2023年10月31日

【乗車前に事前購入を!】東海旅客鉄道東海道新幹線『ひかり』『のぞみ』での車内販売が終了

2023年10月31日をもって、東海旅客鉄道東海道新幹線『ひかり』『のぞみ』の車内で実施されていた車内販売ワゴンを用いての車内販売が終了しました。なお直通運転先の西日本旅客鉄道山陽新幹線では引き続き車内販売が実施されますが、廃止する方向性に言及していることから、2024年3月ダイヤ改正の発表時に注目が集まりそうです。
▲1964年の開業時から実施されていたワゴンによる車内販売がついに役目を終え、約59年間の歴史に幕を下ろした(許可を得て撮影)。なお『のぞみ』停車駅ではアイスなど自動販売機を設置している。新幹線乗車前に事前に買っておくようにしよう。
▲新幹線の車内販売の名物のひとつとなった硬いバニラアイス。ドライアイスで冷やされているので最初はプラスチック製スプーンで少しすくうだけでも苦戦した。11月1日以降ではドリップコーヒーとともに駅ホーム上の自動販売機で購入できる。
▲車内販売を実施していたのはN700系2000番台(N700a、元0番台)・1000番台(N700A)、N700S系(N700S)の『ひかり』『のぞみ』のみであった。なお『こだま』では2012年3月に車内販売が全廃され、700系やN700系に車内自動販売機が設置されていた時期もあったが、2014年3月で全廃となっている。

東海道新幹線(東京~新大阪間)での車内販売は開業時から行われ、2012年には『こだま』での車内販売を終了しており、速達タイプの『ひかり』『のぞみ』での車内販売が継続されていました。なお新幹線車内には自動販売機が設置されていた時期がありましたが、2014年3月で全廃されており、駅ホームの飲料の自動販売機などのほか、『ひかり』『のぞみ』での車内販売が頼りになっていた方も多いと思います。今後は駅ホーム上に設置されているドリップコーヒーおよびアイスの自動販売機(『のぞみ』停車駅のみ)をご利用ください。駅弁などの食料は駅の売店などで事前に用意しておくようにしましょう。

なお山陽新幹線では引き続きで車内販売が継続されますが、廃止する方向に言及していますので、2024年3月のダイヤ改正で廃止される可能性があります。山陽新幹線での車内販売も見納めとなってしまうかもしれません。

【1両欠車で入場】東日本旅客鉄道E531系0番台都カツK409編成、10号車欠車のまま郡山総合車両センターへ

2021年10月27日、東日本旅客鉄道勝田車両センターに所属するE531系0番台都カツK409編成の10号車欠車の9両が、EF81形140号機に牽引され配給輸送で郡山総合車両センターに入場しました。同編成は土浦~神立間での踏切事故で廃車除籍処分となった都カツK417編成のクハE531-17の代替としてクハE531-9を供出しており、今後の動向が注目されます。
▲郡山総合車両センターにEF81形に導かれ入場したE531系0番台都カツK409編成の9両。同編成の10号車にはクハE531-9が連結されていたが、踏切事故で被災の都カツK417編成のクハE531-17の代替でクハE531-9を組み込んだ関係で10号車欠車となっており、付随車のサハE531-17が必然的に最後尾となるため反射板が取り付けられた。
▲踏切事故で廃車除籍処分となったクハE531-17の代わりにクハE531-9を組み込んでいるE531系0番台都カツK417編成。クハE531-9を組み込んだままだが制御装置更新工事とドアエンジン更新工事は完了している。
▲E531系0番台で数少ないワンマン運転非対応となっている都カツK461編成。一時的に都カツK409編成の10号車としてトイレなし車両のクハE531-1011を供出していたことがあるが、すでに元の編成に戻っている。

踏切事故発生前の時点では都カツK409編成は制御装置未更新・ドアエンジン未更新のため、それらの更新工事の可能性がありますが、10号車欠車のまま(サハE531-17に反射板を取り付けた状態)でドアステッカーがなくなっているため、今後の動向が注目されています。なおこの編成にクハE531-1011が供出されていたとき、その車両にはもともとトイレが設置されていませんので(都カツK461編成の勝田寄り先頭車、基本編成と連結すると15号車に該当の車両のため)、同車両にはトイレがない旨の注意書きがありました(現在は元の編成に戻っている)。

