2022年4月4日、総合車両製作所新津事業所(グリーン車のみ横浜事業所)で製造された東日本旅客鉄道E235系1000番台横クラF-14編成(クハE235-1014以下11両)が出場し、信越本線新津~羽生田間での試運転を実施しました。
▲E131系500番台12編成・600番台15編成の製造があった関係で、約10ヶ月ぶりの増備となったE235系1000番台。2022年度分最初の横クラF-14編成が登場した。11号車にあたるクハE235形1000番台の連結器は省略されているほか、一部で仕様変更が見受けられる。
▲編成の久里浜(JO-01)寄りに連結されるE235系1000番台の付属編成。横クラJ-08編成以降はクハE234形1100番台の連結器が省略されている。近いうちに横クラJ-14編成(クハE235-1114以下4両)も出場するが、横クラF-14編成と同じ仕様になるのだろうか。
E235系1000番台の増備は昨年6月に出場した横クラF-13編成・横クラJ-13編成以来のことで約10ヶ月ぶりとなります。編成はクハE235-1014+モハE235-1014+モハE234-1014+サハE235-1014+モハE235-1214+モハE234-1214+サロE235-1014+サロE234-1014+モハE235-1314+モハE234-1314+クハE234-1014となっており、クリアテールとはなっていません。なお鉄道車両には先頭車の乗務員室側の屋根上部に信号炎管と呼ばれる非常事態が発生した場合に乗務員室内にある引き紐を引くことで赤色火炎を出し、接近する列車に対して停止信号を示すための機能が備えられていますが、横クラF-14編成では屋根上の信号炎管がありません。その代わりに携帯用のものが搭載されている可能性があります。
信号炎管の場所を念のため確認しておきましょう。
※⇩信号炎管
▲屋根上に信号炎管(列車番号表示器および前照灯・テールランプの上部にあるもの)を搭載したE235系1000番台横クラF-09編成。今回の横クラF-14編成ではそれが省略されている。
これまでのE235系1000番台には信号炎管が搭載されているため、おそらくですが、携帯用の信号炎管を備えておくのみにした可能性は否定できないと思います。相模線向けE131系500番台や宇都宮線・日光線向けE131系600番台には信号炎管があるため、今年度分の新製車両から省略となるのでしょうか。ごくまれに混ざるクリアテール仕様とともに、この先の新製出場時の仕様に注目が集まりそうです。