2023年10月2日、総合車両製作所新津事業所で製造された東日本旅客鉄道鶴見線向けの新型車両となるE131系1000番台(3両固定編成)が出場し信越本線新津~羽生田間を往復する性能確認試運転を行いました。このあと同系列は新潟車両センターに自走して回送されたあと、国府津車両センターに配給輸送され、鎌倉車両センター中原支所(運用上は鶴見線営業所)に配属されるものと思われます。
▲いよいよ置き換えられる205系1100番台。9編成27両が在籍するが、E131系1000番台は205系1100番台よりも1編成減の8編成24両の投入となり、同路線でもワンマン運転が実施される可能性が高い。これにより鶴見(JK-15,JI-01)3番線・4番線の発車メロディは聞けなくなるだろう。
総合車両製作所新津事業所で製造されたE131系1000番台は1号車側(すなわち鶴見方先頭車)からクモハE131-1001+モハE131-1001+クハE130-1001となっており、電動車と付随車の比率は2M1Tとなりました。所属表記自体(『横ナハ』→『都ナハ』に変更)は省略されていますが編成番号は“T1”と書かれていることから、都ナハT1編成となります。E131系1000番台は都ナハT1編成から都ナハT8編成までが導入される見通しです。これまでのE131系とは異なりストレート車体が採用されているほか、両先頭車は貫通扉があるように見せかけて取っ手がなく非貫通構造と思われます。E235系1000番台以降に見られるコストカットの仕様がE131系1000番台でも随所に見受けられ、旅客用扉はこれまでのE233系以降の形状とは異なり、東京都交通局新宿線向けの10-300形3次車以降に類似したものとなりました。車内案内表示器は17インチワイドの1画面が千鳥配置であるほか、両先頭車の乗務員室寄りの旅客用扉とその次の旅客用扉の間にある側面窓が開閉できるようになりました。なお旅客用扉には長時間停車時などに使用する半自動ドアスイッチが設置されていますが、なぜかドアスイッチ自体とその説明案内表記の間隔があいています。