2021年4月21日、川崎車両株式会社兵庫工場で製造された横浜市交通局のグリーンラインで運用される10000形の中間増備車2両の甲種輸送が実施されています。この2両は現行車両の10000形を4両から6両に増強するための車両であり、川和車両基地に搬入される予定です。
▲現行のグリーンラインの車両である川和車両基地所属の10000形。中山(G-01)と日吉(G-10)を結ぶグリーンラインは当初は6両編成での運転を計画していたが、建設費削減の一環で需要の見直しにより4両編成での運転となった経緯がある。ただしホームや車両自体(車番)は当初から6両に対応できるように準備されている。
今回登場した増備車は10123+10124から成る2両で、10000形は登場当初から車番の末尾が3と4の車両を欠番としており、6両に増強することを見据えたものとなっています。今回の2両は10121Fに組み込まれる2両と思われ、2022年度から川和車両基地に配置されている10000形17編成(68両)のうち10編成(40両)に中間増備車を組み込み6両固定編成に増強して営業運転に投入する予定としていますので、その第1弾となります。基本的な車両構造は既存車両に合わせてありますが、袖仕切り板の形状変更やフリースペースの設置、種別行先案内表示器のフルカラーLED化(既存編成でも一部に施工済み)、車内案内表示器の変更(15インチから17インチワイドに変更)、車体側面部に橙色の”6 CARS”の追加が確認できます。今後はホームの6両対応に向けた工事なども必要になってきますね。今後10121Fを含む10編成が6両編成になるということで、残り7編成はどうするのでしょうか。なお6両編成での営業運転は9月下旬ころからを予定しているとのことです。