2022年4月1日より、小田急電鉄ロマンスカーの全形式全編成(4形式26編成)で東京都による『キャップ&トレード(C&T)制度』によって創出された二酸化炭素(CO2)の超過削減量を活用して、二酸化炭素の排出を実質ゼロとした『ゼロカーボン ロマンスカー』として運転されています。
▲『ゼロカーボン ロマンスカー』として2027年9月30日まで運転される現役ロマンスカーの全車種。上から“EXE/EXEα”30000形、“MSE”60000形、“GSE”70000形である。
▲『ゼロカーボン ロマンスカー』は2023年秋に引退となる“VSE”50000形にも適用される。つまりロマンスカーで運転される全回送列車、全試運転列車、全定期列車、臨時列車や団体専用列車が『セロカーボン ロマンスカー』なのである。
この『ゼロカーボン ロマンスカー』は昨年10月から2022年2月まで、同年3月11日に定期営業運転を終了した“VSE”50000形で運転されていましたが、これをロマンスカーの全形式に拡大した形となります。『ゼロカーボン ロマンスカー』の運転対象区間は自社全線(小田原線・江ノ島線・多摩線)と箱根登山鉄道小田原(OH47)~箱根湯本(OH51)間となります。多摩線はロマンスカーの定期列車の設定は現行ダイヤではありませんが(2016年3月のダイヤ改正前までは定期列車の設定があった)、特別団体専用列車などで走る機会があるため多摩線も含まれているようです。このうち“VSE”以外の各形式には5月から順次“ZERO CARBON ROMANCECAR”と書かれたロゴマークが車内に掲出される見通しとなっています。定期列車のロマンスカー乗車には特急券が必要ではありますが、2018年にロマンスカー全形式の100%VVVFインバータ化を達成(のち通勤形車両も8000形チョッパ制御更新車の廃車により達成)していますので、移動の選択肢にロマンスカーがあってもいいでしょうね。