断され、5122Fは田園都市線への投入予定が東横線に変更され、5118F・5119F・5121Fも東横線に転属することとなり、8500系は多くの編成が残っていました。しかし2020系の登場と田園都市線への投入で2000系を改造した9000・9020系の大井町線転配により大井町線向けの8500系が置き換えられ、また田園都市線でも2020系の直接投入で置き換えが進められ、2022年3月時点で2編成20両まで減少しました。前回の8630Fの廃車回送(両先頭車のみ売却)によって、8631Fと8637Fが残されています。
基本的には平日(の朝ラッシュ時間帯)の運用が多いですが、ごくまれに日中時間帯でも運用される場合があります。両先頭車(デハ8631・デハ8531・デハ8637・デハ8537)にはオリジナルヘッドマークが4月20日から掲出されることとなっており、該当編成の定期営業運転終了まで取り付けられる見通しです。基本的に平日に狙うことをお勧めします。