2023年10月3日

【西武鉄道譲渡は…?】小田急電鉄8000形8254F(6両固定編成・2003年度リニューアル車)、廃車除籍処分に

2023年9月26日の1110レ3110レ(平日E11運用)を最後に運用を離脱し、同日夜に小田急電鉄海老名検車区から大野総合車両所に自走回送され、28日に休車状態となっていた8000形8254F(6両固定編成・2003年度リニューアル車)が10月2日に89番構内留置線で空調装置やパンタグラフなどの撤去作業を受けています。この編成は廃車除籍処分となる見込みです。
▲西武鉄道が2024年度から導入される予定の『サステナ車両』(西武鉄道独自の中古のVVVFインバータ制御車両のこと)に選定された8000形だが、その発表後では初めて同形式に廃車が発生し、6両固定編成の8254Fが廃車除籍処分となった。譲渡されず解体処分となってしまうのだろうか。
▲8000形8254Fと組んでいた8059Fは27日から3000形3259F(旧川崎重工業2次車・6両固定編成)と組まれ、8000形4両+3000形6両の組み合わせが復活した。たまたまだが下1桁が“9”で揃えられており、別形式ながら同一番号のペアとなっている。

これまでに8000形は8052F8054F8055F8056F8060F8062F8251F8255F8259F8264Fの10編成48両が廃車除籍済みなので、今回の8254Fの動きから、同形式の廃車は通算11編成目(合計54両)となりました。なお8256Fも22日に海老名検車区での撮影会終了後の動向が注目されており、同編成も除籍されると残るは6両10編成(60両)と4両10編成(40両)の合計20編成100両となります。今回廃車除籍処分とされた8254Fと動向が注目される8256Fはいずれも2003年度にリニューアルされ、8000形では初めて3000形3次車以降との制御装置を共通化し、クハ8250形の連結器が96芯電気連結器の下部に36芯電気連結器を搭載した2段式になりました(リニューアル当初は1段だった)。車内照明はLED化されることなく蛍光灯のままでした。もし仮に8254Fが車体を分割されて陸送された場合、西武鉄道への譲渡は完全に無くなるものと思われます。搬出時の動きに注意が必要です。

【8000形の在籍状況】※2023年10月2日現在 全体…21編成106両/32編成160両
《4両固定編成》
運用中…10編成(40両)
8051F8053F8057F8058F8059F8061F8063F8064F8065F8066F
休車中…  0編成(  0両)

廃車済…  6編成(24両)
8052F8054F8055F8056F8060F8062F
《6両固定編成》
運用中…11編成(66両) ※8256Fは撮影会終了後に除籍、西武鉄道譲渡の可能性
8252F8253F8256F8258F8260F8261F8262F8263F8265F8266F
休車中…  0編成(  0両)

廃車済…  5編成(30両)
8251F8254F8255F8259F8264F