2023年10月30日

【運用離脱は早かった】小田急電鉄8000形8256F(6両固定編成・2004年度リニューアル車)、廃車除籍処分に

2023年10月22日に小田急電鉄海老名検車区で撮影会が実施され、28日の5326レ(土曜休日A24運用)で大野総合車両所に入庫して運用を終えた8000形8256F(6両固定編成・2004年度リニューアル車)が30日に89番構内留置線で空調装置やパンタグラフなどの撤去作業を受けています。この編成は廃車除籍処分となる見込みです。
▲10月22日に海老名検車区で撮影会を行った8000形8256Fがその後の数日間の運用ののち休車状態をほとんど経ずに廃車除籍処分に。前回の8254Fでは貫通扉など残存編成のための一部の部品取りが行われたが結局譲渡されることは叶わなかった。
▲2022年10月の8000形4両固定編成の8056Fの衝撃的な廃車除籍処分から約1年、ついには6両固定編成の8256Fも廃車除籍処分となった。相方を再び失った4両固定編成の8064Fはどうなるのだろうか。

これまでに8000形は8052F8054F8055F8056F8060F8062F8251F8254F8255F8259F8264Fの11編成54両が廃車除籍済みなので、今回の8256Fの動きから、同形式の廃車は通算12編成目(合計60両)となりました。4両固定編成の8061Fは現時点では6両固定編成の8260Fと組まれて引き続き運用されていますが、11月18日と19日にロマンスカー“VSE”50000形50001Fとともに追いかけっこリレーに使用される予定で、追いかけっこリレー終了後の動向が注目されます。8256Fの除籍で残るは6両10編成(60両)と4両10編成(40両)の合計20編成100両となっていますが、6両固定編成の8261Fが喜多見検車区に運用離脱の状態となっているほか(西武鉄道譲渡の有無を含めて動向注意)、8061Fが廃車除籍処分となると、在籍両数は100両を切ります。

【8000形の在籍状況】※2023年10月30日現在 全体…20編成100両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…10編成(40両) ※8061Fは特別団体専用列車充当後の動向に注意
8051F8053F8057F8058F8059F8061F8063F8064F8065F8066F
休車中…  0編成(  0両)

廃車済…  6編成(24両)
8052F8054F8055F8056F8060F8062F
《6両固定編成》
運用中…  9編成(54両) ※8261Fは西武鉄道譲渡を含めた動向に注意
8252F8253F8257F8258F8260F8262F8263F8265F8266F
離脱中…  1編成(  6両)
8261F
休車中…  0編成(  0両)

廃車済…  6編成(36両)
8251F8254F8255F8256F8259F8264F

2023年10月29日

【今後も動向注意】小田急電鉄8000形8064F(4両固定編成・2009年度リニューアル車)、特別団体専用列車に

2023年10月28日、小田急電鉄8000形8064F(4両固定編成・2009年リニューアル車)が親子限定のイベント『小田急親子ゼミ<鉄道編>』の『乗務員・整備士編』に伴う特別団体専用列車に充当され、喜多見検車区~成城学園前(OH14)~新宿(OH01)間を走行しました。
▲まもなく退役が迫る8000形8256Fとのペアを解かれた8064Fが特別団体専用列車として喜多見検車区~新宿間を走行し、複々線区間では急行線を走る光景も見られた。ただし昨年のこの特別団体専用列車に充当された8055Fではのちに廃車除籍処分となっている。

『小田急親子ゼミ<鉄道編>』の『乗務員・整備士編』の開催に伴った特別団体専用列車に8000形が充当されるのは2年連続ですが、昨年のこのイベント開催に伴う特別団体専用列車に充当された8055Fではそのあと営業運転に入ることはほぼなく、休車状態を経て廃車除籍処分となっているため、8256Fとのペアを解消した8064Fの動向が注目されています。なお単独となった8256Fは同日の土曜休日A24運用に充当され、大野総合車両所入出庫で江ノ島線藤沢(OE13)~片瀬江ノ島(OE16)間往復のシャトル運用となりました。もしも8064Fが営業運転を続ける場合、3000形6両固定編成の1次車・2次車でブレーキ読替機能が残っている編成と組むことが予想されますが、11月には8061Fの特別団体専用列車充当が控えていますので、8064Fもこの先安泰とは言えませんね。

【8000形の在籍状況】※2023年10月28日現在 全体…20編成100両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…10編成(40両) ※8061Fは特別団体専用列車充当後の動向に注意
8051F8053F8057F8058F8059F8061F8063F8064F8065F8066F
休車中…  0編成(  0両)

廃車済…  6編成(24両)
8052F8054F8055F8056F8060F8062F
《6両固定編成》
運用中…10編成(60両) ※8261Fは西武鉄道譲渡を含めた動向に注意
8252F8253F8256F8257F8258F8260F8262F8263F8265F8266F
離脱中…  1編成(  6両)
8261F
休車中…  0編成(  0両)

