2022年4月2日

【最後の力走か】小田急電鉄1000形1754F(ワイドドア車6両固定編成)が廃車除籍処分に向けた動きか

2022年4月1日、小田急電鉄1000形で最後まで残ったワイドドア車の1754F(6両固定編成)が海老名検車区から大野総合車両所に臨時回送されました。このときインペリアルブルー帯の張り替え作業を終えた3000形3256F(旧東急車輛製造2次車)が海老名検車区に回送されていたことから、廃車除籍処分に向けた動きと思われます。
▲3月12日のダイヤ修正当日は土曜休日A12運用に充当されていた1000形1754F。この運用が現時点での最終運用で、1012レ1013レが最後の急行運用ということに。
▲長らく海老名検車区に予備留置となっていた1000形1754F。帯の張り替え作業を終えた3000形3256Fと入れ替わるようにして大野総合車両所に回送された。5000形5060Fも登場していることから廃車除籍処分となることは間違いなさそうだ。

この編成は1月8日と9日に最後のワイドドア車を満喫する特別団体専用列車に使用されていましたが、そのあとも営業運転に度々使用され、3月12日のダイヤ修正初日の土曜休日A12運用の大野総合車両所一旦入庫まで運用されていました。そのあと海老名検車区に臨時回送され、予備車状態が続いていました。この編成で印象に残っているのは相模大野(OH28)での脱線事故でした。クハ1754・デハ1804・サハ1854の3両が脱線し、停電も起きたことから小田原線だけでなく江ノ島線の一部区間も運転を見合わせていました。私はこのとき東京ディズニーリゾートに行っていたのですが、その帰りはたまたま東日本旅客鉄道東海道線で移動していたため、奇跡的にその脱線事故を免れたのを覚えています。その脱線事故の当該が1754Fだったわけです。

このあとこの編成は廃車除籍処分に向けた動きが進み、1000形ワイドドア車は全滅します。1000形でリニューアルされていない編成は1058F・1061F(いずれもレーティッシュ4両固定編成)・1251F・1253F・1254F(いずれも6両固定編成)のみとなり、休車状態(実質廃車除籍に近い)の1062Fの搬出時期にも注目が集まりそうです。