2022年4月7日

【元埼京線0番台の改造車】東日本旅客鉄道205系600番台宮ヤマY12編成が長野総合車両センターに配給輸送される

2022年4月6日から7日にかけて、東日本旅客鉄道宇都宮線小山~黒磯間と日光線全線で運用されていた小山車両センター所属の205系600番台宮ヤマY12編成(クハ205-612以下4両、元0番台宮ハエ17編成)が所属先から長野総合車両センターへ配給輸送されました。
▲205系600番台で最初に旅立ったのはなんと元埼京線向け0番台宮ハエ16編成の4両を種車とした宮ヤマY12編成だった。埼京線時代に種別行先案内表示器がLED化されていたほか、両先頭車に引退記念のヘッドマークを掲出していた。
▲一方の205系500番台はいまだに1編成も配給輸送されていない。なお4月4日には横コツR2編成・横コツR8編成・横コツR10編成を繋げた12両での撮影会も実施されている。

EF64形1031号機の牽引で配給輸送された宮ヤマY12編成はすべて廃車解体処分になるものと思われます。この205系600番台は107系0番台(代走時は高崎車両センターから100番台を借用していた)の置き換えとして登場し、転用改造後の投入時から2022年3月11日まで定期運用されていましたので、ダイヤ改正以前に定期運用を離脱した205系500番台よりも早い旅立ちとなりました。205系600番台に廃車が出るのは初めてのことです。もともと宮ヤマY12編成は元埼京線0番台宮ハエ16編成から改造されており、クハ205-124・モハ205-338・モハ204-338・クハ204-124をそれぞれ種車としています。E233系7000番台の投入で置き換えられましたが、6扉車(サハ204形)2両を含む6両が編成から抜かれ、インドネシアに譲渡されることはなく、2014年2月に先ほどの4両が転用されて約8年間にわたり運用されていました。今回の4両は1990年に製造された車両ですので、埼京線時代から約32年間にわたって使用されていました。いまのところ解体処分になることを予想していますが、半自動ドアスイッチがあることから、富士急行に渡った元0番台宮ハエ28編成(現2代目トーマスランド号)や元3000番台のように、譲渡という可能性も否定できませんね。

ちなみに205系500番台はいまだに1編成も配給輸送されておらず、横コツR13編成は国府津車両センターではなく茅ヶ崎運輸区に留置されたままでした。4月4日に国府津車両センターで3編成を繋げた撮影会が開催されており、このときは横コツR13編成の編成番号札(ラミネート仕様ではありません)と横コツR1編成に掲出されていた相模線開業100周年ヘッドマークを掲出していました。