廃車済…  5編成(30両)
8251F8254F8255F8259F8264F

2023年10月28日

【房総特急も全車指定席化】東日本旅客鉄道、来春ダイヤ改正で房総方面の全特急列車を全車指定席化し自由席消滅へ

2023年10月27日、東日本旅客鉄道が2024年春から首都圏と千葉県の房総地区を結ぶ特急『しおさい』・『さざなみ』(『新宿さざなみ』を含む)・『わかしお』(『新宿わかしお』を含む)の各列車を全車両指定席で運転することを発表しました。首都圏発着の在来線特急列車では数少なくなった自由席車両を設定していましたが、来春で首都圏の在来線特急列車から自由席車両が消滅することになります(ただし新幹線では自由席がまだ残る)。
▲特急『しおさい』・『さざなみ』・『わかしお』のほか臨時の房総方面の特急列車に充当されるE257系500番台(写真は都マリNB-01編成)。同系列はすべて普通車のみでグリーン車を連結しない『しおさい』・『さざなみ』・『わかしお』(時刻表では『グリーン車指定席』と書かれていない列車)に充当されている。
▲特急『しおさい』・『さざなみ』・『わかしお』のほか臨時の房総方面の特急列車に充当される255系(写真は都マリBe-05編成)。同系列は普通車のほかに4号車にグリーン車(サロ255形)を連結するため、時刻表に『グリーン車指定席』と書かれている列車に充当される。大半は『しおさい』が多いが、一部『さざなみ』・『わかしお』での運用もある。

2024年春から全車指定席化ということで、同年3月実施のダイヤ改正のタイミングから導入されるものと思われます。特急『しおさい』・『さざなみ』・『わかしお』の新たな指定席特急料金は常磐線、東海道線、中央線などと同様の料金体系(50kmごとに設定された料金)となっており、東京(JE-01,JO-19)から終点の総武本線銚子までと、外房線安房鴨川までの特急料金はきっぷでは1,580円となり、自由席が無くなるために自由席特急料金よりも220円値上げされた感がありますが(自由席だと同区間では1,360円)、B特急料金の通常期の指定席料金と比較すると310円安くなります(現行では指定席で1,890円)。えきねっとチケットレスではそれよりもさらに安くなります。グリーン車の場合は、事前料金から530円(50kmまでの自由席の特急料金分に相当)を引いてグリーン料金が追加された金額になります。なお車内で特急券を買い求めると、指定席特急料金に260円を加算した車内料金が適用となりますので事前に特急券(座席未指定券を含む)を買っておくようにしてください。乗車列車が未定である場合や座席の指定を受けずに乗る場合は座席未指定券(指定席特急券と同額)を購入しておくことをお勧めします。なお乗車する前に列車が決まった場合、指定席券売機およびみどりの窓口で追加料金なしで座席指定を受けることができます。車内改札は特急券なしで乗車した方および座席未指定券を持って乗車した方、座席移動をした方に限られますが、正しい号車の指定された席に着席していれば基本的に車内改札は省略される(車掌が通過する)のでそれを気にせずゆっくりと車内でのひとときを過ごせます。

首都圏の在来線特急から安価な自由席が消滅し、東京を発着する列車で新幹線以外の特急は基本的に全列車全車両指定席となります。特急券は乗車日の1ヶ月前の10時から発売されるため、満席となれば希望列車に乗車できない可能性がありますので気をつけましょう。

2023年10月26日

【運用減で新たに活用】東日本旅客鉄道E501系元付属編成がイベント専用列車『E501 SAKIGAKE(さきがけ)』として運用へ

2023年10月25日、東日本旅客鉄道が勝田車両センター(都カツ)所属のE501系電車の元付属編成(5両固定編成)の外装・車内設備をリニューアルしてイベント専用の車両とした『E501 SAKIGAKE(さきがけ)』として運用することを発表しました。同系列は常磐線水戸以北でのワンマン運転導入に伴って朝夜のみの運用に限られています。
▲E501系は常磐線水戸以北でのワンマン運転導入で営業列車が朝晩に限られ、元付属編成に至っては水戸~いわき間を1往復(521M列車530M列車)するのみで、余剰となっている。今回その元付属編成を活用して団体専用列車として走らせることとなった。

