2022年4月28日

【車両増備もあるよ】相模鉄道が2022年度の鉄道・バス設備投資事業計画を発表

2022年4月26日、相模鉄道が2022年度鉄道・バス設備投資事業計画を発表しました。今年度の投資額は約170億円(鉄道事業が約164億円、バス事業が約6億円)となります。今回も路線バスの分が含まれているため、【鉄道】・【バス】に分けて紹介します。

【鉄道】
《車両面》
▲東急電鉄新横浜線・目黒線に直通する予定の20000系8両固定編成(21000系)。今年度分は3編成24両(21105F・21106F・21107F)が増備される。8両固定編成は最終的に9編成が導入される見通しで、残る2編成(21108F・21109F)は2023年度分になりそう。
▲現在の8両固定編成は10000系5編成、20000系(21000系)4編成の合計9編成。それに対し10運用(11~15・21~25、土曜休日運用なしの分も含む)で予備車がない状態であるため、10両固定編成が代走して補っている。いずれは解消されるだろうが、2023年3月に東急電鉄との相互直通運転が開始されるときには再び運用に大きな変化が起こるはずだ。

鉄道車両面では東急電鉄新横浜線および目黒線方面に直通する車両として20000系8両固定編成(21000系)を3編成(24両)増備します。今年度分の当該は21105F・21106F・21107Fとなり、残る2編成分の21108F・21109Fは2023年度の導入となりますね。これらの編成がすべて出揃うと、現行ダイヤにおける8両固定編成の運用(11~15・21~25運用の10運用)に予備車が確保されることになります。ただし現時点では10000系10703F(8両固定編成)が制御装置更新後で何らかの改造工事(10両固定編成の10702Fと同じ内容)を受けている可能性があることなどから、一部の運用は10両固定編成による代走が続いています。なお2023年3月のダイヤ改正のタイミングかは未定ですが、東急電鉄新横浜線の開業および新横浜線・目黒線との相互直通運転開始のときに車両運用にも大きな変化が起こるはずです。昨年度は21102F~21104Fの導入によって8000系の制御装置未更新編成(8701F~8706F)がすべて置き換えられましたが、制御装置を更新していても2代目塗装で残っている8709F以外の編成の動向が注目されることになります。

なお3代目塗装の変更の有無には言及がありませんでしたので、10703F(8両固定編成)は10702F(10両固定編成)と同じ姿での運用復帰が予想されます。

《設備面》
▲いずみ野線との分岐駅の二俣川(SO-10)の東隣、2面2線の相対式ホーム配置で朝晩の急行と特急以外が停車する鶴ヶ峰(SO-09)(2020年8月撮影)。この駅は連続立体交差事業で地下駅となる予定だ。
▲各駅で設置が進められているホームドア。今年度はいずみ野線内はゆめが丘(SO-36)以外の各駅、本線内は瀬谷(SO-13)の待避線(1番・4番ホーム)、三ツ境(SO-12)の各駅である。

引き続き設置が進められているホームドアは今年度は瀬谷の1番・4番ホーム(待避線ホーム)、三ツ境、南万騎が原(SO-31)、緑園都市(SO-32)、弥生台(SO-33)、いずみ野(SO-34)、いずみ中央(SO-35)の各駅に設置される予定です。いずみ野線内はゆめが丘以外の各駅に設置され、二俣川以西の本線でも海老名以外の各駅に設置されることになりますね。また昨年度にホームドアを設置した鶴ヶ峰付近の連続立体交差事業も引き続き進められ、今年度下半期に工事着手を目指すとしています。なお将来的に鶴ヶ峰は地下駅となる予定です。また海老名(SO-18)では引き続き改良工事が実施される予定ですが、今年度は北口改札の新設と南口改札の新設に向けた準備工事として、鉄骨製作・架設や新駅舎構築を予定しております。

【バス】
バス事業ではドライバー異常時対応システムを搭載した大型ノンステップバス18台(うちハイブリッドノンステップバスは7台)、コミュニティバス(日野ポンチョのノンステップバス)1台を導入する予定です。これらのバスには行先案内表示器に白色LEDが採用されます。