E501系は2023年3月ダイヤ改正前まで日中時間帯にも運用されていましたが、現在は常磐線水戸以北を中心にE531系0番台・3000番台のワンマン運転となり、E501系の運用は大幅に縮小されました。同系列の運用は元基本編成は上下6本ずつ、元付属編成は上下1本ずつのみとなっていますので、元付属編成に余剰が発生しています。その余剰となった元付属編成を活用して団体専用列車として走らせることになったのが『E501 SAKIGAKE(さきがけ)』というものです。このうち、都カツK751編成はクハE501-1001+サハE501-1がモハE501-1+モハE500-1+クハE500-1と離されていること、都カツK754編成の帯が撤去されていることを考えると、編成組み換えのうえで改造している可能性があります。なお『E501 SAKIGAKE(さきがけ)』は11月23日に運転される水戸線の地酒列車による団体専用列車から運用を開始することとなっています。

【E501系定期運用について】※2023年3月ダイヤ改正時点
《元基本編成・下り》    《元基本編成・上り》
623M列車(い0912←土0637)  526M列車(い0602→水0740)
529M列車(い0835←水0703)  528M列車(草0625→水0805)
533M列車(い0950←水0818)  562M列車(い1507→水1641)
567M列車(い1830←水1654)  564M列車(い1608→水1742)
573M列車(い1945←水1815)  570M列車(い1908→水2041)
577M列車(い2209←水2039)  664M列車(い1735→土2004)

《元付属編成・下り》    《元付属編成・上り》
521M列車(い0638←水0509)  530M列車(い0711→水0842)

【前面部のみに復刻】相模鉄道11000系11002Fが『おかいもの電車』復刻ラッピング車として運転へ

2023年10月25日、相模鉄道では2023年11月に相鉄ジョイナスが開業50周年を迎えることから、相模鉄道と相鉄ジョイナスの特別企画として11000系の両先頭車前面部に1960年代に実際に運転されていた『おかいもの電車』のラッピングを施して相鉄本線・いずみ野線のみで運転されることが発表されました。このラッピングの当該編成は11002Fとなります。
▲1960年代に実際に運転されていた『おかいもの電車』が11000系11002Fへのラッピングで復刻される。2023年3月のダイヤ改正まで存在した急行の前身が準急で、横浜(SO-01)~海老名(SO-18)間の準急で二俣川(SO-10)にも停車する1往復が『おかいもの電車』となっていた(当時の準急は横浜~希望ヶ丘(SO-11)間が途中無停車だった)。当該編成の運転時刻は公表されることとなっており、狙う時はぜひ調べることをお勧めする。

『おかいもの電車』復刻ラッピング編成となる11000系11002Fの運転時刻は『そうにゃんトレイン』の11000系11001Fとともに運転ダイヤが公表されることとなっており、基本的には50番代・60番代(ただし代走で10番代)の運用に入ります。運用番号は基本的にダイヤの乱れがない限りは番号順に順当に流れていきますが、そうでない場合もあります(再出庫などで変更されることはある)。また新横浜線全線と相互直通運転先路線での運用はありませんのでご注意ください。運転期間は2023年11月3日から12月下旬頃までの予定です。11000系11002Fに掲出されるッドマークは横浜寄りのクハ11002では実際に掲出されていた買い物バッグを咥えた鳩のイラストに『オカイモノ 急』と書かれたものが、海老名寄りのクハ11902はそのイラストをベースに『オカイモノ 急』ではなく『ドッチモ 定期』と書かれたオリジナルのものとなります。これは新横浜線新横浜(SO-52)までの開業を機に導入した『YOKOHAMAどっちも定期』(新横浜線西谷(SO-08)~新横浜間を含むIC通勤定期乗車券を持った乗客が追加料金を払うことなく横浜でも乗降できるサービスのこと)をさらにPRする狙いがあります。

2023年10月25日

【さよなら8254F】小田急電鉄8000形8254F(6両固定編成)のデハ8504・クハ8554が大野総合車両所から陸送される

2023年10月2日に小田急電鉄大野総合車両所構内でパンタグラフや空調装置が撤去され廃車除籍処分となった小田急電鉄8000形8254F(6両固定編成・2003年度リニューアル車)のうちデハ8504・クハ8554が25日に車体を分割され千葉県八千代市の解体業者に向けて陸送されました。
▲8000形6両固定編成で廃車除籍処分となった8254Fの最後の2両、デハ8504・クハ8554が大野総合車両所から旅立った。クハ8554の貫通扉部分が木板で塞がれているため、こちらも一部の部品取りを行ったものと思われる。

陸送された2両のうち、クハ8554は貫通扉が木板で塞がれており、部品取りを行ったものとみられます。結果的に8254Fの西武鉄道への譲渡の可能性はなくなりました。同編成は特別団体専用列車および海老名検車区での撮影会から約1ヶ月経ったあとでの廃車除籍処分となりましたが、イベント終了後も先月26日(平日E11運用に充当)までは運用され、一時的に単独で運用された時期もありましたが、基本的に4両固定編成の8059Fと組んで運用されていました(4両固定編成の8059Fは3000形2次車の3259Fとペアになっている)。また撮影会を終えて再び営業運転に入っている8256Fと特別団体専用列車の充当が控えている8061Fの動向が注目されています。

【8000形の在籍状況】※2023年10月25日現在 全体…21編成106両/32編成160両
《4両固定編成》※8061Fはイベント終了後の動向注意
運用中…10編成(40両)
8051F8053F8057F8058F8059F8061F8063F8064F8065F8066F
休車中…  0編成(  0両)
廃車済…  6編成(24両)
8052F8054F8055F8056F8060F8062F
《6両固定編成》※8256Fは運用終了後の動向注意
運用中…11編成(66両)
8252F8253F8256F8257F8258F8260F8261F8262F8263F8265F8266F
休車中…  0編成(  0両)
廃車済…  5編成(30両)
8251F8254F8255F8259F8264F

【エアポートが消える】京浜急行電鉄が2023年11月25日実施のダイヤ改正の概要を発表

2023年10月24日、京浜急行電鉄が同年11月25日(平日ダイヤは27日)に実施するダイヤ改正の概要を発表しました(相互直通運転先の東京都交通局浅草線および京成電鉄でもダイヤ改正を発表しています)。主に混雑時間帯での利便性の向上や土曜休日の有料座席指定サービスの『ウィング・シート』の拡大などが挙げられます。
▲現行の土曜休日ダイヤで2100形(写真は2141編成)が充当される快特のうち、日中時間帯を中心に下り方先頭車から2両目(写真では手前から2両目)の2号車に有料座席指定サービスの『ウィング・シート』が設定されている。この座席指定サービスの時間帯が拡大される。
▲京急本線・逗子線で日中時間帯に1時間あたり3本運転されている『エアポート急行』(写真は新1000形1307編成1655編成と5500形5507F)。今回のダイヤ改正で『エアポート』(※飛行機マーク)がなくなり『急行』に変更される(ただし停車駅に変更はない)。このため『エアポート』と付く種別は『エアポート快特』のみに。
▲平日夜間の有料座席指定列車『イブニング・ウィング』のうち14号・16号は2100形(8両)から新1000形1890番台“Le Ciel(ル・シエル)”(4両)に変更され、通常の快特(8両)の泉岳寺(A-07)寄りに品川(KK-01)から増結の形で充当される。ただしその4両は金沢文庫(KK-49)行きで、上大岡(KK-44)までの途中快特停車駅では旅客用扉は開かないので要注意だ。

土曜休日ダイヤでは2100形が充当される快特のうち、浦賀(KK-64)・三崎口(KK-72)寄りの先頭車から2両目(2号車)に都心方面・三崎方面へのお出かけに便利な有料座席指定サービス『ウィング・シート』が導入されていますが、このサービスの適用時間帯を繰り上げます。泉岳寺発基準では9時25分発の新52号(現行の912A列車(土曜休日10行路)相当)、三崎口発基準では10時48分発の新51号(現行の1013A列車(土曜休日10行路)相当)からサービス適用となり、2100形が充当の快特の下り方先頭車から2両目が『ウィング・シート』の適用車両となるので気をつけてください。

また京急本線・逗子線・空港線を直通で運転している『エアポート急行』について、2010年以来となる『エアポート』の名称を外したうえで『急行』に変更され、『エアポート急行』の名称は約13年で消滅となります。これにより『エアポート』と付される列車名称は『エアポート快特』のみとなります(ただし停車駅変更はありません)。これは『エアポート急行』のなかには羽田空港第3ターミナル(KK-16)・羽田空港第1・第2ターミナル(KK-17)に直接行かない列車があるほか、『エアポート』を付すると直接1本で羽田空港へと行くイメージがついてしまうためで、それを払拭するためとみられます。

平日夜間に運転されている『イブニング・ウィング』のうち、現行の2号(1870A列車・平日15行路)から12号(2080A列車・平日20行路)までは変更はありませんが、14号(現行2082A列車・平日21行路)・16号(現行2184A列車・平日22行路)の2本については2100形8両から新1000形1890番台“Le Ciel(ル・シエル)”4両に変更され、従来の快特8両の後部に増結の形での運転になります。行先は14号・16号ともに金沢文庫行きとなります(同駅で新1000形1890番台が切り離されるため金沢文庫から先は前方8両の快特に乗り継ぎが必要)。なお通常の快特の後ろに『イブニング・ウィング』(14号・16号)を連結するため、車両自体は快特の停車駅に停車しますが、後部4両の旅客用扉は品川を出ると上大岡までホームにかかっていても開きませんので注意してください。これは『イブニング・ウィング』が快特停車駅の京急蒲田(KK-11)・京急川崎(KK-20)・横浜(KK-37)を通過しているためと、通常の快特に増結の形で運用されるという特殊性による措置とみられます。上大岡から金沢文庫までは後部4両にも乗車券で乗ることができます。また品川では14号・16号のみ3番ホーム発車から1番ホーム発車に変更され、乗車位置は1番ホームの泉岳寺寄りとなります。

また混雑時間帯や利用の多い時間帯の利便性向上のため、列車運転区間延長や増発が実施されます。平日ダイヤでは現行の605B列車605B列車(平日69行路)は金沢文庫までは特急、同駅からは快特に変更して運転していましたが、全区間を特急に変更し、特急以下停車駅の利便性を向上します。また現行の884H列車(平日60行路)は神奈川新町(KK-34)始発に変更のうえで神奈川新町~堀ノ内(KK-61)間で増発となるほか(浦0820←新0733)、現行の771列車は京急本線直通列車に変更となり、金沢文庫行きの急行として増発となります。また土曜休日では羽田空港第1・第2ターミナル始発品川行きの急行1本(羽2302→品2325)と、羽田空港第1・第2ターミナル始発金沢文庫行きの特急1本(文2359←羽2317)を増発します。

2023年10月24日

【一部終夜運転概要も】東日本旅客鉄道が2023年冬の臨時列車運転の概要を発表

2023年10月20日、東日本旅客鉄道が2023年冬(同年12月~2024年2月)の臨時列車の運転概要を発表しました。また首都圏エリアでの大晦日から元旦にかけて予定されている終夜運転についても一部言及がありました。
▲年末年始も185系200番台都オオB6編成(場合によっては0番台都オオC1編成)を使用する臨時列車が設定されている。年末年始となる1月1日は『犬吠初日の出号』に、2日・3日は『開運初詣号』に充当される予定だ。2024年も185系に注目が集まることは必至だ。
▲E257系を使用する臨時列車は大半が5000番台だが、初の設定となる『下田水仙祭り号』は2000番台となる可能性がある。湘南新宿ライン経由か上野東京ライン経由かは今後明らかになるが、E257系2000番台が大宮(JU-07,JS-24)から営業運転する可能性がある。逆に一部臨時の『踊り子』は5000番台での運転となる可能性がある。
▲特急『日光』・『きぬがわ』向け253系1000番台を使用した臨時列車も走る。京葉線海浜幕張(JE-14)を始発終着とする『マリンきぬがわ』および武蔵野線西船橋(JM-10)を始発終着とする『きらきら足利イルミ』などに充当予定だ。

首都圏エリア(在来線)の冬の臨時列車はE257系5000番台・5500番台(都オオ)およびE653系1000番台都カツK70編成都カツK71編成の臨時特急を基本として、185系200番台都オオB6編成(場合によって0番台都オオC1編成)を使用する臨時列車が設定されています。このなかで私が気になった臨時列車を抜粋します。

まず185系を用いる臨時列車ですが、基本的に200番台都オオB6編成の充当となります(場合により0番台都オオC1編成の充当の可能性がある)。横浜(JT-05)と伊東(JT-26)を途中無停車で結ぶ臨時特急『185(いっぱーご)』は今冬も設定がありますが、今冬では川崎(JT-04)発着が新たに設定されます(平日に運転された同列車を川崎発着に延長)。横浜発着列車では途中無停車でしたが、川崎発着列車では横浜以外の途中駅が無停車となるのか、それとも往年の『湘南ライナー』(現在の特急『湘南』)のように横浜が通過(つまり川崎~伊東間途中無停車)となるのか注目されます。年末年始は1月1日に大宮始発銚子行きの『犬吠初日の出』(3号)、1月2日・3日に新宿(JC-05,JS-20)と鹿島線鹿島神宮を結ぶ『開運初詣号』に充当される予定です。2月にも『氏家雛めぐり号』への充当が予定されており、まだまだ185系の活躍は続きそうです。

次はE257系を使用する臨時列車です。同系列充当による臨時列車は9両固定編成の5000番台および5両固定編成の5500番台ですが、路線により東海道線では2000番台および2500番台(2500番台は主に『踊り子』または『草津・四万』のみ)、内房線・外房線など房総方面では500番台が使用される場合があります。5000番台は『新宿さざなみ』などの房総方面の臨時特急のほか、青梅線青梅(JC-62)発着の『開運成田山青梅号』、中央線高尾(JC-24)発着の『開運成田山八王子号』、5500番台は臨時特急『鎌倉』・八王子(JC-22)発着の『ゆけむり草津・四万』などに充当されますが、東海道線方面の臨時特急列車(例…『踊り子』・『湘南国際マラソン』)には同系列2000番台・2500番台、房総方面の臨時特急列車(『新宿さざなみ』・『新宿わかしお』・『かつうらひな祭り』など)では500番台(または255系を使用)など、限られた車種のなかでやりくりすることも考えられます。

次にE653系波動輸送向け編成の臨時列車です。すべて『E653系7両』と書かれた列車に充当の予定ですが、2編成(14両)ありますので、都カツK70編成都カツK71編成のどちらかの充当になります。上越線水上を発着する臨時特急『水上』のほか『ゆのたび草津・四万』など高崎線系統の臨時特急列車運用があります。

これらの列車の乗車には乗車券(場合によりICカード)のほか特急券が必要になるので、乗車予定日の約1ヶ月前に購入することをお勧めします。185系充当列車は特に満席になる可能性が高いと思います。

【譲渡か解体か】小田急電鉄海老名検車区で『さようなら“8256編成”記念撮影会』行われる

2023年10月22日、小田急電鉄海老名検車区東側で8000形8256F(6両固定編成・2004年度リニューアル車)を39番構内留置線に展示した『さようなら“8256編成”記念撮影会』が開催されました。
▲21日の土曜休日E14運用→土曜休日E12運用と運用され大野総合車両所に入庫したため、大野総合車両所から海老名検車区に自走回送されイベントに備えた8000形8256F。イベント終了後に大野総合車両所に戻り、再び8064F(4両固定編成・2009年度リニューアル車)とのペアに戻っている。前回の8254Fのようにまだまだ走り続けそうである。
▲ヘッドマークなしの状態では『各駅停車経堂(OH11)』と一瞬表示されていたが、そのあとは『各駅停車長後(OE08)』に変更された。
▲ヘッドマークありの状態。最初に掲出されたのは『小田急沿線懐かしの写真展号』で種別行先は『急行箱根湯本(OH51)』となった。現在の通勤形電車で6両固定編成が箱根登山鉄道に乗り入れることはできないが、かつては分割併合が多かったために頻繁に乗り入れていたことがあり、風祭(OH49)でドアカットも行われていた。
▲その次に掲出されたのは『鉄道展』で種別行先は『準急小田原(OH47)』となった。現在の準急とは停車駅が異なるが(現在の通勤準急と停車駅が類似)、かつては新宿(OH01)発着もあったが、小田原行きはあまりない。
▲オリジナルヘッドマークを掲出した状態で『快速急行片瀬江ノ島(OE16)』と表示された8000形8256F。運転系統が早朝深夜を除いて分離されるまで存在した定期列車だ。

10月20日の新百合ヶ丘(OH23)~柿生(OH24)間で発生した人身事故の直前は平日E25運用に充当されていた8000形8256Fですが、もしも人身事故がなければ21日は土曜休日E26運用にそのまま流れて海老名検車区入庫となるため、入庫後に編成を解放して撮影会となる計算だったものと思われます。20日の人身事故発生後は平日E13運用(海老名(OH32)4番ホームに留置される運用)に落ち着いたたため、21日は土曜休日E14運用に流れ、このままでは撮影会に影響する可能性があったことから、再出庫を土曜休日E12運用に変更して大野総合車両所に入庫させ、結果的に撮影会当日の早朝に単独で海老名検車区に自走回送されました。なお撮影会終了後に海老名検車区から大野総合車両所に戻っており、8064Fとのペアに戻されて23日の平日E28運用から営業運転に再び入っています。先に廃車除籍処分となった8254Fと同様に単独となって休車となるまで走り続けるものと思われます。個人的には西武鉄道への譲渡はなさそうな気がしますが…。

2023年10月23日

【往復の直通新幹線で】東海旅客鉄道東海道新幹線浜松工場見学ツアーに行ってきました!

2023年10月21日、私は東海ツアーズで申し込んだ、『JR東海 浜松工場へGO』のツアーに参加してまいりました。今回は簡単に紹介します。東海旅客鉄道新幹線の時間が昨年よりも早いため、小田急電鉄小田原線の初電車を使い、昨年とは異なり、相模鉄道本線・新横浜線経由で新横浜(SO-52,SH-01)にやって来ました。
新横浜からは7時12分に発車する団体専用列車(9537A列車・臨時ひかり537号扱い)に乗り込みます(写真中段の『団体 537』と書いてある列車)。前回はグリーン車席のみでしたが、今回は普通車席で取れました。今回は東京寄りの14号車が指定されたため、団体専用列車の到着までちょっとホームの東京方で撮影します。
N700系2000番台幹トウX57編成7105A列車。廃車が進むN700系2000番台(スモールA仕様)。直近では2000番台幹オサX30編成が12日に浜松工場に廃車回送されたばかりです。
N700系1000番台幹トウG9編成。これは残念ながら回送でした。
N700S系0番台幹オサJ16編成7A列車。N700S系の増備が進み、N700系2000番台の廃車が進められています。一気にN700系・N700S系の3タイプを見られるとは…。
N700S系0番台幹オサJ2編成9537A列車。今回の浜松工場直通新幹線は昨年と異なり、N700S系の初期編成。しかも11号車(車椅子対応車両)の車椅子スペースが増設されていない編成になります。これに乗り込んで浜松工場を目指します。

N700S系の車内は昨年一部紹介しましたので省略します。車内チャイムが『会いに行こう』になってから初めて乗車しましたが、手動放送のためか昨年までの“AMBITIOUS JAPAN!”とは異なり車内チャイムが流れることはありませんでした。
浜松では運転停車を行って後続ののぞみを1本待避し、そのあと引き上げ線まで進んでいくのですが、そこから見える西浜松貨物ターミナルでは廃車解体待ちのキハ85系の姿が。このうち19日に回送された6両(うち先頭車5両)もいるものと思われます。キハ85系だらけで分かりにくいですが、211系の姿も見えます。

昨年は引き上げ線に入ったところで座席を回転させることができましたが、今年は検修庫内に到着後に復路の乗車に備えて回転させただけでした。
浜松工場直通新幹線を降りて最初に目に入ったのがN700系2000番台幹オサX54編成。この編成は『下から新幹線を眺めよう』の当該車両に使用されていました。昨年は一部中間車が中心でしたが、今回は16両フルの編成となりました。
トラバーサに乗せられていたN700系2000番台の中間車は幹オサX30編成の9号車グリーン車。貫通路連結面から見えましたが、すでに座面が無くなっていました。この車両を使ったトラバーサ動作の見学ができました。
こちらは入換動車にN700系2000番台幹オサX30編成の7号車(元S-Work車両)が連結されているところです。扉が3つありますが、うち1つは編成番号が書かれた業務用扉であり乗降用ではありませんのでご注意。
連結器を出している車両はN700S系0番台幹トウJ19編成の先頭車です。公開はされませんでしたが隣にはN700系1000番台幹トウG17編成の先頭車も連結器を出しているのが確認できました。
昨年に引き続き、ドクターイエローでお馴染みの923形幹トウT4編成も展示。車内見学は時間指定で終盤の方だったのでそれまでに諸々の見学を済ませることにします。
昨年はN700系2000番台幹トウX43編成の先頭車を鼻同士で連結させていましたが、今年はドクターイエローの先頭車(7号車の923-7)のさらに奥側にN700系2000番台幹オサX30編成の先頭車を貫通路同士で連結させていました。しかもこの編成は12日に浜松工場に廃車解体のため自走回送されてきたのです。つまりトラバーサに乗っていた9号車グリーン車と入換動車に連結されていた7号車普通車が、この先廃車解体予定となる車両だったわけです。
最後にドクターイエローの車内見学(今回は1号車~4号車のみです)を終えて、浜松工場とお別れします。N700S系0番台幹オサJ2編成9530A列車に乗り込んで浜松工場を離れました。

おまけはこちら。今回乗車したN700S系0番台幹オサJ2編成より紹介します。 
N700S系0番台幹オサJ2編成が休憩用車両や物販の販売に使用されたことから、車両が解放されていることを利用し、7号車の海側6列目~10列目に設定されている“S-Work”のシートを見てきました。6Bから10B列の座席が潰されてパーティションとドリンクホルダー(写真では3枚目の手前にある丸く窪んだ所)が設置されています。
また廃止が発表された喫煙ルーム。普通車は3号車と15号車(以前は7号車にも設置されていた)、グリーン車は10号車に設置されています。このスペースの活用方法は今後どうするのでしょうか。
また11号車は車椅子対応座席が増設される前となっています。増備が進むN700S系は車椅子対応スペースの区画で専用座席が設けられています。

今回このようなツアーを企画してくださった東海旅客鉄道および東海ツアーズに感謝申し上げます。